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    サブマリーナーの歴史を深掘り

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サブマリーナーの歴史を深掘り

ロレックスのサブマリーナーが好きで、時計を所持しているという方も多いでしょう。サブマリーナーは70年近い歴史を持つハイモデルのひとつです。誕生からモデルチェンジを繰り返し、現在も世界中の人から求められています。

ここでは、サブマリーナー誕生から現在に至るまでの歴史について解説します。サブマリーナーが持つ特徴や魅力、2022年現在展開されているモデルについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

Contents

サブマリーナーの歴史について

サブマリーナーは1953年に誕生して以来、何度かのモデルチェンジを繰り返して現在も多くの方から愛されています。優れたデザイン性、デイリーユースに最適な機能など使い勝手も抜群なので、サブマリーナーを長く愛用している方も多いかもしれません。

ここでは、サブマリーナー誕生から現在に至るまでの歴史についてご紹介します。

1953年に初代サブマリーナー誕生

サブマリーナーは1953年、ダイバーズウォッチとして誕生しました。ダイバーズウォッチとは、防水性能を備えた時計のことです。通常の時計は水につけると壊れてしまうものの、ダイバーズウォッチは防水性能を備えているため、壊れず動き続けます。

初代サブマリーナーに搭載されているのは、100m防水・潜水時間の測定機能です。深海660フィートまで潜っても時計は壊れずに動き続けるため、深海に潜る機会が多い方にとって最適なモデルだといえます。

画期的なのは潜水時間を測定できる回転ベゼル。海中でもどのくらいの時間潜っているかがわかるため、プロのダイバーに嬉しい機能です。

1950年代に100m防水と潜水時間の測定機能を備えた時計は少なかったことから、初代サブマリーナーは大きな反響を呼びました。ロレックスはこの頃からハイブランドとして確立していたため、ハイブランドからのダイバーズウォッチというのも注目を集めたポイントでしょう。

初代サブマリーナーの型番はRef.6204、現在のサブマリーナーとは異なり、シンプルで飾り気のないデザインでした。この頃のロレックスではプロフェッショナルが使える時計の開発を進めていたため、デザイン性よりも機能性を重視したのかもしれません。

1950年代中頃に2代目サブマリーナー誕生

1950年代中頃、2代目のサブマリーナーが発表されました。初代発表からさほど年月が経過していないことが影響しているのか、初代とデザインはほぼ変わりありません。しかし、ムーブメントにはキャリバーA296が搭載されています。

初代サブマリーナーに搭載されていたのはキャリバーA260です。1940~1950年代に製造され、自動巻き・48時間のパワーリザーブといった特徴を備えています。その後製造されたキャリバーA296は自動巻きや48時間のパワーリザーブといった特徴の他、クロノメーター認定を受けています。

クロノメーター認定を受けられるのは、高精度なムーブメントだと認められている証拠です。精度が高ければ高いほど完璧な時刻表示ができるため、時計としてしっかり機能することが証明されます。

1956年にジェームスボンドモデル誕生

1956年に誕生したRef6538は、ボンド・モデルの通称で親しまれています。通称の由来は、ジェームス・ボンドが映画の中でこちらを身につけていたこと。ロレックスファンはもちろん、ジェームス・ボンドファンからも愛されているモデルです。

こちらのモデルもダイバーズウォッチとしての機能が備わっており、防水性能が200mにまで伸びています。より深いところへと行けるため、プロダイバーに欠かせない時計だといえるでしょう。

さらに、ムーブメントもキャリバー1030へと変更されています。キャリバー1030の特徴は、世界初の両方向巻き上げ式ムーブメントであることです。ゼンマイを効率よく巻き上げられるようになったため、時刻表示の精度をより高めています。

キャリバー1030はサブマリーナーに搭載されたことをきっかけに、様々なスポーツモデルウォッチに搭載されるようになりました。

1950年代後半に2モデルが誕生

1950年代後半には、Ref.5508とRef.5510が発表されました。どちらもムーブメントにはキャリバー1530を搭載しています。異なるのは防水性能です。Ref.5508は100m防水となっていますが、Ref.5510は200mと倍の防水性能を誇ります。

2つのモデルは機能性・デザイン性どちらにも優れていたものの、わずか2年しか製造されていません。そのため、現在も2モデルを見かける機会は少ないといえるでしょう。

1959年にRef5512誕生

1959年にはRef5512が誕生し、この時からサブマリーナーモデルに200m防水が定着しました。ムーブメントにはキャリバー1530を搭載、このムーブメントはクロノメーター仕様で、温度変化などによってゼンマイの動きが左右されません。

