金の融点は何度?融点の低さと需要の関係性は?他の金属の融点一覧もご紹介
金は、ジュエリーや装飾品、投資資産として高い人気を誇る貴金属ですが、ほかの金属(特にジュエリーに使われる金属)と比べて融点が低いという特徴を持っています。
この特性を活かし、金は、電子機器の部品といった工業・産業分野においても幅広く活用されています。
この記事では、金が持つ特有の性質と、その性質が需要に与える影響について詳しくご紹介いたします。
また、金投資を検討している方にも大きく関係する内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
金の融点は1,064℃でプラチナより低い
融点とは、物質が固体から液体に変化する温度を指します。
物質が加熱され、固体の状態を維持するための構造(結晶格子)が壊れる温度として定義されており、融点は物質ごとに異なります。
ここでは、金を含む様々な金属の融点についてご紹介いたします。
ジュエリーに用いられている主な金属の融点
以下に、ジュエリーに用いられている主な金属の融点を示します。
金属名(元素記号) | 融点 |
---|---|
銀(Ag) | 961.93 ℃ |
金(Au) | 1,064.43 ℃ |
銅(Cu) | 1,084.5 ℃ |
ニッケル(Ni) | 1,455 ℃ |
鉄(Fe) | 1,536 ℃ |
パラジウム(Pd) | 1,552 ℃ |
白金/プラチナ(Pt) | 1,769 ℃ |
ルテニウム(Ru) | 2,250 ℃ |
イリジウム(Ir) | 2,443 ℃ |
上図の通り、金の融点は1,064℃で、ほかの金属と比べて比較的低い値を示しています。
また、金製品の割金(わりがね)として使用される銀や銅も、融点が低い傾向があります。
一方、指輪の素材として人気のあるプラチナの融点は1,769℃と、比較的高い融点を持つことが特徴です。
金属の融点が低いほど、加工コストを抑えることができるため、融点が低い金は、多くのジュエリーやアクセサリーの素材として選ばれています。
ただし、融点が低い金は、高熱で溶けてしまうリスクがあります。
例えば、火災が発生した際の室内温度は、1,000℃を超えることがあると言われており、金製品が柔らかくなったり、溶けてしまう可能性があるのです。
物質の融点に影響する「イオン価数」
物質の融点は、その種類によって異なりますが、その違いを左右するのが「イオン価数」です。
イオン価数とは、原子や原子の集合体に対して、電子を加えたり除いたりすることでイオンを作る際に、出入りした電子の数を指します。
このイオン価数が大きいほど、物質の融点も高くなるという特徴があります。
例えば、化合物の種類によって異なりますが、金のイオン価数は+1または+3となることが多いのに対し、白金(プラチナ)のイオン価数は+2または+4となることが一般的です。
この違いからも、金の融点はプラチナよりも低いということが分かります。
- おたからや査定員のコメント
金属の融点の違いは、加工のしやすさに大きく影響します。
金は、ほかの金属と比べて融点が比較的低いため、加工時に必要な温度環境を維持するコストが抑えられることが、多くの分野で広く使用される要因の1つとなっています。
ジュエリーや投資対象としての魅力だけでなく、こうした金特有の性質もまた、金の需要増加に大きく寄与していると言えるでしょう。
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融点以外の金特有の性質と需要への影響
プラチナと比べて融点が低いという特徴を持つ金ですが、金の需要に影響を与えているのは、融点の特性だけではありません。
ここでは、融点以外の金特有の性質と、その性質が求められる分野についてご紹介いたします。
柔軟性の高さ
金は、一般的なペンチで切れるほど軟らかく、高い柔軟性を持つ金属でもあります。
この特性から、複雑なデザインや繊細な加工が求められるジュエリーの分野において、金は非常に重宝されています。
一方で、柔軟性に優れる金は、硬度が低いため、繊細なデザインを保つには適していない場合もあります。
そのため、デザイン性の高いジュエリーでは、金に対して銀や銅、パラジウムなどのほかの金属を混ぜ合わせて硬度を高めた合金が用いられています。
