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    使用されている素材には
    どんなこだわりがあるのか?

ロレックスで
使用されている素材には
どんなこだわりがあるのか?

ロレックスは誰しもが知っている高級時計ブランドです。その高級さゆえに、搭載されているムーブメントや素材にもかなりのこだわりがあります。

ここでは、ロレックスの高級時計に使用されている素材について、どんな素材を使用しているのか、またその素材のこだわりなどについて紹介していきます。

高級時計ゆえにタフさが必要

ロレックスは高級時計のブランドとして有名な時計メーカーです。

精巧で繊細なムーブメントを搭載していますが、実は耐久性にもかなりのこだわりがあります。ロレックスの創始者であるハンス・ウィルスドルフ氏は、「時計はどんな条件下(衝撃・気温差・湿度・磁場・摩擦)においても、正確な時を刻むべきである」という信念のもとロレックスブランドを立ち上げています。

100年以上にわたって、彼のこの信念を受け継ぐべく、ロレックスは最高品質を追求し、物理学や素材、ムーブメントの開発者、デザイナーなど、時計製作に携わるすべての人がプロフェッショナル意識を持ち、開発や生産を行っています。

さまざまな時計の仕様でも、耐衝撃性や落下ダメージに対する開発・研究にはかなりの力を入れており、衝撃に対する評価試験は非常にハードルが高いです。通常の垂直落下に加えて、意図しない方向からの落下など、不意の衝撃にも耐えうるような設計・評価がなされています。

ムーブメントやケース、ブレスレットに対しては、経年劣化に対するテストを必ず実施しており、素材の変色・部品同士の摩耗など検査しています。このような時計の頑丈さに対する飽くなき探求心こそが、ロレックスの時計の歴史を作っており、最高品質を生み出す原動力になっているのです。

ケースに使用される特殊な素材

時計の頑丈さを語るうえで使用されているケースは外せないパーツになります。ケースはムーブメントと呼ばれる時計の時を刻む時計の心臓部を守る役割をしており、各時計メーカーでは特色あるケースを使用しています。

ロレックスでのオリジナルのケースとしては、オイスターケースと呼ばれるものです。

・オイスターケースとは?

オイスターケースの誕生は1926年と、今から96年前とほぼ100年前に開発されたもので、ベゼルと裏蓋、リュウズをケースにねじ込ませることで防水性能を可能にした世界初の防水仕様のケースです。防水機能を守るべき構造もさることながら、実はオイスターケースに使用されている材料にも秘密があります。

その材料というのが、オイスタースチールと呼ばれる金属です。

・オイスタースチールとは?

通常の時計のケースにはステンレスという錆びにくい金属が素材として使用されています。ステンレスにはさまざま種類があり、安価な時計にはSUS304が使用されており、高級な時計にはSUS316Lです。

基本的にはステンレスは錆びにくい金属ですが、高温多湿の環境下になると、どうしても錆びや変色が起こってしまいます。SUS316Lは医療機器にも使用されるほど耐食性が優れていますが、オイスタースチールでは耐食性でもその上の性能を行くSUS904Lが使用されています。

SUS904Lは耐食性だけではなく、変色にも強く、光沢性も非常に高いことから、外装部品としても抜群の性能を発揮しており、ロレックスの時計にふさわしい金属といえるでしょう。

ただ、SUS904Lの難点は、加工の難易度が高く、さらには、世の中の流通量が少ないため、材料も高額になっています。しかしながら、ロレックスではどんな環境下でも錆びない、変色しない時計をコンセプトにして、社内技術の革新を続け、加工の難しさやコストも課題もクリアしているのです。

まさに、オイスタースチールはロレックスのこだわりといっていいでしょう。

ロレックス独自の
こだわりぬいた素材

ロレックスの材料に対するこだわりは、オイスタースチールだけではありません。

ゴールドなどの貴金属やセラミック、最近ではゴムにまで、材料にはこだわっています。

これらの材料は最終形の時計での品質を守ることは当然ながら、生産過程で不具合を出さないように、材料として採用されるには非常に厳しい選定基準をクリアしなければなりません。

