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【クンツァイト-Kunzite】

クンツァイトの特徴と宝石言葉

  • ピンク色のスポデューメンがクンツァイト

クンツァイトはギリシャ語で「燃えて灰になる」という意味を持つ「スポデューメン」という鉱物の変種とされ、特にピンク色のものを指します。「スポデューメン」は加熱すると熱発光がみられるため、そのように呼ばれているのです。また、ピンク色でないものはクンツァイトとは言わず、緑色や黄緑色の石をヒデナイト、黄色の石をトリフェーンと言います。ちなみにクンツァイトが発見されるまでは、スポデューメンという鉱物自体、さほど価値の高いものではなかったそうです。

 

  • 宝石言葉は「無償の愛」、「慈悲」

クンツァイトは「愛の宝石」と言われています。自分に自信を持ちたい、不安定な気分を抑えたい、過去の傷ついた人間関係から立ち直りたい、人間関係に不安がある、人に親切にしたい、いつも元気でいたいなどの希望を持っている人におすすめの宝石です。感情を安定させたいと思っている人には最適といえるでしょう。

 

  • 石に存在するパワーを与える成分

石を身に着けただけで自分に自信が持てると聞くとプラシーボ効果のように思えますが、必ずしもそうでもありません。

まず、ピンクという色はアドレナリンを下げて怒りなどの興奮状態を抑えるのに有効な色であると医学、心理学でも言われています。介護士さんや保育士さんがピンク色など淡い色の服を着ているのも相手に緊張感を与えないためです。

かつてクンツァイトは精神的な治療にも用いられていました。民間療法では今でもクンツァイトが使われており、パワーストーンとして用いられてもいます。ピンク色という色が持つ効果も同様ですが、クンツァイトにはリチウムが含まれており、気分の抑うつ状態を解消してくれる物質です。

傷ついた心や人間関係のトラウマを解決したい際にも、クンツァイトを身に着けると自分に自信を持たせてくれるようになります。これも石がもっている成分の効果であるといえるでしょう。

 

クンツァイトの色と魅力

  • クンツァイトの代表的な色がピンク色から最近は
    変化も

先述した通り、クンツァイトはスポデューメンという鉱物の変種で紫がかったピンク色のものを指しています。言い方を変えると同じスポデューメンでもピンクでなければクンツァイトとは言わないのです。

クンツァイトが見つかる前に既に緑や黄色のスポデューメン鉱物は発見されていましたが、価値を認められていなかったことからあまり注目されていませんでした。しかし最近ではクンツァイトの対象がピンクだけでなく、薄い緑のもの以外はすべてクンツァイトと称するようになっています。

とはいえ、希少価値が高いのはやはり紫がかっているピンク色の石であることには変わらず、クンツァイトといえば紫がかったピンクの鉱物を指すことが多いです。

 

  • 精神治療にも使用された経歴

クンツァイトには、とても暖かで穏やかなパワーが秘められています。成分の1つであるリチウムは、その昔精神病治療に役立てられていたそうです。

クンツァイトは「愛の宝石」と呼ばれており、ヒーリング効果が高く柔らかい愛で癒しを与えてくれるといわれています。

 

  • 癒しの効果があるピンク色

ピンク色の宝石には超自然的な性質があるといわれています。民間療法の専門家は「ハート・チャクラ」に関連して、ピンクの宝石を多く使うそうです。人間の体に流れる7つのエネルギー・ポイントの4番目であると言われているハートチャクラは、愛や思いやりを感じ取る力をもたらしてくれるといわれています。

このチャクラが滞ると、不安、恐れ、フラストレーションといった負の感情が膨らむとされており、クリスタル療法ではピンク色の宝石を負のエネルギーを取り去るために使うのです。ピンク色は民間療法だけでなく、医学、心理学にも支持されており、アドレナリンの分泌を抑え、心拍数を下げ、怒りなどの過度な興奮状態を抑えるのに有効な色であるとしています。

 

