GMTマスターはロレックスが誇る人気モデルで、陸のエクスプローラー系や海のサブマリーナと、空のGMTマスター系と呼ばれる定番モデルです。24時間針が特徴的で、出発地と目的地の時刻を把握することに特化しております。モデルにより大きなプレミア化をしており、価格帯は年々上昇しているのが特徴です。
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ロレックスGMTマスター16700
ロレックスGMTマスター16700は、製造中止の廃盤モデルになります。GMTマスター自体は現在も製造が続けられており、バリエーションも増えてますます好調です。ロレックスGMTマスター16700は旧型として後継機に道を譲り、フェードアウトしていった旧版製品の位置付けになります。
ロングセラーの多い定番モデルのロレックスは、実はこうして年代ごとのモデルにより管理されており、機械式ムーブメントのキャリバーの種類やケースや風防の構成などで相場や買取価格が異なることが特徴です。
特筆すべき点は、ロレックスGMTマスターは全般的にプレミア化しており、当時の価格帯よりも二次流通市場の方が高額なケースがほとんどであることになります。市価も年々買取相場は上昇して行き、現在ではラグジュアリー系のドレスウォッチと肩を並べる品番すらあるのです。当然そのようなモデルは人気機種や希少な機種であり、全てのロレックスGMTマスターがそうではありません。
ロレックスGMTマスター16700は、1988年から1999年まで生産された息の長いモデルです。ロレックスGMTマスター1の最終モデルであり、風防はサファイヤクリスタルに変わり見た目も機能性もアップデートされました。
機械式ムーブメントは専用設計であり、テンプはツインブリッジ仕様のCal.3175が搭載されております。日付の早送り機能が付いていることも特徴です。
このモデルは当時購入しやすい価格帯であり、入門機としても大きな人気がありました。高い実用性と入手性があり、デザインも赤青のベゼルを選択出来るなど、初心者からマニアまで喜ばせる構成だったこともセールスポイントになったのです。
キャリバーも耐久性があることで知られている名機であり、メンテナンス性が高いと言われております。クールでストイックなブラックベゼルと、人気の赤青ベゼル、印象が異なる二つの仕様により市場を席捲しました。現在でも二次流通市場で安定した人気を誇り、程度によっては中古価格は200万円を超えることも珍しくはありません。
ロレックスGMTマスター16700
の詳細
ロレックスGMTマスター16700は、機種的にはロレックスGMTマスター1と呼ばれるモデルになります。GMTマスター自体は現行でもラインナップされており、大変人気がありバリエーションの数も多いことが特徴です。
GMTマスター16700はGMTマスター1と呼ばれており、GMTマスター1はGMTマスター2に道を譲り2000年で廃盤化しております。
GMTマスターのそれぞれの違いは、見た目が似ているのでチェックするポイントはGMT針です。1は短針のみを単独で動かすことが出来ないことが見分け方であり、日付のクイックチェンジ機能が搭載されております。2は短針のみ単独で操作して細かい微調整が可能なのですが、日付のクイックチェンジ機能は非搭載で省かれてしまいました。
頻繁にGMT機能が必要ならば迷わずに2を選び、アンティークやクイックチェンジを重視するのならば1を選べばいいでしょう。
GMTマスター16700と、GMTマスター2の16710、購入に悩んだらコンディションを含めて、上記の機能の違いを参考にしてみるといいかもしれません。ダイヤルや年代で印字やインデックスの仕様なども細かく異なり、人気のある機種であるGMTマスターなので研究している人も少なくないので情報は手に入りやすいです。ブランドショップでスタッフに相談してみるのもいいでしょう。運が良ければ実機を用いて、実際の操作感や細かい違いを解説してもらうことが出来ます。
ロレックスGMTマスター16700は、約10年で販売された、ロングセラーの人気機種です。ロレックスの特徴として、こうしたロングセラーモデルは長期熟成して完成度を高めることが多くあります。GMTマスター16700はマイナーアップデートを繰り返しました。
具体的な大きな変更だけでも3回アナウンスされており、ブレスのシングルバックルをダブルバックルに変更したことがまず第一のポイントです。フラッシュフィットが分離型から一体型に変更され、耐久性と装着感の向上に寄与しました。
夜光塗料はトリチウムからスーパールミノバに変わり、こちらに関しては賛否が分かれておりますが、安全性などの取り扱いを考えれば正しいアップデートです。
ロレックスGMTマスター16700
シングルトリチモデル
