黒でも違う？エルメス ノワールとは｜グラファイトやブルーニュイとの比較

エルメスの「ノワール」とは、ブランドの中でも象徴的なブラックカラーを指します。しかし一口に「黒」といっても、グラファイトやブルーニュイなど他にも黒系カラーが存在し、違いがわかりづらいと感じる方も多いのではないでしょうか？

本記事では、ノワールの色味や魅力を明確にしながら、他の黒系カラーとの違いも詳しく解説します。購入前に迷いやすい「どの黒を選ぶべきか？」という悩みに応える内容です。自分にぴったりの“黒”を見つけたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

エルメス「ノワール」とは？｜定番ブラックの特徴と魅力

エルメスの「ノワール」は、ブランドを代表する定番ブラックのカラーです。フランス語で“黒”を意味し、その純粋で深みのある色合いは飽きが来ず、どんなスタイルにも合わせやすいと評判です。

エルメスの豊富なカラーバリエーションの中でも常に人気上位を占めており、初心者から長年の愛用者まで幅広く支持されています。

ノワールの色味と“定番”とされる理由

ノワールは文字通り真っ黒なカラーで、余計な色味やニュアンスを含まない“漆黒”の色合いが特徴です。エルメスでは毎シーズン展開される基本色で、「“ファースト・エルメス”として選ばれることの多いカラーです。

飽きの来ない上質な黒は長年エルメスファンを魅了し続けています。控えめでありながら確かな存在感を放ち、どんな服装やシーンにも自然に溶け込みます。

流行に左右されず、「時代や年齢を問わず使える安心感があり、『結局ノワールに戻る』と語る愛用者も多くいます。上質なレザーとの相性も抜群で、光の当たり方や素材によって微妙に表情を変える点も魅力の一つです。

ノワールの印象とブランド内での位置づけ

ノワールが与える印象は、エレガントで洗練された高級感です。シックで主張しすぎないため、持つ人の装いにも自然に溶け込みます。また、エルメスの100以上のカラーバリエーションの中でも常にラインナップされる基本色で、ブランドにとって欠かせない存在です。

また、汚れが目立ちにくく日常使いしやすい実用性も兼ね備えています。上級のエルメス愛好家でも「最終的にはノワールに戻る」と言われるほど、その魅力は色褪せません。どんな年代にも違和感なくなじむため、年齢を重ねても使い続けられるカラーとして、多くの人に選ばれています。

ノワールと他の黒系カラーの違い｜グラファイト・ブルーニュイとの比較

ノワールに似た黒系カラーとして、グラファイトやブルーニュイがあります。ここでは、それぞれの色味や印象の違いを比較し、自分に合った黒を選ぶためのポイントを解説します。

グラファイトとの違い｜温かみのあるグレーブラック

グラファイトはノワールよりワントーン明るいダークグレーです。フランス語で「黒鉛」を意味し、純粋なグレー寄りの黒なので、真っ黒なノワールに比べて柔らかく温かみのある印象を与えます。ノワールだと堅く感じる場面でも、グラファイトなら柔らかくコーディネートに馴染むでしょう。

ブルーニュイとの違い｜夜空のような深い青みブラック

「ブルーニュイは、深いネイビーカラーが特徴のバーキンにも使用されています。ブルーニュイは夜空を思わせる濃紺カラーで、一見ノワールに近いですが光の下では青みが現れます。2015年登場の比較的新しい色で、より黒に近いブルーインディゴよりも青味が強く柔らかな印象のネイビーです。ニュアンスが加わることでノワールよりもマイルドな雰囲気になります。夜のシーンにも映える神秘的なカラーで、黒とは一味違う個性を演出できます。

黒系カラーの選び方｜使うシーン・好みによる判断基準

使用シーンや好みに応じて、黒系カラーを選び分けるのがおすすめです。絶対に外せないフォーマルには純粋な黒のノワールが無難です。一方、少し変化を付けたい場合はグラファイトの落ち着きやブルーニュイの深みを選ぶと、黒とは違ったニュアンスが楽しめます。ネイビー系の服が多い人はブルーニュイ、グレー系が好きな人はグラファイトといったように、手持ちのファッションとの相性で選ぶのも一つの方法です。

