世界中で愛される高級ブランド「ルイ・ヴィトン」。その人気ゆえに、多くの偽物が市場に出回っており、創業者ルイ・ヴィトンもかつて模倣品に悩まされていたと言われています。そこで彼は、素材やデザインに革新を重ね、模倣品対策に努めてきました。
しかし、近年では偽物の精度が非常に高くなり、見分けが難しくなっています。今回はプロの視点から「本物」と「偽物」を見分けるポイントをご紹介いたします。ルイ・ヴィトン製品のご購入やご売却をお考えの際に、ぜひ参考にしてください。
Contents
ルイ・ヴィトンの偽物がもたらす被害とは?
コピー品による被害
近年、日本における偽ブランド品の被害は増加傾向にあり、財務省の報告によれば、2023年の全国の税関で知的財産権を侵害する物品の輸入差止件数は31,666件と、前年と比べて17.5%増加し、3年ぶりに3万件を超えました。
2024年上半期には輸入差止件数が18,153件に達し、前年同期比で16%増加しています。
これは9年ぶりに過去最多を更新する結果となっています。
実際のデータからもわかるように、消費者が画像だけで本物だと思い購入し、結果として質の悪い偽物に高額を支払ってしまうケースが後を絶ちません。
ブランド価値の低下
偽物は高品質な本物と異なり、素材や縫製、製造の質が低いため、耐久性が弱く、すぐに壊れることが多いようです。
さらに、偽物に使われている金具や素材には低品質なものや有害な化学物質が含まれていることもあり、使用者に健康被害をもたらすリスクもあります。
このようなルイ・ヴィトンの偽物が市場に流通することで、ブランドの信頼性が損なわれることがあります。
ブランド価値の低下は、ルイ・ヴィトンだけでなく、他の高級ブランドにも影響を与え、消費者の購買意欲を減退させる要因にもなります。
消費者の金銭的損失
偽物を購入することで、消費者は高額な支出を強いられることが多いです。
特にインターネット上での購入にはリスクが伴い、偽物を購入しても返金対応がないことが多いのが現状です。
法的なリスク
コピー品の購入、所持、販売は多くの国で違法とされています。
偽物だと知らずに購入した場合でも、販売や譲渡の際にトラブルに巻き込まれる可能性があるため注意が必要です。
買取のプロが教えるルイ・ヴィトンの本物と偽物を見分けるポイント
本物と偽物を見分けるためには、製品の細部に目を向けることが重要です。
以下では「シリアルナンバー」「素材と縫製」「タグとロゴ」「金具やファスナー」などのポイントごとに、本物と偽物を見分ける方法について詳しく解説します。
シリアルナンバー(製造番号)
ルイ・ヴィトンのシリアルナンバーは、製品の製造場所や製造時期を示すコードで、シリアルナンバー刻印やICチップによる識別は正規品かどうかを判断する材料の一つです。
製造年によってアルファベットや数字の桁数は異なりますが、最も一般的なのはアルファベット2文字と数字4桁の形式です。
シリアルナンバーの刻印場所は製品によって異なります。必ずしも決まった位置にあるわけではなく、刻印のカラーも統一されていません。
ゴールド、シルバー、黒、赤、または型押しのように色がない場合もあります。
- バッグの場合
内ポケットの中にある革タグに刻印されていることが多く見られます。
- 財布の場合
札入れポケットの裏側に直接刻印されていることが多く見られます。
本物と偽物を見分けるポイントとして、字体や刻印の位置にも注目してください。偽物では、字体やフォントが歪んでいたり、刻印の位置がずれていたり、刻印の深さが均一でないものも見られます。
注意点として、2021年以降に製造された製品にはシリアルナンバーの刻印がなくなり、代わりにICチップが埋め込まれるようになりました。ICチップは直営店の専用端末でのみ確認が可能なため、シリアルナンバーの有無だけで正規品かどうかを判断する際は注意が必要です。
素材と縫製の違い
製品の大半を占める素材の違いは、特に見極めるべきポイントです。
本物は柄がはっきりと鮮明で、質感も滑らかで高級感があります。一方、偽物は色や柄にムラがあり、素材自体が固く独特な刺激臭がすることが多いと言われています。
表地が本物に近く精密に作り込まれており判断が難しい場合は、裏地のチェックも重要です。
- 素材
製品によって素材は異なりますが、本物には上質なスウェード生地や高密度に織られたキャンバス素材が使用されており、裏地にもこだわりが感じられます。
対して偽物は安っぽい素材を使っているため内側で型崩れが起きやすかったり、生地が浮いていることが多いです。
- 縫製
本物は、縫い目の間隔が均等で一切のズレがなく、糸端は焼き切り処理が施され、縫い目の始まりや終わり、継ぎ目が分からないほど美しく精密に縫われています。
偽物は、縫い目の間隔にムラがあり、縫い目がまばらで、糸処理もダマになっているなど、雑な印象を受けます。
特にバッグのハンドル部分は、本物の場合、職人が丁寧に手縫いしているため、歪みが一切なく、完璧な仕上がりが際立ちます。
