エルメス「ヴィクトリア」とは？収納力抜群の人気バッグの魅力・種類・歴史を徹底解説

エルメスの「ヴィクトリア（Victoria）」は、エルメスが展開する人気のボストンバッグシリーズです。シンプルで上品な見た目と実用性の高さから、多くのエルメスファンに愛されています。

バーキンやケリーほど知名度は高くないものの、その収納力と軽さで日常使いしやすい点が魅力です。この記事では、エルメス・ヴィクトリアの歴史や特徴、種類、サイズ展開から人気モデルや買取のポイントまで、徹底的に解説します。

エルメス「ヴィクトリア」の歴史

エルメス・ヴィクトリアは、もともと1997年にエルメスの年間テーマ「アフリカ」にちなみ、ジンバブエのヴィクトリア滝に由来する名前で誕生しました。

その後、2007年にミディアムサイズのボストンバッグとして本格的に発表され、エレガントなデザインと使い勝手の良さ、肩に掛けられる長いハンドルなどから世界中で愛される定番バッグとなりました。エルメスでは珍しいボストン型のバッグですが、本体と持ち手のバランスが絶妙でエレガントな雰囲気を醸し出しています。

ヴィクトリアの「エラン」と「カバス」の違い

ヴィクトリアには大きく分けて「エラン」と「カバス」という2種類のタイプがあります。どちらも名前こそ違いますが同じ「ヴィクトリア」シリーズの仲間です。

まずヴィクトリア・エランは、一般的にイメージされる横長のボストンバッグ型のヴィクトリアを指します。対してヴィクトリア・カバスは縦長のトートバッグ型で、形状や用途がエランとは異なります。

ヴィクトリア・エラン

ヴィクトリア・エランは横長の長方形シルエットが特徴で、エルメスのヴィクトリアと言えば通常こちらを指します。旅行鞄をルーツに持つだけありサイズ展開が豊富で、普段使いから旅行まで用途に応じて選べる汎用性の高いタイプです。

ミディアムサイズのエランでも見た目以上の収納力があり、たとえ小ぶりなサイズでも必要十分な荷物を収めることができます。横長で優美なフォルムにはエルメスならではのエレガンスが漂い、男女を問わず人気です。

ヴィクトリア・カバス

ヴィクトリア・カバスは縦長のトートバッグ型のヴィクトリアです。一見すると他サイズのヴィクトリアとは別物のようですが、横幅はエランとほぼ同じで高さが大きく異なるデザインとなっています。

代表的なヴィクトリア・カバスのサイズは約W45×H41×D15cmほどで、エランとは違い開口部にファスナーや南京錠が付いていないオープンタイプのトートバッグです。カジュアルなスタイルに合わせやすく、サブバッグや買い物用バッグとしても使いやすいのがカバスの魅力です。

エルメス・ヴィクトリアの主な特徴・魅力

エルメス・ヴィクトリアは機能性とデザイン性を兼ね備えた優れたバッグです。ここではヴィクトリアの代表的な特徴を詳しく見てみましょう。

高い収納力と優れた使い勝手

ヴィクトリア最大の魅力としてまず挙げられるのが、その収納力の高さです。横長のボストン型フォルムは一見コンパクトに見えますが、実は奥行き（マチ）がしっかりと確保されており、見た目以上に荷物が入ります。サイズごとに容量は異なりますが、いずれのモデルもA4書類やペットボトルなど日常の必需品を余裕をもって収納可能です。

また、開口部が大きく開くデザインのため、中身の出し入れがスムーズで、たくさん入れても必要なものをすぐ探し出せる使い勝手の良さがあります。内側には大型ポケットやマチ付きポケットが備えられており、小物の整理もしやすく工夫されています。

比較的軽量なレザーバッグ

一般的にレザーバッグは重量がかさみがちですが、ヴィクトリアは軽さも大きな特徴です。外側に高級レザーを使用しつつ、内装をキャンバス布地にすることで、同等サイズのオールレザー製バッグよりも軽量化を実現しています。

例えば、人気のバーキン35とヴィクトリア35を比較すると、ヴィクトリア35の方が約70gも軽く作られており、荷物を入れて持ち歩いた際の負担が軽減されています。

レザーの高級感を保ちながらも日常使いしやすい軽やかさは、ヴィクトリアならではのメリットでしょう。荷物をたっぷり入れても腕や肩に負担が少なく、長時間の外出でも疲れにくいと評判です。

南京錠付きで防犯性も安心

ボストン型のヴィクトリア・エランには、エルメスお馴染みのカデナ（南京錠）が付属しています。ファスナーで開閉する口部分に南京錠を掛けられるため、バッグの中身を盗難や紛失から守る防犯対策として役立ちます。付属のパドロック（金具）はエルメス独自デザインで、使わないときでもバッグのチャームのように上品なアクセントになっています。