• おたからや査定員のコメント

ノワール展開モデルと素材別の印象

エルメスのノワールは、バーキンやケリーをはじめとした多くの人気モデルで展開されており、まさに定番中の定番カラーです。また、同じノワールでも使用されるレザー素材によって、色味や質感、印象に大きな違いが生まれます。このセクションでは、ノワールが選べる代表的なモデルと、素材ごとの特徴や雰囲気の違い、さらに、モデルと素材の組み合わせによって生まれる見た目や使いやすさの違いについても、詳しく解説します。

ノワールが展開されている代表的なモデル一覧

エルメスのノワールは、同ブランドの主要モデルほぼすべてに展開されているといっても過言ではありません。特に代表格である「バーキン」や「ケリー」は、ノワールがもっとも人気のある色とされており、公式店舗でも中古市場でも高い支持を集めています。これらのモデルはエルメスの象徴とも言える存在で、ノワールを選ぶことで一層その品格が際立ちます。

さらに、カジュアルラインである「ピコタン・ロック」や「ガーデンパーティー」、「エヴリン」「ボリード」「リンディ」などのラインでもノワールは高い人気を誇っています。

シンプルで飽きのこない色合いのため、どのモデルにも合わせやすく、スタイルを問わず活躍する点が大きな魅力です。日常使いに最適なモデルでも、ノワールならではの引き締まった印象で、全体のコーディネートを洗練されたものにしてくれます。

また、アクセサリーや財布、小物類でもノワールは定番色として取り扱われており、エルメスのあらゆる商品カテゴリで選ばれています。バッグとの色合わせを意識したコーディネートもしやすく、初めてエルメス製品を購入する方にとっても安心して選べる万能カラーです。

素材別の印象｜ノワールの質感・ツヤの違い

ノワールは同じカラーでも、選ぶ素材によって印象が大きく変わります。たとえば、滑らかで光沢のある「ボックスカーフ」はフォーマルでクラシカルな雰囲気を演出し、特別な場にふさわしい存在感があります。

一方で、「トゴ」や「トリヨンクレマンス」のようなシボのあるレザーは、ややマットな質感で柔らかくカジュアルな印象になり、日常使いに適しています。また、型押し加工された「エプソン」はハリがあり、シャープで洗練された印象を持ち、耐久性にも優れています。

ノワールという落ち着いた色だからこそ、素材の表情が際立ち、光の当たり方によって雰囲気が変わる点が魅力です。選ぶ素材によって、同じ黒でも自分らしさを表現できるのがエルメスの奥深さといえるでしょう。

• 関連記事はこちら

・タエルメスのトゴレザーの魅力を徹底解説！人気モデル・選び方・ケア方法まで完全ガイド

モデルと素材の組み合わせ例｜見た目と使いやすさの違い

モデルと素材の組み合わせでも印象に差が生まれます。例えば、ケリーには外縫いで硬い質感の「セルリエ」と内縫いで柔らかな「レトゥール」がありますが、黒のエプソン素材のセルリエは非常にかっちりとフォーマルに映えるのに対し、黒のトゴ素材のレトゥールは柔らかさが出て日常使いしやすい雰囲気になります。

また、バーキンでもボックスカーフ製の黒は特別な光沢があり目を引きますが、水濡れや傷に注意が必要な繊細な素材です。トゴ製の黒バーキンであれば丈夫で普段から気兼ねなく使えるといった違いがあり、自分の用途に合わせて素材を選ぶことが大切です。

ノワールの中古市場価値と買取相場｜資産性はある？

ノワールはエルメスの中でも特に安定した人気を誇るカラーであり、中古市場においても高い評価を受けています。このセクションでは、中古市場でのノワールの流通状況や需要の傾向、買取価格の特徴を詳しく解説します。さらに、他の定番カラーとの比較を通じて、ノワールが持つ資産価値や、売却を見据えた賢い選び方についても考察します。

中古市場におけるノワールの流通と需要傾向

エルメスのノワールは、中古市場でも非常に高い需要を誇るカラーです。特にバーキンやケリーなどの人気モデルでは、ノワールの在庫が常に不足気味であり、安定した高値で取引されています。

その理由として、ノワールがどんなスタイルにも合わせやすく、長く愛用できる点が挙げられます。また、ノワールはエルメスの象徴的なカラーであり、ブランドのアイデンティティを体現しているため、コレクターや投資家からの注目も高いです。