タグとロゴで見分ける
バッグに付いているタグやブランドロゴも見分けるためのポイントがあります。
タグの革の素材が上質なものであるか、タグの形が歪みなく綺麗かどうか、またタグの縫い付け方が前述した縫製のポイントを押さえているかもチェックしてみてください。
見分ける判断として分かりやすいのは、ロゴのフォントや位置です。
本物では、「LOUIS VUITTON」の「O」の形が正円に近いフォントが使われていますが、偽物では縦長のような形の「O」になっていることが多いです。
また、ロゴの印字位置も重要です。左右対称で中央に配置されているか、はみ出していたり斜めになっていないかを確認することも見分けるときのポイントです。
金具やファスナー
ルイ・ヴィトンの製品に使われている金具にも注目してみてください。
金具は小さく精密で、本物を模倣するのが難しいため、偽物を見分けるポイントの一つとなります。
- 金具
本物のビスは横から見ると膨らみが分かるドーム形をしており、ブランドロゴもバランスが良く、ややくすみのある金色です。
対して、偽物は丸みが弱かったり平らな形状であることが多く、光沢感のある金色でくすみがない場合が多いです。
ただし、本物のビスが部分的に偽物に取り付けられているケースもあるため、他の要素も確認することが必要です。
- ファスナー
ファスナーに関しては、偽物でも本物と見分けが付きにくい部分ではありますが、特徴を抑えて確認してみてください。
本物はメッキ加工の塗りにムラがなく、きれいな光沢感があり、手触りも滑らかです。
また、LVのロゴは「L」の縦線が太く、横線が細い書体で、「V」も左が太く右が細いという高級感のあるデザインです。
一方、偽物はメッキ加工にムラがあったり、不自然な光沢感やくすんだ輝きをしている場合が多く、LVロゴはメリハリに欠けていたり、凹凸が不自然であったりすることがあります。
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・ルイ・ヴィトンに印字・刻印されている型番とは?シリアルナンバーとの違いは?
ルイ・ヴィトンの人気モデル別、偽物の特徴と注意点
ルイ・ヴィトンは、特にモノグラム・キャンバス、ダミエ柄、エピやヴェルニといったシリーズが人気であり、これらのモデルには精巧な偽物が多く出回っています。
ここでは、各モデルの特徴とともに、偽物に見られる違いや注意点について詳しく解説します。
モノグラム・キャンバスの偽物の特徴
ルイ・ヴィトンを象徴する最も代表的な柄「モノグラム」は、幾何学模様と花のモチーフが規則的に配置されたデザインで、そのパターンには規則性があります。
- 本物のモノグラム
柄が必ず左右対称になっており、中央に縦のラインを引いたとき、左右が鏡のように対称であるかどうかが重要な確認ポイントです。
また、モノグラムはキャンバス生地に塩化ビニール(PVC)でコーティング加工されており、柄がムラなくきれいに施されています。
- 偽物のモノグラム
柄が微妙にずれていたり、特に上部の柄が不均等に切れていることがよく見られます。
プリントにムラがあったり、色が薄すぎたり、逆に濃すぎたりする傾向があります。
ダミエ柄の特徴と偽物に見られる違い
ダミエは、市松模様のように規則的に並ぶパターンで構成されており、モノグラムと並ぶ代表的な柄です。
シンプルなデザインであるため、偽物が多く出回っています。ダミエ柄はモノグラムよりも昔からあった柄ですが、当時から模倣品が多く出回り、創業者ルイ・ヴィトンを悩ませたと言われています。
ダミエを見分けるポイントとしては、規則的に配置された「LOUIS VUITTON PARIS」のロゴの書体とバランスを確認してください。
特に、「O」の文字が正円ではなく潰れていたり、縦に伸びていたりする場合があり、こうした細かい点に注意すると違いが見つかることがあります。
また、ロゴの配置が左右対称であるか、ロゴが途中で切れていないかも確認すべきポイントです。
エピやヴェルニなど素材の特徴と注意点
エピやヴェルニは他のシリーズとは異なる素材を使用しており、それぞれ特有の質感と色彩が人気です。
これらも偽物が存在しますが、素材の特徴をよく知っていれば見分けやすくなります。
- エピ
牛革に麦の穂(フランス語で「エピ」)の模様を型押ししたデザインで、シンプルなデザインを好む方に人気があります。
エピの偽物の特徴として、型押しの深さが浅すぎたり、逆に深すぎたりしてムラがあることがあります。
また、右下に施されている「LV」のロゴが、ファスナーのロゴと同じく「L」の縦線が太く、横線が細い書体であり、「V」も左が太く右が細い書体になっているかも確認するポイントです。
- ヴェルニ
エナメル加工されたレザーにモノグラム柄を型押しした素材で、鮮やかなカラーと光沢感が特徴的な人気の素材です。
ヴェルニの注意点としては、本物にはグリッターが含まれており、非常に繊細で細やかな輝きがある一方で、偽物はラメのように粒子が大きく、光り方も不自然なものが多くあります。