サブマリーナーはダイバーズウォッチとして名を馳せているモデルですが、これまでのモデルはリューズがむき出しになっていました。着用時にリューズに何かが当たる、または引っかかるといった問題があったことから、このモデルではリューズガードが採用されています。

また、サブマリーナーの回転式ベゼルは、これまでは押し込まずとも回っていたため、使用時に誤操作があることも多かったようです。Ref5512からは押し込まないと回らない仕様に変えられたため、これまでの問題を払拭したモデルとなっています。

Ref5512はこれまでのモデルから大きくデザインが変更されたわけではないのですが、洗練さを上げた高級感のあるデザイン。リューズガードが付いたことで引き締まった印象に見えるため、ダイバーズウォッチとしても、デイリーユースとしても愛用されています。

1964年にロングセラーモデル誕生

1964年にはRef.5513が誕生し、こちらのモデルは25年もの間長く愛されていました。Ref.5513ノンクロノメーター仕様です。クロノメーターの認定を受けられる基準を満たしていないため、精度が全モデルに比べて劣るのでは?と思う方も多いのではないでしょうか。

認定を受けているモデルの方が精度も明確ではあるものの、Ref.5513に搭載されているムーブメントは非常に高精度なので時刻表示の正確さを不安視する必要はありません。

前モデルよりも振動数を高めることで時刻表示の正確さを向上させ、緩急針によって精度調整を行います。20年以上ロレックスの時計に採用されている信頼性の高いムーブメントです。

ノンクロノメーター仕様にもかかわらず人気が高いのは、デザイン性の高さでしょう。これまでのモデルよりもスタイリッシュな印象を与えるRef.5513は、ロレックスならではの高級感を覚えさせます。

前期モデルはインデックスに縁取りはありませんでしたが、後期モデルは金属の縁が追加されています。縁の追加によって文字盤の見やすさが向上し、現行モデルに近いおしゃれさのあるモデルです。

こちらはロングセラーモデルなので、ロレックスのアンティークモデルの中でもよく見かけます。供給量が多いものの、アンティークモデルは非常に価値が高いため、充分な資産価値を持っているといえるでしょう。

1965年にデイト機能付きモデル誕生

1965年には、サブマリーナー初となるデイト機能付属のRef.1680が誕生しています。デイト機能とは、日付を確認できるものです。時刻は腕を見ればわかるものの、今日の日付をすぐに確認することはできません。この頃は携帯電話も復旧していなかったため、手軽に日付確認ができませんでした。

デイト機能によって時刻と一緒に日付を確認できるようになったのは、使用者にとって大きなメリットだといえるでしょう。これまでのモデルにはなかった機能なので、この点も大きな話題となっています。

Ref.1680はクロノメーター仕様なので、時刻表示の精度の高さが証明されています。キャリバーには1570が採用されており、こちらは1960年中頃~1980年後半まで製造されていた信頼性の高いムーブメントです。

また、キャリバー1570は精度と耐久性に優れているとして、ロレックスの傑作とも言われたムーブメントでもあります。ムーブメントとしての評価も非常に高いため、性能に優れた部品を搭載している時計を求める方からの需要が高くなっています。

1980年にサブマリーナーデイトモデル
2代目が誕生

サブマリーナーデイトモデル初代誕生から15年後、2代目のモデルが誕生しました。型番はRef.16800、防水性と耐久性を初代から大きく向上させています。

防水性は現在のサブマリーナーモデル同様、300mまで可能にしているため、よりプロフェッショナルなダイバーズウォッチに仕上がっています。

素材にはサファイアクリスタル風防を採用しており、こちらはプラスチック風防の約3倍の強度を誇るため、衝撃に強いモデルとして注目を集めました。

ムーブメントにはキャリバー3035を搭載、こちらは前ムーブメントに比べ、振動数が飛躍的に向上しています。これまでのムーブメントの振動数は19,800程度だったものが、3035は28,800と10,000近く上がっているのです。

振動数が高くなればなるほど時刻表示の正確さが増すため、これまでよりもしっかりとした時刻確認ができるようになっています。デイトモデル2代目は、初代から機能性を格段に向上させたハイスペックモデルだと言えるでしょう。

1986年にトリプルゼロモデル誕生

1986年にはトリプルゼロモデルが誕生しましたが、こちらのモデルは1989年には製造終了しています。わずか3年で製造が終わってしまったため、希少価値が非常に高いモデルです。コレクターからの需要も高いため、高い資産価値があるといえます。

