プラチナの比重とは?自分で調べる方法や高く売却するためのポイントをご紹介
プラチナを売却する際、高く売却できるかどうかは、比重が重要なポイントとなります。
近年、プラチナの買取相場は上昇傾向にあり、本物のプラチナであれば、高値で売却できる可能性があります。
この記事では、プラチナの比重を測定する方法や測定時の注意点を詳しくご紹介いたします。
ご自身でプラチナの比重を測り、売却額を予想したい方は、ぜひご参考にしてください。
Contents
比重とは?
比重は、プラチナの真贋や純度を判断するための重要な指標ですが、その具体的な意味を知らない方も多いかもしれません。
ここでは、比重の意味についてご紹介いたします。
比重はある物質の密度と水の密度との比
比重とは、水の密度を基準として、物質が水より重いか軽いかを判断するための指標で、工業や医療などの様々な分野で、物質の密度を測定する際に活用されています。
比重は、以下の式のように、物質の密度と、同じ温度における水の密度を比較することで求められます。
- 比重=「物質の密度(単位体積あたりの質量)」÷「同じ温度における水の密度(1g/cm³)」
水の密度は、通常1g/cm³とされるため、比重は密度そのものと同義として扱われることもあります。
例えば、比重が2の物質の場合、同じ体積の水と比べて2倍の重さがあることを意味します。
比重と密度の違い
比重と密度は密接に関連していますが、指している値や用途には明確な違いがあります。
密度は、物質の単位体積あたりの質量を表し、「g/cm³」や「kg/m³」などの単位を持ちます。
一方、比重は、水の密度(1g/cm³)を基準として、物質の密度がどれだけ重いかを示す値であるため、単位を持ちません。
ただし、比重と密度は、単位の違いだけで、数値としては同じになります。
また、密度は、温度や圧力によって変化し、ある条件下の物質の性質や量を計算する際に使用されます。
一方、比重は、温度や圧力に影響されず、同じ条件下では一定となるため、物質同士を比較する際に用いられます。
比重と純度の関係
プラチナの比重は、プラチナの純度によって異なり、その純度が高いほど比重も大きくなる傾向があります。
純度の低いプラチナでは、硬度や加工性を高めるために、ほかの金属(イリジウム、コバルト、パラジウムなど)を混ぜています。
この混ぜ合わせる金属の種類や割合によって、比重が変化します。
以下は、主なプラチナの純度における比重の値です。
プラチナの純度 | 比重 |
---|---|
Pt999(純プラチナ) | 21.45 |
Pt950 | 20.04~21.50 |
Pt900 | 18.84~21.56 |
Pt850 | 18.48~19.90 |
ただし、「比重が高い=純度が高い」とは限らない場合もあります。
例えば、比重の高いイリジウムを混ぜるとプラチナの比重は高くなり、比重の低いコバルトを混ぜるとプラチナの比重は低くなります。
そのため、「Pt900(イリジウムを含む)」の比重が、プラチナ純度の高い「Pt950(コバルトを含む)」よりも高い値を示すことがあるのです。
比重は、プラチナの純度や真贋を判断するための重要な指標ですが、ほかの検査と併用することで、より正確な評価が可能になります。
- おたからや査定員のコメント
プラチナの比重を測定することで、本物の製品であることや、純度を確認することが可能です。
ただし、比重の数値だけでは、純度がはっきりと分からない場合もあります。
これは、プラチナに混ぜられている金属の種類や配合が、比重に影響を与えるためです。
プラチナの正確な純度や売却価格を知りたい場合は、貴金属に精通した査定員が在籍するおたからやへお気軽にご相談ください。
プラチナの比重を自分で調べる方法
プラチナを売却する前に、プラチナが本物かどうかを調べる方法として、比重の測定があります。
比重を測ることで、プラチナの純度や混ぜられている金属の種類をある程度推測することができます。
ここでは、ご自身でプラチナの比重を測定する方法をご紹介いたします。
必要なものを用意する
プラチナの比重を調べるためには、以下のアイテムをご用意ください。
- 比重を測るプラチナ製品
- 重量計
- 水道水
- プラチナ製品が入る透明の容器
- 糸
ピアスや指輪などの小さなジュエリーの比重を測る際は、小数点以下まで測れるデジタルスケールがおすすめです。
また、容器は、プラチナ製品を糸で吊るして入れても、底につかない程度の深さがあるものをご準備ください。
