オニキスとはどんな宝石?特徴・意味・価値から高価買取のポイントまで徹底解説
※下記の画像は全てイメージです
黒と白の縞模様が美しい宝石「オニキス」は黒瑪瑙(くろめのう)とも言われており、古くからジュエリーなどに用いられてきた石です。
本記事では、オニキスの特徴や宝石言葉、歴史、価値から、パワーストーンとしての意味や買取のポイントまでわかりやすく解説します。
Contents
オニキスとは?
オニキスとは、和名を黒瑪瑙(くろめのう)といい、英語ではオニックス(Onyx)とも呼ばれる石英(カルセドニー)質の宝石です。
黒と白の平行な縞模様が特徴で、モース硬度は6.5〜7程度、化学組成は二酸化ケイ素(SiO₂)から成ります。半透明から不透明でガラスのような光沢を持ち、丈夫さもあるため古くから装飾品に利用されてきました。
ここからはオニキスの名前の由来や宝石言葉など、オニキスに関する情報をご紹介いたします。
名前の由来
「オニキス(Onyx)」という名前は、ギリシャ語で「爪」を意味する言葉に由来しています。
その名が付けられた理由は、黒と白の縞模様がまるで爪で引っかいた跡のように見えるためだと言われます。ギリシャ神話には女神の爪が石になったという伝説もあり、「爪」という意味の名前と結びついて語られています。
一方、和名の「黒瑪瑙(くろめのう)」は文字通り「黒い瑪瑙」という意味で、オニキスが瑪瑙(メノウ)の一種であることを表しています。古代からこの石はオニキスの名で呼ばれ、現在までその名称が受け継がれてきました。
その結果、現代においても「オニキス」の名前は世界中で広く通用しています。
オニキスの別名と現在の意味
元来「オニキス」という名前は、黒と白の平行な縞模様を持つ瑪瑙だけを指していました。しかし現在では、縞模様の有無に関わらず黒色の石全般をオニキスと呼ぶのが一般的です。
本来、縞模様のない黒一色の石は瑪瑙(アゲート)ではないためカルセドニーに分類されますが、市場ではそれも含めて「ブラックオニキス」として扱われています。
ちなみに黒一色のものは「ブラックカルセドニー」(黒玉髄)とも呼ばれることがあります。また、縞模様が黒ではなく赤褐色と白の石はサードニクス(紅縞瑪瑙)という別の名称で呼ばれ、オニキスとは区別されます。
このように、「オニキス」という名称は時代とともに指す範囲が変化してきたと言えるでしょう。
オニキスにまつわる伝説
古代ギリシャの伝説では、愛と美の女神アフロディーテがインダス川のほとりで眠っていたとき、いたずら好きの愛の神エロスが彼女の指先の爪を矢で切り落としました。切り落とされた爪は川の底へ沈み、女神の神聖な身体の一部であったため朽ちることなく黒い石へと変わったとされています。
こうして生まれた石が「オニキス」(爪)と名付けられたという逸話が残されています。
この神話はオニキスという名前の由来と深く結びついて語られており、古代の人々はこの物語によってオニキスに神秘的なイメージを抱いたのでしょう。
なお、オニキスにはこの他にも古くから様々な伝説や言い伝えが存在します。
オニキスの宝石言葉
宝石言葉とは、宝石に象徴的な意味を持たせたキーワードのことです。
オニキスにまつわる宝石言葉には「成功」「夫婦の幸福」「厄除け(魔除け)」などがあります。
例えば、「成功」には持ち主の才能を引き出し、目標達成へ導くという意味があります。
「夫婦の幸福」には夫婦の絆を深めて円満な関係をもたらす願いが、「厄除け」には持ち主を悪い縁や災難から守るお守りとしての力がそれぞれ託されています。
こうしたことから、オニキスは大切な人への守り石として贈られることもあり、8月の誕生石の一つに数えられることもあります。
オニキスの産地
オニキスは世界各地で産出する宝石で、実に幅広い地域から採掘されています。
南米のブラジルやウルグアイ、アジアではインドなどが代表的な産地として知られ、それ以外にもアメリカ合衆国や中国、サウジアラビア、トルコ、ドイツなど多くの国々で見つかっており、日本国内でも一部地域で産出が確認されています。
とりわけブラジルやウルグアイ産のオニキスは縞模様がはっきりした良質なものが多いとされ、市場にも数多く流通しています。
産地が非常に豊富なことから供給量も多く、比較的身近で手に入れやすい宝石です。
パワーストーンとしてのオニキスの意味
オニキスはパワーストーンとして「魔除け・厄除け」「縁切り」「精神力の強化」などの効果があるとされる石として知られています。
身につけることで持ち主を邪悪なエネルギーや災いから守り、不要な悪縁を遠ざけ、意志や精神力を強化してくれるといわれます。
そのため古くからお守りや数珠などに用いられ、人々に親しまれています。
- おたからや査定員のコメント
オニキスは「黒瑪瑙」とも呼ばれるカルセドニー系の宝石で、黒と白の縞模様や漆黒の美しい色合いが特徴です。
古代からカメオやモーニングジュエリーに使われ、意志力を高めるお守り石としても親しまれてきました。
産地が世界各地にわたるため希少性は低めですが、丈夫でデザインも多彩な点が人気を支えています。邪気払い・夫婦円満などの意味合いもあり、8月の誕生石として贈り物にも好まれます。
買取を検討される際は、専門知識と実績のある店舗で査定を受けると安心です。
オニキスの種類と色合い
現在では黒以外にも、青・緑・ピンクなど様々な色合いのオニキスが流通しており、「ブルーオニキス」「グリーンオニキス」「ピンクオニキス」など色名を冠して呼ばれることがあります。
また、本来の縞模様の白い層だけを取り出したホワイトオニキス(白瑪瑙)も存在し、特にパワーストーン市場で人気を集めています。
これらカラフルなオニキスの多くは人工的に染色や脱色が施されたもので、漆黒のブラックオニキスでさえも天然では産出がまれなため染色されている場合があります。
色とりどりのオニキスが登場したことで、ジュエリーのデザインにおける表現の幅も広がっています。