時計の仕様は前モデルであるRef.16800と一緒で、ステンレスの材質のみが異なります。トリプルゼロというのは通称で、名前の由来は型番の0が3つ並んでいることから名付けられました。

前モデルは16800ですが、こちらは168000と0がひとつ多くなっています。前モデルとほぼ変わりないものの、型番にちょっとした差があるので、ロレックスの時計を収集している方にとってはレアなモデルだといえます。

1989年にノンデイトモデル誕生

1989年には、デイトモデル誕生から初めてノンデイトモデルが誕生しました。デイト機能は多くの人が使い勝手の良さを感じる機能ではあるものの、中には日付機能はいらないと感じる方もいます。日付機能を求めていない人からすればデイト機能が邪魔になるものの、こちらのノンデイトであればどちらの需要も満たせるでしょう。

型番はRef.14060、機能はこれまで同様に高いスペックが揃っています。300m防水仕様、耐久性の高いサファイアクリスタル、逆回転防止ベゼルといった機能が備わっています。

いずれもダイバーズウォッチとしての機能を向上させる目的があり、プロにとって魅力的なスペックです。インデントには金属の縁が付いており、デイト機能がなくなったことで文字盤の見やすさが向上しています。

ムーブメントにはキャリバー3000を採用しており、こちらも振動数28,800のハイスピードです。10年ほどしか製造されなかったムーブメントではありますが、当時のロレックスが持つ最先端の技術が搭載された画期的な部品です。

1989年にロングセラーの
デイトモデル誕生

1989年に誕生したサブマリーナーRef.16610は、21年にわたって製造が続いたロングセラーモデルです。製造期間が長かったこと、デイト機能が付属していることからサブマリーナーの代名詞とも言えるモデルなので、知名度も高くなっています。

仕様はRef.16800とほとんど同じで、300m防水仕様、サファイアクリスタル風防を採用しています。深海にも耐えられる耐久性を持ち合わせているため、プロ仕様のダイバーズウォッチだといえるでしょう。

ムーブメントはキャリバー3135を搭載しており、Ref.16800に搭載されていた3035から大きく改良されています。テンプ受けの変更によってシングルからツインブリッジに変更され、メンテナンス次第で永続的に精度と機能を保てます。

また、前ムーブメントよりもメンテナンス性が向上しているので、ムーブメントとしての完成度がより高くなりました。こちらはデイト付きのムーブメントとして、後継機のベースにもなっています。

Ref.16610は何度かマイナーチェンジをしており、その都度いくつかの変更をおこなっています。ケースとブレスレット部分をつなぐフラッシュフィットの一体化、インナーサークルにロゴとシリアルナンバーの刻印などです。これは偽造防止目的で行われています。

ロングセラーモデルでサブマリーナーの代名詞ともいえるRef.16610は、供給量も多いためよく見かけるモデルです。手に入りやすいものの、需要も高いため充分な資産価値があるといえるでしょう。

2000年にノンデイトモデルの
改良版が誕生

2000年に発表されたRef.14060Mは、1989年に誕生したRef.14060の改良版です。前モデルからデザインは変わっていないので、前モデルが気に入っていた人は長く愛用できます。異なるのは、クロノメーター仕様になった点とムーブメントです。

クロノメーター認定を受けたのは2007年なので、2000~2006年に製造されたモデルはノンクロノメーターです。2007年以降に製造されているモデルは、文字盤にクロノメーターの刻印があるため、すぐにわかるでしょう。

ムーブメントにはキャリバー3130を搭載しています。前モデルに搭載されていたキャリバー3000を改良したムーブメントになっており、変更点が少なくありません。

シングルブリッジからツインブリッジへの変更、調整機構をマイクロステラナットに変更したため、精度とメンテナンス性双方が向上しました。前モデルに比べて機能性が大きく上がっているため、使い勝手の良さを感じられるでしょう。

ロレックスではノンクロノメーターモデルも展開されていましたが、2000年時点で残っているのはRef.14060Mのみでした。しかし、Ref.14060Mも2007年にはクロノメーター認定を受けているため、2007年でロレックスのノンクロノメーターモデルはゼロになっています。

2003年に50周年記念モデルが誕生

2003年には、サブマリーナー誕生から50周年を記念したモデルが発表されています。型番は16610LV、これまでのサブマリーナーにはないグリーンベゼルモデルです。グリーンはロレックスのブランドカラーとなっているため、ブランドカラーを取り入れたこだわりのデザインとなっています。