なお、糸は、細く軽いものほど測定の正確性が向上するため、釣り糸やテグスを使うことをおすすめします。
プラチナ製品の重さを測る
まず、重量計を平らで安定した場所に置き、「ゼロリセット」機能を使い、目盛り(重さの表示)をゼロに設定します。
そして、プラチナ製品を重量計に置き、数字が安定するのを待ち、表示された値を確認します。
この重量は比重の計算に使用しますので、メモしておいてください。
容器に水を入れる
次に、用意した容器に水を入れます。
後ほど、プラチナ製品を完全に水に沈める必要があるため、プラチナ製品が浸かる深さを確保してください。
水を入れた容器を重量計に置いたら、数字が安定するのを待ち、「ゼロリセット」機能を使って、目盛り(重さの表示)をゼロに設定します。
プラチナ製品を糸で吊るして水に入れる
次に、糸をプラチナ製品に巻き付け、緩まないよう適度な強さで結びます。
そして、糸を持ちながら、プラチナ製品を水中にゆっくりと沈めます。
その際、プラチナ製品が容器の底や側面に触れないよう、吊り上げた状態を維持します。
その状態のままで重量計の数字を確認し、表示が安定したら、値をメモしておいてください。
比重を計算する
プラチナ製品の重さと、水中で測ったプラチナ製品の重さをもとに、以下の式を使って比重を計算することができます。
- 「プラチナ製品の重さ」÷「水中で測ったプラチナ製品の重さ(=プラチナ製品の体積)」=比重
例えば、プラチナ製品の重さが10g、水中で測ったプラチナ製品の重さが0.47gだった場合、比重は「10÷0.47=21.28」となります。
Pt950(金を含むプラチナ合金)の比重が21.3前後であるため、Pt950に該当するプラチナ製品である可能性が高いと分かります。
プラチナの比重を調べる際の注意点
プラチナ製品の比重を調べることは、純度や真贋を確認するための有効な手段です。
ただし、比重を調べるときは、2つのポイントに注意しておくことが大切です。
比重だけでプラチナの真贋は判断できない
プラチナの比重測定は、本物と偽物を見分けるための有効な手段の1つです。
しかし、プラチナに近い比重を持つ金属や合金が存在しているため、比重だけでは確実な真贋の判断はできません。
例えば、比重が19.3のタングステンに、比重が高い金属を組み合わせることで、プラチナの比重(21.4)に近づけることが可能です。
そのため、比重測定は、プラチナ製品であることを確認するための判断材料の1つである認識を持っておくことが大切です。
宝石があしらわれている場合は正確な比重測定が難しい
宝石が施されたアクセサリーの場合、金属部分と宝石部分の比重が異なるため、正確な比重測定が困難です。
例えば、比重3.52のダイヤモンドや比重4.0のルビーなどの宝石があしらわれている場合、純プラチナの比重を超える場合もあります。
さらに、宝石の大きさや数、接着剤の使用や内部の空洞の有無なども、比重の測定値に影響を与えます。
特に、爪留めで宝石が固定されている場合や、チェーンを通すためのバチカン部分が存在する場合は、更に複雑な構造となるため、正確な測定は困難となります。
- おたからや査定員のコメント
ご自宅でも、プラチナ製品の比重を測定することで、真贋や純度の確認を行うことは可能です。
ただし、比重測定だけでは限界があるため、より確実にプラチナ製品の価値を見極めたい場合は、専門家に査定を依頼することをおすすめします。
おたからやでは、プラチナ製品に精通した専門家が在籍しておりますので、プラチナ製品の真贋や価値を正確に見極めることができます。
- 関連記事はこちら
・プラチナの見分け方と価値の理由を徹底解説!類似品との違いもご紹介
プラチナの真贋を比重以外で確かめる方法
プラチナ製品が本物か偽物かを判断するには、比重の測定以外にもいくつかの方法があります。
ここでは、比重の測定と併せて試していただきたい確認方法をご紹介いたします。
磁石に反応するかチェックする
純プラチナは非磁性金属であり、磁石にくっつくことはありません。
そのため、磁石に引き寄せられない場合は、本物のプラチナである可能性が高いと言えます。
一方、磁石に反応した場合は、プラチナ以外の金属が含まれていると考えられます。
ただし、純度の低いプラチナ製品は、磁石にくっつく金属が含まれている場合もあるため、磁石にわずかに反応することがあります。
そのため、磁石による確認は、あくまでも簡易的な判断方法の1つとして捉え、ほかの検査方法と組み合わせて判断することが大切です。
色合いが銀白色かチェックする
