8月の誕生石であるペリドットは、爽やかなライトグリーンの宝石です。
8月の誕生石としては、サードオニックスやスピネルもありますが、ペリドットが最も広く知られています。
また、古代エジプトでは「太陽の宝石」として崇められるなど、ペリドットは古くから人類と深いかかわりがあります。
この記事では、ペリドットの誕生石としての意味や宝石としての特徴、そしてその価値についてご紹介いたします。
ペリドットに興味がある方の参考になれば幸いです。
Contents
ペリドットの誕生石としての意味と石言葉
8月の誕生石であるペリドットの石言葉は、「夫婦の愛」「幸福」「平和」「希望」などです。
ペリドットは暗闇でも輝くと伝えられ、困難な状況から希望の光を見出し、明るい未来へ導いてくれる宝石とされています。
最もよく知られているペリドットの石言葉は「夫婦の愛」で、2人の仲をサポートしてくれる宝石として世界的に有名です。
また、夫婦の間だけでなく、恋人や友人、家族、仕事のパートナーなど、身近な人間関係を良くしてくれる「和合・親睦」の効果も古くから伝えられています。
なお、誕生石は国や時代によって違いがある場合もありますが、日本の誕生石は1912年にアメリカの宝石業界により定められたものがベースになっています。
8月の誕生石・ペリドットの産地と特徴
8月の誕生石である、ペリドットの特徴を3つご紹介いたします。
主要な産地や光学的な特徴などを解説しますので、ペリドットのことを詳しく知りたいという方はぜひご覧ください。
ペリドットの主要な産地
ペリドットは地中のはるか深くにあり、地球の中心を覆うように存在しているマントルという場所で生成されます。
ここでは、ペリドットの代表的な産地を4箇所ご紹介いたします。
1.ミャンマー
ミャンマーのモゴックはルビーの有名な産地ですが、高品質のペリドットも産出されています。
ミャンマー産のペリドットは黄色味の少ない鮮やかな緑色で、絹のような光沢が特徴です。
ペリドットは一般的に小さい原石が多い宝石ですが、ミャンマーでは大粒のペリドットが採掘されることがあります。
2.パキスタン
パキスタンでは、ミャンマー産よりも透明度の高いペリドットの原石が採掘されます。
また、パキスタン産のペリドットには、ルードヴィッヒアイトという針状の鉱物が内包されているものが多いことも特徴として挙げられます。
3.アメリカ
アメリカ・アリゾナ州の高原地帯では、世界のペリドットの約80%が産出されています。
世界最大のペリドットの鉱床であることにちなんで名付けられた「Peridot(ペリドット)」という町の住民にのみ、採掘の権利が与えられています。
この地域で採掘されるペリドットは、黄色や茶金色がかった小粒のものが中心です。
4.ノルウェー
ノルウェーのサンモーアでは、黄色味の少ない淡い緑色のペリドットが採掘されます。
小さいサイズが多いものの、強い輝きと高い透明度を持っていることが魅力です。
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ペリドットの特徴
1.隕石に含まれる場合もある
地球に落下した隕石には、パラサイトペリドットと呼ばれるペリドットの結晶が含まれている場合があります。
宝石になるサイズの結晶が含まれた隕石は、これまで発見されたうちの1%ほどしかなく、希少な品として高額で販売されています。
地球において採掘されるペリドットと比較すると色が濃く、比重や内包物の特徴、細かい成分に違いがあります。
現在、パラサイトペリドットとして流通しているのは主にインドネシアで発見されている石で、中部ジャワ州にあるジェパラで発見された「Jepara隕石」(ジェパラ隕石)から採取されています。
2.複屈折率が高い
宝石における屈折率とは、光が宝石に当たったときの入射角度を数値化したもので、種類を特定するときに活用されています。
入射した光が一本で進む場合は単屈折、二本に分かれる場合は複屈折といいます。
ペリドットは複屈折の宝石で、屈折率は1.690〜1.654、複屈折率は0.036と、宝石の中でもトップクラスの数値です。
複屈折率の高さは透明度に繋がっているため、ペリドット特有の発色を生み出す大きな特徴と言えます。
- おたからや査定員のコメント
ペリドットが緑色に発色する理由は鉄の元素を含有していることですが、この鉄は内包物ではなくペリドット本体に含まれています。
