【ガーネット-Garnet】

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【ガーネット-Garnet】

深紅の輝きがあるガーネットは多くの販売店で取り扱われている宝石です。比較的安価なアクセサリーにも使われていますが、実際には市場価値の高いケースも少なくありません。このコラムではガーネットの特徴や魅力、価格などについて紹介します。

ガーネットの特徴と宝石言葉

ガーネットの特徴は硬さと昔から愛されていること

ガーネットはケイ素を多く含むケイ酸塩鉱物のひとつです。ガラスを思わせる光沢が美しく、よりクリアに見える宝石に高い価値があります。鉱石の硬さを意味するモース硬度が6.5から7.5のため、かなり硬さのある石です。ジュエリーなどに使用されることで有名ですが、硬い特徴を活かし、宝飾品にはならないごく小さな石の粒は研磨剤や紙やすりの素材として使われています。名称の由来は、種子を意味するラテン語のグラナタスです。日本では、別名でザクロ石と呼びますが、粒状の小さな果実が集まったように見える原石の形状からイメージされた名前だとされています。ガーネットと言えば深みを感じる赤い宝石を思い浮かべる人が多いようですが、種類は豊富でカラーリングもバラエティ豊かです。主にレッド系とグリーン系の2種類に分けられることで有名ですが、色や主成分について分類すると数十種類以上にもなります。構造の似ている鉱物をガーネットとひとまとめに呼んでいることから、種類があることを知らない人も多いのです。

ガーネットは1月の誕生石で幸せを呼ぶ石

1912年に1月の誕生石としてアメリカの宝石商協会が定めています。結婚記念で2周年と19周年にパートナーへプレゼントする記念石としても知られており、中世ではガーネットを受け取った人は幸福になれるとの伝説が信じられていました。

宝石言葉から魅力や宝石にまつわる伝説を知る

宝石言葉は友愛や忠誠、真実です。また、旧約聖書で有名なノアの箱舟で、闇に進む道を照らすお守りの役割で登場したり、十字軍を勝利させるためにガーネットをお守りにした歴史があったりします。ガーネットは屈折率が高い鉱石のため、強い輝きや燃えるような赤色から火を連想させ、闇夜を照らす石と考えられ、数々の伝説や童話、歴史に登場してきました。このため、何かの目標へ向かって成功を手にしたい人が持つのにも向いていると言われる宝石となっています。

ガーネットの色と魅力

バラエティ豊かなガーネットの色

ガーネットは40色以上の色があると言われている宝石です。深い赤色はよく知られていますが、同じ赤でもマライア・ガーネットはピンクに近い赤色、マンダリンやタンジェリンにはオレンジ色に近い色合いをしているものもあります。ロードライトと呼ばれる石はラベンダーやピンクのほか、ラズベリーを思わせる色などがあり、薔薇の石と言う意味を持つジュエリーに最適な宝石です。赤色以外には、はっきりとした緑色やミントグリーン、金色に近い輝きを持つ黄緑色などもあります。流通しているガーネットの色合いは天然色とは思えないほど美しく、目の覚めるような色も多くあるのが特徴です。宝石には、加熱と放射線で美しい色合いを表現するための処理が良く行われますが、ガーネットの色は全て天然で、人工的に作り出されたものではありません。

日本で主に流通している5種類の色合いを紹介

ケイ素とほかの成分が混ざって形成されているガーネットは、成分によって色が異なるためとにかく多くの色が発見されています。その中でも日本で販売されている色は主に5種類です。黒を感じさせる深い赤色のアルマンダイトガーネットは代表的な種類と言えます。緑色で有名なものは、グロッシュラーライトガーネットとデマントイドガーネットです。前者は目の覚めるような緑色で、より透明度が高い石であるため高価で、後者は黄緑に近い色合いで世界的に見ても希少性があることから高値の場合が多くなっています。見ためはやや暗めの色合いをしているスペッサルタイトガーネットは、成分のマンガンと鉄によって橙色から赤褐色、ワイン色までさまざまな色が魅力です。橙系は数が少ないため結晶の大きさによっては希少価値があるため高額となっています。ロードライトも日本で流通している色です。鉄分やマグネシウムの比率が色合いに大きく影響することから、赤紫やローズピンクなどが見られます。