ここでは、使用されている代表的な素材について紹介していきます。

・ゴールド

ロレックスに使用されている貴金属であるゴールドは、75%の純金に多少の金属を混合させた合金である18K(カラット)ゴールドのみしか使用していません。ロレックスは使用する18Kゴールド素材を自社で製造できる唯一の時計会社であり、スイスで最も大きなゴールド加工企業でもあります。

ロレックスには、独自で研究・開発したエバーローズ(ピンクゴールド)やイエローゴールド、ホワイトゴールドという種類のゴールドが存在します。これらのゴールドは単に色目だけではなく、使用用途や特性にあわせて、適切な金属を混合させることで、耐久性や加工性の高い素材に仕上げています。

・エバーローズゴールド

ロレックスのゴールドといえば、エバーローズゴールドといってもいいくらい有名なゴールドになります。開発されたのは2005年で、ピングゴールドの1種として扱われていますが、そこにはロレックスなりのこだわりが数多く含まれています。

ピンクゴールドは変色を起こしやすい材料ですが、ロレックスは研究に研究を重ねることで、経年耐性に富んだ、変色しにくいエバーローズゴールドを実現させています。エバーローズゴールドについては特許を取得しており、ロレックスの本気度がうかがえます。

エバーローズゴールドが変色しにくい要因として、添加する物質として耐食性の高いプラチナが含まれているようです。配合比率やどんなプラチナをどのタイミングで混合させるのか、そのあたりはロレックスの素材への強いこだわりや凝縮されたノウハウの賜物ではないでしょうか。

さらに、他で見られるピンクゴールドと比較して、赤みが少なく、名前にあるようにローズのような上品な風合いを楽しむことができます。

・ロレゾール

ロレックスのこだわりぬいた素材であるSUS904Lのオイスタースチールと18Kゴールドを混ぜ合わせたのが、ロレゾールです。一般的にはコンビモデルと呼ばれていますが、ロレゾールという金属はロレックスが作った造語です。

ロレゾールは”ROLESOR”と表記され、ロレックスの”ROLE”とステンレスの”S”、フランス語でゴールドの意味を持つ”OR”から成り立っています。無機質なステンレスに華やかな色目のゴールドを混合することで、高級時計らしい上品さを感じることができ、色目によって「イエローロレゾール」「エバーローズロレゾール」「ホワイトロレゾール」と名称が変わってきます。

これらは、使っている金属によって色合いを変えて、高級感を演出しています。

・セラクロム

ロレックスでは、より過酷な環境下でも機能性と美しさを損なわないための素材として、セラクロムというセラミック材料を使った新しい素材を開発しました。

セラクロムは、ゴールドやプラチナの微粒子をマグネトロンスパッタ物理蒸着と呼ばれる高い技術のPVD加工法を用いて、セラミックに蒸着・定着させることで実現できた新しい素材です。このセラクロムはベゼルに採用され、セラクロムベゼルはセラミック特有の硬度による耐スクラッチ性や紫外線による退色や劣化を防ぐことができます。

・オイスターフレックス

さらに、ロレックスではオイスターフレックスと呼ばれる新しいラバー素材にもチャレンジしています。

ベルト部分に使用される素材なのですが、芯部にはチタン・ニッケル合金を使用して、外部にはエラストマーでコーティングしている材料になります。チタン・ニッケル合金は柔軟性を持つ金属のため、腕にフィットしやすい材料です。さらには、エラストマーは高分子材料と呼ばれるハイテク素材で、見た目や触り心地はラバーとほぼ同じですが、耐久性や肌触りなどはラバー以上の高級感を覚えることができます。

