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金の価格推移を徹底解説!過去30年の歴史的背景と今後の予測

金の価格推移を予想

安全資産として知られる金の価格は、過去30年を振り返ると、大きな変動を繰り返してきました。

金の価格がどのように変動してきたのか、その歴史的な背景を理解することは、金投資において将来の予測を立てるためには欠かせない情報です。

この記事では、過去30年間の金価格の推移を解説するとともに、価格に影響を与えた主な出来事をご紹介いたします。

また、今後の金市場の動向予測についても触れますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

過去30年間における金の価格推移

金価格推移30年1

金の価格は、世界経済における様々な課題や不安定要素に影響を受け、大きく変動してきました。

ここでは、30年前や20年前、そして10年前の金の価格を振り返り、その背景にある歴史的な出来事や経済の状況をご紹介いたします。

 

30年前の金の価格

30年前の1995年(平成7年)、金の価格は1グラムあたり平均1,243円でした。

この年は、1990年代前半に日本のバブル経済が崩壊して以降続いていた「失われた10年」と呼ばれる停滞期の真っただ中の時期です。

アメリカ経済が一時的に減速したこともあり、日本では輸出の減少や公共投資の縮小、住宅投資の先送りなどが発生しました。

さらに、物価の下落が相次ぎ、日本銀行は金融緩和措置を4回実施し、貸出金利を0.5%まで引き下げる超低金利政策が採られました。

また、1995年は、メキシコ通貨危機の影響により、世界的に経済の先行き不安が広がった時期でもあります。

その影響で金の需要が高まり、金の価格が上昇するという結果となりました。

 

20年前の金の価格

20年前の2005年(平成17年)、金の価格は1グラムあたり1,699円でした。

この時期は、2003年後半からの世界的な経済回復の波を受け、金市場が活発化していた時期でもあります。

アメリカを中心に経済成長が高まる中、中国では特に目覚ましい経済発展を遂げていました。

この中国の経済成長に伴うインフラ開発や製造業の拡大が、金の需要増加を引き起こしたのです。

また、投資資産としての人気も急上昇したことも相まって、金の市場価格は1年間で1.3倍以上に上昇しました。

 

10年前の金の価格

10年前の2015年(平成27年)、金の価格は1グラムあたり4,928円でした。

この年は、金の価格がこれまでの上昇基調から一転し、需要の減少を背景に下落する場面が多く見られた年です。

株式市場が堅調に推移し、投資家が株式などの資産を優先して選んだことにより、金の投資需要が減少したのです。

その影響で金価格の下落が続き、消費者の買い渋りが発生し、更なる価格下落を招くという負のスパイラルが生じました。

 

現在の金の価格

2024年(令和6年)の金の価格は、1グラムあたり12,882円でした。

1995年(平成7年)の価格である1,243円と比較すると、30年間で約10.4倍に上昇していることとなります。

2024年は、世界的なインフレが収まらず、経済の先行きが不透明な状況が続いたことで、金が安全資産として再び注目された年となりました。

また、投資家だけでなく、各国政府が外貨準備としての金保有を増やしたことが、需要増加に拍車をかけました。

これらの要因が重なり、金の価格は2024年に過去最高額を記録し、大きな話題となりました。

 

  • おたからや査定員のコメント
伊東

金の価格を30年前までさかのぼると、少しずつ上昇を続け、近年の価格高騰へとつながっていることが分かります。

特に、過去10年間で金の価格が大幅に上昇したことから、2015年以前に購入された金をお持ちであれば、その価値は大きく上昇していると考えられます。

もしご自宅に金製品がある場合は、ぜひ購入時期を確認してみてください。

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金の価格に影響を与えた歴史的な出来事

金価格推移30年2

金の価格は、単に需要と供給のバランスだけでなく、世界経済や金融政策とも密接に関係しています。

ここでは、金の価格に影響を与えた歴史的な出来事をご紹介いたします。

 

リーマンショックの影響

2008年(平成20年)9月15日に発生したリーマンショックは、アメリカの大手投資銀行「リーマン・ブラザーズ」の経営破綻が引き金となり、世界的な金融危機を引き起こしました。