これまでのモデルとの違いは、文字盤の目盛りや針が大きくなっている点です。どちらも大きくなることで視認性が向上するため、暗い場所でもさっと時間の確認ができます。

グリーンベゼルモデルにはいくつかの種類があり、すべてが希少価値の高いモデルです。ファット4はベゼルに刻印された4の形が他モデルと異なり、ビッグスイスは文字盤下部に刻印されているSWISS MADEの文字が大きいという特徴があります。

ライムベゼルはベゼルのカラーがグリーンモデルとは異なります。グリーンより少し色が薄れているため、濃いカラーが苦手な方におすすめです。

これらのモデルはいずれも供給量が少ないため、簡単には手に入りません。レアモデルとして知名度が高くなっているので、資産価値も非常に高いと言えるでしょう。

2010年に耐久性の高さに優れた
モデルが誕生

2010年には、セラミックベゼルを採用した116610LNが誕生しました。セラミックは耐久性が高いため、衝撃にも強い素材。ダイビング中に時計に何かが当たる可能性は非常に高いため、時計が壊れないか不安な方にぴったりの素材です。

ベゼルの耐久性を上げるだけでなく、インデックスを大きくして視認性を上げています。文字盤の目盛りが大きくなれば暗い場所であってもすぐに時間を確認できるため、深海まで潜る機会の多いダイバーに嬉しい機能です。

ベゼルとともにブレスの耐久性も上げているので、故障の心配なく愛用できるでしょう。

2010年にサブマリーナー初の
グリーンモデル誕生

2010年に誕生したのは116610LNだけではありません。文字盤・ベゼル共にグリーンカラーを採用した116610LVも誕生し、大きな話題を呼びました。

ロレックスのブランドカラーであるグリーンをたっぷりと採用した116610LVは、これまでのサブマリーナーから大きく印象を変えています。ブラックなどの暗いカラーによる重厚感がなくなり、軽やかな印象になるのでカジュアルな服装にもよく似合うでしょう。

機能性などは116610LN同様です。異なるのは文字盤とベゼルのカラーのみなので、好みの印象に合わせてモデルを選べます。

2012年にノンデイトがモデルチェンジ

2000年に発売されたノンデイトモデルが2012年にモデルチェンジされ、機能性がより向上しました。ロレックスではモデルチェンジの際にムーブメントも変更していましたが、114060は前モデルと同じムーブメントを採用しています。

しかし、耐磁や衝撃性に優れたヒゲゼンマイを新たに採用しているので、前モデルに比べて耐久性が向上しています。文字盤の目盛りも大きくなっているため、時間の見やすさを感じられるでしょう。

サブマリーナーの特徴

ロレックスのサブマリーナーにはいくつかの特徴があります。特徴に惹かれてサブマリーナーを愛用する人も多いため、サブマリーナーが欲しい方は、特徴を抑えることがおすすめです。ここでは、サブマリーナーの4つの特徴について解説します。

優れた防水性能

サブマリーナーの大きな特徴も言えるのが、優れた防水性能です。そもそもサブマリーナーはダイバーズウォッチとして誕生したモデルです。ダイバーは深海まで潜るため、優れた防水性能を持ち合わせた時計でないと身につけられません。

サブマリーナーは初代から100mの防水性能を搭載しています。技術の向上とともに防水性能は飛躍し、現行モデルは300mにまで伸びています。

300m防水とは、30気圧に耐えられるという意味合いです。強い水圧にも耐えられるよう設計されているので、深海に行ったとしても、時計が壊れることはありません。正確な時刻を把握できますので、潜水時間の測定も可能です。

時計内部に水が入らないよう工夫も施されています。浸水を防ぐ三重構造のパッキン、サイドに付属するリューズから水が入ることを防ぐために、パッキンを追加したトリプルロックリューズを採用しています。

初代からのモデルはリューズ部分に何のガードも付いておらず、使用時に何かが当たる問題が多発していました。リューズに何かぶつかることで時刻がずれる恐れがあるため、潜水中のダイバーにとっては死活問題です。

1959年以降に発表されたモデルにはリューズガードが付属しているため、リューズに何か当たって時刻がずれる心配もなくなりました。破損の恐れもないので、どのような場所でも快適な使用感を実感できます。