ガーネットの産出国

主要産地はどこ

世界中で採掘されているため、多くの場所で産出されている点もガーネットの特徴です。各産地によって異なる種類や色合いのガーネットがあり、さまざまな名称が付けられています。日本や世界でも広く流通しているアルマンダイトはインドが主要産地です。インド以外にも多くの産出国があり、北アメリカやイタリア、マダガスカルなど世界中で採掘されてきました。橙色のスペッサルタイトの産出国はミャンマーやスリランカで、緑色のグロッシュラーはケニア、ロシアのウラル山脈で採掘される黄緑色の種類は希少性があります。このほかには、凸凹の原石が特徴的な満礬柘榴石が産出されるブラジルやルビーによく似ているのが特徴のパイロープガーネットが産出されるアメリカのアリゾナが有名です。さらに、小粒で質が高いパイロープで、ジュエリーに加工しやすいボヘミアンガーネットが多く産出されることで有名なチェコなど数多くの国々で採掘されてきました。

実は日本も産出国のひとつ

レインボーガーネットと呼ばれる石は、光に照らすと7色の違った輝きに見える珍しい種類です。茶褐色をしている地味な外見をしていますが、色合いが変化する不思議で重厚感のある見た目が世界中のマニアを虜にしていると言われています。レインボーガーネットはメキシコが産地として知られていましたが、もともとの産出量が少ないため、採掘権をめぐる問題によって採石が停止している状態です。一方で日本では、2004年に奈良県で発見されて話題を呼びました。レインボーガーネットの和名は灰鉄ザクロ石で、南アフリカが主要産地のアンドラダイトガーネットに属する種類です。奈良県の天川村にある鉱山や行者還岳で見られる鉱石ですが、発見と同時に鉱石マニアによる採石が相次いだため、メキシコと同様に採掘は見送られています。以前に産出した鉱石やルース、ジュエリーは数が少ないながら販売されているケースもありますが、産出量がもともと少なかったため希少な宝石です。

ガーネットのお手入れと保管方法

取り扱いがしやすい宝石

高温に強く光に対して変質しにくいため、ガーネットは紫外線が強い季節や日中でも、アクセサリーとして長時間楽しめる宝石と言えます。しかし、塩素系消毒がされているプールに入る際には、念のためアクセサリーを外した方が良いでしょう。また、使用後に取り外したジュエリーを汗や化粧品が付着したまま放置するのは避けてください。取り外したガーネットのジュエリーは、やや温かい湯か石鹸水などで洗浄すると、宝石の表面に付着した皮脂などを取り除くことができます。ガーネットと一緒にほかの宝石が使われている場合は、そちらの宝石が水洗いできるか調べてから洗浄しましょう。磨きたい場合にフッ素を使用するとガーネットが損傷する可能性があるためおすすめできません。このため、歯磨き粉などで磨き掃除はせず、柔らかな布を使って優しく表面を拭き取るようにクリーニングすることをおすすめします。

保管に適さない環境をチェック

ガーネットは熱に強い一方で、温度変化にはあまり強い宝石ではありません。このため、日中と夜間の温度変化が激しい窓辺や暖房・冷房の吹き出し口の近くなどに長時間保管すると宝石の寿命を縮める可能性があります。比較的保管しやすい種類の宝石ですが、極端な取り扱い方法によって破損するリスクがあるため、保管場所の環境には注意が必要です。

単独で収納するのが正しい保管の手段

モース硬度の高いガーネットは、ジュエリーボックスやアクセサリースタンドなどに保管して、ほかのジュエリーや宝石とぶつけたり重ねたりすると傷を付けてしまう可能性があります。真珠やエメラルドのほか、珊瑚やトパーズなどの脆性がある宝石には十分注意が必要です。リスクが少ないのはガーネットを別のジュエリーやアクセサリーに触れさせないように保管することだと言えるでしょう。ジュエリーを小分けに収納できる収納ボックスや購入時に付属されるケースに単独で収納するのも良い方法です。

