近年、オーデマ ピゲのロイヤルオークが高額で取引されています。そもそも雲上ブランドとして知られているオーデマ ピゲですが、ロイヤルオークが定価を大幅に上回る価格で取引されている理由は何なのでしょうか。
その理由としては、他社モデルの高騰や需給バランスの影響が考えられます。
この記事では、ロイヤルオークが高額で取引されている理由に迫ります。ロイヤルオークに興味がある、または売却を検討している方はぜひ参考にしてください。
Contents
ロイヤルオークを知るために
オーデマ ピゲの歴史を確認
ロイヤルオークのことを知るためには、まずオーデマ ピゲという時計ブランドについて理解を深めることが大切です。
そこで、オーデマ ピゲの誕生からロイヤルオークが発売されるまでの経緯を解説します。
オーデマ ピゲの誕生
1875年、当時22歳だったジュール=ルイ・オーデマは、スイスのジュウ渓谷で時計工房を創業しました。ここから、オーデマ ピゲの歴史が始まります。
時計工房立ち上げ前の修業時代から技術力が高く評価されていたこともあり、工房の立ち上げ直後にはオーデマ一人で対応しきれないほど忙しい状況になりました。そこでエドワール=オーギュスト・ピゲに、一緒に働こうと声をかけます。
そして1882年、現在のブランド名である「オーデマ ピゲ」を創設します。オーデマはムーブメント開発、ピゲは営業および販売といった戦略によって、時計メーカーとしての名声を得ることになりました。
1888年には、ロンドン・パリ・ニューヨーク・ベルリン・ブエノスアイレスと、広域にわたって代理店を開設したのです。
世間一般的な認知度はそれほど高くありませんが、オーデマ ピゲは今では雲上ブランドと呼ばれる世界五大高級時計メーカーの一つとして人気を集めています。
世界五大高級時計とは、世界三大スイス時計とその他の地域の二大時計を合わせたものです。
【世界五大高級時計ブランド】
- パテック フィリップ
- ヴァシュロン・コンスタンタン
- オーデマ ピゲ
- ブレゲ
- A.ランゲ&ゾーネ
ロイヤルオークの誕生
オーデマとピゲは現役を引退したあと、2人の息子たちに世代交代します。息子の代では、時計の薄型化および小型化を目指すようになりました。
1921年には、世界でもっとも薄い懐中時計(厚み1.32mm)を開発したことで、世界中の話題を集めています。
2人はこれで満足することなく、1938年には腕時計に使用する厚さ1.64mmの手巻き式ムーブメントを開発。1950年にはコンプリケーション機構の小型化を実現します。
そしてクォーツショックによって時計業界に衝撃が走るなか、1972年にオーデマ ピゲはロイヤルオークを発表。ロイヤルオークの登場によって、これまでのオーデマ ピゲブランドの印象は一変したのです。
当時の高級時計は、金やプラチナなどを使用しているものが主流でした。ロイヤルオークはあえてステンレス製にこだわり、さらに時計サイズも39mmと、これまでの高級時計のイメージとは異なるデザインに仕上がっていました。
この時代の腕時計は薄ければ薄いほど良く、サイズが大きなものは避けられていたといいます。
ロイヤルオークは、ラグジュアリースポーツウォッチでは初の厚みを持つタイプでした。これにステンレス素材を合わせたことにより、見た目と素材で話題を集めたのです。
このような話題性により認知度を高めたオーデマ ピゲのロイヤルオークは、セレブたちに認められ、愛され続ける時計となりました。
ロイヤルオークとは?