選べる日付機能

サブマリーナーはデイトとノンデイトどちらも展開しているので、ユーザーの好みに合わせて選ぶことが可能です。デイト機能は便利だと感じる人がいる一方で、不要だと感じる人も多くいます。

携帯電話がなかった頃は日付の確認が手軽にできなかったため、デイト機能は重宝されました。しかし、現在はスマホですぐに日付確認ができるため、デイト機能はさほど重視されていません。

日付機能を不要としている人からすれば、文字盤の一部分を閉めるデイト機能を邪魔だと感じてしまうでしょう。そんな方はノンデイトモデルを選べるため、ユーザーの希望に合わせて機能の有無を選べます。

ダイバーにとって必要不可欠なベゼル

サブマリーナーは初代から回転式ベゼルが搭載されており、こちらは潜水時間の計測に便利なものとなっています。サブマリーナーの文字盤回りにあるベゼルには60分の目盛りが刻まれており、潜る時間を測ることが可能です。

ダイビング経験のある方ならご存じだと思いますが、潜水時間は季節によって異なり、時間を大きくオーバーすると命の危険も出てきます。夏は40~50分、冬は30~40分が目安です。

時間をオーバーすると酸素がなくなる恐れがあるため、深海で気付いても手遅れになってしまうでしょう。また、冬は長時間の潜水によって体温を奪われるため、酸素が充分に合っても命にかかわるのです。

これらの理由から、ダイバーは潜水時間をしっかりと計測しなければなりません。しかし、時間計測ツールを深海まで持っていくことは難しいため、防水仕様の時計を活用する必要があります。

サブマリーナーは現行モデルであれば300m防水仕様、さらに回転式ベゼルが付属しているので、時間の計測にぴったりです。当初のベゼルは何かが当たることによってベゼルが回転する恐れがあり、時間計測ができないケースもありました。

しかし、改良によって押し込まないと回転しないベゼルへと生まれ変わったので、現行モデルであれば問題なく活用できます。

深海でも時間が見やすい文字盤

サブマリーナーは文字盤に発光素材を採用しているため、深海であっても容易に時間確認が可能です。日中の浅瀬は海の中でも明るく見えるものの、深海まで行けば陽の光が届きません。暗くなるため、通常の文字盤では針の位置が確認できないのです。

サブマリーナーはプロのダイバー仕様なので、深海でも文字盤を確認できるよう、クロマライトディスプレイを採用しています。ロレックスが開発した独自の発光素材で、暗い場所で青く光ります。8時間ほど光り続けるため、長時間の潜水時にも安心です。

サブマリーナーのこれまでのモデルをいくつか見たことがある方は、文字盤の色に疑問を持っているのではないでしょうか。サブマリーナーは基本的に黒や濃い青など、暗い色を採用しています。デイリーユースに多い白い文字盤はほとんどありません。

この理由は、深海でクロマライトの光が文字盤に反射し、周辺を明るくしてしまうからです。異様に明るい光があると、魚が驚いてしまい、逃げ出すかもしれません。中には攻撃するために襲い掛かってくる魚もいるため、ダイバー用には暗い色の文字盤が推奨されているのです。

年々性能が向上しているムーブメント

サブマリーナーに搭載するムーブメントは年々性能が向上しており、現行モデルに搭載しているものは精度・機能性どちらにも優れています。ムーブメントは正確な時刻表示に欠かせないパーツです。ロレックスでは年々ムーブメントを改良しており、機能性がどんどん向上しています。

現行モデルはキャリバー3230や3285、3235などが搭載されています。機能性に優れたムーブメントは使い勝手の良さにも直結するため、高級ブランドならではの良さを感じられるでしょう。

ロレックスの代表モデル

サブマリーナーはロレックスの代表的なモデルなので、身につけていればすぐにロレックスのものだとわかるでしょう。ロレックスはいくつものモデルを展開していますが、多くの方が口に出すのはデイトナ、またはサブマリーナーです。

高級ブランド時計のダイバーズウォッチとして知名度を高めてきたことはもちろん、プロも使えるほどの機能を備えています。独自の技術をしっかりと取り入れてきたモデルは、今もなお多くの方から愛されています。

サブマリーナーの魅力

ロレックスからはサブマリーナー以外にも、デイトジャストやヨットマスター、エアキングなど様々なモデルが展開されています。それぞれに特徴や魅力があり、サブマリーナーには他モデルにない魅力が備わっています。