クンツァイトの産出国

  • さまざまな産地

クンツァイトの主な産地はアフガニスタン・ナイジェリアです。また、クンツァイトが発見されたアメリカのカルフォルニアも産地の一つだといわれています。ブラジルもクンツァイトの産地だといわれていますが、紫がかったピンクのものよりも無色や黄色みがかったものが多い点が特徴です。ブラジル産のピンク色のクンツァイトは今では珍しくなりました。ほかにもマダガスカルやミャンマー、パキスタンでも産出されています。

 

  • 日本でも発見されたクンツァイトの仲間

スポデューメンはリシア輝石ともいわれていますが、日本でもリシア輝石が発見されることがあるようです。茨城県常陸太田市妙見山から少量発見されたといわれています。ただし、スポデューメン自体はピンクから緑、黄色、無色までいろんな色がありますが、妙見山から見つかった石は紫色ではなかったようです。

妙見山はリチウムを含むぺグマタイトの産地として岩手県崎浜、福岡県長垂と並んで有名な山の一つですが、現在この産地は母岩が天然記念物指定のため採集禁止となっています。ペグマタイトとは大きな結晶からなる火成岩の一種です。

リチウムと聞くとPCなどに使われているリチウム電池を想起しますが、リシア輝石は宝石以外の用途として工業的に使われることもあります。リシア輝石はリチウム資源としても重要視されているのです。

 

  • 最初に発見されたのはアメリカ

クンツァイトは1900年代初頭にアメリカの宝石業界の権威でもあり、鉱物学者のジョージ・フレデリック・クンツ博士により発見されました。クンツァイトという名前の由来もクンツ博士の名前からです。

クンツ博士はティファニーの鑑定士でもありました。

また、紫がかった美しいクンツァイトは発見された地名をとって「カリフォルニア・アイリス」とも呼ばれますが、クンツァイトの美しい紫色はマンガンイオンが起因しています。

 

クンツァイトの
お手入れと保管方法

  • 柔らかくて繊細な宝石

クンツァイトはカットが難しい鉱物として有名ですが、そもそも宝石としてカットされること自体が珍しいともいわれています。硬度はあるものの、劈開(へきかい)という一定方向に割れやすい性質であるため、超音波洗浄にも向いていません。身に付けた後は柔らかい布で優しく拭いてから保管することをおすすめします。身に着けるときはぶつけないようにやさしく扱いましょう。

 

  • クンツァイトも人間も紫外線は大敵

クンツァイトの特徴は燐光性と多色性と言われています。燐光性とは紫外線を当ててから暗い場所に持っていくと光る特性のことを指し、多色性とは角度によって見える色合いが変わる特性です。

身につけていると紫外線に当たってしまうことは免れないとはいえ、基本的に宝石の性質として紫外線や熱に弱く、長時間紫外線に当てると変色・退色してしまいます。クンツァイトだけでなくアメジストなど紫色の鉱物も長時間紫外線に当てていると変色・退色するため注意が必要です。

クンツァイトは別名「夕べの石」ともいわれています。その別名の由来は、温かなろうそくの明かりの下で光の反射によって様々な表情を見せ、イブニングドレスのデコルテを鮮やかに引き立たせてくれたことから付けられました。

つまり、夜に灯すろうそくの明かりに比べると紫外線や蛍光灯の明かりはクンツァイトには強すぎることの現れでもあります。

 

  • 適切な保管方法は水と光を避けること

クンツァイトの適切な保管方法は直射日光を避けることです。もちろん蛍光灯の当たる場所での保管もおすすめできません。宝石だけでなく何かを保管したいと思ったときにも基本的に紫外線の当たらない場所に置いておくことが基本ですが、クンツァイトを保管するときには蓋がついているケースに入れておきましょう。

もし汚れが目立ってきた場合には、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で優しく洗います。ただし、水分がついていると劣化の原因になるため、水分がついてしまった場合は拭き取ってから保管しましょう。

 

クンツァイトの市場価値

  • 希少価値が高いのはアフガニスタン産

クンツァイトの主な産出地はブラジル、アフガニスタン、ナイジェリアといわれていますが、同じ石でも産地が違うだけで雰囲気が変わってきます。アフガニスタン産は透明度が高く、再度の高い紫がかったピンクの発色が美しい石です。最近アフガニスタン産は質のいいものが少なくなってきており、希少性の高いといわれています。

