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    しかし中世ヨーロッパでは
    同じものだった?

錬金術と魔術は異なる
しかし中世ヨーロッパでは
同じものだった?

そもそも錬金術とは?

錬金術という言葉はなんとなく知っているけれども具体的なことはよくわからないという人はいませんか?そこでまずは錬金術についてみていきましょう。

自然学と哲学の融合

錬金術とは自然学の一種です。物質の化学的変化に関する研究というと堅苦しいかもしれません。簡単に言ってしまうと、金を作る技術です。このように言うと、経済的な欲求を満たすための錬金術と考える人もいるでしょう。しかし実際にはもっと深い領域で物事を考える学問です。

なぜ物質は存在するのか、どうすると変化するのか、どうすれば創造するのかなどを追究するのが目的です。突き詰めていくと世界はなぜできたのかを知る学問でした。このように哲学的なエッセンスも含まれていました。

また錬金術で何かを生み出すためには基礎学力が必要でした。領域に関する知識や技術をまず習得します。そして自分が持っている知識を証明する必要があったわけです。それが金を作り出すという錬金術に向かっていったと考えられます。

化学の進歩にも貢献

錬金術の存在によって、化学の分野が進化した側面もあります。金を作り出すためには、器具の制作や発明も必要です。また金ができなくても別のものができた、副産物ができることもあり得ます。歴史を紐解いていくと錬金術の中で、リンや硝酸が発見されました。

歴史が立証しているように錬金術の発展が、化学の発展にも間接的に貢献しているわけです。我々の生活にも密接につながっているジャンルといえます。

 

錬金術が魔術にされたのは?

錬金術は立派な学術で、その後の私たちの生活にも貢献していることがお分かりになったでしょう。しかし中世ヨーロッパでは魔術の一種ではないかと見られました。

両者は明確に異なる

結論から言ってしまうと、錬金術と魔術には明確な相違点が見られます。まずは目的です。魔術は人格の形成のために使われていた側面がありました。将来のことを予言し、それを実現したり回避したりするためにはどうすればいいかを助言するものです。一方錬金術は人間が生きていくための方法が目的となります。

また何が裏付けになっているかも異なるポイントです。魔術の場合、超能力など論理だてて説明できない「不思議な力」をベースにしています。一方錬金術にはしっかりとした理屈がありました。仮説があって、根拠があります。このように今では錬金術と魔術にははっきりとした線引きがなされています。

両者が混同されていた時代も

錬金術はヘレニズムやイスラム文明、中国がルーツといわれています。それが流れ流れて、中世ヨーロッパで一種のブームになりました。しかし当時錬金術について正しく認識されていませんでした。その結果、錬金術が魔術と混同されたのです。

中世の欧州ではベースメタルから貴金属を作る、もしくは不老不死の薬の開発などがメインの錬金術として取り組まれてきました。それまでの常識では考えられない試みだったので、人知の範囲を超えた不思議なものと認識した人も少なくありません。このため、魔術を操っているという風に認識されていたのです。

 

まとめ

錬金術はベースになる論拠があって、その仮説を実証していくことでほかの学術を進展させていきます。科学的に説明できない不思議な力で何かを行う魔術とは異なります。しかし中世ヨーロッパの世界では、錬金術で作り出されるものの説明がうまくできなかったのでしょう。その結果、魔術と混同された側面があったようです。

最近では錬金術という言葉はあまり聞かれません。しかし化学の分野に引き継がれたと一般的には考えられています。人類の発展に貢献したといっていいでしょう。

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