金はどこに使われている?宝飾品以外にも用途はあります

昔から輝きと美しさで人々を魅了している金。現代でもその価値は変わっておらず、宝飾品として身につけたり、インテリアとして飾られたりして愛されています。しかし金の用途は様々で、人々の実生活にも役立っています。あなたの身近でも意外な形で役立っているのかもしれません。金が宝飾品以外にどこで役立っているのかを見ていきましょう。
身近な用途で役立つ金
金はお金持ちの人が持つ宝飾品のような高級なものだと思っていませんか?実はあなたが持っているものにも金は使われています。
金には優れた特徴があるので重宝されている貴金属です。使われているものとその特徴を見ていきましょう。
工業用品
直接目には入っていなくても金が使われているのが工業用品、具体的に言うとスマホ、パソコン、デジカメなどに使用されています。外装ではなく、回路基板や部品の一部になっています。
金が使われている理由は、耐熱性があり、電気の伝導性が良いため工業用品にうってつけの金属であるからです。加工もしやすくて薄く伸ばすこともできる、細く糸状にすることもできるので重宝されています。
医療用品
医療用品として有名な金といえば、金歯ではないでしょうか。なぜ金歯は口の中に入れていても問題がないのかというと、耐食性が高いことと、アレルギーを起こしにくい金属であるからです。
最新の技術では、放射線治療の際の照射用マーカーや関節リウマチ治療の金製剤として金が使われています。金は人体の治療にも使用できる用途の広い金属です。
資産運用
資産運用されている金は、金の延べ棒や金貨などの形で取引されています。ただ単に綺麗だからという理由で延べ棒の状態で取引されているわけではありません。金は現物資産として安定した価値があります。株のように急に価値がなくなることがないため、資産運用のリスクヘッジとして利用されています。
インテリアとして金を飾っているのではなく、資産運用の一部として金を保有していると見ると堅実に資産を守っていることがわかります。
食品
食品の金といえば金箔です。金2gを畳一畳分にまで薄く伸ばした金です。しかし、金を食べても大丈夫なのかと疑問に思ったことはありませんか?
食用に使われる金の割合は94.43%とほぼ純金です。純金は体内で溶けることはないので吸収されず、そのまま体の外へ出ます。食品添加物として厚生労働省からも認められています。
金の性質
人々の生活に根ざす金があることがわかりましたが、金には金にしかない性質があるため実用的に加工されています。主な性質として耐食性と展延性です。この2つの性質だけで金は他の金属とは一線を画する用途があります。
耐食性が高く錆びないから人体に使える、展延性があり加工がしやすいから食品にも装飾にも電子機器にも使える。金は目に見えないところでも日常生活に役立っているのです。
まとめ
金は美しいだけではなく、実用性も兼ねていて様々な用途で使われています。今後も工業、医療の発展に役立つでしょう。もしあなたが何かしらの形で金を保有することになったら、資産の一部として持っておくと役に立つかもしれません。