ここでは、サブマリーナーにまつわる2つの魅力をご紹介します。

初代から大きな変更のないデザイン

サブマリーナーの初代から現行モデルまで見たことがある方は、デザインの不変さに驚いているのではないでしょうか。サブマリーナーは初代からシンプルかつ高級感のあるデザインとなっており、その印象は現行モデルにも引き継がれています。

ダイバーウォッチとして設計されていることもあり、文字盤は黒や濃い青などの暗めのカラーで統一されています。その他の部分はシルバーのステンレスとなっているため、男性でも女性でも身につけやすいといえるでしょう。

時計デザインを重視する人からすれば、まったく代わり映えのないデザインはつまらないと感じるかもしれません。しかし、サブマリーナーのデザインに惹かれた方は、マイナーチェンジ後も変わらない姿に魅力を感じるのではないでしょうか。

デザインはそのままに、機能性を年々向上させているため、使い勝手は抜群です。ダイビングなどのマリンスポーツを楽しむ方におすすめの機能が搭載されているモデルなので、海によく行く方はぜひサブマリーナーを身につけてみてください。

アフターフォローが万全

サブマリーナーに限ったことではありませんが、ロレックスが展開するモデルはオーバーホールのコスパに優れています。オーバーホールとは、分解掃除のことです。時計は長く使っているとパーツに汚れが溜まり、動きが鈍くなります。

ダイビング中に動きが鈍くなり、潜水時間の計測に支障が出ると危険なので、定期的に掃除を依頼するのがおすすめです。

オーバーホールはどこのブランドでも行っていますが、費用が高い点はデメリットとして挙げられるでしょう。ロレックスは基本料金を約45,000円としており、掃除後の仕上げ料金も基本料金に含まれています。別途請求されることがないため、安心してお任せできます。

掃除に45,000円と言われると高いと感じるかもしれませんが、他のブランドに比べ、比較的安価になっています。また、正規品の保証期間が5年と長いため、万が一故障した場合は保証で修理をすることが可能です。

購入費用が高額な分、アフターフォローを万全にしているので、購入後もしっかりとしたサポートを受けられます。

高い資産価値を持つ

サブマリーナーはロレックスの中でも需要の多いモデルなので、資産価値がより高いといえます。ロレックスは高級ブランド時計なので、世界中から求められています。しかし、時期によっては値が大きく下がることもあるため、どんな時でも高い資産価値を持つとは言い切れません。

サブマリーナーはロレックスの代表モデルでもあるため、どんな時でも変わらず需要があります。そのため、アンティークモデルから最新の現行モデルまで、高い水準の相場を維持しているのです。

モデルの中には年々資産価値が上昇しているものもありますので、何年も前に購入したものだから売れないと諦めていたものが、思わぬ価格になったりもします。そのため、使わないサブマリーナーを持っている方は、一度プロの査定士に見てもらうのがおすすめです。

2022年に展開されている
サブマリーナーモデル

ロレックスからは毎年いくつかのモデルが発表されていますが、2022年にサブマリーナーの発表はありませんでした。そのため、サブマリーナーの現行モデルは2020年に発表されたRef.126610LNとRef.124060です。

ここでは、2つのモデルについて詳しく解説します。

Ref.126610LN

Ref.126610LNはRef.116610LNの後継モデルです。前モデルはケースサイズが40mmでしたが、新モデルは41mmと少し大きくなっています。ケースモデルに合わせてその他のパーツも少し大きく調整されているので、バランスの取れたシンプルな印象です。

デザインも前モデルからほぼ変わっておらず、ブラックの文字盤とベゼルが高級感を引き立てています。シンプルながらもおしゃれさのあるデザインなので、ビジネス用の時計としても最適です。

防水性能は300m、ムーブメントにはキャリバー3235を搭載しています。サファイアガラスを搭載しているため耐久性に優れていることはもちろん、クロマライトによって暗所でもしっかりと時間を確認できます。

Ref.124060

Ref.124060はRef.114060の後継モデルです。こちらも前モデルからデザインはほぼ変わらず、ケース径が1mm大きくなっています。

Ref.126610LN同様、ブラックの文字盤とベゼルにシルバーステンレスのブレスとなっているので、2つに大きな違いはありません。一点大きく異なるのが、デイト機能が付いているかどうかです。

Ref.126610LNはデイトモデルですが、Ref.124060はノンデイトモデルです。そのため、文字盤がすっきりとした印象に見えます。

デイト機能の有無は文字盤の印象に大きくかかわるため、どちらを希望するかによって選ぶと良いでしょう。ムーブメントにはノンデイト仕様のキャリバー3230が搭載されていますが、精度や機能性に大きな差はありません。