例えば、ルビーやサファイアに含まれるコランダムという鉱物は無色ですが、内包物としてクロムが入ると赤いルビーとなり、チタンや鉄が入るとブルーサファイアになるなど、色が大幅に変化します。
ペリドットにルビーやサファイアのような様々な色がないのは、本体に含まれる鉄が大きく作用しているためです。
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ペリドットのパワーストーンとしての効果
ペリドットはパワーストーンとしてマイナス思考やネガティブな感情を拭い去り、自分を肯定することで人生をより良い方向へ導いてくれる力があるとされます。
事実、古代エジプトでは闇に光をもたらす「太陽の石」として、またネイティブアメリカンからは邪気を払う「魔除け」として崇められてきました。
悩みがある場合は、ペリドットを身に着けることで、前向きになれる可能性があります。
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ペリドットの歴史
ペリドットの歴史は紀元前までさかのぼり、古代エジプト人が紅海のザバルガド島(別名:セントジョンズ島)でこの宝石を発見したことが最初とされています。
当時、ザバルガド島はトパゾス(Topazios)と呼ばれていたため、発見された宝石はトパーズと名づけられました。
そのため、ペリドットは長年トパーズとされていましたが、鉱物学の進展により化学組成や物理的特性の違いが明らかになり、別の石であることが判明したのは後の時代のことです。
その後、王族や貴族のものだったペリドットが大衆に広まったのは、産業革命が起きた18世紀末頃からです。
採掘技術の進歩により、世界各地でペリドットが発見され、次第に広く普及しました。
そして、他の宝石と同様に、ペリドットは様々なジュエリーに用いられるようになり、現在はアンティークジュエリーと呼ばれる品物にあしらわれています。
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歴史を紐解くとヨーロッパが中心となるジュエリーや宝石が多い中で、ペリドットは先住民の文化が栄えていた北アメリカやハワイでも重宝されていたことが伝えられています。
ネイティブアメリカンの間では、悪霊や邪気を払って呪いを遠ざける魔除けとしてペリドットが使われ、またハワイでは火山の女神ペレの涙と考えられていました。
このように、ペリドットは魔除けの力があると信じられてきたのです。
価値が高いペリドットの3つの特徴
価値の高いペリドットの特徴を「色(カラー)」「透明度(クラリティ)」「サイズ(カラット)」の3つの視点からご紹介いたします。
色(カラー)
ペリドットは基本的に、黄色がかった緑色をしています。
しかし、純粋な緑色に近いほど品質が高いとされており、茶色に近くなると評価が下がります。
含有成分でいえば、鉄が多ければ緑が濃くなり、マグネシウムが多ければ黄味が強くなります。
透明度(クラリティ)
ペリドットは透明度が高いほうが高品質とされていますが、市場に出回るペリドットは透明度が高いものが多く、インクルージョン(内包物)は目立ちません。
ルーペで拡大すると黒い斑点が見られますが、よほど大きかったり多かったりしなければ、品質に影響することはほぼないでしょう。
ただし、細かいシルク状のインクルージョンが多いと、輝きが損なわれるため評価が落ちる傾向があります。
サイズ(カラット)
ペリドットはサイズによって価値が大きく変わる宝石です。
一般的に多く流通しているのは小粒のペリドットで、比較的手頃な価格で入手できます。
しかし、ペリドットは大きな結晶として産出されることもあり、10カラットを超える大粒のものも存在します。
大粒のペリドットは産出量が限られているため、希少性が高く、高値で取り引きされます。
特に、ミャンマー産のペリドットは、大粒で高品質なものが産出されることで有名です。
また、純粋な緑色で鮮やかな色彩を持つペリドットは、大粒のものに多く見られます。
- おたからや査定員のコメント
大きくて品質の良いペリドットは年々採掘量が減っており、需要に対して供給が追いついていないため高額で売買されています。
もし、過去に購入したペリドットのジュエリーがあれば、売却する絶好のチャンスです。
おたからやでは宝石鑑定のプロが在籍しておりますので、お持ちのペリドットを適切に査定いたします。
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