金投資は「グッド・デリバリー・バー」がおすすめ

金は相場の価値が下がりにくく、投資として運用している人も多い資産です。金の投資には、現物投資、純金積み立て、金ETF等、多様な商品があります。その中でも現物資産のインゴットは、夢とロマンが感じられると人気です。インゴットが並んでいる様子は圧巻の美しさです。
インゴットには「グッド・デリバリー・バー」という言葉があります。インゴットで投資運用する人は必ず知っておきたい言葉です。この記事ではグッド・デリバリー・バーについて解説していきます。
グッド・デリバリー・バーとは
グッド・デリバリー・バーのインゴットとは純度や金の重さを正確に測り、基準内におさまっていることを意味しています。金は希少であることから高価であり、品位や重さで価格が変動することから、合金を純金と偽るなど金特有の詐欺があるのです。そのようなことが未然に防げるようこの基準ができました。一言で言うとインゴット界のブランドのようなものです。
ある企業が正確にインゴット作成をしていたとしても、勝手にグッド・デリバリー・バーを名乗ることはできません。この言葉はロンドン貴金属市場協会(LBMA)で基準をクリアした会社のインゴットにつけられるものです。ロンドンは金現物市場がとても活発で、金の世界4大市場の1つといわれています。
LBMAとグッド・デリバリー・バーの関係
LBMAとはロンドン貴金属市場協会の略称です。LBMAはインゴットの品位や重さなどの決まりについて厳しくチェックする機関で、ここの組織に認められないと「グッド・デリバリー・バー」を名乗れません。また、現物の金を正式に取引できる場所でもあり、ロンドンの金市場を監督する役割もあります。
日本のグッド・デリバリー・バー認定会社
グッド・デリバリー・バーとして販売しても良いと認められた会社は日本にもあります。この会社のインゴットは検査を確実に受けているため、購入しても問題ないといえるでしょう。しかし、これらの会社以外から出ているインゴットは、正しい品位や重さになっているか確実とは言えないため、購入する場合は慎重に検討しましょう。
【グッド・デリバリー・バー認定会社】
- 住友金属鉱山
- 日鉱金属
- 田中貴金属工業
- 三井金属鉱業
- 同和鉱業
- 徳力本店
- 三菱マテリアル
- 古河機械金属
- 松田産業
- 日鉱金属株式会社
- アサヒプリテック
- 石福金属興業
グッド・デリバリー・バーであるための印
グッド・デリバリー・バーのインゴットには特定の印があることがご存じですか。この印がグッド・デリバリー・バーの証ですので、必ず確認してください。
インゴットを縦に見た時、上からブランド名のロゴ、素材の表示、重さの表示、シリアルナンバーが記載されています。この順番が違っていたとしたら、グッド・デリバリー・バーではありません。
「ロゴマークが似ているからグッド・デリバリー・バーかな。」このような考えは捨ててください。似ているではなく、全てが同一である必要があります。
まとめ
グッド・デリバリー・バーについて理解できたでしょうか。グッド・デリバリー・バーとはインゴットとしての厳しい基準をクリアしている金の現物の証です。品質をロンドン貴金属市場協会が厳しく管理し取り締まっており、売買や投資する際にも信用のおけるインゴットといえます。
夢とロマンの詰まったインゴットの金投資。検討中の方は、グッド・デリバリー・バーのインゴット購入をおすすめします。