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ロレックスと『007』
シリーズの関係性は?
ボンドウォッチも解説

ロレックスは映画『007』とも深い関係にあります。実際に主人公のジェームズ・ボンドが着けたことがあるからです。原作からロレックスが描かれており、シリーズのヒットとともに「ボンドウォッチ」として人気の商品も現れました。ボンドウォッチを着けて主人公の気分を味わいたい方もいるでしょう。

今回はロレックスのボンドウォッチを探している方のために、その商品の例を紹介します。この記事を読めば、映画とタイアップした時計の魅力がわかり、買ってみようかと思えるでしょう。 

 

映画『007』とは?

『007』は、1962年の開始以来、ロングランを続けています。主人公ジェームズ・ボンドのカリスマ性が、幅広い世代に愛されているからです。ここでは『007』シリーズの歴史と魅力を解説します。 

『007』は、1962年から始まったスパイアクションの映画シリーズです。もともとはイアン・フレミングが書いた長編小説シリーズであり、それが映画化を受けてヒットしました。シリーズ人気を決定づけたのは、映画で躍動するジェームズ・ボンドでしょう。

2021年10月1日には最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が日本で公開されています。このシリーズは半世紀以上にわたって愛される名作シリーズです。なおかつ今も映画業界の第一線で話題になっています。今後の『007』シリーズの動向も気になるでしょう。

『007』の主人公ジェームズ・ボンドは、イギリス人のスパイです。情報局秘密情報部、通称「MI6」に所属しています。年齢は30歳代あたりです。007はジェームズ・ボンドの、スパイとしてのコードネームを表します。

ボンドスタイルと呼ばれる独特な生活ぶりも話題です。彼は美食家でアルコールや恋愛、車などを好み、1日60本のタバコを吸います。

英国らしいクラシックスーツを身にまとい、ワルサーPPKと呼ばれる愛銃を携えている点にも注目です。このような独特のライフスタイルも、ボンドの個性につながっているでしょう。

『007』シリーズの魅力は、ボンドというカリスマ性のあるキャラクターです。定期的に主演俳優を変えることで、時代の変化に対応した点も大きいでしょう。

ボンドのカリスマ性を保てなければ、ここまでシリーズは続かなかったといえます。まず初代であるショーン・コネリーでボンド像を確立しました。

それをベースとしながらも、後世でボンド役を演じたジョージ・レーゼンビーやダニエル・クレイグなどがそれぞれの個性を発揮しています。

歴史が続くように、『007』シリーズも時代に合わせた変化を続けているのです。ファンに寄り添う形で、それを果たせるのが人気の秘訣でしょう。

 

ロレックスと『007』の関係

ロレックスは歴史のなかで、『007』シリーズとも深く関わっています。イアン・フレミングの原作に同メーカーの腕時計が登場したのが始まりでした。

映像化とともにロレックスを着けたジェームズ・ボンドが登場したため、腕時計と映画のタイアップが経済効果を生み出したのです。

一方で現在ジェームズ・ボンドが使っている腕時計はオメガ製であることから、ロレックスとはライバル関係になりました。腕時計と『007』の関わりを見ていきましょう。

ロレックスと『007』シリーズの関わりは、イアン・フレミングの原作が原点でした。フレミングが登場させたのは、ロレックスのオイスターパーペチュアルです。

映画化作品としてはサブマリーナーのイメージが強いといえます。しかしボンドウォッチが小説にもあったという事実が重要です。

多くの方は、映画の登場人物の腕時計を見て、それを欲(ほ)しがるでしょう。

オイスターパーペチュアルは原作に現れたという意味で、存在意義を得ています。以上からこちらに注目する方もいるでしょう。

その後は映像化にともない、1962年の映画第一作「ドクター・ノオ」からロレックスが登場しました。ここでジェームズ・ボンドが使ったのは、ロレックスのサブマリーナーです。

ロレックスにボンドウォッチのイメージがついたのも、このころからでしょう。

映像化作品のイメージから、『007』で有名な腕時計と言えばサブマリーナーという考えもあります。実際にサブマリーナーは、『007』の歴史で3種類登場しました。同シリーズは、『007』とともに成長したともいえます。

