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金の押し買いに注意!
被害を防ぐ方法や対処法も解説

2023年9月には、金の買取価格が史上初めて1万円台を記録するなど、金価値の上昇を背景に、貴金属の押し買いや訪問詐欺が多発しています。押し買いとは、家を突然訪問した買取業者が、強引に商品を買い取ったり、不当に安い価格で買い取ったりする手法を指します。

押し買いや訪問詐欺の被害に遭わないためには、押し買いの手口や対処法を知っておくことが大切です。

今回は、金に関連する押し買いや訪問詐欺の特徴と対策について詳しく解説します。

押し買いとは「違法業者などが強引に買い取る手法」

飛び込み訪問などで訪れた業者が、金や高価な貴金属などを強引に買い取る詐欺手法を「押し買い」と呼びます。押し買いは不用品を高く買い取るとうたいながらターゲットに近づき、貴金属や宝石、着物などを安価で買い取っていくのです。

訪問買取業者には、古物商許可証や行商従業者証の保持などが義務づけられていますが、押し買い業者は無許可で営業している場合もあります。法律に則った訪問買取か否かを判断するには、押し買いの手口や詐欺業者を見極める方法を知っておくことが大事です。

押し買いのターゲットとなりやすいのは、高齢者や一人暮らしの女性です。被害に遭わないためにも、押し買いに関する知識を身に付けておきましょう。

特定商取引法が改正されている

2013年、訪問業者による貴金属等を中心とした被害が深刻化したことを受け、改正特定商取引法が施行されました。

法改正により、訪問取引に対してクーリング・オフ制度が導入され、訪問買取業者に対し、買い取りの際には事業者名や勧誘目的などを明示する義務が課せられました。また、押し買いによって商品を売却してしまった場合でも8日以内であれば、クーリング・オフ制度を利用して契約を解除可能です。

押し買いの苦情相談件数は、法律改正によって少しずつ減少はしていますが、残念ながらまだゼロになってはいません。

【事例で解説】
押し買いの4つの手口

実際に過去にどのような事件が起きたのかを知っておくと、押し買いにも適切に対応・対策できるでしょう。ここでは、これまでに起きた実際の4つの事例を紹介します。金や貴金属をお持ちの方は参考にしてください。

事例1.事前連絡なしに訪問してくる

買取業者が訪問買取を行なう際、前提として事前に訪問する旨を連絡しなければなりません。アポイントメントなしで業者が自宅へ訪問してきた場合は、違法行為にあたる可能性があるため対応しないようにしましょう。

しかし、突然自宅を訪れた悪質業者の脅迫めいた勧誘を受けると、恐怖心からつい対応してしまうこともあります。悪質業者は、「いらなくなったものを買い取らせてほしい」と言って訪れ、困惑するターゲットに迫り、貴金属を狙うのです。

法律では、脅迫めいた勧誘は禁止されています。普通の業者であれば脅迫などしませんが、悪質業者は高値で売れる品々を買い取ろうと目論んで、脅迫しながら迫るのが手口です。

悪質業者が突然訪問して買い取りを迫ってきても、慌てずに毅然とした態度で断りましょう。

事例2.複数人で威圧して買い取ろうとする

押し買いでは、複数人で威圧して買い取ろうとする以下のようなケースも見られます。

「貴金属を買い取りたいといって、複数人で突然家に上がり込んできた。自分では対処できず、威圧的な態度を取る業者の人たちに驚き、貴金属の買取契約を結んでしまった。使わないものだったが、買取金額が安かったので疑問に感じている」

これは、ある詐欺業者から被害を受けた実例です。複数人で突然訪問する手口は、特に一人で家にいる高齢者や主婦を狙って行なわれます。一人で複数人を相手にすると話を断れず、詐欺被害に遭ってしまうのです。

一人で家にいる機会が多い方は、こういった手法に騙されないよう注意する必要があるでしょう。

事例3.依頼していないものまで買い取りを迫ってくる

押し買いや詐欺を目論んでいる業者のなかには、一見普通の買い取りであると見せかけて、貴金属を安い値段で買い取ろうとする業者も存在します。

不用品回収業者などを名乗り正規で依頼を受けたあと、不用品回収のついでといって、貴金属の買い取りを提案するケースです。こういった業者は、不用品回収のついでに高値での売却が見込める品物を安く買い叩こう、と目論んでいる可能性が非常に高いといえます。

一見、正規の回収業者に思えるこのケースでは、ついでに不要なものを売ろうと考えてしまう人も多いのが実情です。しかし、こういった業者のなかには貴金属を取り扱う許可を有していないところも多いため、相場よりも著しく安い値段で貴金属を手放す結果になるかもしれません。正規の業者を装った相手にも注意が必要です。

なお、電話などで事前に依頼していたもの以外に、金や貴金属などを無理に買い取ろうとする勧誘行為は「不招請勧誘(ふしょうせいかんゆう)」に該当し、法律で禁止されています

