Contents
ダイヤモンドのくすみは
なぜ起こる?その原因は?
ダイヤモンドのくすみを取る前にまず知っておいた方が良いのは、くすみが発生してしまう原因です。ダイヤモンドの輝きがくすんでしまう原因として特に多いのは、表面に油がついてしまうことです。購入した時には美しい輝きがあったのに、しばらく使用していると輝きが鈍くなってしまうのは、知らぬ間にダイヤモンドについた皮脂が原因になっていることが多いのです。ダイヤモンドは油になじみやすい性質を持っているため、油分が付着すると膜が張られてしまいます。その状態で光が当たったとしても、ダイヤモンドは本体ではなく外側を覆っている薄い膜に光が当たるため輝きが鈍ってしまいます。普段からダイヤモンドのついたアクセサリーを身に着けている人は特に注意が必要になり、ダイヤモンドの表面が体に触れて皮脂がついてしまうこともあります。指輪などは特に皮脂がつきやすいアクセサリーなので、指輪をつけて家事をしている人は気を付けていないとすぐにダイヤモンドがくすんでしまうという事になりかねません。料理を作る時に使用した油が指輪についてしまうこともあり、また食材の脂分によって汚れがついてしまうこともあります。ダイヤモンドをあまり汚したくない場合には、こまめに取り外すようにするのがおすすめです。家事以外にも、メイクをしている時に指輪に油分がつくこともあるので、使用する化粧品に油分が含まれていないかどうかチェックすると良いでしょう。
ダイヤモンドの輝きを
取り戻すには
ダイヤモンドの輝きを取り戻すためにできる方法の一つは、宝石の専門店にクリーニングを依頼する方法です。宝石を専門に販売する専門店の中には、宝石のメンテナンスをサービスとしておこなっているお店もあり、汚れた宝石のクリーニングなども依頼できます。宝石専門店では、専用の機械を使用して宝石をクリーニングしていることが多く、その際によく使用されているのが超音波洗浄機です。超音波洗浄機に指輪を入れて、水と洗剤を入れてから機械を作動させれば、ダイヤモンドの汚れを超音波の力で落とすことができます。自分でダイヤモンドをクリーニングするのが面倒な人には非常に便利な方法ですが、この方法を利用する場合には注意点があります。ダイヤモンドの表面に傷がついている場合には、超音波の力によって表面が欠けてしまう事があるため、傷がついているものは超音波洗浄機を使用しない方が無難です。また、作りが丁寧でないアクセサリーの場合には、超音波の力によって部品が外れてしまう場合もあるので、慎重に検討してから使用するかどうか決めた方が良いでしょう。ダイヤモンドの輝きを取り戻すことができるもう一つの方法は、自宅でクリーニングをする方法です。クリーニングを依頼する宝石専門店が近くにない場合でも、中性洗剤があれば簡単に汚れを落とすことができます。特に汚れてしまう可能性が高いのは、手で触れた時についてしまう皮脂の汚れです。ただし自宅でクリーニングをする場合には十分な注意が必要になり、洗い方が不適切だとダイヤモンドが欠けてしまうこともあるので注意が必要です。
自分でできるダイヤモンドの
クリーニングのやり方
ダイヤモンドのクリーニングを自宅でする時にまず用意する必要があるのは中性洗剤です。自宅で使用している洗剤が中性かどうかわからない場合には、商品の裏側などについている表示を見れば簡単にわかります。「液性」の項目に中性と書かれていれば、中性洗剤です。ダイヤモンドをクリーニングする時には、水を入れて洗うための容器も用意する必要があります。大きめの容器の方が洗いやすいですが、使用されている素材には気を付ける必要があります。プラスチックなどの、硬くない素材を使用している容器が最適です。金属製の容器を使用してダイヤモンドを洗うと、破損の原因になってしまう場合があります。アクセサリーの種類によっては、ダイヤモンドの汚れが指で取りにくい場合もあるので、細かいブラシも用意しておくのがおすすめです。細かいブラシがない場合には、いらなくなった歯ブラシで代用することもできます。ただし、毛先の硬いタイプの歯ブラシは避けた方が良いでしょう。全ての必要なものが準備できたら、まずは容器の中に水を入れます。汚れを落としやすくしたい場合には、水の代わりに温度の低いお湯を使用することもできます。ただしあまり熱すぎる温度のお湯だとやけどの原因になってしまうので注意が必要です。水の中に中性洗剤を入れてしっかりと混ぜ合わせてから、汚れを取りたいダイヤモンドを水の中に入れます。用意したブラシでダイヤモンドの表面をやさしく磨きながら、全体的に汚れを落としていきます。汚れが十分に落ちたら、洗剤を水で流して乾燥させればメンテナンスは終了です。