これまでに展開された
サブマリーナーの人気モデル

サブマリーナーは何度もマイナーチェンジを繰り返しているため、モデル数は非常に豊富です。その中でも特に人気の高いモデルがありますので、ここでご紹介します。

1.Ref.116610LN

Ref.116610LNは2010年に誕生したモデルです。ブラックの文字盤とベゼルに加え、シルバーステンレスのベルトにはグライドロッククラスプが装着されています。ブレスの調整が手軽にできるため、素早く腕にフィットさせられるでしょう。

ベゼルには耐久性の高いセラミックを採用しています。さらに、目盛り部分にプラチナを施すことで高級感を演出しているので、ハイグレードの時計を求める方にぴったりです。

2.Ref.116610LV

Ref.116610LVはRef.116610LNのグリーンモデルです。サブマリーナーはブラックなどの暗い色の展開が多かった中で、こちらのグリーンモデルは大きく注目されました。文字盤・ベゼル共にグリーンとなっているため、これまでのサブマリーナーとは印象が随分と異なります。

2003年にもグリーンモデルが発表されているものの、そちらはベゼルのみグリーンとなっていました。しかし、Ref.116610LVは文字盤・ベゼル共にグリーンとなっている点が注目を集めたポイントです。

2020年に生産終了となったため、現在は製造されていません。しかし、これまでのサブマリーナーにはない魅力を備えたモデルとして、長くプレミア価格を推移しています。

3.Ref.116613LN

Ref.116613LNは2010年に誕生したモデルです。ブラックの文字盤とベゼルはこれまでのサブマリーナー同様のカラーですが、こちらのモデルが一味異なるのはイエローゴールドが配色されている点です。

ブラックのベゼルにイエローゴールドの目盛りが刻まれているため、サブマリーナーの高級感を一層引き立てています。ステンレスのブレスにもイエローゴールドが入っているロレックスこだわりのモデルだと言えるでしょう。

ブレスを手軽に調整できるグライドロッククラスプ、暗い所でも文字盤を確認しやすいクロマライト、耐久性に優れたサファイアガラスを採用しているため、機能性や使い勝手の良さは現行モデルとさほど変わりません。

4.Ref.116659SABR

Ref.116659SABRは2018年に誕生したリッチなモデルです。シルバーステンレスのブレスは他のモデルと変わらないものの、ブルーの文字盤の周りに縁どられたブルーサファイアが美しく輝きます。また、ラグとリューズガードにはダイヤモンドが付属しているので、宝石の美しさを存分に堪能することが可能です。

こちらのモデルは高級ブランドのロレックスの中でも特に高価なものとなっています。市場価値も非常に高いため、簡単に手に入れられる価格帯ではありません。

中々手に入らないことから希少価値の高いモデルとして知名度が高いため、こちらもロレックスの中でも一際人気のあるモデルです。

5.Ref.16610

Ref.16610は1989年に誕生した歴史のあるモデルです。2010年に生産が終了してしまったものの、ロレックスモデルの中でも特に長く生産されていたので、多くの方から支持を集めています。よく見かけるモデルでもあるので、比較的入手しやすいといえるでしょう。

高い防水性能を兼ね備えているだけでなく、耐久性に優れたムーブメントを採用している点もこちらの魅力です。しっかりメンテナンスを行えば長く愛用できるため、お気に入りのモデルをずっと使えます。

前述したようにロレックスの中でもよく見かけるモデルなので、買取の場合は高価買取が難しいといえます。しかし、ロレックスブランドは安くとも数十万円となるモデルが多いため、使わない場合は査定に申し込むのがおすすめです。

6.Ref.116613LB

Ref.116613LBは2009年に誕生したモデルです。ブルーの文字盤とベゼルに、シルバー×イエローゴールドのブレスがアクセント。こちらのサブマリーナーは爽やかな印象で、カジュアルな雰囲気にもよく似合います。ダイビング用としてはなく、デイリーユースにもしっかり活用できるでしょう。

サブマリーナーの中でも特に爽やかな印象のデザインが魅力ですが、機能性も充実しています。耐久性の高いサファイアガラス、48時間のパワーリザーブ、クロノメーター仕様など、高いスペックを備えているので、ダイバー用の時計としても活躍します。

