金の品位を調べる方法を徹底調査

ひとくちに「金」と言ってもさまざまな種類があります。K24やK18のように品位が違うもの、ピンクゴールドやホワイトゴールドのように種類が違うものなどさまざまです。金の品位や種類が変われば、金の量や品質が変わるため、価格も違ってきます。
金はアクセサリーだけではなく、最近では投資としても人気がありますが、金の基本的な知識については「詳しく知らない」という方も多いのではないでしょうか?金の価値を見極めるには金の品位と、その品位はどのように見分けることができるのかを知っておく必要があります。また金の価値が高いために、トラブルや詐欺に巻き込まれることもあります。そうならないためにも、しっかり金について学んでおきましょう。
金の品位とは
金の品位とは純度のことを指します。金の品位は24で分けられ、一番品位が高いものはK24です。数字の数が小さくなるほど、混合物の割合が多くなってきます。金を取り扱うには品位がとても大切で、品位によって価格が変わってくるのです。
金の品位や金であることがわかる方法がいくつかあります。実際に自分で調べるやり方もありますので、以下でご紹介していきます。
刻印の確認
アクセサリーであるならば、刻印に着目しましょう。K18やK10のような印が刻印です。この刻印の数字によって品位がわかります。K18GPのように刻印の中にはGPと書いてあるものは見たことがありますか。これはK18でメッキされているという意味で、K18とは価値がまったく違います。
正規のお店で購入している場合はこの刻印がついていますが、露店やネット販売など購入場所によっては、刻印がない場合があります。そのときは以下の方法で金の品位を調べましょう。
目と手でチェック
素人が見ただけでは金の品位はわかりませんが、金か偽物かはわかりますので、目視でチェックしてみてください。偽物は本物に比べ、明らかに色合いに不信感がある場合も少なくありません。金の色合いは、品位によって変わってくるものです。こうした特徴に着目し、金の色合いから本物かどうかを見極める方法もあります。
部分的に金以外の素材がないか着目しましょう。刻印があってもチェーンや留め具などに金以外のものが素材に使われている場合があります。
金商品の中には金の価値が高いために騙そうとする人もいます。金か、そうでないかを見た目で判断できるようになることで、詐欺やトラブル回避に役立つでしょう。
試金石の検査
調べたい金を黒い石に擦ります。こすりつけた跡と、本物の金を擦りつけた跡が同じであるか比較して判別する方法です。この方法では、アクセサリーやジュエリーを石に擦り付けるので、微量とはいえ、金を擦りつけていることになります。
蛍光X線分析装置の検査
それは何者なのか、どのくらいの純度なのかを調べることができる、定量分析による手法です。装置によっては分析対象品をまったく変形させずそのまま元素だけを分析できます。原理は分析対象にX線を照射してそのときに発生する蛍光X線の強度やエネルギーから対象に含まれる元素を分析するというものです。
金の品位分析の場合、単一元素である金がどれだけ含まれているかを判定したいため、分析さえ通してしまえば比較的簡単に結果も読めるシンプルな方法です。
比重検査
金の比重を計って、どの品位の金であるのか判明させます。比重は品位によって変わり、K24は19.32です。
比重の計り方
- 品位を求めたいものの重さを計ります。
- コップに水を入れます。
- コップと水を計りに乗せて、重さの値をリセットします。
- 品位を計りたいものを糸でつるして、水の中に入れます。
- 体積の値を見ます。
- 重さを体積で割ります。
このやり方で出てきた値が比重になります。
まとめ
金の品位と品位を調べる方法について解説しました。刻印を調べる方法は購入の際にも参考になるので、知っておいて損はない知識です。見た目のチェックも同様に、自分を守るため、騙されないためにわかっておきたい金の情報になります。試金石、蛍光X線分析装置は試す機会は少ないでしょうが、知っておきたい知識の1つです。比重に関しては自分でも試すことができる方法ですから、これから金の品位について調べたいときは実践してみましょう。