本来、安全資産としてリスクヘッジの手段となる金が、この時期に一時的に下落したのは、世界的な経済混乱の影響によるものです。

投資家たちは現金の確保を最優先とし、保有する金を売却する動きが広がりました。

この影響で、2008年8月までの金価格は1グラムあたり平均3,259円でしたが、リーマンショック後(同年9月~12月)の金価格は1グラムあたり平均2,731円まで下落しました。

その後、アメリカ政府が市場に多額の資金を供給したのに加え、大幅な利下げを実施したことで、経済の安定化に向けた動きが強まりました。

これを背景に、金の需要が再び高まり、その後の価格は上昇に転じています。

 

アメリカ経済の影響

2000年代、以下の出来事が起きた影響で、アメリカは大きな経済的なダメージを負いました。

 

  1. 2001(平成13)年:アメリカ同時多発テロ
  2. 2008(平成20)年:リーマンショック
  3. 2008~2014(平成26)年:金融緩和政策

上記の期間中、アメリカ経済の不安定さや世界的な金融緩和の影響を受け、金を安全資産として買い求める動きが強まり、金価格が上昇しました。

しかし、2014年頃からアメリカ経済は回復基調を見せ始めたため、アメリカ連邦準備制度(FRB)は金融緩和政策を縮小する動きを見せたのです。

アメリカ経済が安定し、株式市場が上昇したことで、経済の安定化と株式市場の上昇を背景に、金の需要が一時的に減少し、金価格は下落に転じました。

 

コロナショックの影響

2020年2月から始まった新型コロナウイルスの世界的な流行(コロナショック)は、株式市場にリーマンショック以来と言われる大規模な下落を引き起こしました。

コロナショックの初期段階では、リーマンショック時と同様に、金価格も一時的に下落しました。

しかし、株式市場の下落が続く中で、金はほかの資産よりも早く価格を持ち直し、その後上昇に転じました。

その理由として、リーマンショックとは異なり、投資家たちが現金確保よりも安全資産としての金の購入を優先したことが要因とされています。

コロナショックは、金が安全資産として高い信頼を得ており、経済不安時に需要が高まることを改めて示した出来事でもありました。

 

金とプラチナの価格が逆転した背景

金価格推移30年8

長年にわたり、プラチナの価格は金を上回って推移してきましたが、2015年に価格の逆転が起こりました。

金とプラチナはともに貴金属ですが、その需要には大きな違いがあります。

 

金の需要 プラチナの需要
・宝飾品

・投資資産

・電子機器や医療機器

・宝飾品

・自動車産業をはじめとする工業用途

 

金は、主に投資資産や宝飾品としての需要が高いのに対し、プラチナは需要の約60%が自動車産業をはじめとする工業用途に使用されています。

金とプラチナの価格が逆転したのは、2015年に発覚した「クリーンディーゼル車における排ガス規制の不正問題」がきっかけとされています。

この不正問題をきっかけに、世界的なリコールが発生し、風評被害も含めてディーゼル車離れが進行しました。

プラチナの需要の大部分を占める自動車産業が大きなダメージを受けた結果、プラチナの需要が大きく減少したため、価格の下落につながったのです。

このような背景があり、金とプラチナの価格が逆転することとなりました。

 

  • おたからや査定員のコメント
伊東

貴金属投資を代表する金とプラチナは、現在も価格逆転の状況が続いていますが、この逆転現象が永遠に続くとは限りません。

今後、プラチナの需要が増加することで、再び金を上回る価値を持つ可能性も考えられます。

金投資やプラチナ投資をはじめる際は、過去の価格推移や、影響を与えた歴史的背景、需要と供給の要因を正しく理解することが重要です。

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金の価格に影響を与える要因と今後の予測

金価格推移30年3

過去30年間の金の価格推移を振り返ると、その動きは世界経済に対する不安要素や経済危機など、様々な影響を受けてきたことが分かります。

金市場の歴史を読み解くことは、今後の市場動向を予測する上で重要な手がかりとなります。

ここでは、金の価格に影響を与える要因や今後の予測についてご紹介いたします。

 

地政学的リスク

世界で発生する紛争や政治的な不安定さは、地政学的リスクと呼ばれ、金価格に影響を与えることがあります。

政治的・軍事的な緊張が高まると、有事に備えて安全資産として金を購入する動きが活発化し、その結果、金の価格が上昇する傾向があるのです。

過去30年間で影響を与えた主な事例は、以下のようなものが挙げられます。

 