両開きのダブルファスナーと南京錠の組み合わせで開口部を二重ロックできる安心感があり、特に旅行や出張など貴重品を持ち歩くシーンで頼もしいでしょう。安全性とエレガンスを両立させた細部へのこだわりも、ヴィクトリアならではの魅力です。

シンプルで上品なデザイン性

ヴィクトリアは一目でエルメスと主張しすぎないシンプルなデザインも人気の理由です。無駄のないクリーンなフォルムは様々なファッションに溶け込みやすく、カジュアルからビジネスまでシーンを選びません。長めのハンドルと程よいスリムさを持つサイズ感は持ち運びやすく、肩掛け・手提げのどちらでもスマートに決まります。

また、カラーバリエーションも豊富で、定番のブラックやエトゥープ（グレージュ）など落ち着いた色から、ブルージーンやルージュ（赤）などコーディネートのアクセントになる鮮やかな色まで揃っています。

上質なレザーは使い込むほどに風合いが増し、持ち主だけの「相棒」に育っていく過程も楽しめます。流行に左右されないタイムレスなデザインと実用性の高さを兼ね備えたヴィクトリアは、まさにエルメスらしい優雅さを日常で味わえる理想的なバッグと言えるでしょう。

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エルメス ヴィクトリアのサイズ展開とモデル比較

用途に合わせて選べるよう、ヴィクトリアシリーズは豊富なサイズ展開が用意されています。全体的にエルメス他モデルより大きめの設計で、最も小さいサイズでもA4書類が収まる実用性があります。

ここでは、代表的なヴィクトリアのサイズとモデルを紹介します。

ヴィクトリアII 35

ヴィクトリアII 35（約W35×H23×D15cm）は、ヴィクトリアの中で最もオーソドックスかつ人気のサイズです。日常使いに最適な大きさで、見た目以上に収納できるマチのゆとりがあります。長い持ち手は肩にも掛けやすく、内側には大きなオープンポケットが備わり機能的です。

ちなみに「ヴィクトリア」と「ヴィクトリアII」の明確な違いは公式にはアナウンスされていませんが、付属品と内ポケットの仕様に違いがあります。

「ヴィクトリア」は南京錠とネームタグが付属し内ポケットにファスナーが無いのに対し、「ヴィクトリアII」は南京錠のみで内ポケットにファスナー付きといった相違点があります。外観デザインに大きな差はないため、中古市場では両者まとめて「ヴィクトリア35」と呼ばれることもあります。

ヴィクトリア・エラン 38

ヴィクトリア・エラン 38（約W38×H20×D9cm）は、その名の通りエラン（細長）タイプのヴィクトリアで、スリムな横長シルエットが洗練された印象のモデルです。幅がしっかりとある分収納力も十分で、スマートフォンや長財布、手帳、ポーチなど日常携行品をひと通り収めることができます。

持ち手が長めなので肩掛けもしやすく、スリムながらビジネスバッグとしても人気があります。内装にはキャンバス地が採用され、ファスナー付きポケットが2つ備え付けられているため機能面も優秀です。

エルメスらしい上質さとスマートな形状を両立した38cmモデルは、男女問わず支持されるミディアムサイズとして活躍しています。

ヴィクトリア 43

ヴィクトリア 43（約W43×H28×D21cm）は、ヴィクトリアシリーズの中でも大きめサイズに分類されるモデルです。横幅・奥行ともにたっぷりと確保されており、雑誌や500mlペットボトルも無理なく収納できます。

男性が持ってもしっくりくるサイズ感で、スマートフォンや財布、手帳といった日常必需品に加え、折り畳み傘やタブレット端末などを入れてもまだ余裕があるほどです。

その抜群の収納力から小旅行や出張用バッグとしても重宝し、さらにスポーツジムや趣味の道具を持ち運ぶ際のボストンバッグとしてもおすすめできます。汎用性が高く男女問わず人気のサイズで、ヴィクトリアらしい実用性を存分に発揮するモデルと言えるでしょう。

ヴィクトリア 50

ヴィクトリア 50（約W50×H35×D14.5cm）は、ヴィクトリアシリーズ最大級の大型ボストンバッグです。容量が非常に大きいため、旅行用バッグとして最適なモデルになります。ファスナーは底近くまで大きく開く仕様で、荷造りや取り出しがしやすくスーツケースに近い感覚で使えます。

1泊程度の旅行荷物やゴルフ用品などもまとめて収納でき、その堂々としたシルエットはエレガントで存在感抜群です。頑丈な作りとエルメスならではの高級感が融合した50cmモデルは、「贅沢な旅のお供」としてふさわしい逸品でしょう。