現在のボンドウォッチはオメガが継承しています。厳密には映画化当初においてロレックスが主流でしたが、セイコーが一時そのポジションを引き継ぎ、オメガの時代へとつながる形です。『007』の歴史には、複数のメーカーが関わっている点にも注目してください。

オメガが初めて『007』に採用されたのは1995年です。ここではシーマスタープロフェッショナル Ref.2541が登場しました。このような歴史的背景から、オメガはロレックスのライバルとされています。

ジェームズ・ボンドの原点となったのは、あくまでもロレックスです。しかし現代の『007』ファンにとっては、オメガの方がなじみ深いでしょう。

他方でセイコーは安価なデジタルウォッチとしてのイメージから、『007』ゆかりの品としてはあまり注目されていない印象です。

ロレックスとオメガはともに高級時計として、新品と中古両方の市場で人気があります。しかしロレックスはスポーツモデルで、防水性に優れた個体もあります。以上からスパイアクションのイメージに合っているでしょう。

以上からロレックスは、ボンドウォッチの元祖として人気です。セイコーやオメガにはない機能性や個性にも注目しましょう。

 

『007』が時計業界で
有名な理由

『007』が時計業界でここまで注目を受けるのはなぜでしょうか。それはボンドウォッチというブランドを、ロレックスが世界に知らしめたからでしょう。また映画の主人公であったジェームズ・ボンドが、現代でいうインフルエンサー的な役割を果たしたことも大きいといえます。 

時計業界で『007』が有名なのは、ロレックスのおかげでしょう。同メーカーがボンドウォッチというポジションを世界に示したからです。何より小説の段階から登場したという意味で、唯一性のある立ち位置を押さえています。 

このようにロレックスは、原作の時点から『007』に関わっている点が大きいでしょう。映画としての同シリーズでは、セイコーやオメガも活躍しています。しかしシリーズの原点での活躍という意味で、ロレックスの存在意義を感じられるでしょう。

ロレックスと『007』のコラボレーションは、後世のタイアップ商法にも影響を与えています。映画化によって、主人公のジェームズ・ボンドの影響力が大きくなったからです。以上からロレックスは、映画とのタイアップで経済効果をもたらした一例でしょう。 

『007』は後世のタイアップ商法にも影響を与えています。時計業界でもさまざまなメーカーがアニメキャラや映画、他のブランドなどとコラボレーションしています。芸能人が着用した腕時計がヒットするケースもあるほどです。

このようにロレックスと『007』は、その後のタイアップ商法の見本ともいえます。

 

『007』に登場した
ロレックスを紹介 

映画『007』では、数々のボンドウォッチが登場しています。今回はロレックスに絞り、ジェームズ・ボンドとともに映像作品で活躍した例を見ていきましょう。まずは『007』シリーズに登場したロレックスの腕時計を、表としてごらんください。

 

ロレックスの種類 『007』シリーズでの登場作品
サブマリーナー Ref.6538 「ドクター・ノオ」

「ロシアより愛をこめて」

「ゴールドフィンガー」

「サンダーボール作戦」

GMTマスター Ref.1675 「カジノ・ロワイヤル」
クロノグラフ Ref.6238 「女王陛下の007」
サブマリーナー Ref.5513 「女王陛下の007」 

「死ぬのは奴らだ」

「黄金銃を持つ男」 

サブマリーナー Ref.16610 「消されたライセンス」 

 

このなかではサブマリーナーシリーズがよく使われていますが、GMTマスターやクロノグラフも関係しています。いずれにしてもロレックスは、映画業界からも信頼されているといえましょう。 

最初のサブマリーナー Ref.6538は、『007』の映像化で初めて使われた腕時計です。サブマリーナーとしては4代目にあたり、ロレックスらしい高機能性が話題になりました。

Ref.6538は、Ref.6536とデザインが似ています。しかし前者の方が優れた防水性です。シリーズ史上初めて、防水規格が200mに達しました。リューズは8mmと、腕時計としては大型なので、つかみやすいといえます。マリンアクティビティを中心に便利なのが、Ref.6538の強みです。