腐食しにくさ・電気の伝導率の高さ
電気の伝導率が高い金は、電子機器の基盤の部品において、金メッキの形で広く使用されています。
また、金は、腐食しにくい特性を持つため、信頼性の高い機器を実現する素材として、欠かせない存在です。
そのため、パソコンやスマートフォンといった、私たちの身近な家電製品にも、金は多く利用されています。
さらに、自動車のアクセルやブレーキを正常に作動させるセンサーにも、金が使用されています。
密度の高さ
金の「密度の高さ」は、ジュエリーやアクセサリーの魅力を際立たせる大きな要因です。
密度が高い金属は重厚感があり、手にした際に高級感を強く感じることができます。
この特性により、金は高価な宝飾品の素材として非常に人気があります。
さらに、金は少量でも高い価値を持つため、保管や運搬の効率性が高いことも特徴です。
このため、金のインゴットや硬貨といった形態で、長期的な投資商品としても重宝されています。
以下に、主な金属の密度を示します。
金属の種類 | 密度 |
---|---|
鉄 | 7.9 g/㎤ |
銅 | 9.0 g/㎤ |
銀 | 10.5 g/㎤ |
金 | 19.3 g/㎤ |
白金(プラチナ) | 21.45 g/㎤ |
金の密度は19.3 g/㎤で、プラチナには若干劣るものの、金属の中では高い密度を誇ります。
こうした特性が、ジュエリーや投資資産としての価値をさらに高めています。
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金は、富の象徴としてだけでなく、宝飾品や工業製品など、様々な分野で需要が高まっています。
また、金は限りある資源であり、その希少性が年々高まっていることから、近年では価格が大きく上昇しています。
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金の市場価格の推移
近年、金の市場価格が大きく上昇しており、金製品の購入や金投資への注目が高まっています。
しかし、過去の市場価格を振り返ると、金がプラチナよりも低い価格で推移していた時期もありました。
ここでは、30年前の金の市場価格や、近年における価格推移についてご紹介いたします。
1994年(30年前)の金の市場価格
30年前の1994年、金の市場価格は、1グラムあたり1,349円でした。
なお、同時期のプラチナの市場価格は、1グラムあたり1,434円であり、金はプラチナを下回る価格で取り引きされていました。
これは、プラチナの需要が大きく影響しています。
プラチナは、宝飾品のみならず、工業・産業用としても需要が高かったため、当時は金よりも高い価格で取引されていました。
また、金の市場価格は、需要だけでなく、世界情勢の変化にも大きな影響を受けます。
例えば、1980年代に起こったアメリカとソ連間の冷戦の緊張緩和により、米ドルへの信頼が高まったため、投資が米ドルに集中する一方で、金への投資需要が減少しました。
その結果、1990年代は、金がプラチナを下回る価格で推移し、1998年には1グラムあたり865円という瞬間最安値を記録しています。
近年の市場価格の推移
1990年代には低水準で推移していた金の市場価格ですが、2000年代に入ると下落トレンドから一転し、上昇傾向に転じました。
特に、2008年のリーマン・ショックを経た2010年以降は、金の市場価格に大きな変化が見られるようになります。
年 | 平均市場価格 (1グラムあたり) |
---|---|
2010年 | 3,651円 |
2015年 | 4,928円 |
2020年 | 6,734円 |
2024年 | 12,882円 |
金は、希少価値の面ではプラチナに劣りますが、2011年末以降、金とプラチナの市場価格が逆転する現象が見られるようになりました。
さらに、2020年のコロナショック以降は、世界経済の先行き不安を背景に、リスクヘッジ資産としての金に注目が集まったため、市場価格が大きく上昇しています。
- おたからや査定員のコメント
金の市場価格は、景気や経済動向に影響されやすく、日々変動する資産価値と言えます。
そのため、金製品を所有する方にとって、正確な価値を把握することは重要です。
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