グッド・デリバリー・バー(GDB)のメリットとは?

グッド・デリバリー・バー(GDB)とは何のことでしょうか?インゴットについて知るにはこの名称は避けては通れません。GDBでないから査定価格が下がった話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?この記事ではGDBと、これを持つメリットについてご説明します。
GDBとは
GDBは、ロンドンの金現物市場の厳しい規定をクリアした「適合品」を意味します。金現物取引を統括しているといっても過言ではない都市はロンドンです。そのためGDBにロンドンの文字は含まれていませんが、GDBと書くだけでロンドンの規格を通った正規品を表します。
GDBについて知るために、LBMAについても理解しておきましょう。LBMAはロンドン貴金属市場協会の略です。LBMAはインゴットの企画についてとても厳格に監督・規定しています。LBMAに認定された企業は「公認溶解業者」として登録され、この企業が精錬したものにGDBの刻印が入るのです。
GDBのメリット
ここからはGDBのメリットについて詳しく見ていきます。GDBは最高品質のインゴットであることの証しです。金の現物取引の中心であるロンドンで厳しい検査をクリアした証拠に押される刻印ですので、金自体の価格に変わりはありませんがしっかりとした品質が保証されたものとして価値と信頼度がアップします。品物の価値を上げるためにも、重要な「お墨付き」です。
さまざまな市場で取引が可能
GDBに認定された企業が加工した金地金は、世界の金市場で取引ができます。また貴金属店などに売る時にも、適正な買い取り価格で査定してもらえるのです。
厳正な規格を通っているためGDBの刻印がある金地金はどれも同じ品質のものが手に入り、信用リスクもないと考えて良いでしょう。いわば「お墨付き」を得ている品質のものを手に入れられるのです。しっかりした品質の金を手に入れられれば、財産を保有する部分でも大きな安心を得られるでしょう。
まとめ
GDBはいわば品質のお墨付きであり、GDBを作れる企業のインゴットを購入すると安心です。国内メーカーでもGDB認定を受けているメーカーはいくつもあります。
インゴットの取引ではGDBについて理解してから購入しましょう。正しい知識を得たうえで購入すれば、査定時の価格アップにもつなげることが可能です。購入時・買い取り査定時に役立つ知識ですので、より詳しく勉強して押さえておくと買う時も売る時も安心できます。