宝石・ジュエリー
2021年11月2日

【ルベライト-Rubellite】

NEW
【ルベライト-Rubellite】

10月の誕生石であるトルマリンには様々なカラーのものがありますが、その中でも美しい赤色をしたものはルベライトと呼ばれています。トルマリンの中でも流通量が比較的少なく希少性が高い宝石として知られていますが、ここでは特徴や主な産出国、お手入れ方法、価格相場などルベライトの基本情報をご紹介していきます。

ルベライトの特徴と宝石言葉

冒頭でも述べた通り、ルベライトはトルマリンの一種です。トルマリンは、硼珪酸塩鉱物に属する鉱物で、ホウ素・アルミニウム・フッ素・鉄・マンガン・リチウム・ケイ素といった成分を含みます。そして、含有する成分により細かく分類されるのですが、ルベライトは主にエルバイト(リシア電気石)の中でも赤い色をした石のことを指します。

ルベライトという名称は、ラテン語で「赤い」という意味を持つ「rubellus」が由来です。ルベライトはあくまで宝石名ですので、鑑別書にはトルマリンと記載されます。また、宝石言葉は「広い心」「貞節」「思慮深さ」で、広い心を持って貞節を重んじ、物事を注意深く考えるという意味を持っています。

なお、良質のルベライトはルビーと似た美しい赤色をしていることから、かつてはルビーと間違われることもありました。例えば、ロシアのロマノフ王朝が260カラットを超える世界最大のルビーとして保有していた「いちごの彫刻」は、1925年にルベライトと判明するまで長らくルビーとして扱われていました。また、14世紀後半に作られたチェコ王室の王冠に使われている100カラットを超える宝石も、1998年の調査で判明するまでルビーと間違われていたルベライトのひとつです。

このように、過去にはルビーと間違われることもあったルベライトですが、ルビーのような赤色をしたルベライトほど希少で価値が高まります。

ルベライトの色と魅力

ルベライトの最大の魅力は美しく輝く赤色で、良質なものは一見しただけではルビーと見分けがつかないほど赤い輝きを放ちます。この赤色は、ルベライトに含まれるマンガンによるもので、主にナトリウムとリチウムを豊富に含むエルバイトの中でも、マンガンを多く含有したものが赤く発色してルベライトと呼ばれるのです。

マンガンの含有量が少ないものは、淡いピンク色に発色することからピンクトルマリンと呼ばれています。ルベライトとピンクトルマリンの境界線は非常に曖昧で、ピンクトルマリンをルベライトに含んで紹介されるケースも見られますが、本来のルベライトはトルマリンの中でも鮮やかな赤色をしているものを指しますので、ピンク色をしたピンクトルマリンはルベライトとは分けて考えるのが一般的です。なお、ルベライトはトルマリンの中では価値が高い宝石として扱われていますが、ルビーと比べると安価な傾向があり、比較的リーズナブルな価格で入手できるのもルベライトの魅力のひとつです。

また、ルベライトは女性的な魅力を高めて内面の美しさを引き出してくれるパワーストーンとしても人気があります。加えて、気持ちを前向きにして豊かな人生へと導いてくれるとともに、寛大な心を持てる、努力が実るといった効果が得られるパワーストーンと考えられています。

ルベライトの産出国

トルマリンの中でも宝石品質のものは、全てペグマタイト鉱床から産出されます。トルマリンが採掘されるペグマタイト鉱床は世界各地に存在していますが、宝石品質のルベライトはブラジル・マダガスカル・ナイジェリア・モザンビーク・ミャンマー・アフガニスタンなど限られた国からしか産出されていません。

これらの国々の中でもルベライトの主要な産出国として知られているのがブラジルで、ミナス・ジェライス州を中心にルベライトが産出されています。ジョナス鉱山では、1978年ごろに史上最大のルベライト晶洞が発見されており、現在でも未発掘な部分も多く残されています。また、クルゼイロ鉱山は、現在最もルベライトが産出されている鉱山のひとつです。クルゼイロ鉱山からは、年間に8トンほどのトルマリンが産出されているのですが、その約20%をルベライトが占めています。1983年ごろに発見されたオウロ・フィーノ鉱山は、現在は枯渇しているとされていますが、オウロ・フィーノ鉱山で採掘されたルベライトは最高品質であると評価されています。

また、マダガスカル・ナイジェリア・モザンビークなどのアフリカで産出されたルベライトは、やや褐色を帯びているものが多いものの、インクルージョンが少ないのが特徴です。中でもマダガスカル産のルベライトは、インクルージョンが少なく透明度が高い傾向があります。