さらに、ノワールは季節やトレンドに左右されにくく、常に一定の需要があるため、リセールバリューが非常に高いとされています。このような背景から、中古市場においてノワールの流通は活発であり、需要が供給を上回る状況が続いています。

その結果、ノワールのアイテムは他のカラーと比較しても高値で取引される傾向にあり、資産価値の高さが際立っています。

ノワールの買取価格の傾向と評価されるポイント

ノワールは中古でも「確実に売れる色」として、買取において好条件が提示されやすいカラーです。高く評価される理由のひとつは、汚れや経年変化が目立ちにくく、美観を保ちやすい点です。

明るい色は退色やシミが目立ちやすいですが、ノワールはそうした劣化が目立たず、中古でも良好な状態を保ちやすい傾向があります。

また、どんな服装にも合うため需要が高く、在庫リスクが低いことも査定額に反映されます。特に人気モデルとの組み合わせでは、他のカラーより数万円から数十万円高く評価される高く評価されるケースもあります。

希少性のある限定カラーに比べてプレミア価格はつきにくいものの、相場が安定しており、価値が落ちにくい「堅実な資産」として認識されているのが特徴です。

他カラーと比較してノワールが持つ資産的価値

エルメスの中でノワールは、エトゥープやゴールドと並んで中古市場での安定した資産価値を誇るカラーです。トレンドカラーや限定色は流行や供給状況によって価格が変動しやすい一方、ノワールは常に一定の需要があり、価格が大きく下がりにくい特性があります。

特に人気モデルとの組み合わせでは高値で取引されやすく、「とりあえずノワールを選べば価値が落ちにくい」と言われるほどです。

見た目の劣化が目立ちにくい点も、買取価格を維持しやすい理由のひとつとなっており、エルメスを初めて購入する人にも安心しておすすめできる、堅実な資産カラーといえるでしょう。

ノワールはどんな人に似合う？年齢・性別・用途別ガイド

エルメスのノワールは、年齢や性別、使用シーンを問わず幅広い層に愛される万能カラーです。このセクションでは、フォーマル・ビジネス・カジュアルといった用途別の活用例に加え、20代から50代までの各年代に似合うスタイルの違いについても解説します。さらに、自分に合った黒系カラーを選ぶためのポイントも紹介し、購入を検討する際の判断材料として役立つ情報をお届けします。

フォーマル・ビジネス・カジュアル別のおすすめシーン

• フォーマル：
  結婚式のゲストや公式なレセプション、パーティーシーンなど、改まった場ではノワールの持つ厳粛さが強みになります。例えばドレスに合わせるクラッチやハンドバッグを黒に統一すれば、装い全体が引き締まり格式高い印象に。エルメスのケリーやコンスタンスの黒はイブニングドレスにも調和し、品格を損なわない信頼感があります。

• ビジネス：
  働くシーンでもノワールは定番中の定番です。特に日本のビジネス社会では黒や濃紺のバッグが基本とも言われ、エルメスのバッグであっても黒ならば比較的受け入れられやすいでしょう。バーキン35やボリード31など書類が入るサイズの黒バッグは、できる女性の象徴として凛とした雰囲気を演出します。ただし職場の雰囲気によっては目立たないデザインの黒バッグを選ぶ配慮も必要です。いずれにせよ黒であればスーツスタイルにもマッチし、会議や取引先で好印象を与える手助けとなります。

• カジュアル：
  普段使いのカジュアルシーンでも、黒のバッグは一つ持っていると便利です。ジーンズにTシャツといったラフな服装に黒バッグを合わせれば、コーディネートがぐっと引き締まりお洒落感が増します。エブリンやピコタンの黒は肩に掛けても嫌味がなく、近所へのお出かけから旅行まで、幅広いシーンに対応可能です。カジュアルシーンでは、あえてバッグにスカーフやチャームで色を足して遊ぶのもおすすめで、黒がベースだと小物の色も映えます。

• 関連記事はこちら

・エルメス バーキン35は“今”が買い時？価格相場と人気カラー・サイズをプロ目線で徹底解説

20代〜50代で異なる印象｜年代別に見る似合い方

20代：若い世代がノワールを持つと、大人びた印象が加わります。落ち着いた黒はコーディネートを引き締め、洗練された雰囲気を演出できます。派手になりすぎないよう、小物で明るさを加えるとバランスが取れます。