ロレックスGMTマスター16700の初期モデルは、夜光塗料がトリチウムを使っております。夜光塗料の歴史は時計とは無関係ではありません。最初期にはラジウム塗料を使いました。
放射線物質アルファ波を放出することで、粉末状にして時計のインデックスに塗ることで夜間の視認性が上がります。時計に含まれるのは微量な放射線で使用者に害はないと言われておりますが、生産工場では大量にラジウムを扱うために健康被害が出てこの物質は現在、夜光塗料として使われることはほぼなくなりました。
その次に使用されたのはトリチウムです。1960年代以降になるとこのトリチウムが使われるようになり、放射線ベータ波を放出することで光を帯びます。ラジウムよりも取り扱いが簡単で、より少ない放射線で光ることが代替された理由です。
半減期は短く約12年で初期性能は半分になってしまうのです。腕時計の使用状況としては、期間的に問題はないと判断されました。
トリチウムは自発光をしますが半減期や発光は蛍光塗料との組み合わせであり、経年変化に強いことも特徴です。
そして僅かながらでも放射線を発することは、時代的に危機管理リスクとして、危ぶむ声を少なくありませんでした。強い発光を得るためにトリチウムの濃度を濃くして、カプセル状にしてダイヤルに配置するメーカーなども出たのです。
健康被害に関しては賛否があるものの、ロレックスは2000年を迎える前には使用することをやめました。現在はルミノバなど蓄光系をインデックスに塗布したり、その他のブランドを含めて腕時計業界はELバックライトや小型LEDなどで夜間の視認性を確保しております。
GMTマスター16700の初期モデルは、夜光塗料にトリチウムを使用しているのです。すでに半減期も過ぎており機能的には劣化しておりますが、全体的な雰囲気や色褪せた雰囲気をモダンビンテージとして評価する人もおります。
ブレスレットのシングルバックルとトリチウム塗料の仕様は、シングルトリチと呼ばれており、二次流通市場では高値で相場価格が形成されているのです。今後はさらにこのトリチウム時代のモデルは希少価値になると予想されております。
ロレックスGMTマスター16700
のレアモデル
GMTマスター16700は、企業などによって記念モデル扱いで発注されたこともあります。代官山にあったフライトジャケットやアメリカカジュアルを復刻するブランドは、創業者たちがイラストレーターや出版業などを生業にしていた異色のブランドです。彼らは1990年前後に資金を集めて、レザー製のフライトジャケットA2を限定で作ることを目的にブランドを作り、第二弾や第三弾と企画を推進していく内にアパレルブランドとして成長しました。
このレプリカウェアのブランドは、当時のフライトジャケットを含むウェアを忠実に再現するだけではなく、時にはオリジナルを超える製品を生み出すことを矜持にしていたのです。
素材の調達から材料の開発まで独自のルートを開拓し、部品を1から作ることもありました。ハリウッド俳優のスティーブ・マックィーンをアイコンにして、彼が劇中で身に着けていたチノーズやカットオフしたスウェットシャツ、A2フライトジャケットを復刻したこともあります。
全盛期には代官山で二店舗を直営運営し、一店舗はコントラバンドと名付けられて、ドレス系のアパレルに強い商品開発を行いました。その後は手形の不渡りにより倒産することになり、現在は伝説のブランドとして評価を受けております。
このブランドは世界で初めて音速を超えた飛行機パイロット、チャック・イエガーをイメージキャラクターの一人としてブランディングしておりました。ファンブックには偉大なる功績を掲載し、実際に本人に登場してもらうほどの熱の入れようだったのです。飛行機を用意してフライトをしてもらい、その模様を撮影してカタログに掲載しました。
そうした一環で作られたのがロレックスのGMTマスター16700で、チャック・イエガーの名前をダイヤルにプリントして、限定100本製作を行ったのです。赤青ベゼルと黒ベゼルで各50本、16710の赤黒ベゼルで50本製作されたと言われております。
現在このチャック・イエガーモデルのロレックスは大変希少価値があり、マニアの間では通常モデルの3倍から5倍の価格で取引が行われているのです。音速を超えた伝説のパイロットのネームと、GMTマスターのコラボレーションは今後二度と現れない希少な逸品になります。
GMTマスター16700の
中古価格
GMTマスター16700の中古市場をチェックすると、相場140万円から260万円程度であることが分かります。当時は買いやすい値段でありましたから、エントリーモデルとして市場在庫は少なくありません。状態的に使い込まれたモデルが多いので、綺麗なモデルでは価格が跳ね上がります。
これは1990年代や1980年代のエントリークラスの特徴で、2000年代に突入してこのエントリーモデルの中で人気が急上昇したエクスプローラー系やサブマリーナー系でも同様の市場になっているのです。