ルベライトのお手入れと保管方法

ルベライトの普段のお手入れは、身に着けた後に柔らかい布などで拭くだけで問題ありません。汚れが目立つ場合は、中性洗剤や石鹸を溶かしたぬるま湯の中で、毛先が柔らかい歯ブラシなどを使って優しく擦れば、ある程度の汚れは落ちるはずです。

なお、ルベライトのお手入れでは、超音波洗浄機は使用しない方が無難です。インクルージョンや傷が多いルベライトの場合、超音波による振動で割れてしまうケースがあるので注意しましょう。アルコールに関しては多少であれば問題ないとされていますが、過度に付け過ぎた際は念のためぬるま湯で洗い流しておくことをおすすめします。

また、ルベライトはモース硬度が7~7.5と比較的高めではありますが、他の宝石と接触すると表面に傷が付く恐れがあります。加えて、ルベライトは摩擦によって電気を帯びるという性質があり、摩擦が発生するとホコリが表面に付着して傷の原因になることもありますので、保管の際は仕切りがあるジュエリーボックスなどを活用して、他の宝石の接触と摩擦の発生を防ぐことが大切です。

さらに、ルベライトは紫外線に非常に弱く、長時間紫外線に晒されていると退色する恐れがあります。そのため、直射日光が当たる場所に長時間放置しないことも重要です。なお、ジュエリーとして身に着けて外出する程度であれば、紫外線の影響はそこまで心配する必要はありませんが、炎天下で長時間過ごす場合は念のため外しておいた方が良いでしょう。

ルベライトの市場価値

トルマリンは、カラーバリーションが豊富な宝石で、存在しない色は無いと言われるほど様々なカラーのものが存在します。その中でも最も価値が高いとされているのは、ネオンブルーに輝くパライバトルマリンです。パライバトルマリンに次いで価値が高いのは、藍色に近い濃いブルーが魅力のインディゴライトとされていますが、ルベライトの市場価値はインディゴライトと同程度となります。

また、ルベライトの価値は他の宝石同様に様々な要素で決まりますが、その中でも最も重要なのがカラーです。赤色が強いものほど価値が高く、ピジョンブラッド(鳩の血)やクランベリーなどと例えられるような赤色をしているルベライトほど高く評価されます。なお、ルベライトの赤色は基本的に含有するマンガンによるものですが、鉄によって赤色に発色するケースもあります。鉄が発色要因になったルベライトは、褐色を帯びた赤色や赤紫色になる傾向がありますが、鉄の含有量が増えすぎると鮮やかさが乏しい、くすんだ色合いになるため、価値が低下するのです。

また、ルベライトはインクルージョンが比較的多い宝石ですので、インクルージョンが少なく透明度が高いルベライトほど価値が高まります。さらに、他の宝石と同じようにカラットが大きいもの、カットが美しいものほど高く評価されます。

ルベライトの値段と価格相場

上記の通り、ルベライトはトルマリンの中では価値が高い宝石ですが、ルビーほど高く評価されているわけではなく、比較的リーズナブルな価格で取引されています。カラーやカラットにもよりますが、数千円程度で購入できるものも多いので、比較的入手しやすい宝石と言えるでしょう。一方で、濃く鮮やかな赤色で透明度も高い最高品質のルベライトは数十万円で取引されています。

また、ルベライトの買取相場は、最高品質のSランクでは3カラットで20,000円前後、5カラットで40,000円前後、10カラットで100,000円前後となっています。Sランクから多少品質が劣るAランクの場合は、3カラットで10,000円前後、5カラットで25,000円前後、10カラットで50,000円前後が相場です。BからDランクのルベライトの場合は、3カラットではそれぞれ3,000円前後、1,500円前後、100円前後です。5カラットでは5,000円前後、2,500円前後、500円前後、10カラットでは10,000円前後、5,000円前後、1,000円前後となっています。

なお、ルベライトの買取相場は時期によって変動するので、上記の相場は目安として捉えるようにしてください。加えて、買取店によって買取額に大きな差が生じるケースもあるので、ルベライトを売却する際は複数店舗に査定を依頼して、最も高い金額を提示した店舗に売却すると良いでしょう。

まとめ

美しい赤色が魅力のルベライトは、様々なカラーがあるトルマリンの中でも価値が高い宝石で、パワーストーンとしても高い人気を誇ります。最高品質のルベライトは、ルビーにも負けない輝きを持ちますが、ルビーほど高額な宝石ではないため入手しやすいという魅力もあります。また、ルベライトの買取相場は3カラットのSランクで10,000円前後ですが、宝石の買取相場は時期によって変動するので、手持ちのルベライトの価値を知りたい場合は買取店に査定を依頼すると良いでしょう。

 

  • 出張買取はこちらから!!
  • 店頭買取はこちらから!!
査定無料!こちらをタップしてお気軽にお問合せください。