30代：キャリアやライフスタイルが安定し始めるこの年代では、ノワールの持つ品格が信頼感を高めてくれます。仕事にも私生活にもマッチし、ファッションの軸として活躍します。

40代：落ち着きと余裕が求められる年代には、ノワールのシックさが自然に馴染みます。上質な黒バッグを日常使いすることで、装い全体に深みと説得力が生まれます。

50代：経験と風格が増す世代にとって、ノワールはその人らしさを引き立てる色です。持ち物からにじみ出る上質感が、大人のスタイルを完成させます。

自分に似合う黒系カラーの選び方｜シーン・好みから考える

最後に、自分にはどの黒系カラーが合うのか迷った場合の考え方です。まず利用シーンから考えてみましょう。

ビジネスやフォーマル中心ならノワールの端正さが安心感を与えてくれますし、カジュアル寄りならグラファイトの柔らかさやブルーニュイの遊び心が服装にマッチしやすいです。

次に好みのテイストも重要です。「伝統的でクラシックな雰囲気が好きならノワールを、周りと少し差をつけたいならグラファイトやブルーニュイを選ぶとよいでしょう。

実際に店頭でノワールと他の黒系カラーを見比べてみると、その微妙な違いが感じ取れるはずです。あなたのライフスタイルやファッションに寄り添う黒系カラーを見つけて、「ぜひ長く愛用してください。

まとめ

エルメスの「ノワール」は、他の黒系カラーとは一線を画す洗練された定番カラーです。グラファイトやブルーニュイも魅力的ですが、ノワールはどんな年代やシーンにも馴染む万能性と高い資産価値を備えています。

加えて、素材やモデルの組み合わせ次第で印象が変わる点も大きな魅力です。中古市場でも安定した需要があり、将来的な売却も視野に入れやすいのが特長です。エルメスの黒系カラーで迷っている方は、本記事を参考に、自分に最適な一色を選んでみてはいかがでしょうか。

「おたからや」でのエルメス ノワールの参考買取価格

ここでは、「おたからや」での「エルメス ノワール」の参考買取価格の一部を紹介します。

商品画像	商品名	参考買取価格
	エルメス ミニケリー ボックスカーフ ゴールド金具 Ⓦ刻印	2,645,000円
	エルメス リンディ26 トリヨンクレマンス B刻印	1,347,000円
	エルメス エブリン3PM トリヨンクレマンス U刻印	456,000円
	エルメス エブリンTPM トリヨンクレマンス Z刻印	410,000円
	エルメス ケリーデペッシュ25 Z刻印	580,000円
	エルメス ケリーデペッシュ34 □N刻印	302,000円

※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。

エルメスのノワールは、市場での流通数・人気ともに高く、買取現場でも常に注目される定番カラーです。特にバーキンやケリーなどの人気モデルは需要が集中しており、状態が良ければ定価を上回る査定がつくこともあります。査定額に最も影響するのは「バッグの状態」で、角スレや金具のキズ、型崩れがないかがチェックされます。

次に重要なのは「製造年や素材」で、新しい年式や人気素材（トゴ・エプソンなど）は高く評価されやすい傾向にあります。また、付属品の有無（カデナ・クロシェット・保存袋など）も査定額に関係するため、可能な限り揃えておくことが重要です。さらに、箱や保証書がある場合は信頼性が高まり、評価アップにつながるケースもあります。

• おたからや査定員のコメント

エルメス ノワールの買取なら「おたからや」

エルメスの中でも時代やトレンドに左右されにくい「ノワール」は、常に安定した人気を誇る資産価値の高いカラーです。そんなノワールの魅力を最大限に評価してもらうなら、ブランド買取に精通した「おたからや」へ。豊富な実績と最新の市場相場をもとに、状態や付属品の有無、生産年まで細かく確認し、可能な限り高価買取を目指します。

キズや使用感があっても丁寧に査定を行い、鑑定書がなくても問題ありません。さらに、全国1,400店舗以上を展開し、店頭・出張・オンラインすべてに対応しているため、忙しい方でも気軽にご相談いただけます。ノワールの価値をしっかり見極めてくれる「おたからや」で、納得の査定を体感してみませんか？

エルメスの買取情報をチェックする

エルメス トゴの買取情報をチェックする

エルメス バーキンの買取情報をチェックする