事例4.ボランティアを装って安値で買い取る

押し買いや詐欺を働く業者のなかには、一見善行をしているボランティアを装って近づき、貴金属を不当な価格で買い取る業者もいます。このようなケースは、特に大雨による被害や震災が起きたときなどに報告されています。困った人を助けようとする人の良心に訴えかけるため、多くの人が買い取りに応じてしまいがちなのが特徴です。

ボランティアなどを装って近づく業者がいたら、本当に信用できるのかしっかりと確認しましょう。

なお、本来の価値を知っていながら、安く買い取ろうとする行為は「不実告知(ふじつこくち)」という違法行為です。しかし、本来の価値を知らなかったと言い逃れされる可能性も高いため、被害を防ぐには、自身が所有している貴金属の価値をしっかりと把握しておくことが大切だといえます。

押し買いの被害に
遭わないための4つの方法

悪質業者はさまざまな手法で貴金属を狙っています。押し買いの被害に遭わないための対処法を以下で4つ紹介します。

きっぱりと断る

悪質業者に対応する際は、きっぱりと断ることが大切です。気弱な態度で買い取りを依頼しようか迷う姿を見せてしまうと、押し切られて被害に遭う可能性が高まります。

一度買い取りを押し切られてしまうと、場合によっては不要なものだけではなく、大事な金資産や貴金属まで持ち去られてしまいかねません。買い取りが必要ないのであれば、迷わずきっぱりと断りましょう。

また買い取りを検討する場合でも、提示された金額が希望の額と異なるのであれば、その時点で買い取りを断ってください。一般の消費者には、「提示された金額が希望したものと異なる場合には断る権利」があるため、法律に則って運営する業者であればすぐに買い取りを断念します。

きっぱりと買い取りを断っても帰らない場合は悪質業者である可能性が高く、警察を呼ぶなどの手段で対応するとよいでしょう。

信頼できる人に一緒にいてもらう

押し買いや詐欺をしようとする業者に騙されないためには、一人で対応せずに信頼できる人に一緒にいてもらうのも有効な対策です。

業者が訪れたときに一人で対応すると、威圧的な態度や脅迫じみた勧誘によって買い取りを押し切られてしまう可能性があります。特に悪質業者が複数人で訪れる手法の場合、高齢者や女性の方は恐怖を感じてしまうことが多いため、味方を増やしておくことは非常に重要な対処法です。

業者に対して少しでも違和感があれば、信頼できる人に一緒にいてもらうようにしましょう。業者が突然訪問してきて、自分以外に家に誰もいないのであれば、電話などで信頼できる人と情報を共有して意見を求めてください。不安な場合は、決して一人で対応しないことが重要です。

買取内容について書面をもらう

訪問買取業者は、買取内容について書面を交付する義務があります。買い取りの際は、業者の連絡先や買取価格などが記載された書面を受け取るようにしましょう。

書面を交付してもらえない場合は、買い取りをきっぱりと断ってください。

また、業者は買い取りに際して、事業者の氏名(名称)、売買契約のために勧誘する目的であること、対象とする物品、などを告知する義務もあります。これらの告知がない場合、詐欺業者である可能性が高いので注意しましょう。

訪れた業者を調べる

押し買いや詐欺を働こうと訪れた業者について、その時点でしっかりと調べるのも騙されないための有効な手段です。

悪質業者はホームページなどを持っておらず、実態が明瞭でない場合がほとんどです。悪質業者かどうか判別するには、訪問してきた業者に対して名刺や店舗の電話番号を要求するようにしましょう。

また、最近では悪質な手法で近づいてくる業者をまとめたサイトが公開されているため、業者名を聞き出して、インターネットで調べてみるのもおすすめです。

押し買いの被害に遭った場合の対処法

悪質業者の手口は巧妙で、大丈夫と思っていても騙されてしまうことがあるかもしれません。もし騙されて、買取契約をしてしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。

ここでは、騙されてしまった場合に有効なクーリング・オフについて、その概要と手続き方法、制度利用時の注意点を解説します。

クーリング・オフを利用する

クーリング・オフとは、契約を結んだあと、ある一定期間内であればその契約を解除できる制度です。

特定商取引法に定められたクーリング・オフ制度は、悪質業者が訪問販売で価値のないものを売りつけたり、マルチ商法に騙されたりした場合の救済として制定されました。

訪問購入の場合、申込書面または契約書面のいずれか早いほうを受け取った日から起算して8日間以内であれば、クーリング・オフの対象です。なお、書面の内容に不備がある場合は、所定の期間を過ぎていても、クーリング・オフできる場合もあります。

クーリング・オフは、書面(はがき可)または電磁的記録で行ないます。書面の場合には、契約の年月日や契約者名、契約金額、クーリング・オフの通知を発した日などを記載します。

