エルメスを代表するバーキンとケリーは、二人の女性の名を冠した名品中の名品になります。モナコ公妃だったグレースケリー、
当時母親になったばかりだったジェーン・バーキンに、それぞれのエピソードがあり由来を含めて全世界で愛されているのです。
エレガントな雰囲気の
ケリーバッグ
1956年に当時のモナコ皇妃であるグレースケリーが、妊娠中に急にカメラを向けられて咄嗟にお腹を守ったのがケリーバッグの始まりの瞬間です。ショルダーストラップ付の台形のフォルムで、三角形のマチは形作りと強度に貢献しております。
直線的なフラップが特徴的で、フラップを止めるためにベルトとバックルが付属しているのです。さらに旅行カバンとしての出自がこのモデルの特徴のために、南京錠カデナが取付けられるようになっております。このベルトとバックルと鍵は、それぞれクロアやカデナと呼ばれており、鍵をカバーするレザーのキーホルダークローシュと共に、エルメスのケリーのアイコンになっているのです。
1956年のモナコ皇妃の印象が強く、その後に改名されて彼女の名前を冠してケリーと正式に呼ばれるようになりました。それ以前はサック・ア・クロアの名前で親しまれており、エルメスの女性用ハンドバッグの定番商品として知られていたのです。このサック・ア・クロアにも原形があります。それはオータクロアというエルメスのバッグの正に原点の製品になります。
オータクロアはまだ自動車が普及する前の1892年に誕生しました。馬の鞍を収納するために大型のモデルであり、現在のエルメスのバッグよりもかなり巨大であったと言われております。鞍だけではなく馬具に関する道具も収納出来るように、機能的で頑丈に作られておりました。
馬具を作る時に用いるサドルステッチは、縫い糸を交差させながら縫い進めてゆくので、片方が切れても解れることはありません。馬具やオータクロアで培った技術でケリーバッグは製造されているために、頑丈さは折り紙付きなのです。
ケリーバッグには内縫いと外縫いのモデルがあり、人によって印象は変わりますがフォーマルなのが外縫いで、カジュアルなのが内縫いと言われることが多くあります。カラーや素材によっても印象が変わるので、ベーシックなブラックの外縫いモデルから、パステルカラーの内縫いモデルまで同じバッグとは思えないほど雰囲気が変化することもケリーバッグの魅力です。
実用性が高い
エルメスのバーキン
エルメスを代表するのはケリーバッグと、ジェーン・バーキンが愛用したバーキンバッグです。ケリーがエレガントな印象ならば、バーキンは活動的でカジュアルな印象だと言われております。二つのバッグの原型になったのはオータクロアと呼ばれる、馬具を収納し運搬するためのラゲッジバッグでした。だから派生モデルとして姉妹関係にあり、デザインも良く似ております。
しかし違うことはケリーが内縫いと外縫いがあることに対して、バーキンはパイピング処理がされた内縫いタイプしか通常ラインアップには存在しません。外観はよりシンプルさが強調された結果になります。そこには鋲が打たれており、汚れた地面に置いてもバッグ本体を汚したり、痛めることもありません。見た目よりも収納力が高く、底部に向かうほど広い台形型になっており、安定感が強いこともバーキンを活動的な印象にさせるポイントになります。
ケリーと共通している部分でもありますが、フラップとベルトとターンバックルで開閉をするシステムです。さらにカデナという錠前を付けることで、盗難などから中身を守ってくれます。クロアのベルト通しには金属パーツが使われており、ケリーよりもラフな使い方を想定できるのです。細部が少しずつ異なっており、それが全体の印象を大きく変えております。
バーキンの誕生は歌手であり女優であったジェーン・バーキンが、偶然隣り合った当時のエルメスの会長であるジャン=ルイ・デュマに、使いやすいマザーバッグがなくて困っていると雑談したことによって誕生しました。オータクロアモデルを改良して日常に使いやすいサイズに直し、子供を持つ母親が使いやすいように細部をデザインし直してエルメスの名品バーキンは生まれました。
この時のバーキンは40センチサイズで、オータクロアが正方形の比率で作られているのに対して、バーキンは横長のデザインになっています。日本では小型の30センチサイズや35センチサイズが一般的で、小柄な日本人にはやや小型のハンドバッグが使いやすいみたいです。
ケリーバッグとバーキンバッグの比較