また、実際に腕につけたときの感触は、ラバー用にペタッと張り付くことなく、さらっとした感触で、ベルト全体にはしなやかさがあるため、ベルトの中に金属が入っているようには思えません。

このように、ロレックスでは革新的な材料にもチャレンジしつつ、高品質・高機能に対するこだわりを持ち続けています。

こだわりの素材を長持ちさせる
ための注意点

ロレックスのこだわりが詰まった時計ですが、いくら耐久性や衝撃性に強いといっても、日々使用し続けていけば多少なりともダメージを受けます。そのため、メンテナンスは行ったほうが良いでしょう。

もしメンテナンスをまったく行わなかった場合は、ロレックスでも例外ではなく、時計の寿命は10年ほどになってしまう可能性があります。耐スクラッチ性の高い素材や衝撃に強いような設計を行っているため、ロレックスの時計は毎日の手入れの必要はないでしょう。

ただし、表面の光沢を維持するためには、時々マイクロファイバーなどを使って拭き上げることは好ましいでしょう。長期間の利用をするのであれば、オーバーホールをすることをおすすめします。

オーバーホールとは、時計を分解して構成するパーツを綺麗に洗浄し、可動部にはオイルを添加して、それぞれの部品の劣化を抑え、時計そのもののリフレッシュを行うことです。オーバーホールは3~5年に1度、最低でも10年に1度は受けるほうがいいでしょう。

定期的にオーバーホールを行うことで、外側からは見えない内部の汚れや錆び、部品の欠陥などに気が付くことができ、修理やメンテナンスを行えるのです。したがって、オーバーホールは時計の寿命を大きく伸ばすために、大切な役割をしているのです。

素材から見た高級時計の魅力

ロレックスの時計に使用されている素材には、数多くのこだわりがあります。そのこだわりを持つ素材からくる美しさや耐久性が優れていること、素材自体の価値が高いことなどを紹介してきました。

ここでは、ロレックスの時計についてどのような魅力があるのか、3つの項目で説明していきます。

・時計そのものの魅力

ロレックスの時計は、素材はもちろんこと、内部ムーブメントや機構には多くのこだわりが詰まっており、資産価値としても非常に高く注目されています。普段使いとして人気が高いことに加えて、どうしてもロレックスの時計をほしいという人が多く、ロレックスの中古市場も活発なため、投資対象となっています。

高級時計は高額なもので1,000万円を超えるものがあります。車や土地・建物などの不動産と比べて、製品が小さく高い価値を維持し続けるため、節税対策にもなりやすいと聞きます。

・装着したときの満足度

高級時計を身に着けているという自己満足感の向上です。ロレックスの時計を身に着けていることは、老舗ブランドであるロレックスの歴史を感じたり、伝統的で革新的な技術に触れ、良質なサービスを肌で感じ取ることができたりします。

ワンランク上の世界を体験できるツールとして、自分のモチベーションをあげることが可能なのではないでしょうか。

・周りに人の影響

ロレックスを身に着けていると、周りの人からの印象も変わってきます。ロレックスは良くも悪くもメジャーな高級時計であるため、腕に装着していると人目につきやすいと言えます。

ロレックスの価値がわかる人が多く、ビジネスの場でのコミュニケーションのきっかけになりやすかったり、商談時には相手への信頼感を与えてくれたりします。高級時計は誰もが購入できるものではないため、憧れの対象にもなることができるかもしれません。

まとめ

以上のように、ロレックスの材料に対するこだわりについて紹介してきました。

ロレックスは高級時計ブランドの代名詞です。

パーツやムーブメントにこだわるのはもちろんですが、使用する素材の研究や開発から行っている様子からは、品質に対するこだわりやプライドを感じることができます。

そのようなこだわりが古くから多くの人を魅了し、資産価値として認められているのではないでしょうか。

所有することで自分にも他人にもいい影響を与える、そんな魅力的なロレックスは日々の生活を向上させてくれる、時計以上の価値がある財産なのかもしれません。

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