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赤いカラーゴールドは
女性を虜にする?
レッドゴールドの概要や
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何故レッドゴールドは
女性を魅了するのか?

赤色は高貴なイメージもあり、レッドゴールドのアクセサリーは特に女性に人気があります。また一般的な金とは違い、やや赤みを帯びた特異的な見栄えであることから「いつか身に着けてみたい」といった憧れを抱いている方も多いのが特徴。

そんな赤色を多く含んだレッドゴールドは、銅と金を混ぜ合わせてできた金合金です。銅の配分が多ければ多いほど赤色くなり、その輝きを増していきます。

日本では赤色を含んだアイテムやジュエリーではルビーやガーネット等の宝石をイメージする方が多く、レッドゴールドを知らない方もいるでしょう。しかし、ヨーロッパでは数百年の歴史がある由緒正しいカラーゴールドとして広く利用されています。

 

レッドゴールドとは?

「赤金」と呼ばれるレッドゴールドは合金の一種となります。合金と言われても難しいかもしれませんが、合金とは金属と金属が混ざりあったもの。そんな合金のなかでも「カラーゴールド」と呼ばれる種類なのがレッドゴールドとなり、銅と金が混ざりあったものなのです。ここではレッドゴールドを理解する上で重要な合金やカラーゴールドについて解説します。

合金とは?

最初に説明するのは合金についてです。合金とはある金属と金属とが混ざりあったものとなります。そもそも金属とは金属原子が集まってできたものなので、その金属原子と金属原子が化学結合してできたものが合金(金合金)です。そのため、金合金を元の金属と金属に分けるのは難しく、簡単に剥がれるような金メッキなどとは区別されます。

カラーゴールドの定義

一般社団法人日本ジュエリー協会ではカラーゴールドのことを「カラーゴールドとは、地金本体が色相を持つ合金のことをいう」と定義されています。これは金メッキや金張り等の金属の表面に付着あるいは塗装したものは合金としないということになります。

金メッキとは金属などの物体の表面に金を吹き付ける手法となり、金は表面上薄く塗られてることから、簡単に引き剝がれてしまいます。そのため、金メッキ商品はあまり高価なものではなく、お手頃価格で手に入りやすいものとなっています。

また、金メッキが剥がれてきた商品をアンティーク商品として使うものもあり、商品によっては値段が高騰するものもあります。金張りは金メッキよりも分厚い金を使用することにより、金が剥がれにくい手法となります。

このように合金と金メッキ、金張りでは目的や加工方法が異なります。しかし、ホワイトゴールドだけカラーゴールドに区分されるものの、ロジウムメッキによって表面をコーティングしたものですので、厳密に区分するとカラーゴールドとして微妙なものもあります。

割金とは?

割金は合金を作る際に使用する金以外のもう一つの金属です。先ほどカラーゴールドは「金とどんな金属を混ぜ合わせるのか」で色味に変化が出ることを紹介しました。割金と金の配合次第で色が変化します。自分が欲しいもしくは持っているカラーゴールドの中にどんな金属が何%混じっているのか確認するのも面白いでしょう。代表的な割金として使用されるものはパラジウムや銀、銅、ニッケル、亜鉛となっています。

レッドゴールド以外のカラーゴールドにはどんなものがある?

レッドゴールド以外にも様々なカラーゴールドがあります。それぞれのカラーゴールドの金含有率や使用している他の金属、特徴をみていきましょう。

カラーゴールド 主な金含有率 使用している他の金属 特徴
ピンクゴールド 金75%・銅25%(K18の場合) 銀・パラジウム 硬いカラーゴールドのため加工しにくい
ホワイトゴールド 金75%・ニッケル25%もしくはパラジウム25%(K18の場合) 金・パラジウム ロジウムめっきが施されたカラーゴールド
イエローゴールド 金75%・25%の銀と銅(K18の場合) 金・銀・銅 金色よりも輝いてみえるカラーゴールド
パープルゴールド 金75%・アルミニウム25%(K18の場合) 金・アルミニウム 日本で誕生したカラーゴールド
レッドゴールド 金75%・銅25%(K18の場合) 金・銀・銅・パラジウム ピンクゴールドよりさらに硬く、加工しにくいカラーゴールド
ブラックゴールド 金75%・25%の銀とプラチナ(K18の場合) 金・銀・プラチナ 真っ黒という訳ではなく、若干黒い程度

 

各カラーゴールドの色だけでなく、どんな金属が使われているのかを考えながらアイテムやジュエリーを選べれば、より一層楽しくショッピングができることでしょう。レッドゴールド以外のカラーゴールドにも興味が沸いたら調べてみましょう。