『007』では第1作の「ドクター・ノオ」から始まり、4つの作品に登場しました。ショーン・コネリー時代から愛用されたのが大きいといえます。このようにRef.6538は、『007』の成長とともに時代を彩(いろど)りました。

GMTマスター Ref.1675は、「カジノ・ロワイヤル」に登場しています。もとは1967年に公開されましたが、2006年にリメイクを受けるなど高い人気です。映画としても幅広い世代に愛されているため、そこに登場したRef.1675に興味を示す方もいるでしょう。

この映画に登場したRef.1675は、GMT機能が特徴です。これは第2時間帯表示機能を意味します。パン・アメリカン航空のリクエストで開発された結果、外国の時間がすぐにわかる設計になりました。

初代GMTマスターは、個性的なデザインも見逃せません。ベゼルが赤と青にわかれているからです。ほかにも同シリーズでは赤と黒、青と黒などツートンカラーのベゼルが見られます。機能性だけでなく見た目にも注目してください。 

クロノグラフ Ref.6238は、「女王陛下の007」に登場した腕時計のひとつです。ボンド役が2代目のジョージ・レーゼンビーに代わったことで、『007』シリーズの転換点になりました。

クロノグラフは、もともと計測機能の一種です。Ref.6238は計測機能で有名になるデイトナシリーズの原型でした。このような背景から「プレ・デイトナ」とも呼ばれます。デイトナシリーズは1988年に当時としては画期的な自動巻きタイプになるなど、本格的な機能でロレックスの歴史に残ります。

Ref.6238では、ダイアルに時速計測機能であるタキメーターが掲載されています。しかし後世ではベゼルに記載される形です。このように最近のデイトナシリーズとの違いも、Ref.6238の希少価値につながっているでしょう。

サブマリーナー Ref.5513は「女王陛下の007」をはじめ3作品に登場しています。Ref.6538に続く複数作品での登場のため、同シリーズの『007』に対する関係性の深さがうかがえます。

ロレックスのなかでも『007』ファンに愛される一品でしょう。

Ref.5513は、別名ノンデイトと呼ばれます。日付機能がないことから以上の呼び名がつきました。同時期にサブマリーナーデイト Ref.1680が発売されており、こちらには日付機能があります。このような違いを見比べてみましょう。

Ref.5513にはCal.1520というムーブメントが使われています。当初はCal.1530だったところ、振動数改良を目的として変更されました。

両方向自動巻き機能があるため、基本的な利便性は申し分ありません。日付機能がないというデメリットはありますが、作品の影響と紳士的なデザインから、中古腕時計市場で要注目です。 

サブマリーナー Ref.16610は「消されたライセンス」に登場しました。ボンドウォッチの主流がセイコーに変わったあとの登場なので、歴史的なインパクトがあります。

当時の世相に合わせて機能もアップデートされており、ボンドウォッチのなかでも使いやすいでしょう。

Ref.16610は、日付機能がついたサブマリーナーのひとつです。時刻だけでなく日付も確かめることで、曜日感覚も得やすいでしょう。主人公気分に浸るだけでなく、普段使いでも活躍できます。

Ref.16610は、当時のダイバーズウォッチのなかでは高機能でした。ステンレス製で耐久性に優れているからです。加えて防水性能は300mあります。『007』ゆかりのサブマリーナーとして、進化をうかがえるでしょう。

このようにRef.16610は、ダイビングやクルーズなどのマリンアクティビティに役立ちます。加えてビジネスシーンでも安定して使えるでしょう。 

まとめ

ロレックスの歴史には『007』シリーズも関わっています。小説版の原作から登場しており、映画でもジェームズ・ボンド役のショーン・コネリーが着けていたことで話題になりました。ボンドウォッチの元祖として、時計業界でもロレックスは有名です。

ボンドウォッチのポジションは、後にセイコーやオメガに譲りました。しかしボンド愛用の腕時計は、現在もクラシックモデルとして語り継がれています。『007』のファンなら、映画で使われた時計に注目してみませんか。 

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