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エルメス ピコタンの偽物の見分け方6選|刻印・ロゴ・保存袋などのポイント解説

ピコタン

エルメスの「ピコタン」は、偽物との見分け方が難しいとされています。

実際、市場には偽物も多く、本物との見分けがつきにくいのが現状です。

中には、本物と見分けがつかないほど精巧な「スーパーコピー」も存在しており、特に中古品の購入時には注意が必要です。

この記事では、買取査定の専門家の視点から、エルメスのピコタンにおける本物と偽物の判別方法を解説していきます。

また、専門家に頼らず自分で見分けることのリスクや、ピコタンの売却先の選び方についても解説しますので、ぜひご覧ください。

 

エルメスのピコタンの偽物の見分け方6選

エルメスのピコタンの偽物を見分けるには、主に以下の6つの項目をチェックする必要があります。

 

  1. 刻印
  2. ファスナー
  3. クロア
  4. 金具
  5. 保存袋


エルメスは、高級馬具メーカーとしてのルーツを持つ、超一流の革製品ブランドです。

熟練の職人が一つ一つ精巧に作り上げているため、細部まで丁寧な作りが施されており、その品質の高さが評価されています。

基本的に、質が悪いものや作りが甘いものは、偽物の可能性が高いと言えるでしょう。

ただし、偽物のクオリティは日々進化してきており、一見しただけでは分からないものも多いです。

ですが、スーパーコピーを見抜くための対策と、その精度も随時更新されています。

ここで紹介する方法は、あくまでもその一部として参考にしてください。

 

刻印

本物のピコタンには、ブランド名のインク刻印と、製造年や工房を示す「エンコーディング」が刻印されています。

刻印は、主に革製品に記載されており、バッグの真贋チェックでは必ず確認される部分です。

この刻印が粗雑なものは、まず偽物と判断できるでしょう。

ブランド刻印には、通常「HERMÈS PARIS MADE IN FRANCE」の文字が使われます。

文字の並びは、以下を参考にしてください。

 

  HERMÈS

  PARIS

   MADE IN FRANCE


本物のピコタンは、この文字を革に型押しし、インクを流し込んで刻印されています。

以下は、ピコタンの刻印における偽物の見分け方です。

 

  • インクのにじみや不鮮明な箇所がある
  • 潰れていて読めない文字がある
  • スペルや字体が異なっている
  • 位置が微妙にずれている
  • 刻印が浅くてぼんやりしている


刻印に上記の特徴が見られる場合は、偽物である可能性が高いです。

本物のピコタンには、均一な太さでバランスよく刻印されています。

さらに、上記のように「PARIS」の「P」と「MADE」の「E」がほぼ縦に並んでいます。

また、以下の「エンコーディング」も合わせてチェックすることが大切です。

エンコーディングは、インクなしの型押し刻印のみで、経年劣化で消えたりしないよう、目立ちにくい部分に施されています。

エンコーディングに記載されているのは、以下の情報です。

 

  • 製造時期(製造年)
  • 製造元(アトリエ)
  • 製造者(職人名)

 

  • おたからや査定員のコメント
下舘

ピコタンの刻印やエンコーディングは、バッグの内側のレザー部分に施されています。

大抵は、ハンドルの根本やパイピング部分にあり、比較的見つけやすいです。

ただし、刻印の位置は職人に委ねられているため、稀に定位置にない場合もありますが、専門家でないと見つけることが難しい場合が多く、きちんと刻印されているものがほとんどです。

また、アトリエや職人に関する情報は非公開のため、エルメス公式しか把握していません。

 

ファスナー

ピコタンのバッグには、ファスナーの持ち手に「HERMÈS」の刻印があります。

ファスナーと並行になるように付いているので、しっかりチェックしてみてください。

また、エルメスのアイテムは、ファスナー留め具(終わり部分)が「H」の金具になっているのが特徴です。

 

  • おたからや査定員のコメント
下舘

エルメスのファスナーのデザインは、年代によって異なっており、古いものには施されていないため、注意が必要です。

ファスナーだけで本物・偽物を判断せず、他の項目と照らし合わせて総合的に判断しましょう。

 

クロア

「クロア」は、バッグの開閉口に使われるベルトのような部分で、主にフラップ部分を留める役割をしています。

クロアの裏側の作りは、主にケリーやバーキンなどを見分ける際にチェックされる部分です。

ケリーやバーキンの場合、このクロア部分に先述したエンコーディングが刻印されています。

一方、ピコタンはクロアが金具であるため、エンコーディングはありません。

そのため、四隅に打ち込まれた「鋲(びょう)」で判断します。

ピコタンのクロア部分における偽物の見分け方は、以下の通りです。

 

