エルメスを代表するバーキンとケリーは、二人の女性の名を冠したエルメスの名作になります。イギリスの女優ジェーン・バーキン、モナコ公妃だったグレース・ケリー、それぞれのエピソードがあり由来を含めて全世界で愛されている製品です。
今回はバーキンとケリーの違いや特徴について紹介していきます。
実用性が高いエルメスのバーキン
エルメスを代表するのはイギリスの女優ジェーン・バーキンが愛用したバーキンです。ケリーがエレガントな印象ならば、バーキンは活動的でカジュアルな印象だと言われております。バーキンの原型になったのはエルメスが1930年に発表したオータクロアと呼ばれる馬具やブーツを収納し運搬するためのバッグです。派生モデルとして姉妹関係にあり、デザインも良く似ております。
この時のバーキンは40センチサイズで、オータクロアが正方形の比率で作られているのに対して、バーキンは横長のデザインになっています。日本では小型の30センチサイズや35センチサイズが一般的で、小柄な日本人にはやや小型のハンドバッグが使いやすいとされています。
バーキンの誕生は、歌手であり女優であったジェーン・バーキンが、偶然飛行機で隣り合った当時のエルメスの会長であるジャン=ルイ・デュマに使いやすいマザーバッグがなくて困っていると相談したことによって誕生しました。オータクロアモデルを改良して日常に使いやすいサイズに直し、子供を持つ母親が使いやすいように細部をデザインし直してエルメスの名品バーキンは生まれました。
ケリーよりも外観はよりシンプルさが強調されたデザインで、バッグの底には鋲が打たれており、汚れた地面に置いてもバッグ本体を汚したり痛めることもありません。見た目よりも収納力が高く、底部に向かうほど広い台形型になっており、安定感が強いことはバーキンを活動的な印象にさせるポイントです。
ケリーと共通している部分でもありますが、フラップとベルトとターンバックルで開閉をするシステムです。さらにカデナという錠前を付けることで盗難などから中身を守ってくれます。クロアのベルト通しには金属パーツが使われており、ケリーよりもラフな使い方を想定できます。細部が少しずつ異なっており、それが全体の印象を大きく変えております。
エレガントな雰囲気のケリー
1956年に当時のモナコ皇妃であるグレースケリーが妊娠中の際、街中で急にカメラを向けられて咄嗟にお腹を守ったのがケリーバッグの始まりと言われています。ショルダーストラップ付の台形のフォルムで、三角形のマチは形作りと強度に貢献しております。
直線的なフラップが特徴的で、フラップを止めるためにベルトとバックルが付属しています。さらに旅行カバンとしての出自がこのモデルの特徴のため、南京錠カデナが取付けられるようになっています。このベルトとバックルと鍵は、それぞれクロアやカデナと呼ばれており、鍵をカバーするレザーのキーホルダークローシュと共にエルメスのケリーのアイコンになっています。
1956年のモナコ皇妃の印象が強く、その後に改名されて彼女の名前を冠してケリーと正式に呼ばれるようになりました。それ以前はサック・ア・クロアの名前で親しまれており、エルメスの女性用ハンドバッグの定番商品として知られていました。このサック・ア・クロアにも原形があります。それはオータクロアというエルメスのバッグの正に原点の製品になります。
オータクロアはまだ自動車が普及する前の1892年に誕生しました。馬の鞍を収納するために現在のエルメスのバッグよりもかなり大きいサイズであったと言われています。鞍だけではなく馬具に関する道具も収納出来るように機能的で頑丈に作られておりました。
馬具を作る時に用いるサドルステッチは縫い糸を交差させながら縫い進めてゆくので、片方が切れても解れることはありません。馬具やオータクロアで培った技術でケリーバッグは製造されているために、頑丈さは折り紙付きです。
内縫いと外縫いのモデルがあり、人によって印象は変わりますがフォーマルなのが外縫いで、カジュアルなのが内縫いと言われることが多いです。カラーや素材によっても印象が変わるので、ベーシックなブラックの外縫いモデルからパステルカラーの内縫いモデルまで同じバッグとは思えないほど雰囲気が変化することもケリーバッグの魅力です。
