「有事の金」で賢く分散投資してリスクに備える!

今後の社会保障や老後の生活の不安から投資を行っている方は多いのではないでしょうか。投資には価格変動などのリスクはつきものですが、リスクを回避し損失を最小限にとどめる必要があります。そのために株式や債券などといった特性の異なるものに資産を分散したり、投資のタイミングをずらしたりする「分散投資」がおすすめです。
金が分散投資に適している理由
分散投資の中でも投資対象を株式や債券などの他に、「金」を保有する方法が注目されています。金を保有する場合は全資産の10~15%が目安と言われており、少ない割合から組み入れられることが魅力です。なぜ金が分散投資に適しているのかを解説します。
世界情勢の混乱やインフレに強いから
金は「有事の金」と呼ばれるように、世界情勢の混乱や災害時に価値を上げる傾向があります。また現金の価値が下がり、物の価値が上がるインフレ時にも、金そのものに価値があるため価値が上がりリスクの回避につながるでしょう。景気が悪化したとしても、世の中の急激な変化に対応できる安定した資産といえます。また金は株や債券と違い、企業の業績や世界情勢の変化による価格変動との連動性が高くありません。さらに近年安定した値動きである金は、株や債券の価格下落を補う役割を担います。
価値が世界共通であるため
金は古くから世界中で愛されてきました。多くの国や人が保有し価値あるものとして広く認識しているため、世界中どこでも換金できます。現在でも装飾品や工業用品など幅広い用途で使われ、需要が高いわりに供給量はそれほど多くなく、希少価値がさらに高まっているのです。相場も他の資産に比べて比較的安定しているため安全資産として保有したい人も多く、この先も価値がなくなることは考えにくいでしょう。そのため投資先の選択肢として適しています。
実物を所有できる
金には何と言っても「保有する喜び」があります。インゴットとして保有するのはもちろん、金は酸化しにくく加工しやすいためインテリアやジュエリーとして持つこともできるのです。また耐久性が高く長期間保管していても劣化しづらいのが特徴で、世代を超えて受け継いでいけます。投資信託にも金投資をできる商品がありますが、金地金や金貨といった現物を保有できるのは金ならではの楽しみです。金には、お金には換算できないロマンや喜びがあります。
まとめ
金は世界共通の価値を持ち、品質が保証されているといった点から分散投資先におすすめといえます。世界情勢への不安が叫ばれている今だからこそ、長期的な目で見て安定した資産である金を組み入れて、分散投資を始めてみるのはいかがでしょうか。