  1. 内戦や侵略:地域紛争や国境を越えた侵略行為
  2. 経済制裁:特定国への国際的な制裁措置
  3. 貿易摩擦:貿易戦争や関税問題
  4. 政治摩擦:外交関係の悪化や国際的な緊張

さらに、地政学的リスクには、政権交代や急激なインフレなどの要因も含まれます。

そのため、紛争だけでなく、幅広い政治経済的な出来事が金価格に影響を及ぼす可能性があることを理解することが重要です。

 

市場の流動性

金市場の流動性は、金価格に大きな影響を与える重要な要因です。

金は世界規模で取り引きされるため、どこにいても換金可能な高い流動性を持つことが、その大きな魅力となっています。

この特性により、経済リスクへの備えとして金を買い求める動きが強まると、需要が急増します。

一方で、金の年間供給量は限られているため、需要が供給を上回ると、市場に流通する金の量が減少し、高値で取り引きされるようになります。

なお、リーマンショック時のように、投資家が現金を確保するために金を売却する動きが広がると、市場に供給される金が増加するため、価格が下落します。

 

世界的な経済動向

世界経済が不安定になると、安全資産としての金を求める買い手が増加し、金は高値で取り引きされるようになります。

金市場に影響を与える世界的な経済動向には、以下のような例が挙げられます。

 

  1. インフレ
    通貨の価値が下がる懸念が高まると、金が資産維持の手段として注目されます。
  2. 国家間の対立
    地政学的リスクが高まると、安全資産である金の需要が増加する傾向があります。
  3. 高い金利
    高い金利は金の価格を下げる要因となりますが、経済不安が重なると金の需要が増える場合もあります。
  4. 経済成長の低迷
    世界経済が停滞すると、リスク回避のために金へと資産をシフトする傾向があります。

特に、世界で基軸通貨とされるアメリカドルの動向は、金にとって重要な指標です。

過去30年を振り返ると、アメリカ経済の成長期には金価格が下落し、経済が不安定な時期には金価格が上昇する傾向があります。

 

金価格の今後の予測

金の価格は、今後も徐々に上昇しながら推移していくと考えられます。

2020年代には、地政学的リスクの高まりや世界経済の不明瞭さが要因となり、金価格が急騰しました。

そのため、政治的・軍事的な緊張が続く限り、金は安全資産としての高い需要を維持すると予想されます。

また、資産価値の高い金は、経済リスク回避の手段として、投資家からの支持を集め続けると考えられます。

さらに、コロナショックがきっかけとなり、「有事の金」として改めて注目を集めたことからも、大幅な価格の下落は考えにくく、今後も価格維持や上昇が見込まれています。

 

金を高く売却する方法

金を高く売る方法

金投資における最大のポイントは、いかに金を高く売却できるかどうかです。

ここでは、金を高く売却する方法をご紹介いたしますので、金の売却をご検討中の方は、ぜひご参考にしてください。

 

長期的な視点で買取相場を予測する

金の買取相場は、金の市場価格に密接に関係しています。

また、金の市場価格は、世界情勢や経済動向に影響され、短期的には上昇と下落を繰り返すことが一般的です。

そのため、一時的な価格変動に振り回されて売却すると、損をしてしまう可能性があります。

金を高く売却したい場合は、長期的な視点で買取相場を予測することが重要です。

過去に金市場に大きな影響を与えた事例を知ることで、今後の市場動向の予測に大きく役立ちます。

地政学的リスクや世界的な経済不安などの要因を考慮しながら市場を分析することで、最適な売却タイミングを見極めやすくなります。

相場価格(円/g)

 

金の買取相場が高くなったときに売却する

金を売却する際は、最新の買取相場を確認し、相場が高くなったタイミングを選ぶことで、納得のいく価格で売却できる可能性が高まります。

そのため、定期的に市場価格を確認し、相場の動きを把握する習慣を持つことが大切です。

また、金の買取相場が上昇した際に、すぐに対応できる行動力も求められます。

金の買取相場が高いタイミングを見極め、迅速に売却を進めることで、高値での売却に期待できます。

 

  • おたからや査定員のコメント
伊東

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