一方ナイジェリア産はアフガニスタン産に比べると透明感はありません。しかし、色鮮やかで石の表面に筋状の光があるキャッツアイ効果がみられることがあります。価格の面ではナイジェリア産のほうがアフガニスタン産よりも手に入れやすいため人気です。

 

  • クンツァイトはカットが命

産出された場所や大きさ以上に重要となるのが、どのようなカットがされているかです。クンツァイトは割れやすいという性質があります。カットが難しい鉱物であるため、技術が必要になるのです。市場では大きなサイズのクンツァイトはさほど珍しくないという事実も、カットの難しさを裏付けています。

 

  • 色鮮やかなほうが希少価値は高い

最近は薄い緑のもの以外はクンツァイトといわれることもあるようですが、それでも色はクンツァイトの最も重要な価値要因には変わりません。特にコレクターは色をとても大切にする傾向があります。色が鮮やかであればあるほど価値が高くなるのです。

 

  • 希少価値がある=値段が高いとは限りません

ダイヤモンドと比較すると名前が知られていない希少な鉱物ですが、だからといって値段が高いとは限りません。同じ大きさ、重さでもダイヤモンドよりもクンツァイトのほうが安い場合があります。これはクンツァイトだけでなく多くの鉱物にもいえることですが、値段が高い=価値が高いとは限りません。ただし、市場価値としてはダイヤモンドより安かったとしてもダイヤモンドにはない魅力がクンツァイトにはあるのも事実です。

 

クンツァイトの値段と価格相場

  • 気になるお値段

ナイジェリア産のほうがアフガニスタン産よりも手に入れやすいとはいえ、だいたい相場はいくらくらいなのか気になるところです。大手通販サイトを参考にすると、アフガニスタン産クンツァイト11.7gは税込み8850円でした。しかしこれだけでは高いか安いか判断することはできません。

婚約指輪についているダイヤモンドであれば、0.3カラットが多いといわれています。購入する店によって値段に差異があってもだいたい30万円が平均です。

0.3カラットは0.06gに相当するため、11gであれば55カラットになります。ダイヤモンドを相手にすると、比べ物にならないくらいダイヤモンドのほうが高いことがわかるでしょう。

個々の石の状態によって付けられる値段に差異が生じます。クンツァイトはダイヤモンドよりは知られていない鉱物でありながら、ダイヤモンドよりも価格としては手に入りやすい鉱物と考えることができるでしょう。

 

  • スポデューメンの中でのクンツァイトの価値

スポデューメンの中でも、紫がかったピンクのクンツァイトは希少価値が高いといわれていることから価格相場も高い印象です。

しかし、ダイヤモンドのほうがクンツァイトよりもずっと高い価格がつきます。そのため指輪の買取などではクンツァイトそれ自体に値段が付くというよりもクンツァイトの周りのメレダイヤ(小柄なダイヤ)の値段が反映されているようです。買取実績を見ても、10カラットほどが5000円から10000円で取引されています。

それどころかダイヤモンドに比べるとあまり知られていない鉱物でもあるせいか、手頃な価格で手に入れることができるという紹介すらされているのです。

手頃な価格で美しくて希少性の高い鉱物を手に入れられると喜ぶ人もいます。逆に希少性の高さの割にそこまで流通価格が高くないことから、高く売れない可能性があると考える人もいるでしょう。考え方は人それぞれです。

 

まとめ

クンツァイトはダイヤモンドよりもあまり名前の知られていない鉱物でありながら、価格としてはダイヤモンドよりも手に入りやすい鉱物です。これをダイヤモンドよりも価値がないと判断するかどうかは人それぞれでしょう。ただし長い間人々に癒しを与え続け、パワーストーンとして多くの人の役に立ってきた鉱物であることは間違いありません。ダイヤモンドよりも手ごろな価格だからこそ、積極的に美しい石を身に着けてパワーをもらいたいものです。

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