ロレックスは様々な素材を使用していますが、なかでもチタン製のモデルは人気があります。「チタンってどんな素材？」「チタン製のモデルって何があるの？」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。

本記事では、チタンがどのような特徴を持つのか、チタンのメリット・デメリットについて解説します。記事後半ではロレックスのなかでも、おすすめのチタン製モデルを紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。

そもそもチタンとは
どんな素材か 

時計やジュエリー等に使われるチタンですが、どのような素材か答えられる人は少ないのではないでしょうか。

本章では、チタンの固さ、魅力、グレードについて詳しく解説していきます。

強度が鋼並みの素材

チタンは他の貴金属に比べて、固さがあります。チタンの比重は鉄の約60％と軽いのに、鋼(はがね)のような強度を持ち合わせているのも特徴の1つです。

軽くて強い特徴を持つチタンですが、実はバネのようにしなりやすい特徴もあります。そのため、比較的加工が難しく手間の掛かる素材です。

チタン製のアイテムは加工の難易度の高さから、製作費用が掛かりがちです。しかしロレックスをはじめとするハイブランドなどにも取り入れられており、様々な分野で注目の素材といえるでしょう。

チタンが持つ魅力

耐久性に優れているチタンは、時計だけでなく飛行機や宇宙機体のエンジンなどの航空産業や工業的資源にも使用されています。

例えば飛行機の場合は、軽くて丈夫な素材のチタンを使用することで、航続距離や速度の向上に繋がります。

耐久性だけでなく見た目の美しさもチタンが持つ魅力の1つです。加工するのに手間のかかりやすいチタンですが磨くときれいな光沢が出るため、ロレックスなどのハイブランド時計や多くの宝飾品にも使用されています。

チタンのグレード

チタンにはいくつかグレードがあるのをご存じでしょうか。ジュエリーで使用されているゴールドの場合は、18金、24金などと表しますが、チタンもゴールドのように様々なグレードがあります。

時計によく使われているのは、「グレード2」「グレード5」と呼ばれる2種類のチタンです。グレード2は純チタンで、グレード5はチタンに他の金属を混ぜた合金チタンです。

当然、グレードとしてはチタン100％のグレード2の方が高品質ですが、純チタンは加工が難しいためあまり使われません。そのため多くの時計やジュエリーなどがグレード5の合金チタンを使用しています。

チタン製腕時計のメリット

腕時計にチタンが使われているのを見かける機会は多くなりましたが、そのメリットは何があるのでしょうか。本章では以下3つのメリットについて解説します。

• サビにくい
• 軽い
• 金属アレルギーが起きにくい

腕時計の素材選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

サビが出づらい

チタンは強度が固いだけではなく、他の貴金属に比べて「サビにくい」という特徴があります。基本的に金属というものは、水や酸素に反応して腐食するため時間の経過と共にサビていきます。

しかし耐久性の高いチタンは、海水などの腐食しやすい過酷な環境下においてもサビません。チタン表面に海水が付着しても、内部のチタンと酸素が二酸化チタンを作り、表面の傷を補修する働きをします。

サビにくいチタンは、水にさらされる機会の多い船舶の材料や、時計のダイバーウォッチなどに利用されています。

とても軽い

チタンは他の金属に比べてとても軽い素材です。具体的な数字で説明をすると、ステンレスの比重値は7.9なのに対し、チタンは4.51しかありません。比重は、同じ体積でも比重値が高いほど重さがあります。

アルミニウムに比べるとチタンの方が重さはありますが、強度や耐久性はチタンの方がはるかに上です。軽さと強度が重視される眼鏡やジュエリーにぴったりの素材といえるでしょう。

金属アレルギーが起きにくい

サビにくい特性のあるチタンは、金属アレルギーの人からも好まれる素材です。メッキやシルバー等の素材でアレルギー症状を起こしてしまう人の場合、「チタン製のジュエリーや時計なら身につけられる」という人が多いのではないでしょうか。

そもそも金属アレルギーは、汗や雨などの水分が金属に付着したあとに、イオンが発生しそれが原因となって起こる現象です。チタンは、金属アレルギーの原因であるイオンがほとんど発生しません。

シルバーやメッキなどの金属でアレルギーを起こしてしまう人は、一度チタン製品のアイテムを使用してみてはいかがでしょうか。

男性の魅力を高める質感

チタンの質感はステンレスやアルミニウムとはまた異なります。ステンレスは光沢があるのに対し、チタンはマットな質感です。しかしきれいに表面仕上げをするとチタンも光沢のある見た目になります。

チタンの色は、ステンレスやアルミニウムよりも少し黒っぽい色をしていてシックな印象です。黒でも灰色でもない魅力的なチタンの色は、男性の魅力をより一層高めるでしょう。