ガーネットの市場価値

デマントイドガーネット

クリアな黄緑色と強い輝きが美しいデマントイドガーネットは、ジュエリー市場でもあまり見かけない希少性の高い種類です。2002年に新たな鉱脈が発見されて以降、日本だけでなく世界中から人気を集めている高級品のガーネットと言えます。とくに光沢が強く緑が濃い石は、エメラルドより高額な値段になる場合も少なくありません。1カラットよりも大きな石は産出量の少なさからかなり高額となり、3カラットほどのサイズになるとほぼ産出しないと言われています。希少価値の高さから市場での評価もトップクラスと言われる宝石です。

グロッシュラーライトガーネット

グリーンガーネットは深い緑色と重厚感ある見た目が特徴で、グロッシュラーライトガーネットの中でも特に高い評価を得ている宝石です。特に日本人は緑色を好むケースが多いため、比較的高い人気を集めています。コンディションの良い石であれば、高額取引されるケースも少なくありません。また、ヘソナイトと呼ばれる黄緑や橙色、赤色のグロッシュラーライトガーネットも希少性が高いため、市場価値も高くなっています。

スペッサルタイトガーネットとロードライトガーネット

グリーンガーネットと同じくらい日本で人気があるのがスペッサルタイトガーネットです。以前は日本市場での流通量が少なく、あまり認知度の高いガーネットとは言えませんでしたが、近年では比較的見つけやすくなっています。ロードライトガーネットはガーネットで一番人気と言われている宝石です。産出量が安定しているためどちらの種類も希少価値がそれほど高いとは言えませんが、需要の高さから市場での評価は高めとなっています。透明度の高さやサイズによっては、高額取引される石も多く見られるのが現状です。

ガーネットは種類によって市場での評価が異なる宝石

多くの種類があるガーネットは、産地や色味のほか、透明度や輝きなどによっても価値が異なります。同じガーネットでも手ごろな価格で取引される種類の市場価値はそれほど高くはありません。

ガーネットの値段と価格相場

ガーネットリングの値段

ジュエリーは他の宝石や金属の素材によっても価格が異なりますが、例えばデマントイドガーネットのリングは高額な値段で取引されています。プラチナなど高級な金属やダイヤモンドなどと一緒にリングに用いられる傾向が顕著です。0.5カラットのデマントイドガーネットリングが458,000円、1.3カラットになると1,100,000円で販売されている場合もありました。デザインで違いがあるものの、0.1カラットまでの小さなサイズであれば約9万円台からが相場です。0.1カラットから0.9カラットまでなら約20万円台から50万円弱、それ以上の大きさになると約70万円から80万円以上の相場と言えるでしょう。スペッサルタイトガーネットリングの場合もジュエリーデザインや大きさによって価格に開きがあります。4カラットなど大きな石を使用したリングが279,000円、2.95カラットであれば169,000円で販売されていました。おおよその相場は20万円弱から30万円台後半だと言えるでしょう。

ガーネットの買取価格

ルースのロードライトガーネットはピンクがかった紫色の1.762カラットが5,200円、4.814カラットが4.800円で買取されていました。サイズやコンディションで価格に違いがあるものの、ルースであれば4,000円から20,000円の価格で取引される傾向にあると言えるでしょう。しかし、リングになるとロードライトが2.8カラットで47,000円、1.17カラットで35,000円の買取実績が見られました。デザインや状態により買取相場は異なりますが、ロードライトの場合だと2万円以上が買取相場と言えます。ガーネットをいずれ買取するつもりで購入するのであれば、日本で需要の高い人気の種類を選ぶか、どのような種類でもルースよりリングなどのジュエリーで購入する方が、資産としての価値は上がるでしょう。

まとめ

ガーネットは光沢やカラーリングに大きな魅力があり、古い時代から多くの人々に愛されてきた宝石です。比較的安価なイメージが強いと言われますが、種類や色味によって非常に高価で希少価値がある宝石も存在します。ジュエリー市場でも種類によっては高評価にランクしていて、人気も高いです。しかし、中古市場ではルースの価値がやや低めと言えるため、ジュエリーとしてガーネットを購入する方が将来的な価値は上がる傾向にあります。

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