特徴や魅力を紹介
ブランドへの理解が深まったところで、ロイヤルオークがどのようなモデルであり、どのような魅力があるのかを確認していきましょう。
ロイヤルオークはオーデマ ピゲの
代表的なモデルの一つ
ロイヤルオークは、オーデマ ピゲが販売している時計のなかでも代表的なモデルの一つです。高級時計の素材といえば金無垢が主流だった時代に、ステンレススチールを採用した時計です。
ラグジュアリーとスポーティーを融合したデザインは、シンプルでありながらも高級感をほどよく演出します。発売当初はメンズのみの扱いでしたが、1976年にはレディースモデルも登場しました。
ステンレススチールに大きめのケースサイズは、これまでの高級時計では考えられないようなデザインだったことでしょう。その後は派生モデルも展開されるようになり、さらに愛好家の支持を得られるようになりました。
ロイヤルオークの魅力
ロイヤルオークの魅力の一つとして、薄型ムーブメントが挙げられます。薄型のムーブメントを作るためには高度な技術が必要ですが、創業当初からムーブメント開発に力を入れてきたオーデマ ピゲはこれを実現しました。
また、八角形が印象的なオクタゴンベゼルも、ほかのブランドには見られないユニークなデザインといえます。ベゼルに打たれた8つのビスに関しても、溝が正円を描く配置で調整するなど、細かなこだわりが見受けられます。
文字盤のタペストリー装飾も、工房の職人によって施されるものです。見た目がきれいなだけでなく、光の反射を抑える効果も期待できます。非常に細かい作業のため、1つの文字盤を製作するのに約7時間は必要です。
ロイヤルオークの
多様なタイプや人気モデル
オーデマ ピゲは、ロイヤルオークなどのスポーツウォッチとドレスモデルに分かれています。ロイヤルオークはオーデマ ピゲのメイン商品ですが、クォーツやオフショア、クロノグラフなど、さまざまなタイプがあることを覚えておくとよいでしょう。
人気のあるモデルとして、以下の3種類を具体的に紹介します。
- オフショア
- 15400ST
- 26343CE
オフショア
「オフショア」は、スポーツウォッチの形で発売されているロイヤルオークを、さらに強化したモデルです。通常のロイヤルオークと比べるとサイズが大きく、ケースサイズは小さなものでも42mmあります。
15400ST
「15400ST」は、シンプルなデザインで、絶大な人気を集めているロイヤルオークの一つです。ケースサイズは41mmで厚みが9.8mm、さらに50mの防水性能と約60時間のパワーリザーブを備えています。価格は200万円を超える高級腕時計です。
26343CE
「26343CE」は、クロノグラフ・スモールセコンド・トゥールビヨンなど、複雑機能を搭載しているモデルです。2018年に発売された世界に100本しかない限定モデルになり、数千万を超える金額で取引されています。
ケースサイズは44mmで厚みが13.3mm、防水性能はほかのモデルと比べるとやや落ちますが、日常の生活防水の機能があるので安心です。
ロイヤルオークはなぜ高い?
高騰した理由
近年、ロイヤルオークの価格は高騰しています。中古市場でもロイヤルオークの価格が高騰しており、取引されているモデルのなかには、定価の3倍以上の価格で取引されているものもあります。
価格が高騰している理由には大きく以下の2点があります。
他社モデルの高騰がロイヤルオークの人気を後押しした
ロイヤルオーク高騰の背景の一つには、パテックフィリップのノーチラスやロレックスの高騰が関係している可能性が高いでしょう。
特に、パテックフィリップの人気モデル「ノーチラス5711/1A」は、代替品がない状況で製造中止が発表され、さらに価格高騰を起こしている現状です。
これらのブランドが高騰したことで、まだプレミア価格が付いていないロイヤルオークを求める人が増えたと考えられます。
需要に対する供給数が圧倒的に少ない
オーデマ ピゲは、ほかの追随を許さない丁寧な作業が求められるため、大量生産とは無縁です。そのため、需要に対する供給数の少なさはロイヤルオークが高騰する要因の一つになっています。
オーデマ ピゲの時計には、すでにプレミア価格が付いているモデルもあり、今後さらに需要が高まることも考えられます。出荷数を増やすことは難しいため、需給バランスが整う可能性は極めて低く、今後も高騰が続くと予想されます。
そもそもオーデマ ピゲは、従業員数約1,200人で年間約4万本の時計を生産しています。一つひとつ職人が丁寧に仕上げていることを考慮すれば、オーデマ ピゲのロイヤルオークの価値が高まっていることも納得です。
正規店では入手困難!
