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9月の誕生石クンツァイトが持つ意味とは?宝石としての特徴や価値もご紹介

クンツァイトアイキャッチイメージ

2021年12月に、クンツァイトを含む10種類の宝石が、新たに誕生石として追加されました。

誕生石が改定されたのは実に63年ぶりのことで、多くのメディアで取り上げられるほど注目を集めました。

では、この新しい誕生石の1つであり、9月の石として選ばれたクンツァイトとは、どのような宝石なのでしょうか。

この記事では、クンツァイトの特徴や誕生石としての意味、宝石としての価値について詳しくご紹介いたします。

 

クンツァイトの誕生石としての意味と石言葉

クンツァイトイメージ1

クンツァイトの石言葉には、「無限の愛」「純粋さ」「可憐」などがあります。

鉱物名「スポジュメン」の変種であるクンツァイトは、わずかに紫がかった優しいピンク色が特徴です。

この色合いは、「無限の愛」を象徴し、持ち主の慈しみ深い心を目覚めさせるとされています。

また、その淡いピンク色は、「純粋」や「可憐」といった印象を与えると同時に、見る者に安らぎをもたらします。

同じ9月の誕生石であるサファイアとは異なる魅力を持つクンツァイトは、優しさと慈愛に満ちた宝石として愛されています。

 

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9月の誕生石「クンツァイト」の特徴|産地・燐光・多色性

クンツァイトイメージ2

スポジュメンは、ピンク色の変種である「クンツァイト」のほか、緑色の「ヒデナイト」や黄色の「トリフェーン」といった変種を持つ鉱物です。

その中でも、特に宝石としての価値が高く、多くの人々に愛されているのがクンツァイトです。

ここでは、クンツァイトの産地や特徴についてご紹介いたします。

 

クンツァイトの主要な産地

スポジュメンは、リチウムを多く含む鉱物であり、主に工業用途として世界各地で採掘されています。

特に、オーストラリア、チリ、中国などが主要な採掘地として知られています。

しかし、宝石として利用できるほど高品質なスポジュメン、特にクンツァイトの原石が採れる地域は、非常に限られています。

また、クンツァイトは、産地ごとに異なる特徴を持つため、採掘地によって色合いや品質に違いが見られるのが特徴です。

 

1.アメリカ

クンツァイトが世界で最初に発見されたのはアメリカですが、現在では多くの鉱床が枯渇しており、採掘される量はごくわずかとされています。

広大な国土を持つアメリカでは、最初の発見地であるカリフォルニア州のほか、ノースカロライナ州やサウスダコタ州でもクンツァイトが産出されました。

これらの地域では、高品質なクンツァイトだけでなく、14mにも及ぶスポジュメンの巨晶が発見され、世界中を驚かせました。

 

2.ブラジル

ブラジルは、かつて良質なクンツァイトが産出されていた地域の1つです。

特に、様々な宝石や鉱物の産地として知られるミナスジェライス州では、1970年代にクンツァイトが発見されました。

しかし、ブラジル産のクンツァイトは淡いピンクの色合いのものが多かったため、色を濃くする目的で、放射線の照射や加熱処理が施されることが一般的でした。

現在では、ブラジルのクンツァイト鉱床はほとんど枯渇しており、多くの鉱山が閉山しています。

 

3.アフガニスタン

アフガニスタンは、現在の主要なクンツァイト産地として知られています。

ブラジルでクンツァイトが発見されたのと同じ頃、アフガニスタンでも採掘が始まりました。

アフガニスタン産のクンツァイトは、着色の度合いに影響する「マンガン」を豊富に含んでいるため、産出される多くの原石は色が濃く、品質が高いという特徴があります。

 

4.ナイジェリア

ナイジェリアでは、南部地域で淡い色のクンツァイトが採掘されていましたが、品質が優れないものが多かったため、当初はあまり注目されていませんでした。

ところが近年、別の地域から紫がかった濃いピンクのクンツァイトが新たに発見されました。

この濃い色合いのクンツァイトは、調査の結果、マンガンの含有量が非常に多いことが判明し、良質なクンツァイトであることが確認されています。

この発見により、ナイジェリアは新たな産地として注目を集めるようになり、今後のクンツァイトの主要な採掘地として期待が寄せられています。

 

クンツァイトの特徴

クンツァイトには、以下のような特徴があります。

 

1.ブラックライトを当てた後もしばらく発光する

クンツァイトの中には、「燐光(りんこう)」という特別な性質を持つ個体があります。

燐光とは、紫外線を照射するとオレンジ色からピンク色の蛍光を発し、紫外線の照射を停止してもしばらく光り続ける現象を指します。

ただし、この現象で発する光は非常に弱いため、確認する際には真っ暗な環境で行う必要があります。

また、クンツァイトには紫外線で退色する性質があるため、ブラックライトを繰り返し当てたり、強い光に長時間さらしたりしないよう注意が必要です。

 

2.見る角度によって色が変わる

クンツァイトは、観察する方向によって色が異なって見える「多色性」という性質を持つ宝石として知られています。

クンツァイトは、「無色」「淡い紫色」「ピンク色」の3色の多色性を持っています。

この多色性を最大限に生かすため、宝石に加工する際は、最も美しく見える方向が正面に配置されるよう考慮することが重要です。

また、多色性の確認には特別な道具は必要なく、様々な角度から観察するだけで、クンツァイトの多色性を楽しむことができます。

特に、色の濃い石は、多色性がよりはっきりと観察できる傾向があります。

 