金の純度や品位は24分率で決定する

金に銅や銀、パラジウムといった他の金属を混ぜ合わせて色味を出した合金がカラーゴールドでしたが、このカラーゴールドはもちろん金属の中にどれだけ金が含まれているかを表す際にKという記号を使います。Kはカラットとよばれ、「カラット」だけ聞くとダイヤモンドの重さを示すCのカラットと間違えそうですが、こちらは「C」ではなく、「K」ですので注意しましょう。

そんなK(karat)はどのような意味なのかというと重量を表しており、カラーゴールドや金の含んだ合金では、合金の中の金の重量比を表す指標となっています。Kは24分率となっており、K10であれば10/24、K18であれば18/24、K24であれば24/24という重量比になるのです。

K24に近づくほど金の含有率が高く、K0に近づくほど金の含有率が低くなります。ほとんどのお店でK0というアイテムは見かけないため、K10前後が金含有率の最低ラインになります。逆に最高ラインであるK24は金100%かというとそうではなく、金の含有率は国内で約99.99%、海外だと約99.950%といった数値になります。

K(karat)数 金含有率
K24 99.9%
K23 95.8%
K22 91.6%
K20 83.3%
K18 75.0%
K16 66.6%
K15 62.5%
K14 58.5%
K12 50.0%
K10 41.6%
K9 37.5%
K8 33.3%

 

上記の表の様に金の純度が決まっていますので、金の純度が高い(すなわち金の品位が高い)合金を購入したい場合はKの後に付随する数字が大きいものを購入しましょう。

ただ、カラーゴールドの場合はK(karat)の数値が大きければ色味が良い訳ではなく、割金(配合する他の金属)によって色合いが異なってきます。そのため、(karat)の数値が低いカラーゴールドが自分の好みの色という場合もあります。自分の好みの色のカラーゴールドを選んだ方が満足度が高くなる場合もありますので、「金の純度」をとるのか、「色合い」をとるのかは好みとなります。

合金の種類にはK14やK18といった形式で決める

合金はK(karat)という指標を使いますが、具体的にK10やK14はどのようなものなのかこの見出しでは解説します。

K(karat) 金の配分 混合物の配分
K10 約42% 約58%
K14 約58% 約42%
K18 約75% 約25%
K24 約99.99% 約0.01%

 

金と混合物の比はK10~K24で上記の様になります。K〇〇というのは24分率でどのくらい金が入っているのかといった指標ですから、K10やK14等、金の配分はあらかじめ決まっています。一方、混合物の方はパーセンテージが決まっていても、中身が銅だけなのか銀と銅なのかといった具合に様々です。価格の面でみると金を多く含む方が高くなりますので、K〇〇の数字が高くなれば高くなるほど価格は上昇します。

レッドゴールドの種類

レッドゴールドは金と銅の合金となりますが、K(karat)で表記されるレッドゴールドの中だけでも様々な種類があります。

K(karat) 金と銅の配分
K18 金75%:銅25%
K14 金58.5%:銅41.5%
K12 金50%:銅50%
K10 金41.6%:銅58.4%
K9.6 金40%:銅60%

 

レッドゴールドの色味は銅によって出ていますので、銅の成分が多ければ多いほど赤みは増していきます。手に入れやすいレッドゴールドだとK18やK14となってきますので、赤みが濃いのが欲しければK14を、金の割合が多い方が欲しければK18がおすすめです。

Kの後に付随する数字が小さいと金の比率が高まるため、オレンジ色に近いレッドゴールドとなり、Kの後に付随する数字が大きいほどより単色の赤に近いていきます。単色の赤色に近いレッドゴールドが好きな方はK18を、オレンジに近いレッドゴールドが好きな方はK10を試してみてはいかがでしょうか。

 

レッドゴールドのメリット

これまでレッドゴールドの基礎知識を紹介してきましたので、今度はレッドゴールドのメリットを紹介します。レッドゴールドの最大のメリットは傷つきにくいカラーゴールドであることです。

傷つきにくいカラーゴールド

合金が傷つきやすいのかどうかは「モース硬度」を使って測定することが可能です。モース硬度とは指標となる鉱物と擦り合わせた際に傷をつけることが可能かどうかで判断します。一番モース硬度が低いのは1で一番傷をつけるのが難しいのが10です。

モース硬度早見表

モース硬度 特徴
10 ダイヤモンドと同じ硬度
9 トパーズ等に傷をつけることが可能
8 クォーツ等に傷をつけることが可能
7 ガラス等に傷をつけることが可能
6 ナイフによりに傷をつけることが出来ない可能
5 ナイフにより少し傷をつけることが可能
4 ナイフにより傷をつけることが可能
3 硬貨で傷をつけることが可能
2 爪で傷をつけることが可能
1 簡単に傷をつけることが可能