型押しの深さも、本物より深くなりすぎてロゴの文字周りが膨らんでいると違和感があるため、注意が必要です。
ルイ・ヴィトンの偽物を避けるための安全な購入方法
偽物被害に遭わないための対策として、「直営店・公式オンラインストアでの購入」や「プロの鑑定士が在籍する店舗での購入」を中心に、購入時のポイントをご紹介します。
直営店・公式オンラインストアで購入
偽物被害に遭わないための最も安全な方法は「ルイ・ヴィトンの直営店」または「公式オンラインストア」で購入することです。
- 直営店の利用
ルイ・ヴィトンの正規直営店は、ブランドが提供する最高品質の製品とサービスを受けられる場所です。
製品についての詳しい説明やメンテナンスに関する丁寧なアドバイスを店員から直接受けられるため、安心して購入いただけます。
- 公式オンラインストアでの購入
公式サイトでは、最新のコレクションや限定モデルも紹介されており、確実に本物のルイ・ヴィトン製品が購入可能です。
また、購入後のサポートも充実しているため、安心して利用できます。
プロの鑑定士が在籍する店舗で購入する
直営店や公式サイトでの購入が難しい場合、プロの鑑定士が在籍する信頼できるリユース店やブランド専門店で購入するのも一つの手段です。
- ブランド専門のリユース店
ブランド品の専門リユース店や質屋には、プロの鑑定士が在籍している店舗もあります。
鑑定士による厳格なチェックが行われているため、偽物を掴むリスクが軽減されます。
また、店舗によっては購入後のサポートや保証も付いていることがあり、万が一の時にも安心です。
- 第三者機関の鑑定サービスを利用
一部の店舗では、製品購入前に第三者機関による鑑定を依頼できるサービスを提供している場合もあります。
これにより、本物かどうかをさらに確実に確認することが可能です。
年々価格が高騰している現在、中古販売市場で購入すれば、直営店で買うよりも安く手に入れることができます。
しかし、近年はフリマアプリや個人間の売買で偽物が多く出回っており、画像だけで購入した結果、偽物を買ってしまうといったトラブルが発生する可能性もあります。
そうしたトラブルを防ぐためには、プロの鑑定士が在籍する店舗での購入が安心です。
おたからや楽天市場店・おたからやYahoo!ショッピング店で購入する
リユース店の中でも、おたからや楽天市場店とおたからやYahoo!ショッピング店は、プロの鑑定士による厳しいチェックをクリアした商品を販売しており、安心してブランド品を購入いただけます。
近年、フリマアプリや個人間売買での偽物被害が多発する中、おたからやのようにプロの目で確認された商品を選ぶことがリスク回避につながります。
購入前に疑問があれば、各店舗のサポートを利用して確認できるため、安心してショッピングを楽しむことができます。
- おたからや査定員のコメント
ルイ・ヴィトンのようなハイブランドは偽物が多く出回っているため、慎重な購入が必要です。
特に最近ではフリマアプリや個人間取引での偽物被害が増加しており、写真だけで判断してしまうと偽物を掴むリスクがあります。
おたからやでは、経験豊富な鑑定士がブランドの本物と偽物を見極め、厳密なチェックを行っています。
特に、おたからや楽天市場店やおたからやYahoo!ショッピング店でも、私たち鑑定士が確認済みのブランド品のみを販売していますので、安心してお買い求めいただけます。
「本物かどうか不安…」と感じる方も、当店のプロの鑑定士による厳選商品で安心のショッピング体験をお楽しみください。
おたからや楽天市場店をチェックする
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ルイ・ヴィトンが本物か気になる方へ—おたからやのプロ鑑定で安心を
ルイ・ヴィトン製品が本物かどうか不安に感じたら、専門的な鑑定が役立ちます。
おたからやでは、長年ブランド品を見極めてきた鑑定士が、確かな目で一品一品を丁寧に確認。信頼できる鑑定を通じて、本物と偽物の判断を正確に行えます。
プロの鑑定士が在籍する買取店で査定する
ルイ・ヴィトン製品の査定を多数行ってきたおたからやの鑑定士は、ブランド品特有の特徴を知り尽くしており、ディテールや素材の違いから真贋を見極めます。
経験豊富な鑑定士による査定は、お客様にとっても安心できるポイントです。
鑑定専門会社へ依頼する
ブランド品の真贋判定を専門とする第三者の鑑定会社に依頼する方法もございます。
多くの専門鑑定会社が、ブランドの特徴に合わせた鑑定技術を提供しています。ただし、鑑定費用が発生することもあるため、事前に費用について確認することをおすすめします。
おたからやでは、鑑定に費用がかかることはございませんので安心してご依頼ください。
ルイ・ヴィトンの買取なら「おたからや」
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