ケリーとバーキンの比較
ケリーとバーキンは、元々同じモデルから派生しております。それはサック・ア・クロアと呼ばれる女性用のハンドバッグです。このサック・ア・クロアは名品として知られておりますが、元々の原形は馬の鞍や馬具の道具を運ぶために作られたオータクロアという製品が原形になっています。
オータクロアは馬の鞍を収納するための大型バッグだったので、日常で使うには大き過ぎました。後に自動車が人々の移動手段になり荷物は少なく移動が可能になったため、鞄も用途やニーズに合わせて進化していきました。エルメスではそれがサック・ア・クロアモデルになります。
ケリーとバーキンは、元になるモデルが共通しているので、どちらもフラップで開閉を行い、フロント部分にはカデナという錠前とクローシュという鍵カバーが付属しているという共通点があります。異なっている部分は、上部のハンドルはケリーが一本でバーキンは二本です。なので、ケリーはエレガントと呼ばれており、二本ハンドルで重量物にも対応したバーキンは活動的だと言われています。
他にも、ケリーは見た目の美しさを重視しており外ポケットなどはありません。対するバーキンにはフロントと背面にポケットがあり、小物の収納などが便利になっています。また、バーキンはサイドベルトの構造でマチ幅を広げ、荷物の増加にも対応する特徴があります。ジェーン・バーキンが使用したようにマザーバッグとしても活躍してくれます。
もう一つの違いがショルダーストラップであり、ケリーには25サイズ以上ならばショルダーストラップが付属しているのです。一方のバーキンは手持ちバッグの機能しかありません。
バーキンはクロアでフラップを止めずにフラップを内側に織り込んで使うと、トートバッグのようにラフに使えます。雰囲気が変わって、より活動的な印象になります。スタイルと調和しながら頑丈で長く使えることは、全てのエルメスのバッグに共通した最大のメリットになります。
用途で比較したい
エルメスのバーキンとケリー
ケリーには11種類のサイズ展開があり、高さ11cm幅15cm厚み5cmのミニミニケリーから、最大サイズの高さ28cm幅40cm厚み16cmの40cmモデルサイズまで、多彩さが魅力になります。素材や色などでも印象が大きく変わり、フラップとボディの配色を変化させたコンビカラー、レザーではなく異素材を使ったコンセプトモデルまでバリエーションは数多くあるのです。
黒のミニケリーが落ち着いた大人の女性というイメージならば、赤と黄色の配色のミニケリーならばポップで活動的なイメージになります。クロコ系の素材ならば重厚感がありますし、ボックスカーフなどは深みのあるツヤ感で女性らしさを演出してくれます。フォーマル寄りのケリーだからこそ、2つ目や3つ目は遊び心のあるモデルを選ぶといいかもしれません。
カジュアルな印象のバーキンは、大きな収納力が魅力のアイテムです。30cmモデル,35cmモデル,40cmモデルの展開があり、荷物量に合わせて選択することが出来ます。カラーを落ち着いたものにすればビジネスバッグとしても利用が可能です。書類を入れたり私物を入れるのならば、大き目の35cmや40cmサイズがおすすめになります。
バーキンの魅力はラフなジーンズスタイルからスーツスタイルまで幅広く対応してくれることです。一番人気のボックスカーフモデルでも、艶消しと艶有りでは印象が大きく変わります。ファブリックとのコンビモデルでクラシックさを表現したり、オーストリッチなどの素材を大胆なカラーに染めたモデルまで多彩な展開が魅力的です。
まとめ
エルメスの双璧を成すケリーとバーキンはオーダー待ちが発生するぐらい人気です。高い定価以上の魅力があり、上質な素材を1人の職人が20時間以上の時間をかけて丁寧にハンドメイドしているので、渉外一度は使ってみたいと思うバッグであるとは間違いありません。
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