7.Ref.114060

Ref.114060は2012年に誕生したノンデイトモデルです。サブマリーナーはデイトとノンデイトの2種類から選べるという特徴があり、特にデイト機能はバリエーションが豊富になっています。しかし、ノンデイトも数回マイナーチェンジを繰り返しており、こちらは現行のノンデイトモデルの前モデルです。

国際線パイロットのために開発したロレックスのGMTマスターに使われているセラクロムベゼルを採用することで、これまでのモデルよりも耐久性を大きく高めています。深海などの過酷な環境でもしっかりと耐えられるでしょう。

ノンデイトモデルなので文字盤がすっきりとしていることもポイントです。高級感のあるシンプルなデザインは、ダイバーだけでなく、日常用に使いたい方からも支持を集めています。

サブマリーナーで
資産価値の高いモデル4選

ロレックスは時計ブランドの中でも特に高級品となっているため、どのモデルも高い資産価値を持っています。サブマリーナーも高値となりますので、持っているモデルがどのくらいの価値を持つかを把握しておくのがおすすめです。

ここでは、サブマリーナーの中でも特に資産価値の高いモデルをご紹介します。

116610LV

116610LVは2010~2020年まで生産されていたモデルです。ブラックの文字盤にグリーンのベゼル、大きなインデックスが特徴となっています。ロレックスのブランドカラーであるグリーンのモデルという点に惹かれる方も多いのではないでしょうか。

こちらも年々資産価値が高まっています。2019年頃は約146万円だったことに対し、2022年12月現在は約282万円にまで高騰しています。わずか3年の間に140万円近く値上がっているので、価値が非常に高いと言えるでしょう。

今後も相場が上昇し続ける可能性はあるものの、2022年を皮切りに値が下がる恐れもあります。急激に下がる恐れは少ないですが、不安な方は一度買取店にご相談ください。

16610LV

16610LVは1989~2010年まで生産されていたモデルです。サブマリーナーの中でも特にロングセラーとなったため、現在も高い需要があります。

製造期間が長かったことから、生産された年に応じていくつか異なる部分がある点も注目しておきたいポイントです。仕様が新しい年数であればあるほど値が少し上がりますので、所有する16610LVがどのくらいの価値を持っているかをプロに見極めてもらいましょう。

16610LVはロングセラー商品なので、希少価値が高いというわけではありません。しかし、ロングセラー品を求める方からの需要が大きいことから、その価値は年々上昇しています。

2022年12月現在では102万円の相場となっていますので、今後の価格相場にも注目してみてください。

126610LV

126610LVはデイト機能が付いたグリーンベゼルのモデルです。これまでブラックや濃い青などの暗い配色が多かったサブマリーナーの中で唯一明るめのカラーデザインとなっているため、人気の高いモデルとなっています。

こちらは2020年から製造が開始されたため、サブマリーナーの中でも特に新しいモデルです。新しいモデルが欲しい方からの需要が高いので、2022年12月時点での相場は230万円と高額になっています。

126610LVはサブマリーナーの現行モデルなので、今後も高い水準を維持し続けるとされています。しかし今後新しいモデルが出てくると値が下がる恐れがあるため、売却を検討している方は早めに査定を申し込むのがおすすめです。

116610LN

116610LNは2010~2020年まで生産されていたモデルです。これまでのサブマリーナーのデザインを踏襲したモデルで、ブラックの文字盤とベゼルが高級感を引き立てています。防水仕様やデイト機能など、便利なスペックが多く揃っている点も魅力です。

こちらは現行モデルの前モデルですが、10年にわたってロレックスの顔として人気を集めていたことから、今なお需要があります。現行モデルではなくこちらを求める方も多いため、高値での取引が可能です。

2022年12月現在、約149万円の相場となっています。こちらも年々相場が上昇していますので、今後より高い資産となるかもしれません。

まとめ

サブマリーナーは1953年にダイバーズウォッチとして誕生しました。デイト付き、ノンデイトの2種類を用意しており、それぞれが現在に至るまでマイナーチェンジを繰り返しています。耐久性などの機能性を大きく向上させてきましたが、デザインは初代からさほど変わっていません。

ダイバー用に展開されているものの、シンプルながらもおしゃれさのあるサブマリーナーは私服用・ビジネス用としても需要を集めています。人気モデルも数多くあるので、幅広い層の支持を持つモデルです。

サブマリーナーは資産価値の高いモデルなので、不要だと思ったら一度査定をしてみるのもおすすめです。何年も前に購入したものだからと諦めていた時計が思わぬ価格になることもありますので、ぜひ一度プロの査定士に見てもらってはいかがでしょうか。

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