  • 鋲の打ち込み跡に個体差が見られない
  • メッキにムラや剥がれがある


本物は、鋲の打ち込み跡に個体差が出るケースが多いです。

また、メッキにムラがなく均一で、綺麗に整っています。

 

  • おたからや査定員のコメント
下舘

クロアは、バッグの開閉を担う重要な部分です。

本物のピコタンでは、鋲の打ち込み跡に微妙な個体差があり、手作業ならではの特徴が見られます。

一方、偽物はメッキ加工にムラや剥がれがあり、打ち込み跡が均一すぎる場合が多いです。

実際の査定では、こうした特徴を丁寧に確認していきます。

 

金具

エルメスの刻印は、金具部分も精巧に作られています。

細かい部分まで丁寧に磨かれており、高級感があるのが特徴です。

また、金具には高品質なメタルが使われているため、光を美しく反射します。

偽物は、金具の仕上げが粗く、光沢が不均一で、光の反射も鈍いため、安っぽい印象があります。

各パーツにおける見分け方を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

バックル

  • ゴールドやパラジウムでできている
  • 重厚感と、磨かれた美しい光沢がある

※シルバーカラーで軽やか、磨きが甘いものは偽物の可能性があります。

 

カデナと鍵

  • 角張ったフォントで、角がきれいに磨かれている
  • 金属部分の加工が非常に精巧で、エッジも滑らか
  • カギ穴の成形がきれいで、余計な凹凸がない
  • 「HERMÈS」の下に4桁の数字がある
  • カデナと鍵の番号が一致している

※フォントが細い・長すぎる、不均一な表面・エッジは偽物の可能性があります。

 

底鋲(そこびょう)

  • 根本の立ち上がりがまっすぐになっている
  • しっかり面取りされている

※面取りされていない、根本部分から斜めになっているものは偽物の可能性があります。

 

  • おたからや査定員のコメント
下舘

本物の製品には、金具にもエルメスのブランドロゴがしっかり掘られており、エッジがクリアで均一という特徴があります。

特に、「HERMES」の文字は明確で、洗練されたデザインのフォントが使用されています。

一方で、エルメスの偽物は、全体的に加工や仕上げが雑であり、本物のクオリティよりも劣っています。

また、刻印はレーザー刻印である場合が多く、文字のにじみやばらつきが見受けられる傾向があります。

 

先述したように、エルメスは非常に高い品質のバッグを輩出しており、上質な本革を使用していることがブランドの強みです。

一方で、エルメスの偽物は、本物特有の上質な革素材とは異なる特徴を持っています。

革素材における偽物の見分け方は、以下の通りです。

 

  • 人工皮革や粗悪な革を使用している
  • 質感が硬く、不自然である
  • 接着剤やゴムのような刺激臭がある
  • 裏地がフェイクスウェードである
  • 裏地の色が薄い
  • 手縫い部分の縫い目が左に傾いている(/)
  • ミシン縫い部分の縫い目が右に傾いている(\)
  • 縫い目が粗い、ばらつきがある


本物のピコタンの革は柔らかくしなやかで、裏地はしっかりしています。

裏地のスウェード地は、耐久性が高く、色にも深みがある傾向があります。

また、エルメスのバッグは、ミシン縫いと手縫いが使い分けられており、本物は手縫い部分が右下がり(\)、ミシン部分が右上がり(/)になっています。

 

  • おたからや査定員のコメント
下舘

エルメスのバッグは、ブランド独自の「クウジュ・セリエ」という製法が採用されています。

表と裏の双方からクロスさせるように縫い込んでおり、片方がほつれてもほどけにくくなっているのが特徴です。

そのため、手縫い部分は、表と裏のどちらから見ても縫い目の方向が同じで、美しく仕上がっています。

 

保存袋

保存袋が付属している場合は、バッグ本体だけでなく、保存袋でも真贋の確認ができます。

保存袋における偽物の見分け方は、以下の通りです。

 

  • 織り目や縫製が粗い
  • ロゴに歪み、かすれがある


本物の保存袋は、滑らかかつ柔らかな、高級感のある手触りが特徴です。

偽物は、粗悪な作りのものが多く、手触りもざらざらしています。

ロゴの色味が薄かったり、縫製が雑で解けていたりする場合も、偽物の可能性が高いでしょう。

 