オニキスの市場価格
オニキスは原石自体の価格が比較的安価で、産出量が多いことから供給も豊富です。品質や大きさによって多少の差はありますが、小粒のオニキスであれば数百円程度から取引されることも珍しくありません。
一方で、オニキスを使用したジュエリーの評価額は、そのデザインやブランド、共にあしらわれた他の宝石や貴金属の価値によって左右されます。
有名ブランドの作品や精巧なアンティークのカメオなどでは、オニキスそのもの以上に付加価値が評価され、高額になることもあります。
総じて、オニキス単体の価値よりも、それを生かしたジュエリー全体としての価値が重視される傾向があります。
オニキスのお手入れと保管方法
オニキスは比較的硬度が高く丈夫な石ですが、長く美しい光沢を保つためには日常的なケアと適切な保管が欠かせません。
以下のポイントを押さえておけば、変色や傷付きを防ぎつつコンディションを維持できます。
使用後は柔らかい布で拭く
着用後のオニキスには、目に見えなくても指紋や皮脂が付着しています。
放置するとくもりの原因になるため、柔らかい布で優しく拭き取る習慣をつけましょう。
研磨剤入りのクロスは細かな傷のもとになるので避けてください。
汗や汚れが付着したらぬるま湯で濯ぐ
汗汚れや化粧品が付着したと感じたら、水または中性洗剤を薄めたぬるま湯で軽くすすぎます。
長時間の浸け置きは石に負担をかけるため避け、最後に柔らかい布で水分をしっかり拭き取ります。
洗浄後は自然乾燥よりも速やかな拭き取りが劣化防止に効果的です。
高温・直射日光を避ける
オニキスは強い日差しや高温下に長時間さらされると、表面が乾燥して色合いが変化したり微細な亀裂が生じたりする恐れがあります。
屋外で保管するのは避け、直射日光の当たらない場所での保管・乾燥を心掛けましょう。
保管時は他の宝石屋金属に当たらないようにする
収納する際は、ほかの硬い宝石や金属と擦れないよう個別保管が理想です。
柔らかい布袋や内張りのあるジュエリーボックスに入れ、極端な湿度変化のない場所に置くと安心です。
また、シリカゲルなどの乾燥剤をボックス内に忍ばせておくと、湿気による金具のサビや石への影響を抑えられます。
まとめ
オニキスは黒瑪瑙(くろめのう)とも呼ばれ、黒と白の縞模様や漆黒の色合いが特徴的な宝石で、パワーストーンとしては成功・厄除け・夫婦の幸福を意味し、8月の誕生石とされることもあります。
古代からカメオやモーニングジュエリーに用いられ、意志力を高める石としても親しまれています。希少性は低めながら世界各地で産出され、多彩なデザインが楽しめるうえ、丈夫さもあり適切なお手入れで長く愛用できる点も人気です。
もし、買取を検討されている場合は実績が豊富な「おたからや」へぜひご相談ください。
「おたからや」での「オニキス」の参考買取価格
「おたからや」での「オニキス」の参考買取価格は下記の通りです。
型名 | 参考買取価格 |
---|---|
オニキス ブレスレット 8.3 ct | 335,000円 |
オニキス指輪 メレダイヤ付き | 127,600円 |
オニキス ブローチ | 159,500円 |
※上記の買取価格はあくまで参考価格であり、市場の動向、付属品の有無などによって実際の査定額が変動する場合があります。
オニキスは、その深みのある色合いと上品な光沢が魅力の天然石です。
「おたからや」では、プロの鑑定士が豊富な経験と国内外の取引実績を活かし、オニキスのブレスレットやリング、ブローチなど、幅広いアイテムを適正な価格でお買取りいたします。
素材の品質だけでなく、デザインやコンディションなども加味して査定いたしますので、大切なお品物の価値をしっかりと評価できるのが当店の強みです。
まずは無料査定だけでも構いませんのでお気軽にご相談ください。
- おたからや査定員のコメント
オニキスは古くからカメオやモーニングジュエリーに使われ、意志力を高める守護石として人気があります。
丈夫で扱いやすく、独特の漆黒や縞模様が美しい点も魅力です。希少性は低めですが、世界各地で産出されるためデザインのバリエーションが豊富で、長く楽しめる宝石といえます。
もし、お手持ちのオニキスの買取をご検討の際は、専門知識を持った鑑定員が常駐していて実績豊富な「おたからや」へぜひご相談ください。
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深い黒色の美しさが特徴のオニキスは、ジュエリーやアクセサリーなど、さまざまなアイテムに使用されています。
「おたからや」では、宝石やアクセサリーに精通した鑑定士が、オニキスの品質やデザイン、状態を丁寧に査定し、最新の相場を踏まえた納得のいく価格をご提示いたします。
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おたからやの宝石買取
査定員の紹介
岩松 査定員

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趣味
旅行、読書
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好きな言葉
日々是好日
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好きなブランド
ダイヤモンド・宝石
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過去の買取品例
10カラットダイヤモンド
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資格
GIA G.G.取得
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