ヴァンクリーフ＆アーペル（Van Cleef & Arpels）の「アルハンブラ」は、四つ葉のクローバーを象った上品なデザインで、世界中の女性に愛されているジュエリーです。そこで、「アルハンブラにはどんな種類があるの？」「サイズや色にはどんなバリエーションがあるの？」と迷う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、人気シリーズの特徴や使用されている石・素材、モチーフのサイズ感まで詳しく解説します。ご自身のスタイルや予算に合った選び方もご紹介するので、自分にぴったりのアルハンブラを見つけるための参考にしてください。

ヴァンクリーフ＆アーペルとアルハンブラの基礎知識

フランスの名門ジュエリーブランド「ヴァンクリーフ＆アーペル」。その代表的なジュエリーコレクションが「アルハンブラ」です。まずは、ヴァンクリーフ＆アーペルとアルハンブラの基礎知識を解説します。

ヴァンクリーフ＆アーペルの歴史

ヴァンクリーフ＆アーペルは、1906年にパリ・ヴァンドーム広場で創業されたフランス発の高級ジュエリーメゾンです。創業者アルフレッド・ヴァンクリーフとエステル・アーペルの結婚をきっかけに誕生し、両家の名を冠したブランドとして知られています。

カルティエやハリー・ウィンストンと並ぶ“世界五大ジュエラー”の一つであり、パリの名門「グラン・サンク」に所属するジュエリーメゾンとしても、その格式は確かなものです。

詩的かつ普遍的なデザイン、そしてミステリーセッティングに代表される卓越したクラフトマンシップによって、ヴァンクリーフ＆アーペルは、時代を超えて愛され続ける芸術的なジュエリーを生み出し続けています。

アルハンブラの人気の理由

「アルハンブラ」は、ヴァンクリーフ＆アーペルが1968年に発表した、四つ葉のクローバーをモチーフにしたジュエリーコレクションです。“幸運”の象徴として長く愛され続けており、今ではブランドの代名詞ともいえる存在です。

ゴールドのビーズで縁取られたモチーフは、やわらかくフェミニンな印象を与えつつ、シンプルな装いにも自然となじみます。カラーストーンやマザーオブパールなど、豊富な素材バリエーションも魅力で、カジュアルにもフォーマルにも合わせやすいデザインです。

芸能人やファッションインフルエンサーにも愛用者が多く、ジュエリーに詳しくない人でも一度は目にしたことがあるほど、高い認知度を誇ります。その存在感は、身につける人にさりげない気品と特別感を添えてくれるでしょう。

アルハンブラは、“普遍的な美しさ”と“日常に寄り添う幸運のお守り”として、これからも時代を超えて多くの人に愛され続けていくジュエリーと言えます。

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アルハンブラの種類一覧｜シリーズごとの特徴を解説

アルハンブラには、モチーフデザインやサイズ違いでいくつものシリーズが展開されており、全部で6種類のラインナップがあります。登場から現在まで、オリジナルのデザインを受け継ぎつつ、新たなバリエーションが追加されてきました。

それぞれのシリーズごとに特徴があるので、代表的なものを解説します。

ヴィンテージ アルハンブラ

ヴィンテージ アルハンブラは、アルハンブラコレクションの中でも最も基本となる定番シリーズです。1968年に発表された初代アルハンブラがこのラインに該当し、ブランドを象徴する四つ葉のクローバーモチーフが特徴です。

モチーフの縁には繊細なゴールドビーズが施されており、ヴァンクリーフ＆アーペルならではの優美な金細工が際立ちます。5モチーフや10モチーフのネックレスでは、同サイズのモチーフが連なり、統一感のあるバランス美を生み出します。

ホワイトシェルやオニキス、マラカイト、カーネリアン、ターコイズ、ダイヤモンドなど、天然石のバリエーションも豊富で、好みに合わせた素材選びが楽しめます。モチーフの大きさは約15mmと程よいサイズ感で、日常にも華やかな場面にもマッチする万能な一本です。

スウィート アルハンブラ

スウィート アルハンブラは、ヴィンテージ アルハンブラよりも小ぶりで可愛らしいサイズ感が魅力のシリーズです。“スウィート”という名の通り、四つ葉のクローバーモチーフをミニチュアサイズで繊細に表現し、愛らしさと上品さを兼ね備えています。

モチーフの直径は約9.5mmとコンパクトで、華奢で控えめなデザインは日常使いにもぴったり。小さいながらも上質な存在感があり、シンプルな装いにさりげない輝きを添えてくれます。
特に若い女性を中心に支持を集めており、コンパクトながらも仕上げの美しさや素材の質感からは、ヴァンクリーフ＆アーペルの確かな技術が感じられるシリーズです。

