世界トップクラスの金を保有するアメリカ・どこで保管している?

1971年に金・ドルの兌換制度が廃止されました。そこから47年経過した2018年に各国の中央銀行が保有する金の量は最高になったといいます。その中でも世界ナンバーワンの保有量を誇っているのがアメリカです。
他を圧倒するアメリカの金保有
各国金の保有を進めているのですが、その中でも顕著なのがアメリカです。国別の保有量ランキングを見てみると、ほかを圧倒していることがわかります。
2位の倍以上の保有量
2020年11月時点の世界の国別金保有を見てみると、アメリカは実に8133トンの金を保有しているといいます。ちなみに2位はドイツですが3362トンです。つまりドイツの倍を優に超える金を確保していることになります。ちなみに日本は9位で765トンです。つまり日本の10倍以上の金を持っている計算になります。この数を見ても、いかにアメリカに金が集中しているかがわかるでしょう。
アメリカが金を保有する事情
なぜアメリカがここまで大量の金を持つ必要があるのか、それはドルと金の関係が絡んでいるからです。ドルと金は逆相関にあるというのが経済のセオリーです。つまりドル安の局面になると金の価格が上昇します。たとえドルの価格が下落しても金があればこちらが上昇するので、穴埋めができるわけです。
アメリカは金をどこで保管している?
アメリカが大量の金を保有していることはお分かりになったでしょう。しかしこれだけ大量の金をアメリカはどこで保管しているか気になりませんか?アメリカには、金の保管場所がいくつかあります。フォートノックスやウエストポイントといった場所で保管しています。しかし何といっても最大の保管庫がニューヨークの地下です。ここにはなんと7000トンもの金が眠っているといわれています。
要塞のような場所で保管
FRB傘下のニューヨーク地銀の地価の保管庫に7000トンもの金が眠っています。しかしもちろんそう簡単に破られることはありません。マンハッタン島の地下5階に保管庫があるのですが、まずエントランスの段階でスクリーンを通らないといけませんし、身分証明書を一式提示しなければなりません。しかも保管庫の一口は巨大な鋼のシリンダで覆われていて、一種の要塞のような趣です。しかも金庫は三重にもロックされ、厳重の上に厳重な管理がなされています。
まとめ
アメリカは世界でもずば抜けて金を保有しています。しかもニューヨークの厳重な保管場所の中で眠っています。経済が不安定な状態でも金は比較的安定しているので、各国いざというときのために金を保有しているわけです。