コロンビアと金の歴史的深いつながりとは?

南米にある国コロンビアは、実は長い歴史の中で金と深いつながりがあるというのはご存知でしょうか。古い時代から高い価値を有している金との深いつながりは、さまざまな悲劇を巻き起こしたこともあります。今回の記事では、そんなコロンビアと金の歴史的深いつながりについて詳しくみていきましょう。
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過去には黄金卿があった?
現在コロンビアがある場所には、古い時代にエルドラドと呼ばれる黄金郷があったのではないかという伝説が残されています。現在行われている研究によると、黄金郷と呼ばれるほどではありませんが、金を特殊な加工をして生み出すことができる技術があったことは確かだそうです。以下では黄金郷伝説がどういったものだったのか、詳しく解説していきます。
黄金は象徴だった?
当時のコロンビアがあった場所に住んでいた現地の人々の中では、黄金は象徴的なものとして崇められていたようです。
黄金郷と呼ばれるほどの産出量はなかったようですが、特殊な技術で金を加工して宗教的なシンボルとして崇め奉っていたことが判明しています。現在に残されているものから分析すると、手や蛇、ジャガーなどをモチーフとした金の調度品が好んで作られていたようです。
実際にこれらは当時の人々にとって「パワー・権力・エネルギー」を表しており、宗教的なものとして神聖な役割を果たしていました。
中世ヨーロッパの伝説が元に?
実はコロンビアに残されている黄金郷伝説は、中世ヨーロッパでまことしやかにささやかれていた伝説が元になっているのではないかという見方もあります。
当時の中世ヨーロッパ、特にスペイン人の中にはインカ帝国に関する伝説が残されており、そこに存在していた大量の黄金がコロンビアの黄金郷伝説に結びついたのではないかと考えられているようです。
実際に、中世ヨーロッパの人々は黄金を目指して大航海時代を迎えており、多くの人々が当時のコロンビアに向けて旅をしていたという記録が残されています。
コロンブスと黄金郷の深い関わり
実は新大陸を発見したコロンブスと黄金郷には深い関わりがあるというのはご存知でしょうか。新大陸に関連する歴史的偉業があまりにも有名であるため、コロンブスと黄金郷に関連する情報というのはあまりよく知られていません。そこで以下では、コロンブスと黄金郷にどのような関係があったのか詳しく解説していきます。
コロンブスは実は黄金を求めていた?
新大陸を発見した歴史的人物であるコロンブスは、実は黄金を求めていたのではないかとも言われているのはご存知でしょうか。
コロンブスが新大陸を発見するために冒険をするためには、大商人達からお金を集めなければいけませんでした。現在でいうスポンサーを多く集めるためには、コロンブスは航海によるメリットをもたらさなければいけません。
そこでコロンブスが注目したのが黄金郷伝説です。黄金を見つけることが出来れば、コロンブスもスポンサー達に利益をもたらすことが可能となります。そのためコロンブスが新大陸を発見するための冒険の中には、黄金が大量に眠っている場所を見つけるという目的もあったことは間違いないようです。
コロンブスを発端とする侵略活動
実際にコロンブスは新大陸を見つける冒険の中で、黄金が大量にあるであろう場所を見つけ出す事に成功しました。
その1つが黄金卿伝説が色濃く残っていたコロンビアです。中世ヨーロッパの国々に伝わっていたインカ帝国の黄金が眠っている場所として考えられていたコロンビアは、コロンブスがその場所を公開したことによって、多くの侵略者達が訪れてしまいます。
結果的に、ヨーロッパの国々が略奪をするために当時のコロンビアへと向かうことへ。当時のコロンビアは、ヨーロッパの国々による原住民の人々に対する虐殺や免疫のない流行病などで大きな被害を受けてしまうことになるのです。
まとめ
今回紹介してきたようにコロンビアと金には歴史的に深いつながりがありました。当初は宗教的な象徴であった金ですが、皮肉にもその象徴がヨーロッパの国々による略奪を招いてしまうことになります。そのためコロンビアと金の関係は、必ずしも美しいものであったとはいえず、凄惨な略奪で流された血とも切り離せない関係といえるでしょう。