チタン製腕時計のデメリット

比較的メリットの方が多いチタンですが、デメリットは何があるのか探してみました。チタンのデメリットは大きく分けて以下の2つです。

• 表面に傷がつきやすい
• 手間がかかるため販売価格が高い

それではこの2つのデメリットについて、詳しく見ていきましょう。

表面に傷がつきやすい

強度や耐久性が優れているチタンですが、チタン表面に衝撃が加わった場合、傷がつきやすいという特徴があります。

チタン製の時計やジュエリーの場合、使っているうちにどうしても細かい小傷がついてしまうデメリットがあります。チタンは表面の硬度が低いため、扱いには十分気をつけましょう。

しかし多くの時計や宝飾品などは、表面に硬度を高める処理を施し、表面硬度を挙げているため、あまり心配する必要はありません。

比較的高価で販売されている

チタン製の様々なアイテムは、比較的高値で売られています。加工が難しいチタンは、「手間がかかる」といった面で、加工費や人件費が上乗せされて高くなることがあります。

またチタン自体の素材価格が高いのも理由の1つです。なかでも、チタンの発色を良くするために特殊なコーティングがされているものは販売価格が高くなりがちです。

おすすめチタン製腕時計6選

チタンの特徴やメリット・デメリットなどを紹介してきましたが、実際にどのような時計にチタンが使われているのでしょうか。

本章では、チタン製のおすすめ腕時計を6つ紹介します。人気のモデルばかりなので、ぜひチェックしてください。

ウブロ クラシックフュージョン
チタニウム 542.NX.1171.LR

こちらのモデルは、ウブロのなかでもスタンダードなデザインです。クラシックフュージョンのケースサイズは下記4つの大きさがあります。

• 33mm
• 38mm
• 42mm
• 45mm

比較的ボリュームのあるウブロですが、542型番は下から2番目に大きい42㎜サイズです。「ボリュームは欲しいけど大きすぎるのはちょっと」という方は、一度チェックしてみてください。

542型のクラシックフュージョンモデルは、カラーバリエーションが豊富です。色はブラック、ブルー、ホワイト、グリーンなどから選べます。

ゼニス デファイ クラシック
95.9000.670/51.R584

レトロな印象を持つゼニスのデファイクラシックは、チタンのマットな質感が良く合います。チタン製のケースに、美しいブルーの文字盤とレザーストラップがとても相性のいいデザインです。

ゼニスのなかでもかなりシンプルなデザインなので、スーツやジャケットなどフォーマル使用に人気のモデルです。

チタン製なので非常に軽さがあり、「疲れない時計を探している」という方にもピッタリでしょう。

グランドセイコー ヘリテージ
コレクション SBGV231

こちらのモデルは、「ブライドチタン」というセイコー独自のチタン合金を使用しています。あまり聞きなれない素材かと思いますが、純チタンよりも強度が1.5倍もある硬度の高い金属です。

またチタン自体は、独特なマットな質感をしています。セイコーで開発されたブライトチタンはマットの特徴を生かしつつも、きれいな光沢が出ることで人気です。

無駄な装飾のない研ぎ澄まされたシンプルなデザインで、幅広い年齢層から人気のデザインです。ケースサイズも40㎜で「付け心地がちょうどいい」と感じる人が多いでしょう。

シチズン アテッサ エコ・ドライブ
CB3015-53E

チタンの重厚感ある質感を生かしたこちらのモデルは、全体的にダークグレーで統一されています。見た目クールな印象で、男性の魅力を引き上げるモデルの1つです。

シチズンが独自開発したチタン合金のスーパーチタニウムを使用しています。硬度を高めたスーパーチタニウムは、傷がつきにくく美しさを保ちやすい特徴があります。

重量は40gで、ステンレス製の一般的な時計と比べて軽量です。長時間つけていても疲れない時計をお探しの方はぜひチェックしてください。

セイコー ワイアード チタン クロノグラフ AGAT427

こちらのデザインは、カラーリングを全てシルバーに統一した時計です。チタンの特徴を生かし、文字盤、ケース、ベルトを全て同色に仕上げています。

10気圧防水使用なので、雨や水に濡れても気にすることなく使えるでしょう。フォーマル使用はもちろん、デイリー使いにもオシャレに使いこなせるモデルです。

スタイリッシュさのなかにも、華やかさを求めている人に身につけてほしい時計の1つです。

チューダー ペラゴス 25600TB

チューダーはロレックスよりも価格を抑えたディフュージョンラインです。1926年に誕生したチューダーは、ロレックス譲りの高性能に独創性溢れるデザインが人気を得ています。

チューダーのなかでもユニークなデザインのペラゴスは、イカの形のような針が特徴的なモデルです。サブマリーナーを現代風にしたモデルなので「イカサブ」とも呼ばれています。

チタンの特融も活かしたシックなデザインは、防水性も非常に高くロレックスにも負けないスペックを持ち合わせています。

まとめ

チタン製の時計はどのような特徴があるのか最後にまとめます。

• サビにくい
• 非常に軽い
• 金属アレルギーが出にくい

チタン製の時計は販売価格が比較的高くなりますが、ブランドやモデルによっては安価で販売しているものもあります。チタン製の時計は非常に軽くて付け心地が良いので、気になる方は検討してみてはいかがでしょうか。

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