個体差が大きいので、モダン時代のロレックスは現物を見てから購入した方が良いと言われております。買取価格に関しては二次流通市場の安定化と、商品回転率が高いことを背景にして、買取価格も高値で安定しているのです。
GMTマスター16700は初期モデルのブレスレットシングルバックルのタイプや、トリチウム塗料のタイプはプラスアルファの査定をしてもらえるケースもあるのです。人気の高いシングルトリチモデルは、高価買取が期待できます。
仕様としてはベゼルは黒単色よりも、赤青ベゼルの方が人気があり、中古相場も10万円から20万円程度の幅で高額な設定がされているのです。
ホワイトゴールドのメテオライトダイヤルは、約600万円と高額ですが、希少性の高さや金属の価値などを含めて今後最も注目される製品だと言われているのが特徴です。現行品の美しい雰囲気を好む人もおりますし、旧版のソリッドなベゼルカラーを愛好する人もおります。
GMTマスターはモデル1は16700が最終型です。クイックチェンジや短針の操作などを含め、この仕様が最良と考えて、同じモデルを買い増してストックする人もおります。人気が高いモデルなので、今後も値下がりする可能性は多くありません。良いモデルと出会ったら入手しておくことがおすすめです。
GMTマスターを含めて
高く査定してもらう方法
ロレックスは古くなっても価値を有する稀有な時計ブランドです。それどころか状態が良ければ、毎年右肩上がりに二次流通市場の価格相場は上がって行きます。
ピークアウトがあるのかは諸説ありますが、過去20年間の相場を見る限りでは上昇の一途です。学生時代にエントリー機種を手に入れて長年大事に使っていたモデルが、現在は200万円クラスになっていることも珍しくはありません。
GMTマスターも近年人気が上昇したモデルの一つです。デイトナやサブマリーナーほどではないかもしれませんが、全体的な相場観は低くはありません。中古市場でも状態の良い個体を手に入れたいと考えるのならば、それなりの費用は用意しなければならないでしょう。そしてメンテナンスやオーバーホールを行い、長く使える体制を整えることは手間も費用もかかることです。
ロレックスを手放すのならば、購入店のレシートやメンテナンス経歴が分かるとよりプラスのポイントになります。来歴が不明であったり並行輸入品より、国内正規店での購入やメンテナンスが評価されるのです。ロレックスは現在は並行品でも修理対応をしてくれておりますが、他メーカーでは断られたり修理価格が3倍などのハードルを設けております。
今後ロレックスがその流れに追従することもなくはありません。そのために少なくとも現行や、近年の機種ならば来歴を大切にしておいた方が買取査定でも有利になります。
ロレックスには箱やマニュアルや袋などがセットで付属してくるのが通常で、こうした付属品は欠品がない状態で保存しておいた方が買取時の評価が高くなるのです。忘れがちなのがサイズ調整した際のブレスレットのコマであり、紛失しないように箱などと一緒に大切に保管しておくことがおすすめになります。全ての付属品が揃った状態を完品と呼び、査定だけではなく中古品を購入する時も安心材料になるのです。
時計のコンディションを守ることも重要になります。汚れたら専用のクロスで拭きとり、曇りや汚れによる酸化が起きないように注意するのです。作為的に磨くことはやめておいた方が無難になります。ヘアラインが乱れたり、ポリッシュの雰囲気が崩れることは傷よりも評価が低くなるからです。
まとめ
GMTマスターはロングセラーモデルです。二次流通にも在庫が豊富にあり、回転率が高い人気モデルになります。買取でも相場が形成されているので、気になる人は査定依頼してみるのもいいでしょう。
GMTマスターの売却を検討している方は、ぜひ「おたからや」にお任せください。
買取専門店「おたからや」では、GMTマスターをはじめ、ロレックスのモデル全般の買い取りに対応しています。最新相場を知り尽くしたプロの査定士がしっかりと査定するため、大切な腕時計を安心してお任せください。
買い取りを依頼する際は「店頭買取」と「出張買取」の2つの方法から選択でき、査定料・出張料は無料です。査定額にご納得いただければ、その日のうちに現金でお支払いします。
保存状態の良い時計はもちろん、ガラス面の割れやパーツの変色、サビ、ベルトの汚損など、どのような状態の〇〇でも査定を行なえるのが強みです。「保存状態が悪くて買い取ってもらえるか心配」といった不安を抱いている方も、ぜひお気軽にご相談ください。
高級ブランド時計の多くは価格改定がされており、新品・中古問わず需要が高まり買取価格も上昇傾向にありますので、売却にはベストなタイミングといえます。
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