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金相場が過去最高額だったのはいつ?高値の理由となる社会情勢

日本での過去最低金価格は

金の価格は世界情勢や為替と密接な関係にあり、特に、金価格はアメリカドルや有事に対して敏感な動きをみせます。これは金とアメリカドルとの間には相関関係があるためです。アメリカドルの価値が上がれば金の価格は下がり、逆にアメリカドルの価値が下落すれば、金の価格は高騰します。

世界の景気が安定している状況では、ハイリターンが期待できる債券や株式に人気が集まり、結果として金の価格は下がります。世界の景気が不安定になれば、人々は債券や株式といった実態のない金融資産に不信感を抱き、結果として実態のある現物資産である金に依存し「買い」が集中して価格が上がることになるのです。

また世界的な事件が起きれば、金は急騰します。第二次石油危機、イラン革命、アメリカ大使館人質事件、アフガン侵攻などの事件が連続した1970年代には、金が急騰しました。情勢不安や政治不安は実態のない株式や債券に対する不信感をもたらし、実態のある資産である金に移行する傾向が強くなるためです。

1980年代にはイラン・イラク戦争やフォークランド紛争などがの影響で、金の価格は歴史上2番に位置する高騰を記録しました。しかしそれから長きにわたる下落を続けることになるのです。そして最低価格を記録したのは1998年。その価格は金1gの値段がなんと865円という、驚くべき過去最低価格でした。

 

日本での過去最高金価格は1gあたり7769円(買取価格7676円)

2020年8月、日本で金価格は過去最高の1gあたり7769円(買取価格7676円)を更新しました。世界では新型コロナウイルスの影響を懸念して経済リスクが高まる中、なぜ金は高騰したのでしょうか。世界情勢と金相場の関係性について見ていきましょう。

 

金相場が過去最高金額となった理由

今回の新型コロナウイルス感染は、日本だけでなく全世界で蔓延を続け、2021年現在でも収束の目処は立っていません。新型コロナウイルスの影響により、経済リスクが懸念され財政は悪化しました。世の中が不安になる中で金の価格が上昇する理由は、アメリカ経済への影響です。

金とドルは密接な関係にあり、アメリカの情勢が不安定になると金は高騰します。投資家は紙幣の価値が下がるタイミングで、資産を守るために金に交換しました。金の需要が高まり、結果として金相場の史上最高値を更新することに繋がったのです。

 

金相場の安定性とドルの関係

金とドルは密接な関係性にあることはよく知られています。では、なぜこの2つは関連して値動きするのでしょうか。まず、ドル紙幣は世界共通の紙幣として、アメリカをはじめとした様々な国で使用されます。お金の価値は、世界情勢の悪化や金融リスク、911テロなどの要因によって上下するのです投資家や資産家は多くの資産を保有し、株式や紙幣、金に変えながら資産を守っています。

投資家はドルの価値が下がるタイミングで、金に換金します。多くの資産家が金へ換金することで、金の需要が高まるのです。アメリカ情勢がプラスに転じると、金は売られるため価格が下がります。

 

2000年代以降の社会と金の上昇トレンド

世界情勢が比較的安定してきた2020年以降に、金の価格はどのように推移してきたのか見ていきましょう。近年、政府や世界情勢による影響で金相場が上昇した理由は2つあります。2013年に実施された「アベノミクス」と2020年の「新型コロナウイルス」です。

世界同時多発テロ(2001年)

2001年に起きた世界同時多発テロも、金価格に大きな影響を与えた出来事です。1900年代後半は下降トレンドとなっていた金が、2000年代に入ると上昇トレンドへと転換しました。世界情勢が不安定になると、金の需要が増えて金価格が上昇します。

2001年に起きた世界同時多発テロやITバブルの崩壊もその要因の1つです。ドルの価値が高まる中で起きた大規模な地政学リスクの懸念により、通貨や株式の信用が下落しました。お金に代わる投資として金に注目が集まり多くの金が購入され、これにより金の価格だけが急騰したのです。

アベノミクス(2013年)

2013年、当時日本の総理大臣である安倍首相は、大規模な金融緩和政策を図るために「アベノミクス」を実施しました。アベノミクスとは、安倍首相が打ち立てた日本経済を立て直すための経済政策のことです。

安倍政権は、大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間企業への投資を喚起する成長戦略を打ち出しました。これらの3本の矢と呼ばれる政策により、国内の実質GDPは2.0%も上昇し、企業の経済利益は過去最高水準に達したのです。日本国内の経済がプラスに転じることで、円安に働き、金価格の上昇に繋がりました。

コロナの影響で金相場は上昇(2019年)

近年で一番新しい世界情勢の悪化の理由として、新型コロナウイルスの発生が挙げられます。2020年以降、金の価格は強い上昇傾向を見せました。見えない敵である未知のウイルス「新型コロナウイルス」の猛威により、世界が不安の渦に巻き込まれまたからです。

外出を控えることで消費は落ち込み、経済は悪化する動きへ。政府や各国の中央銀行は、経済的な落ち込みを避けるために大胆な金融緩和を実施しました。金融緩和により、ある程度は財政を保つものの、投資家の紙幣に対する不満は高まり、資産は金へ流れたのです。

このように先行きが不透明な状況が起こると金の需要は高まるため、結果的に金相場は上昇します。金相場が高騰するタイミングで売却するなら、このようなタイミングがおすすめです。

金の相場情報は最新のものを収集しよう

金の相場を正しく把握するためには、最新の価格をチェックすることに加えて、金価格と繋がりが大きい要因をチェックしておくことも必要です。

価格の動向が同じ向きに進むことをトレンドと言いますが、1980年代から金価格の下落トレンドは20年続きました。この発端はOPECの原油価格値下げですが、ここから金の価格と原油価格の間に相関関係があることがわかります。

また、株価と金のあいだにも深い繋がりがあります。高度経済成長期を迎えた80年代後半には、株価も大幅な上昇を遂げました。株価が上昇すれば、金の価格は下落するという逆相関になるため、金の価格は下がり、バブルが弾けたのちも下落が続くことになります。

冷戦期には、西側の資本主義陣営であるアメリカ合衆国と、東側の社会主義陣営である旧ソビエト連邦が勢力を競って、緊張状態が長く続きました。しかし1989年米ソ両国が冷戦終結を宣言し半世紀にわたる2カ国間の対立・緊張が緩和したことから、アメリカドルの信頼が戻ったのです。アメリカドルの信頼が戻ると、金からドル買いに転じるため、金の価格は急落しました。

このように、金相場は世の中の動きに影響を受けやすい、とてもデリケートな存在と言えます。金価格は原油価格・株価・社会情勢といったさまざまな要因と絡み合っていますから、今世界で何が起きているか、トレンドはどっちなのか、最新の情報を掴むことが重要です。

 

まとめ

金の相場は世界情勢の悪化や戦争、生活に大きなダメージを与える要因が大きく関わっていることがわかりました。世界的な混乱を招く危機的な状況こそ、金への投資も検討してみましょう。本記事が金への投資準備に役立てば幸いです。

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