  • おたからや査定員のコメント
岩松

クンツァイトの産地は世界各地にありますが、上質なものは限られた地域でのみ産出されており、すでに枯渇した地域も少なくありません。

また、クンツァイトは、燐光や多色性といったユニークな特徴を持つ宝石ですが、紫外線に弱いという性質もあります。

紫外線に長時間さらされると退色する可能性があるため、保管には十分注意が必要です。

 

クンツァイトのパワーストーンとしての効果

クンツァイトイメージ3

クンツァイトは、ライラックピンクと呼ばれる紫がかったピンク色が特徴の美しい宝石です。

その石言葉である「無限の愛」に象徴されるように、愛情を目覚めさせ、心を満たす力があるとされています。

また、クンツァイトの柔らかなピンク色には、ネガティブな感情を和らげ、心に安らぎを与える癒しの効果も期待できます。

ほかの石と組み合わせる際は、淡い色調のものを選ぶと調和が取りやすく、クンツァイトの魅力が更に引き立ちます。

 

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クンツァイトの歴史

クンツァイトイメージ4

クンツァイトは、1902年にアメリカのカリフォルニア州パラ鉱山において、著名な宝石学者ジョージ・フレデリック・クンツ博士によって発見されました。

博士が発見した正体不明のピンク色の原石を詳しく調査した結果、この美しい石が新種のスポジュメンであることが判明しました。

翌年、この新種のスポジュメンは、クンツ博士への敬意を表して「クンツァイト」と名付けられました。

また、クンツ博士は、著書「The Curious Lore of Precious Stones(邦題:宝石と鉱物の文化誌)」の中で、自身が考案した誕生石の一覧を紹介しています。

この誕生石の一覧では、アメリカ産の宝石だけが選ばれており、クンツァイトは9月の誕生石に選ばれました。

このエピソードからも、クンツ博士は、自身の名を冠するクンツァイトに対して特別な愛情を抱いていたことがわかります。

 

  • おたからや査定員のコメント
岩松

クンツァイトは、ほかの宝石に比べると歴史が浅いものの、発見から100年以上が経過しています。

日本では2021年に、発見者であるクンツ博士が9月生まれであったことにちなみ、9月の誕生石に加えられました。

この宝石は、クンツ博士との深い縁を持つことが特徴です。

クンツァイトを手にする際は、その美しさだけでなく、発見者の偉大な業績にも思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

 

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価値が高いクンツァイトの特徴とは?

クンツァイトイメージ5

クンツァイトの評価基準は、主に「色」「透明度」「カット」の3つに分けられます。

これらの要素によって、クンツァイトの価値が大きく左右されます。

ここでは、それぞれのポイントについて詳しくご紹介いたします。

 

クンツァイトは、濃く鮮やかな色ほど高く評価される宝石です。

しかし、多色性があるため、観察する角度によっては無色に見える場合もあります。

色の評価は、正面から観察して行われるため、最も美しい色が正面に見えるようにカットすることが重要なポイントとなります。

さらに、クンツァイトのサイズも色の見え方に大きく影響します。

小さい石では色が薄く見える傾向がありますが、大きい石では色が濃く見え、より美しさが際立ちます。

このように、クンツァイトの色の美しさは、カットやサイズといった要素も深く関わっています。

 

透明度

クンツァイトは、透明度が高いことで知られる宝石ですが、天然石であるため、内包物(インクルージョン)が含まれることがあります。

特に、パワーストーンとして使用されるビーズ状のクンツァイトには、多くの内包物が含まれ、半透明に見える場合もあります。

なお、どのような形状であっても、透明度が高いほど、クンツァイトの価値は上がります。

一方で、クンツァイトは「劈開(へきかい)」と呼ばれる、一定の方向に割れやすい性質を持っているため、損傷によって透明度が損なわれるリスクがあります。

たとえ、内包物が少ない高品質な石であっても、劈開による欠けや割れには十分な注意が必要です。

 

カット

色彩のある宝石は、色を美しく見せるためのカットが施されるのが一般的です。

クンツァイトも例外ではなく、できるだけ濃く鮮やかに見えるよう、工夫されたカットが施されます。

そのため、クンツァイトのカット評価は、形状そのものではなく、色の魅力をどれだけ引き出しているかに重きが置かれます。

ただし、クンツァイトは「劈開」の性質を持つ宝石であり、一定の方向に割れやすいため、カット中に欠けが生じるリスクがあります。

そのため、色を際立たせるだけでなく、劈開の方向を慎重に考慮する必要があります。

こうした要素をバランスよく組み合わせたクンツァイトは、その輝きと色彩の魅力を最大限に引き出した、特別な宝石なるのです。

 

  • おたからや査定員のコメント
岩松

クンツァイトの評価では、特に「色の美しさ」に重点が置かれます。

色の美しさの評価では、単に色の濃淡や鮮やかさだけではなく、透明度やカットといった色に影響する要素も重要視されます。

また、クンツァイトは豊富に産出する宝石ではないため、品質と希少性のバランスを考慮することも重要です。

おたからやでは、宝石に精通した査定員が丁寧に査定を行いますので、クンツァイトの評価に関しても安心してご相談いただけます。

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