レッドゴールドのK18はモース硬度3、K14はモース硬度4レベルとなっていますので、ナイフや硬貨で意図的に傷をつけようとしない限りは大丈夫といえるでしょう。

またモース硬度の他にもビッカース硬度やヌープ硬度といった宝石の硬度を計測する指標があります。今回紹介したモース硬度は鉱物同士を擦り合わせたものでしたが、ビッカース硬度はダイヤモンドを検査石としてカラーゴールドを圧迫、窪みがどれくらいできるかを計測します。

ビッカース硬度はダイヤモンドを検査石として、カラーゴールドに荷重を加え、どの程度くぼんだかで判定します。ヌープ硬度は細長い四角錐のダイヤモンドを検査石として、カラーゴールドに荷重を加え、どの程度くぼんだかで判定します。どの検査方法もカラーゴールドの硬度がどれくらいか知りたい時の指標となるので、覚えておきましょう。

同系統の色がたくさんある

レッドゴールドにはローズゴールドやピンクゴールド、オレンジゴールドといった同系統の色がたくさんあります。他のカラーゴールドではここまで同系統の色がないため、赤色といっても自分の好みに合わせて微妙に色を変えることは難しいです。

レッドゴールドに一番色味が近いローズゴールドは金75%、銅22.25%、銀2.75%のカラーゴールドとなっており、レッドゴールドと同一視しているお店もあります。更に銀の配分を増やしていき、銀の配分が5%を超えるとピンクゴールドになります。従って、銀の配分次第でレッドゴールドからローズゴールドへ、最後はピンクゴールドに変化していくことを覚えておきましょう。最後に紹介するオレンジゴールドは銀の配分ではなく、金の配分が多くなると出現するカラーゴールドです。K22まで金の配分を高めると、オレンジゴールドとなるので、「金の純度が高い方が好き」という方はオレンジゴールドを試してみましょう。

軽いので常に身に着けていても違和感なし

銅は軽い金属となるため、レッドゴールドも軽いカラーゴールドとなります。そのため、長時間アイテムを身に着けていたとしても違和感がないのもメリットといえます。K18では銅の比率が25%ですが、K18から番号が下がってくにつれて銅の比率が増しますので、更に軽くなります。逆にK18よりも番号が上がると、金の比率が上がり、銅の比率が下がることを意味しますので、重くなります。

 

レッドゴールドのデメリット

レッドゴールドのメリットだけでなく、デメリットも確認しておきましょう。レッドゴールドのメリットのトピックとしては「レッドゴールドは硬く、加工しにくい」と「金属アレルギー」についてです。特に金属アレルギーはひどいと発熱や倦怠感といった症状を引き起こす可能性もありますので、知らない方はぜひ読んでみましょう。

レッドゴールドは硬いので加工しにくい!

レッドゴールドのメリットには「傷つきにくい」というものがありましたが、素材として硬いことから「加工しにくい」といったデメリットがあります。レッドゴールドのメリットがそのまま、デメリットになってしまった形となりますが、K14やK18といったレッドゴールドの種類間によっても加工のしやすさが異なります。

金属間化合物であるレッドゴールドは金と銅がどの程度混じっているかといった指標があり、K14とK18をくらべるとK18の方が結合が弱いことから加工がしにくいといった側面が見られます。一方、K14は金に対して銅の配分が大きいため、比較的加工がしやすいカラーゴールドとなります。

金属アレルギーの方は要注意!

金属アレルギーとは金属が皮膚とふれた部分が赤く腫れるといった症状がでることです。ひどい場合だと発熱や倦怠感といった風邪に似た症状が出る場合もあります。そんな金属アレルギーですが、発症する理由としては「皮膚と金属があわなかった」、「汗と金属が反応して皮膚に悪影響を及ぼした」、「免疫力が低かった」等、様々なものが挙げられます。

レッドゴールドの場合、何が金属アレルギーとして反応するのかというと、「銅」を多く含んでいるからです。上述の通り、レッドゴールドの場合K18だと金75%、銅25%といった具合に銅を多く含んでいます。これがK12、K10といった具合に金含有率が低下するとそれに応じて銅や他の混合物と含有率も高くなります。そのため、金属アレルギーを持っている方はこの銅などに反応してアレルギー症状がでる訳です。

せっかくレッドゴールドのアイテムやジュエリーを付けているのに、金属アレルギーが出てしまい、大変な状況になっては元も子もありません。そのため、アイテムやアクセサリーを購入する前に自分が金属アレルギーかどうかの確認はしておきましょう。銅の他にもパラジウムやニッケル、クロム、亜鉛といった金属を含むアイテムやジュエリーでは金属アレルギーを引き起こしやすいので注意が必要です。

 

レッドゴールドの豆知識

レッドゴールドのメリットやデメリットの次はレッドゴールドの豆知識を紹介します。特にレッドゴールドの定義については自分が欲しいアイテムやジュエリーにどんなカラーゴールドが使用されているかを見極める際の必要な知識ですので、ぜひ勉強しておきましょう。

レッドゴールドは誕生石だった?