定価でも購入できない
ロイヤルオーク
前述のとおり、ロイヤルオークをはじめとしたオーデマ ピゲの時計は供給数が不足しており、正規店でも入荷待ちの状況が続いています。
また、人気のあるモデルの場合、購入して手元に届くまでに2~3年ほどかかる可能性もあります。
正規店で購入するよりも早く入手したい場合は、中古ショップなどで購入する選択肢もあります。ただし、ロイヤルオークの人気は高まっているため、定価以上の価格でなければ購入できない可能性があることも理解しておかなければなりません。
ロイヤルオークを売却するなら
高値で売るためのポイント2つ
現在、すでにロイヤルオークを所有している人のなかには、売却を検討する人もいるでしょう。少しでも高値で売却するためにはどうすれば良いのでしょうか。
ここでは、ロイヤルオークを高値で売却するためのポイントを2つ紹介します。
付属品は処分せず大切に保管しておく
高級腕時計の買取市場では、新品に近いほど高値で取引される傾向にあります。そのため、時計を購入した際の箱や保証書(ギャランティーカード)、説明書などは時計と一緒に査定に出すのがおすすめです。
特に、本物であることを証明するためにも、保証書は紛失しないように大切に保管しておきましょう。保証書があれば査定がスムーズに行なえるだけでなく、高額査定が期待できます。
売却を検討したなら早めに決断する
腕時計の買取市場では、状態の良いものが高額査定につながります。そのため、売却する気持ちが少しでもある場合は、劣化する前に査定を依頼することが大切です。
万が一、高温多湿などの環境で劣化したものは、買取価格に悪影響がおよぶ可能性があるでしょう。
また、使用頻度が高い時計は傷や汚れが付いたり、部品の不具合が起こりやすかったりします。良好な状態で査定に出すためにも、定期的なメンテナンスを実施することが大切です。
なお、人気のあるモデルはプレミア価格を期待できる可能性もありますが、型落ちによって価格が下がるリスクがあることを考慮しなければなりません。たとえ人気のあるモデルでも、価値が下がらないという保証はないのです。
以上のことから、少しでも高値で売却したい場合は早めに査定を依頼するのがおすすめです。
ロイヤルオークを売却するなら
、おたからやにご相談下さい
「おたからや」は、全国各地に約1,200店舗以上を構える日本屈指の買取専門店です。ロイヤルオークをはじめ、オーデマ ピゲの全モデルの買取に対応しています。処分を検討している腕時計があれば、まずはぜひおたからやの無料査定をご利用ください。
ロイヤルオークは市場価値が高騰しているため、今が売り時といえます。
今後もさらに価値が上がる可能性はありますが、高額査定を実現するためにはきれいな状態で長期保管しなければなりません。適切な環境で長期保管するのが難しい場合は、劣化する前に売却することも検討してみてはいかがでしょうか。
おたからやでは、ベルトが傷んでいる時計や古い時計でも、高価買取を行っております。
まとめ
ロイヤルオークは、オーデマ ピゲの代表的なモデルの一つです。近年、市場価値は高騰し、人気モデルであるロイヤルオークは入手することすら難しい状況が続いています。
しかし、売却を検討している人にとっては高額で売却できるチャンスといえます。高値で取引するためには、きれいな状態で保管し、適正の価格を提示できる査定士に査定を依頼することが重要です。
買取専門店のおたからやであれば、専門知識を有するプロの査定士が在籍しています。破損している腕時計でも査定を行なえるので、ぜひおたからやまでご相談ください。
高級ブランド時計の多くは価格改定がされており、新品・中古問わず需要が高まり買取価格も上昇傾向にありますので、売却にはベストなタイミングといえます。
ブランド時計の高価買取はおたからやにお任せください。
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