ダイヤモンドのメンテナンス
方法まとめ
それでは、ダイヤモンドのメンテナンス方法をまとめて紹介します。ダイヤモンドのメンテナンスをする時に使用するのは、中性洗剤を水で薄めた液体です。この時注意しなければいけないのは、中性洗剤の中に研磨剤が含まれていないものを使用することです。研磨剤が含まれている洗剤を間違って使用してしまうと、ダイヤモンドに傷がついてしまう場合があります。使用する中性洗剤に研磨剤が入っていないかどうか、使用前に成分表示を見てしっかりと確認する必要があります。研磨剤は固形タイプの洗剤に入っていることが多いので、液状タイプの中性洗剤を使用した方が最適です。中性洗剤を入れた水の中でダイヤモンドを洗う時には、細かい部分までしっかりと汚れを落とすように注意する必要があります。目立ちやすい部分だけでなく、表面からは見えにくい場所も十分にブラシをかけて汚れを落としていきます。細いブラシの方が細かい部分まで掃除しやすく、表面に細工がされているアクセサリーなどもしっかりとクリーニングできます。ブラッシングだけでは汚れが取りにくい場合には、洗剤を入れた液体の中にしばらくつけてから、洗う方法もあります。あまり長期間水の中には放置しない方が良いので、30分程度の長さが最適です。水で汚れが落としにくい場合には、水を温めてからクリーニングした方が汚れが落ちやすくなります。洗い終わったダイヤモンドを水で洗い流す時には、洗剤が表面に残らないようにするため、何回か繰り返し水洗いをします。洗剤を落としきったら、水を良く吸う布でダイヤモンドを拭いてから、風通しの良い場所でしばらく乾燥させます。
もしもメンテナンスに
失敗してしまったら
ダイヤモンドのメンテナンスを自分でおこなう場合、慎重に作業をしないとメンテナンスに失敗してしまう可能性があり、簡単には修復できないような傷がついてしまうこともあるので、時間をかけて作業を進める必要があります。ダイヤモンドのメンテナンスをしている時に、宝石の位置がずれてしまうこともありますが、このような場合には自分で修復するよりも、専門のお店に修復を依頼した方が良いでしょう。専門的な知識を持っていない人が修復をするとさらに状態が悪化してしまう場合も多いので、お金を支払ってもプロに依頼した方が、確実に状態を修復できます。メンテナンスをするジュエリーの種類によっては、ダイヤモンドのついた台座と本体が離れてしまう場合もあります。このような場合にもおすすめできるのは、専門のお店に修理を依頼する方法です。もともと作りが甘いアクセサリーなどは特に、台座が本体から外れてしまうことが多いですが、こうした事態が発生しても慌てることなく、冷静に対処することが必要です。簡単な修理で台座を本体に付け直せる場合もあるので、まずは専門店に相談するのが良いでしょう。アクセサリーの場合ダイヤモンド以外の場所がメンテナンス中に傷ついてしまうこともありますが、このような場合にはちょっとした作業で傷を目立ちにくくすることもできます。金属についた細かい傷は表面を軽く磨くことで傷が目立ちにくくなることもありますが、あまり強くこすり過ぎてしまうと傷が増えてしまうこともあるので加減をしながら作業をする必要があります。
まとめ
ダイヤモンドの表面についたくすみを取るためのメンテナンス方法について紹介してきました。くすみの原因となっているのは主に油で、体から出た皮脂が表面についてくすんでしまう場合が多いです。料理をしている時やお化粧中に油がついてしまうこともあります。表面についた汚れは、宝石の専門店に持っていけば、超音波洗浄機でクリーニングしてもらえます。自宅でクリーニングすることも可能で、中性洗剤があれば汚れを落とすことができますが、傷つけないように十分な注意が必要です。
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