ピュア アルハンブラ

ピュア アルハンブラは、アルハンブラシリーズにおける新しい解釈のデザインで、その名の通り“ピュア（純粋）”な美しさが魅力のコレクションです。

一般的なアルハンブラでは、モチーフの縁にビーズ装飾が施されていますが、ピュア アルハンブラではその縁取りを省くことで、より洗練されたシンプルさを追求しています。サイズは16mmで、滑らかに面取りされたシルエットが、控えめながらも調和のとれた印象を生み出しています。

丁寧に磨かれたゴールドの曲線的なフォルムにマザーオブパールやオニキスを組み合わせることで、純粋な輝きの中に上品な個性が感じられるデザインに仕上がっています。
「他の人とは少し違ったアルハンブラを楽しみたい」という方にも支持されており、落ち着いた印象の中にさりげない個性が光るシリーズです。

マジック アルハンブラ

マジック アルハンブラは、2006年にヴァンクリーフ＆アーペルの創業100周年を記念して登場した、遊び心あふれるデザインが魅力のシリーズです。ヴィンテージ アルハンブラよりもモチーフが大きく、26mmの存在感のあるデザインが特徴です。

オニキスやマザーオブパールなど異なる色彩を採用したモデルもあり、多彩な表情が楽しめるのも大きな魅力です。
シリーズの中でもバリエーションが豊富で、コーディネートの主役として取り入れやすい一本。上品さと遊び心を両立させたい方にぴったりのラインです。

ビザンチン アルハンブラ

2006年に発表されたビザンチン アルハンブラは、他のアルハンブラシリーズとは一線を画す、独自の美学を持つコレクションです。東ローマ帝国のビザンチン美術から着想を得た、幾何学的でクラシカルなデザインが特徴です。

最大の魅力は、宝石を使用せず、ゴールドだけでクローバーモチーフを表現している点にあります。滑らかなソリッドモチーフと、透かし細工によるモチーフが交互に並び、上品で洗練されたリズムを生み出します。

ゴールドの質感だけで立体感と輝きを引き出す構成は、ミニマルでありながら個性的な存在感を放ちます。ネックレスやブレスレット、ペンダントトップなどが展開されており、“人と被らないアルハンブラ”を求める方にぴったりのシリーズです。

ラッキー アルハンブラ

ラッキー アルハンブラは、“幸運”をテーマに、自然界のモチーフを組み合わせた遊び心あふれるシリーズです。クローバー、ハート、蝶、リーフなど、自然の象徴が自由に組み合わされ、多彩なデザインが展開されています。

これらのモチーフは単体でも複数でも使われ、ハートや蝶のモチーフなど、見ているだけで気持ちが華やぐような愛らしさが魅力です。素材やカラーの組み合わせによって、さまざまな表情が生まれます。

モチーフのサイズはヴィンテージ アルハンブラと同程度で、可憐さと程よい存在感を両立。とくにクローバーと蝶を組み合わせたデザインは人気が高く、装いに明るさと柔らかさを添えてくれます。遊び心とエレガンスをあわせ持つ、特別な一本を探している方にぴったりです。

アルハンブラに使われるゴールドとストーンの種類

アルハンブラのジュエリーには、厳選された高品質な素材が使用されています。素材の組み合わせによって異なる表情を楽しめるのも、アルハンブラの大きな魅力です。ここでは、アルハンブラで使われる代表的なゴールドの種類とストーンの種類をご紹介します。

モチーフを縁取るゴールドの種類

アルハンブラに使われる地金には、主に3種類の18Kゴールドが用いられており、それぞれの色味によってジュエリーの印象が大きく変わります。

イエローゴールド（YG）は、明るく黄金色に輝く伝統的なゴールドで、華やかで存在感のある印象を与えます。白蝶貝やオニキスなど、白・黒系の石と相性が良く、カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンにマッチします。アルハンブラといえば、イエローゴールド×白蝶貝を思い浮かべる方も多い、シリーズを象徴する定番の組み合わせです。

ホワイトゴールド（WG）は、銀白色の落ち着いた輝きが特徴。クールで知的な印象を与え、ダイヤモンドやグレー系の石と合わせることで、より洗練された雰囲気が際立ちます。控えめで上品な光沢は、日常使いにも適しており、清楚な印象を好む方に人気です。

ピンクゴールド（PG）は、ほんのり赤みを帯びた色合いが魅力です。肌なじみがよく、フェミニンで優しい印象を演出します。カーネリアンやピンクシェルなど暖色系の石と組み合わせると、さらに可憐さが引き立ちます。

ストーンの種類（色）と石言葉

アルハンブラでは、モチーフ部分に多彩な天然石（オーナメンタルストーンや宝石）が使われています。それぞれの石には、伝統的に「石言葉」と呼ばれる象徴的な意味があり、身につける方の好みやお守りとしての意味合いから石を選ぶ楽しみもあります。