  • おたからや査定員のコメント
下舘

エルメスの保存袋は、年代ごとに特徴が異なるため、注意が必要です。

現行品においては、コットン100%の素材で作られており、グレーベージュの色味をしています。

白とベージュを織り込んだような生地が特徴的です。

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  • 関連記事

・【2024年最新】エルメスピコタン定価は?人気カラーやサイズも紹介

 

エルメスのピコタンの偽物を自分で見分けるリスク

ピコタンの偽物は、精巧なものが出回っているため、自分自身で見分けるのは高いリスクが伴います。

 

  • 偽物と本物を見分ける経験が不十分
  • ネットの情報しか参考にできない
  • スーパーコピーを見抜けない可能性がある


上記のリスクを避けるためにも、信頼できないところからは購入しないことが大切です。

 

偽物と本物を見分ける経験が不十分

ピコタンを見分けるには、様々な項目を確認し、総合的に判断する必要があります。

そのため、偽物と本物を見分ける経験が浅いと、正しく判別することは難しいです。

また、製造された年代によっては、先述した見分け方が当てはまらない場合もあります。

ある程度の知識と経験がないと、偽物と本物を見分けることは難しいと言えます。

 

ネットの情報しか参考にできない

エルメスのピコタンを購入する際に、ネットの情報しか参考にできないのは、リスクが高いです。

精巧なコピー品は、画像越しでは判断が難しいことが多く、公式サイトから本物の画像を流用しているケースも考えられます。

先述した見分け方の項目の多くは、実際に手に取ってみないとわからないものが多いため、画像だけでは十分な確認ができません。

そのため、ネットオークションやフリマアプリなど、個人から購入するのはなるべく避けるべきです。

目利きができる人でないと、リスクが非常に高いと言えます。

 

スーパーコピーを見抜けない可能性がある

数年前までは、偽物のクオリティも低く、一目で本物との差が分かるような粗悪な作りのものが多く出回っていました。

「コピー品」と呼ばれるクオリティの低い偽物は、見た目こそ似ていても、素材や製法、匂いなどが、本物と明確に異なっているのが特徴です。

しかし、近年では、偽物であっても天然素材を使用していたり、それなりの技術を持った職人が制作に携わっていたりするため、判別が難しくなっています。

このような正規品との判別が難しいコピー品は「スーパーコピー」と呼ばれ、特に警戒されています。

コピー品の製造は特許権の侵害であり、違法行為です。

もちろん、製造だけでなく、これを他者に譲渡・販売することも同様の罪に問われます。

スーパーコピーを見抜けず、本物だと思って知らずに第三者へ売ってしまった場合、自分が罪に問われる可能性もあります。

こうした観点からも、スーパーコピーはしっかり見抜かなければなりません。

 

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エルメスのスーパーコピーとは?

 

エルメスのバッグは高値で取り引きされており、中古市場でも手に入りにくいものが多いです。

需要に対して供給が追いついていないため、中古市場に出回っても、価値がほとんど下がらない状況が続いています。

また、「少しでも安くエルメスを買いたい」というニーズだけでなく、本物でなくても「エルメスに似たバッグを手頃な価格で手に入れたい」というニーズも増えてきています。

こうした状況が、エルメスのスーパーコピー市場の拡大に大きく影響しています。

 

エルメス元従業員によるスーパーコピー製造・販売の事件が発生

2020年には、エルメスの元従業員による「偽バーキン製造販売事件」が発生しました。

イタリアから仕入れた上質なワニ革と本物のファスナーを使用し、エルメスで培ったノウハウを駆使して、完成度の高いレプリカを製造・販売したのです。

逮捕された元従業員の中には、レザー裁断のエキスパートや、レザーの仕入れ担当者なども含まれていました。

エルメスの機密情報が漏えいしたことにより、今後さらに精巧なスーパーコピーが出回る可能性も十分に考えられます。

そのため、より精度の高い真贋の確認方法が求められると言えるでしょう。

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エルメスのピコタンの買取なら「おたからや」

エルメスのピコタンの偽物を見分けるには、細部までしっかり目を通し、様々な要素を複合的に判断する必要があります。

とりわけ、エルメスのスーパーコピーは非常に精度が高く、蓄積された査定知識と経験がなければ、偽物を見分けるのは至難の業です。

「おたからや」は、ブランド品や貴金属の買取に20年以上携わってきた買取専門店です。

ピコタンをはじめ、エルメスのバッグの査定知識が豊富な鑑定士も数多く在籍しており、確かな買取実績がございます。

蓄積されたノウハウで、お品物を最大限評価するよう努めておりますので、ピコタンの売却を検討している方は、ぜひ一度「おたからや」にご相談ください。

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