過去の金相場を徹底解説!最低価格・最高価格の時の社会情勢は?

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過去の金相場を徹底解説!最低価格・最高価格の時の社会情勢は?

金を買いたい、あるいはすでに保有している方々にとって、その値動きは重要事項。金取引の歴史のなかで、最低価格や最高価格、そしてそのときの社会情勢がどうだったかを詳しく説明します。どんなことでどのように金の相場が動いたのかを知って、今後の参考になさってください。

日本国内で金相場が最高価格だったのは?

金の相場は24時間常に動き続けています。日本国内で金相場が最高値になったときの金額は7,769円/g。この歴史的瞬間は2020年8月7日と割と最近のことです。金相場が40年という長い低迷期を脱した瞬間でした。

きっかけは有事

金は有事とアメリカドルに大きな影響を受けます。2020年は世界中にコロナウイルスが蔓延し、まさに有事と言える情勢でした。「有事の金」という役割を担い、金を買う人が殺到して金の価格が上がったのです。さらに金相場と密接な関わりを持つアメリカドルが、不安定なアメリカの情勢に懸念を抱いたことに起因します。

コロナウィルスの感染拡大に危機感を覚えた米連邦準備制度理事会パウエル議長が「アメリカ経済がこれまでにないくらい不安定であり先行き不透明だ」と発言したことにより、不安を助長し、金を買う人が増えたためです。そしてさらに中国とアメリカ間で勃発している半導体事業に関しての激しい摩擦も複雑に絡み合って金相場の上昇に至ったと考えられます。

海外と日本の関連性

特に金市場において強い影響力を持つと言われているのはニューヨーク市場とロンドン市場。この2市場の取引が、世界の基準になります。投資として世界的に人気のある金は需要が多ければ、価格は上昇。この法則は世界のどこでも変わらないので、日本でも同じことが言えます。逆に売りが殺到すれば、価格は下落。基本的に日本も海外の影響を受けますが、必ずしもそうとは限りません。海外ではドルを使った取引ですが、日本で金を購入しようとした場合、為替処理が発生するのです。

日本円とアメリカドルでの取引

円高のときに金を購入するのと、円安のときに購入するのとでは、当然のことながら大きな差額が生じます。日本では金の相場そのものより、為替による影響の方が大きいと言われています。日本円とアメリカドルを考慮に入れて、金相場も考えなくてはなりません。また、金相場において、日本と世界との関係は複雑なものが存在します。

それは世界と日本が必ずしも連動していないという点です。世界での金相場が下落しているのに、日本の金相場は逆に上昇しているという事実も過去にありました。これは為替が大きく起因しているのです。

 

日本国内で金相場が最低価格だったのは?

過去の歴史で金が最低を示した金額は865円/gです。これは1998年のこと。1980年1月のピークを境に下落し続けた価格が、ついに最低を記録したのです。わずかな期間での急激な下落の原因は、当時のアメリカ合衆国とソビエト連邦による緊張緩和とされています。

金はアメリカドルの動向に非常に敏感です。緊張緩和によって、神話を取り戻したアメリカドルは信頼度が高まり、結果として金を買う人が減って下落方向へ向かうことになりました。この大幅な下落からしばらく下降状態が続くであろうと予測され、実際それ以降長きにわたり金の低価格は続くことになります。

金の歴史と役割

昔から金は人類と深い関わりを持ってきました。8世紀中ごろには富と権力の象徴として金が用いられています。銅銭から金銭に代わった戦国時代には、諸国大名たちが金の採掘に没頭して鉱山に集まりました。金の採掘により大判・小判ができ、徳川幕府の経済が支えられてきたのです。貨幣としてでなく、装飾品としては紀元前3000年ごろから使われていたといわれています。加工しやすく耐久性の高い金属は、古くからその魅力を見出されてきたのでしょう。王族や貴族の権威を象徴するために身につけたり、贈答品としても用いられてきたようです。有名なものとしては、紀元前1300年ころのツタンカーメン黄金のマスクがあります。

投資としての金の隆盛から下落へ

投資としての金が認められ始めたのは1978年のこと。そこには金輸出の自由化という背景があります。装飾品としてだけではなく、投資としての金が広く認識されるようになり、たちまち相場価格は上昇を極めました。1979年のイラン革命、第2次石油危機、テヘラン事件、アフガニスタン侵攻など世界が大きく揺らぐ出来事が、金相場にも大きく影響を与えてきたのです。

上昇を続けた金相場もあっという間に逆転に転じていくことに。市場最高値を記録した数か月後には3,000円以上の下落と転じました。これは前述のアメリカとソ連の金融緩和の影響です。社会情勢が安定したためにドルの信用が戻り、金が売られるようになったことから、金の価格は下落していきます。金相場は常に世界情勢とともに存在しているのです。

有事とコロナウィルス

有事と言えば、武力をともなった戦争や事変を思い起こす方も多いのではないでしょうか。しかしそれに限ったものではありません。今まさに世界を混乱させているコロナウィルスもそれにあたります。かつて経験のない不測の非常事態です。コロナウィルスの出現で世界各国の財政が悪化。2020年から始まったコロナ禍においては、収束が見えない不安要素が世界にはびこっているのです。しかし逆に、ワクチン開発や接種が世界に浸透し、感染拡大リスクが解消される兆しが見えてきた場合、世間の不安は解消され、金の相場が下落することも予想されます。

 

2000年代の上昇トレンド

下落トレンドから上昇トレンドへと転化した2000年代。その背景にはITバブル崩壊や各地の紛争があり、その懸念が要因となっています。株や通貨への不信から、金に依存する人が増え、金の価格が上昇したのです。金のみならず、あらゆるものの値動きが同じ方向に動きやすくなる時期があります。わずかな動きで上下する安定期とは違って、少しずつ上昇のみを続ける状況もあるでしょう。

このような同じ方向の動きをトレンドと言います。トレンドには上昇トレンドと下落トレンドがありますが、一方が永遠に続くわけではありません。高値を続けていても、逆に下落トレンドに方向転換することもあります。それでも価格を予想しやすい時期であり、金投資を考える場合、トレンドをつかむことは重要事項です。

上昇トレンドの背景

2000年代の世界情勢不安、2007年のサブプライムローン問題により金価格は上昇。2008年のリーマンショックによる世界的な株価の暴落で、金も大打撃を受けましたが、3年ほどでまた安定した上昇トレンドへと切り替わっています。

2013年アベノミクスの金融緩和政策が実施されたことで円安が高まり、金の価格も急激な上昇を遂げました。そしてここでコロナ禍の感染リスクによる経済への不安が過去最高値を記録する展開に。世界の政治動向、金融政策と景気、天災など金の価格に影響を与えるポイントを押さえ、さまざまな要因を見据えてアンテナを張っていくことが肝要です。

 

まとめ

金相場は常に動き続ける生き物のようなものです。常に社会情勢の影響を受けながら、ともに生き、不測の出来事にも反応してしまいます。金に興味を持つことは、世界の動きにも耳を傾けなければなりません。金に詳しくなることは、広い知識という思わぬ副産物が手に入ることでもあります。

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