ヴィクトリアの中古市場での評価

エルメス・ヴィクトリアはその実用性とエレガンスから中古市場でも安定した人気を誇ります。バーキンやケリーと比べ知名度ゆえのプレミアこそ低いものの、同ブランドの他モデル同様に高水準のコレクションと位置づけられており、高い需要が続いています。

ここでは特に人気のモデルや注目のトピック、中古取引の傾向について紹介します。

高価買取が期待できる人気モデルとは

ヴィクトリアは男女問わず支持されるユニセックスなバッグで、新色・定番色いずれも流通数が少なくリユース市場で引き合いの強いモデルです。カラーでは合わせやすいブラック（黒）やエトープ（グレージュ）などの定番色が特に人気で、どんなファッションにも馴染み品の良さを引き立てます。

中古買取価格は安定して高めで、状態が良好であれば思わぬ高額査定がつくことも期待できるでしょう。エルメス製品全般に言えることですが、購入時の付属品が揃っているか、革の状態にダメージが少ないかなどが査定ポイントになります。

話題の「きのこ由来」新素材モデルも登場

近年、エルメスは伝統のクラフトマンシップと革新技術を融合させた取り組みも行っています。2021～2022年秋冬コレクションでは、ヴィクトリアの特別仕様モデルとして、きのこを原料にした新素材「シルヴァニア」を用いたバッグが発表され注目を集めました。

シルヴァニアはアメリカのバイオ企業マイコワークス（MycoWorks）社とエルメスが共同開発した素材で、きのこの菌糸体から作られるレザー代替マテリアルです。エルメスのなめし工房で独自の「ファイン・マイセリウム」技術を用いて仕上げられており、柔らかく独特の艶と美しい琥珀色が特徴となっています。

動物由来ではなく環境負荷が少ない点でも画期的で、エコとラグジュアリーを両立させた試みとして話題になりました。現在このヴィクトリアのエコ素材モデルは限定的な展開ですが、エルメスの革新性を示すエピソードとしてファンの間で語られています。

まとめ

エルメス「ヴィクトリア」は、エルメスらしいエレガンスと実用性を兼ね備えた隠れた名品バッグです。軽やかなのに収納力抜群な点や、防犯性への配慮、肩に掛けられる利便性など、日常使いしやすい工夫が随所に凝らされています。憧れのバーキンやケリーに比べて入手のハードルが高すぎない点もヴィクトリアの大きな魅力と言えるでしょう。

初めてのエルメスバッグとしても最適で、使うほどに愛着が深まるパートナーのような存在になってくれるはずです。もし、ヴィクトリアをお持ちで、「使う機会が減ってしまったので手放そうか」と考えているなら、ぜひ一度「おたからや」の無料査定をご利用ください。

「おたからや」での「ヴィクトリア」の参考買取価格

「おたからや」での「ヴィクトリア」の参考買取価格をご紹介します。

画像	商品名	参考買取価格
	エルメス ヴィクトリア35 ショルダーバッグ	285,000円
	エルメス ヴィクトリア 35 ショルダーバッグ レザー ブラック T刻印	266,000円
	エルメス ヴィクトリア 43 ボストンバッグ トゴ ブラウン G刻印	163,000円
	エルメス ヴィクトリア エラン 38 ボストンバッグ トゴ レッド C刻印	134,000円
	エルメス ヴィクトリア カバス 32 トートバッグ トゴ ゴールド	97,000円

※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。

エルメス「ヴィクトリア」はサイズ（35／43／エランなど）やレザーの種類、刻印年・カラーによって相場が大きく変動します。特にトゴや人気のブラック／ゴールド系は需要が高く、付属品の完備やハンドル・角の摩耗程度によって査定額に差が出やすいモデルです。

「おたからや」では、世界 44 ヵ国との取引実績を活かし、ステッチや金具の状態までプロの鑑定士が丁寧にチェックし、国内外の最新リセールデータを反映した高水準の査定額をご提示いたします。ヴィクトリアの売却をご検討の際は、まずは無料査定だけでもお気軽にご相談ください。

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エルメス ヴィクトリアの買取なら「おたからや」にお任せください。トリヨンクレマンスやトゴなどレザーの種類、35・40などのサイズ、刻印年や付属品の有無を熟練鑑定士が一点ずつ丁寧に確認し、国内外の最新相場を反映した高水準の査定額をご提示いたします。

希少な限定カラーや旅行による使用感があるお品でも正確に価値を見極め、査定後はご成約と同時に即日現金でお支払い可能です。全国の店舗でスピーディーかつ誠実に対応いたしますので、大切なヴィクトリアを納得の価格で売却したい方は、実績と信頼の「おたからや」へぜひご相談ください。

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