宝石の中には誕生月に対応する誕生石なるものがあります。これらは1月ガーネット、3月アクアマリン、4月ダイヤモンドといった形で決まっており、自分の誕生月の宝石が付いたアイテムやジュエリーを購入した事がある方も多いでしょう。

そんな誕生月と同様にレッドゴールドも4月18日の誕生石として決まっています。レッドゴールドの誕生石としての呼び名の中にはプリティゴールドといったものや、花言葉の様な「かわいい表情」、「一筋」といった隠された意味もあります。他にカラーゴールドで誕生石なのは5月20日のグリーンゴールドと4月3日のスリーカラーゴールド(ホワイトゴールド、ピンクゴールド、イエローゴールド)などです。

レッドゴールドの定義は曖昧?

K18のレッドゴールドやK12のレッドゴールドといった様にK(Karat)で表現されているレッドゴールドは合金の種類やレッドゴールドの種類で紹介した通り、K18レッドゴールドやK12レッドゴールドといった様に全体的な定義が決まっていますが、お店によってはこの定義が異なる場合があります。

基本的にはK18のレッドゴールドといえば、金75%、銅25%であることが主流なのですが、お店によっては銅の中に銀がはいっていることもあります。また、ピンクゴールドとして一般的に扱われるものをレッドゴールドとしているお店もあります。従って、レッドゴールドを購入する際はK18やK14と表記してあるからといって内訳を金75%:銅25%といった標準で考えるのではなく、店員に聞いて確かめた方が良いでしょう。

 

こんな人に
レッドゴールドはおすすめ!

レッドゴールドの勉強をしたところで、これまでのレッドゴールドの知識を使いながら、どんな人にレッドゴールドがおすすめなのか解説します。どんなアイテムが好きな人におすすめなのか、普段どんな癖がある人におすすめなのかも紹介します。

アイテムやジュエリーを破損してしまう人

レッドゴールドのメリットでもお伝えした通り、レッドゴールドは傷付きにくいカラーゴールドです。そのため、他の金属系のアイテムではすぐに傷をつけてしまい、アイテムを購入した最初の時とは別物になってしまう事がよくあるといった方におすすめです。

K18でも十分傷が付きにくいですが、心配な方はモース硬度が3のK14のレッドゴールドがついたアイテムやジュエリーを試してみましょう。逆に傷をあえてつけてアンティークな感じのレッドゴールドを楽しみたいといった方はK〇〇の数字が大きい方を選び、モース硬度が低いレッドゴールドを試してみましょう。

暖色系のカラーゴールドの中で最も濃い赤が好きな人

レッドゴールドは赤やオレンジ、ピンクといった暖色系の色の中でも濃く、強い色が好きな方におすすめです。レッドゴールドと同系統ではピンクゴールドやローズゴールド、オレンジゴールドといった種類があります。

ピンクゴールド、ローズゴールド、レッドゴールドは銀をどのくらい混ぜるかで色相が変化します。オレンジゴールドは金の配分調節によって色が変化するカラーゴールドでした。このようにレッドゴールドは配分する金属によって赤系の様々な色に変化するのです。その中でも最も濃い暖色系の色が好きな方にはレッドゴールドがおすすめ。K14よりK18のレッドゴールドの方がより鮮やかな赤を醸し出すので、鮮やかな赤色が好きな方はK18のレッドゴールドを手にとってみましょう。

レアなものを身に着けるのが好きな人

ヨーロッパではカラーゴールドは有名なものの、日本ではまだまだ普及していないのが現状です。そのため、カラーゴールドの一種であるレッドゴールドを使用したアイテムやジュエリーも日本ではレアだといえるでしょう。他の人が身に着けていない様なレアなアイテムやジュエリーを身に着けたいという方はレッドゴールドを試してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

今回はレッドゴールドの基礎知識の解説やメリット、デメリットを紹介しました。レッドゴールドは金と銅の合金であり、同系統のカラーゴールドも多いです。気に入ったレッドゴールドのアイテムがあったら購入の検討をしてみてはいかがでしょうか。

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