詳しい記載内容や記載例、手続き方法は、下記リンク先で詳しく解説されていますので、参考にしてください。

参考:国民生活センター「クーリング・オフ」

クーリング・オフの対象にならないケースに注意する

クーリング・オフはすべての商取引に適用されるわけではありません。下記の取引ではクーリング・オフを利用できないため注意してください。

  • お店に出向いて契約してしまった場合
  • 3,000円未満の現金取引をした場合
  • 購入した消耗品を使用してしまった場合

貴金属の買取価格は基本的に数万円を超えるため、本記事で紹介してきた押し買いの手法では、ほとんどの場合でクーリング・オフ制度の対象となります。しかし、悪質業者のなかには、クーリング・オフの対象とならない買取価格3,000円未満で買い取ろうとする業者もいるので注意してください。

高い価値があるにもかかわらず、あまりにも安い買取価格を提示された場合は、きっぱりと断りましょう。

消費者生活センターへ相談する

クーリング・オフを利用できる期間には制限があり、クーリング・オフの通知は自分で行なえます。しかし、クーリング・オフが利用できるか不安な場合や手続き方法がわからない場合は、すぐに最寄りの消費者センターなどへ相談しましょう。

各地の消費生活センター一覧は、以下から確認できます。

全国の消費生活センター等

注意しておきたい
押し買い業者の特徴とは?

悪質業者の特徴を知っておけば、訪問買取に訪れた業者が正規の業者かどうか判別しやすくなります。悪質業者を見分けるポイントを4つ紹介します。

店舗の場所がわからない

許可を取得して合法的に営業している業者は、公式サイトや名刺に店舗の住所を記載しています。複数の店舗を有している業者の場合は、サイトなどにすべての店舗の住所を記載しているため、店舗が違うから住所を確認できないといったことはありません。仮に個人営業などで規模が小さい業者であっても、住所などが記載されていればある程度信頼できるでしょう。

一方で、ほとんどの悪質業者は店舗の場所をどこにも明示していません。悪質御者は法律に反した買取業務を行なっているため、店舗の住所を伝えてしまうと、警察に捕まる可能性があるからです。

店舗の場所がわからなかったり、情報が不確かだったりする業者は、悪質業者である可能性が高くなります。

固定電話の連絡先がない

買い取りの営業許可を受ける際は、必ず固定電話の連絡先が必要です。そのため、正規の業者の場合は、固定電話回線を用意して顧客とやりとりできる体制を整えています。

悪質業者は、業者の正確な位置を割り出せないように固定電話の連絡先を顧客に伝えなかったり、そもそも固定電話が用意されていなかったりします。連絡先が携帯電話番号のみの場合は、悪質業者の可能性が高いため注意してください。

古物許可を取得しているかが不明瞭

先述のとおり、買取関係の業者は、古物商許可証を取得しないと営業を開始できません。合法で営業している業者であれば、必ず営業許可を取得してサイトや名刺などに許可証の番号を掲載しています。

許可証の番号が名刺やサイトなどに掲載されておらず不明瞭である業者は、悪質である可能性が高いので注意してください。許可証の番号は、各都道府県の公安委員会が公表しているデータベースで調べられるため、怪しいと思ったら番号を確認してみましょう。

行商従事者の許可を取得していない

買取業者として訪問買取などをするには、行商従事者の許可も取得する必要があります。店舗の場所や固定電話の連絡先をごまかすのは容易ですが、公的機関が発行する許可証の取得はごまかせません。

買取金額に違和感があったり、あまりにも強引な手法で買い取りを迫ってくる業者に遭遇したりしたら、行商従事者証の提示を求めてみるのもよいでしょう。

金の押し買い被害に
遭わないためには最新の
買取価格相場を把握しておこう

押し買いや買取詐欺に騙されないためには、金の価格相場を知っておくことも大切です。適正価格から外れた安値で金を手放すことがないように、近年の金買取価格の相場を把握しておきましょう。

悪質業者が金を狙う背景には、近年の金価格の上昇があります。コロナショックやウクライナショックで世界的に経済不安が広まると、より安定した資産である金を保有しようとする人が増えるので、買取価格相場も値上がり基調が続いているのです。2023年9月には、金の買取価格は史上初めて1万円台を記録しました。

金が高騰している今は、金を売却する良いタイミングだといえます。金をより高値で売却するためにも、買取価格相場を知り、悪質業者に騙されないよう注意しましょう

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まとめ

近年、貴金属の価格の高騰により、貴金属の押し買いや訪問詐欺が多発しています。法改正により押し買いや訪問詐欺の件数は減少傾向にありますが、それでも完全に被害を防げているわけではありません。

悪質業者はあらゆる手法でターゲットに近づき、巧妙な手口で貴金属を買い取ろうとします。騙されないためには、悪質業者の手口を知って対処法をしっかり考えておくことが大切です。悪質な業者には毅然と対応し、貴金属の買い取りを希望する場合は、必ず正規の業者に依頼しましょう。

買取専門店「おたからや」では、貴金属をはじめとしたさまざまな商品の買い取りを行なっています。査定は無料で受けられるので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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