プラチナは、ほかの金属にはない独特の輝きと深みを持っており、その色合いや質感を観察することで、本物かどうかをある程度判断できます。
純粋なプラチナは、やや青みがかった銀白色で、光沢が柔らかく上品な色味をしています。
一方、プラチナと見た目が似ている以下の金属は、それぞれ特有の色味があります。
- 銀:プラチナよりも明るい白色で、派手な光沢がある。
- ステンレス:光沢が強く、やや明るい白色で、高級感に欠ける。
- ホワイトゴールド:黄色味がわずかに残る白色。ロジウムメッキが施されている場合は、プラチナに近い。
また、プラチナ製品であれば、表面に傷が付いても同じプラチナ素材が現れるため、光沢が持続します。
一方、メッキ製品の場合は、メッキが剥がれた箇所から異なる色味の金属が見えることが多いため、注意深く観察することで見分けることができます。
刻印の有無をチェックする
プラチナ製品には、一般的に純度を示す刻印が刻まれています。
以下の表のように、プラチナの純度によって刻印の種類が異なります。
刻印の種類 | プラチナの純度 |
---|---|
Pt999 | ほぼ100% |
Pt950 | 95% |
Pt900 | 90% |
Pt850 | 85% |
一部の製品には、製造者を示すホールマークや、製造年を表す刻印が施されている場合があります。
特に、高級ブランドの正式なジュエリーには、これらの刻印が施されていることが多いため、刻印が確認できた場合は、製品が本物である可能性が高まります。
また、刻印は、製品の目立たない部分に刻まれていることが一般的です。
リングの場合は、内側の帯部分に、ネックレスやブレスレットの場合は、留め具部分に刻印が施されていることが多いので、注意深く確認してみてください。
- 関連記事はこちら
・プラチナ製品の刻印が示す意味とは?間違われやすい刻印もご紹介
プラチナを高値で売却するための2つのポイント
ご自宅で比重測定や刻印の確認を行い、プラチナ製品である可能性が高いと分かった場合、その製品は高額で売却できる可能性があります。
プラチナは、貴金属としての希少性が高く、投資や工業用途としても注目されており、近年ではその価値が上昇傾向にあるからです。
ここでは、プラチナ製品をより高く売却するためのポイントをご紹介いたします。
箱や付属品も一緒に査定に出す
プラチナ製品を査定に出す際は、購入時の箱や付属品を一緒に提出することが、高く売却するためのポイントになります。
購入時の箱や専用のケース、保証書などが揃っている場合、プラチナ製品の信頼性が証明され、査定額がプラスに評価される可能性があります。
特に、ブランド品のプラチナジュエリーの場合は、正規の製品であることを証明する証明書を一緒に提出することで、更にプラスアルファの価値が見込めることがあります。
今すぐ売却する予定がない場合でも、箱や付属品をお持ちであれば、今後のためにきれいに保管しておくことをおすすめします。
買取相場が高いときに売却する
プラチナの買取相場は、プラチナの市場価格と密接に連動しており、経済の動向や需給バランスの変化によって日々変動しています。
プラチナは希少性の高い貴金属であり、供給量には限りがあるため、需要が増加するとその価格は上昇する傾向があります。
また、近年では、自動車の排ガス浄化触媒や脱炭素社会の実現において欠かせない素材として需要が高まっており、その価格は今後上昇していくと考えられています。
そのため、プラチナを高く売却するためには、最新の市場動向をチェックしながら、買取相場が高いタイミングを見極めて売却することが大切です。
- おたからや査定員のコメント
プラチナは、金以上に希少性が高く、自動車や医療分野など幅広い産業にとって欠かせない重要な素材です。
近年、様々な分野で需要が増加していることから、プラチナの買取相場も上昇傾向にあります。
お手元のプラチナ製品の価値が気になる方は、ぜひおたからやへお気軽にご相談ください。
また、プラチナの買取相場を毎日更新しておりますので、売却を検討される際にご活用ください。
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・プラチナの価格はこれからどうなる?価格推移・変動・予想を解説
プラチナの買取なら「おたからや」
プラチナを売却する際は、信頼できる買取業者に査定を依頼することが大切です。
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