エルメスのケリーバッグとバーキンバッグは、元々同じモデルから派生しております。それはサック・ア・クロアと呼ばれる女性用のハンドバッグです。このサック・ア・クロアは名品として知られておりますが、元々の原形は馬の鞍や馬具の道具を運ぶために作られたオータクロアという製品が原形になっております。
オータクロアは馬の鞍を収納するための大型バッグでしたから、日常で使うには大き過ぎました。後に自動車が人々の移動手段になり、身の回りの物をエレガントに運ぶために鞄は生まれて進化していったのです。エルメスではそれがサック・ア・クロアモデルになります。
エルメスのケリーバッグとバーキンバッグは、元になるモデルが共通しているので細部にも共通点が多くあるのです。どちらもフラップで開閉を行い、フロント部分にはカデナという錠前とクローシュという鍵カバーが付属しております。しかし異なっている部分もあり、上部のハンドルはケリーが一本でバーキンは二本です。だからケリーはエレガントと呼ばれており、二本ハンドルで重量物にも対応したバーキンは活動的だと評価されます。
他にもケリーは見た目の美しさを重視しており、外ポケットなどはありません。対するバーキンにはフロントと背面にポケットがあり、小物の収納などが便利になっております。またバーキンはサイドベルトの構造でマチ幅を広げ、荷物の増加にも対応する特徴があるのです。ジェーン・バーキンが使用したように、マザーバッグとしても活躍してくれます。
もう一つの違いがショルダーストラップであり、ケリーには25サイズ以上ならばショルダーストラップが付属しているのです。一方のバーキンは手持ちバッグの機能しかありません。
バーキンバッグはクロアでフラップを止めずに、フラップを内側に織り込んで使うとトートバッグのようにラフに使います。雰囲気が変わってより活動的な印象になるのです。スタイルと調和しながら頑丈で長く使えることは、全てのエルメスのバッグに共通した最大のメリットになります。
用途で比較したい
エルメスのケリーとバーキン
ケリーには外縫いと内縫いモデルがあり、どちらもフォーマルに対応出来るデザインが特徴になります。黒や濃いネイビーカラーなどは、式典やフォーマルなパーティーのバッグにも最適なデザインです。こうした時には小さめのミニケリーと呼ばれているバッグを持ってみるのがいいかもしれません。
エルメスのケリーバッグには11種類の展開があり、高さ11センチ幅15センチ厚み5センチのミニミニケリーから、最大サイズの高さ28センチ幅40センチ厚み16センチの内縫いケリー40センチサイズまで、大きさも多彩なのが魅力になります。素材や色などでも印象が大きく変わりますし、フラップとボディの配色を変化させたコンビカラー、レザーではなく異素材を使ったコンセプトモデルまでバリエーションは数多くあるのです。
黒のミニケリーが落ち着いた大人の女性というイメージならば、赤と黄色の配色のミニケリーならばポップで活動的なイメージになります。クロコ系の素材ならば重厚感がありますし、ボックスカーフなどは深みのあるツヤ感で女性らしさを演出してくれるのです。フォーマル寄りのケリーだからこそ、2つ目や3つ目は遊び心のあるモデルを選ぶといいかもしれません。
カジュアルな印象のバーキンは、大きな収納力が魅力のアイテムです。30センチモデル35センチモデル40センチモデルの展開があり、荷物量に合わせて選択することが出来ます。カラーを落ち着いたものにすれば、ビジネスバッグとしても利用が可能です。書類を入れたり、私物を入れるのならば、大き目の40センチサイズがおすすめになります。
バーキンの魅力はラフなジーンズスタイルから、スーツスタイルまで幅広く対応してくれることです。一番人気のボックスカーフモデルでも、艶消しと艶有りでは印象が大きく変わります。ファブリックとのコンビモデルでクラシックさを表現したり、オーストリッチなどの素材を大胆なカラーに染めたモデルまで定番だけあって多彩な展開が魅力的です。
まとめ
エルメスの双璧を成すケリーバッグとバーキンバッグは、オーダー待ちが発生するぐらい人気です。価格は高いですが魅力はそれ以上あります。世界一の素材を使い、1人の職人が20時間以上の時間をかけて丁寧にハンドメイドする珠玉のバッグです。
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