宝石・ジュエリー
2021年11月3日

ダイヤモンドの鑑定書にあるレーザードリルホールに関する話

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ダイヤモンドの鑑定書にあるレーザードリルホールに関する話

石の鑑定書を見ると「LDH」と記載されている場合がありますが、これは「LaserDrillHall」の略称で、ダイヤモンドに穴を開けて加工してあることを表しています。それはダイヤモンドを美しく見せるために、必要な加工をしてあるという証でもあります。

ダイヤモンドをさらに美しく見せる技術

天然のダイヤモンドにはインクルージョンという、不純物を含むものが多く存在しているようです。特にカーボンと呼ばれる黒い点は、無色透明なダイヤモンドの中にあるとかなり目立ってしまうので、そのため肉眼で見て確認できてしまうダイヤモンドでは市場に出すことは難しくなってしまいます。この不純物を目立たなくさせるために開けられるのが、レーザードリルホールです。ダイヤモンドの表面にレーザーを当てることで不純物がある場所まで穴を開けて、その中に強力な酸を流し込みます。そのため中にあるインクルージョンが溶けてなくなるわけではありませんが、不純物は漂白されて目で捉えることができなくなるので、ダイヤモンドはより美しく輝いて見えます。

専用ルーペがないと覗くことができないダイヤモンドの世界

ダイヤモンド自体の大きさが小さく、レーザードリルホールで開けられた穴の大きさはさらに小さいので、肉眼で捉えることはかなり難しいことです。また穴からインクルージョンまでの距離が短いと、余計に見ることは困難になります。加えて穴はダイヤモンドのテーブルファセットと呼ばれるダイヤモンドの上面の部分から入れられる場合が多く、ほとんどが垂直に入れられるので、真上から見ると見落としてしまう可能性があるようです。そのためレーザードリルホールの有無を見分けるためには、最低でも物が10倍に見える専用ルーペがないと詳しく調べることができません。さらにダイヤモンドの表面を拡大して撮影しても、穴を開けた跡は見つけにくいので、見る角度を変えて観察したり、より大きく見えるルーペを使用したりすることでレーザードリルホールの有無を確認します。

ダイヤモンドとしての価値はどのくらいあるか

天然のダイヤモンドで傷がない場合は高い価値があると判断されますが、研磨以外で人工的に穴を開けたり傷をつけたりしてしまうと、未処理のダイヤモンドより価値は20%から50%程下がってしまうので、買取で査定を受けると大幅に減額された金額で引き取られることになります。買取に出す店によっては15%から30%減額されることもあります。またダイヤモンドのどの部分にレーザードリルホールがあるのか、いくつあるのかでどのくらい減額されるのかが決定される場合もあるようです。しかしダイヤモンドの価値がすべてなくなるのではなく、一点留めのようなシンプルなデザインに使われることが多いようです。このようなデザインのダイヤモンドは採光性を持っていて、よりダイヤモンドの輝きを見て楽しむことができるためです。

レーザードリルホールのダイヤモンドの外観は、どのようになっているのか

レーザードリルホールがあると傷があることになり、ダイヤモンドの「クラリティ」の評価基準で低いと判断されるので品質は下がります。しかし外観は、ルーペを使用しないとレーザードリルホールの有無は見分けることができないほどなので、ほとんど見た目は他のダイヤモンドと変わりありません。またレーザードリルホールを開けてインクルージョンを目立たなくできるように加工することで、逆にさらに美しくみえるようになります。本当であれば不純物があることが原因で価値がないと判断されてしまいますが、レーザードリルホールを開けて不純物を見えなくするように加工することで、他のダイヤモンド以上に外観が美しく見えることもあるようです。

まとめ

レーザードリルホールによる加工は、見た目はカーボンなどの不純物が肉眼で捉えられなくなり、より美しくなるので悪い技術とは言えません。また宝石店などでもレーザードリルホールで加工してあるダイヤモンドは、普通のダイヤモンドと比較するとより求めやすい金額で販売されています。よりきれいなダイヤモンドを、リーズナブルな値段で購入できる機会を得ることができたと解釈することもできます。そのためレーザードリルホールはダイヤモンドの品質を下げることはあっても、美しさを損なう技術ではないと理解できます。

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