以下に、アルハンブラで代表的な石の種類とその石言葉をまとめました。

※2025年3月時点で公式サイトに掲載されているラインナップです。最新の情報は販売店へお問い合わせください。

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アルハンブラのモチーフサイズを比較

アルハンブラはシリーズごとにモチーフの大きさが異なるため、サイズによって変わる印象を知っておくと、選ぶ際の参考になります。代表的な4種類（スウィート・ヴィンテージ・ピュア・マジック）について、それぞれのモチーフサイズを比較してみましょう。

購入前に知っておきたいアルハンブラの選び方

アルハンブラにはデザインや素材、サイズ違いで多くの種類があるため、どれを選べばよいか迷う方も少なくありません。

ここでは、アイテムの種類・モチーフサイズ・予算・ファッションやシーンという観点から、後悔しないアルハンブラの選び方を解説します。

アイテムカテゴリーで選ぶ

まず、アルハンブラが欲しいと思ったら、どの種類のアイテムにするかを考えてみてください。

アルハンブラ コレクションの定番はネックレス・ペンダントですが、ブレスレット、ピアス（イヤリング）、リング、時計など、さまざまなアイテムに展開されています。
それぞれに魅力があるため、ご自身のライフスタイルや好みに合わせて選ぶのがおすすめです。

モチーフのサイズで選ぶ

前述したモチーフのサイズも、選択の重要なポイントです。アルハンブラはサイズによって与える印象が大きく異なるため、自分の好みやファッションに合わせたサイズ感を選ぶことが大切です。

モチーフが大きくなるほどジュエリーの印象は強く華やかになりますが、その分価格も上がり、重さも増します。身につけたときのバランスや着け心地も考慮しながら、「普段自分がつけやすい大きさかどうか」を基準に選ぶと、満足度の高い一本に出会いやすくなります。

実際に店舗で試着できる場合は、サイズ違いを着け比べてみるのがおすすめです。ペンダントトップの大きさによって印象が大きく変わるため、慎重に選んでみてください。

予算で選ぶ

アルハンブラは、素材やモチーフ数によって価格帯が大きく変わるため、予算に合わせて選ぶことも大切です。あらかじめ予算の上限を決めておくと、選択肢を絞り込みやすくなります。

一般的に、シンプルな1モチーフのネックレスやブレスレットであれば、新品価格で30〜50万円台がボリュームゾーンです。ヴィンテージ アルハンブラのネックレスはこの価格帯に収まりやすく、記念日やご褒美ジュエリーとして人気があります。

一方、モチーフの数が増えたり、ダイヤモンドがあしらわれたりしたモデルは価格が上がります。複数モチーフのロングネックレスや、全面にダイヤを施したアルハンブラは100万円を超える高級ラインです。特に、マジック アルハンブラのロングネックレスや限定モデルなどは、数百万円クラスのハイエンドジュエリーとして位置づけられています。

まとめ

ヴァンクリーフ＆アーペルのアルハンブラは、幸運の四つ葉を象ったタイムレスなデザインと、最高品質の素材によって多くの人々を魅了してきました。アルハンブラには、ヴィンテージをはじめ、スウィート、ピュア、マジック、ビザンチン、ラッキーといった多彩なバリエーションがあり、それぞれに独自の魅力があります。

幸運の象徴であるアルハンブラのジュエリーは、身につけるだけで気分を前向きにしてくれる特別な存在です。お気に入りの一点を日常に取り入れて、「一生もの」の輝きを楽しんでください。

「おたからや」での「アルハンブラ」の参考買取価格

ここでは、「おたからや」での「アルハンブラ」の参考買取価格の一部を紹介します。

※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。

アルハンブラはヴァンクリーフ＆アーペルの中でも人気が高く、中古市場でも安定した相場があります。

査定額に影響する主な要素は、素材や石の希少性、アイテムの状態、付属品の有無です。マラカイトやダイヤモンドなどを使用したモデルは高額査定が期待でき、限定品や廃盤モデルも希少価値が加味される傾向があります。

• おたからや査定員のコメント

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ヴァンクリーフ＆アーペルのネックレスは、シンプルで気品あるデザインから、当店でもご依頼の多いアイテムの一つです。「おたからや」では、GIA（米国宝石学会）認定のGG（Graduate Gemologist）資格を持つ鑑定士が在籍しております。石の状態や地金の質、製造時期などを総合的に判断し、適正かつご満足いただける価格をご提示いたします。

箱や証明書がないお品物、多少のキズや使用感があるものでも、しっかりと価値を見極めますので、ご安心ください。「これは売れるかな？」というご相談だけでも歓迎しております。アルハンブラの売却をご検討中の方は、ぜひ一度、「おたからや」にお任せください。