アクアマリンが、本物なのか、偽物なのかを知りたいと考える方は少なくありません。
実際、アクアマリンに似た、「合成スピネル」や「水晶に着色したもの」などの偽物が販売されているのも事実です。
そのため、「偽物と本物のアクアマリンは、どうやって見分ければ良いのか?」と疑問に思う方も多いでしょう。
そこで、この記事では、3月の誕生石として人気の高いアクアマリンの本物と偽物の見分け方について、詳しくご紹介いたします。
また、本物のアクアマリンの特徴についてもまとめましたので、アクアマリンについて知りたい方は、最後までご覧ください。
Contents
偽物と言われるアクアマリンの種類とは?
アクアマリンは、その澄んだ海水のような水色から、ラテン語で「海水」を意味する「アクアマリン」と名付けられました。
この宝石は、「ベリル」と呼ばれる鉱物の1種です。
そのため、「ベリル」の鉱物以外は、偽物として分類されています。
ここでは、偽物とされるアクアマリンの種類について詳しくご紹介いたします。
ガラス製の模造品
アクアマリンのガラス製の模造品は、本物のアクアマリン(青色または青緑色のベリル鉱物)を模倣して作られた人工のガラス製品です。
天然石の外観を再現するために、特別な技術で着色・加工されており、本物のアクアマリンと比較して大幅に安価であることから、ジュエリーや装飾品として多く使用されています。
また、ガラス製の模造品は、本物のアクアマリンと比べると柔らかく傷が付きやすいとされています。
そのため、落としたり衝撃を加えたりすると割れる可能性もあるのです。
合成スピネル
合成スピネルは非常に澄んだ青色を持ち、本物のアクアマリンと似た外観に仕上げられています。
合成スピネルは、酸化マグネシウムと酸化アルミニウムから成る鉱物を人工的に生成し、アクアマリンの色合いを再現したものを言います。
天然のアクアマリンよりも色の均一性が高いことが多く、モース硬度は約8であり、アクアマリン(硬度7.5~8)とほぼ同等かそれ以上の耐久性を持っているのが特徴です。
しかし、本物のアクアマリンと比べると、希少価値や自然がもたらす独特の風合いに欠けるため、どこか人工的な印象を受ける場合があります。
張り合わせ石(ダブレット)
張り合わせ石は、天然のアクアマリンに似せる目的で、異なる素材を貼り合わせて作られた人工的な宝石です。
この張り合わせ石には、構造によって呼び名が異なり、2層のものは「ダブレット」、3層のものは「トリプレット」と分類されます。
アクアマリンでは、無色透明の石を水色の接着剤で張り合わせたダブレットが主流です。
表面の色合いや透明感は、本物のアクアマリンに似ていますが、層構造があるため、光の反射や角度によって不自然に見えます。
張り合わせ石は、本物のアクアマリンの美しい外観を模倣しつつ、製造コストを大幅に削減するために作成されることが多い宝石です。
- おたからや査定員のコメント
アクアマリンには、外観がよく似た宝石としてブルートパーズがあります。
ブルートパーズは、アクアマリンとして販売されるわけではないため、偽物と呼ぶのは適切ではありません。
しかし、見た目が似ているためアクアマリンと誤認されやすいです。
本物のアクアマリンのほかにも、アクアマリンと似たブルートパーズなどの宝石の真贋判定は、GG資格の保持者が在籍している「おたからや」の査定員にお任せください。
本物と偽物のアクアマリンを見分ける4つの方法
アクアマリンの偽物には、ガラス製、天然石、合成石など様々な種類があります。
ここでは、偽物と本物のアクアマリンの見分け方を4つご紹介いたします。
鑑定機器を使用
偽物を最も確実に見分けるには、鑑定機器を使用した判定が有効です。
特に、屈折率を測定する屈折計は、アクアマリンの真贋を確実に見分けられます。
ただし、屈折計は10万円程度と高額で、扱いに訓練が必要です。
そこで簡易な方法としては、手頃な価格のチェルシーカラーフィルターや紫外線ライトの使用がおすすめです。
1.チェルシーカラーフィルター(CCF)
チェルシーカラーフィルター(CFF)は、赤と緑の波長を持つ光のみを透過する特殊なフィルターで、主に天然石と合成石を見分けることができます。
CCFを通して本物のアクアマリンを観察すると、黄緑色に見えますが、天然石であるブルートパーズや合成石である合成スピネルは赤色に見えるのです。
CCFの価格は、1万円程度と、屈折計に比べると比較的安価に購入が可能です。
2.紫外線ライト(UVライト)
紫外線ライト(UVライト)とは、いわゆるブラックライトのことで、宝石の蛍光性を確認する道具です。
UVライトでは、主に合成石を見分けることができます。
通常、アクアマリンは蛍光性を持ちませんが、合成石である合成スピネルは赤色の蛍光性を示す場合があります。
そのため、UVライトを使用することで、両者を簡単に見分けることが可能です。
また、UVライトは安価なものであれば、1,000円以下でも購入が可能です。
触れた時の温度
専門的な道具を使わずにアクアマリンとガラスを見分ける最も簡単な方法として、温度を確認する方法があります。
天然石であるアクアマリンは触れるとひんやりと冷たく感じますが、ガラスの場合はそれほど冷たさを感じません。
ただし、温度は保管環境に左右されるため、この方法はあくまで参考程度に留めておいてください。
クラリティ(透明度)
アクアマリンとガラスや貼り合わせ石を見分ける大きなポイントの1つが、クラリティです。
ガラスや貼り合わせ石の場合、内包物として「気泡」が入る場合があります。
しかし、アクアマリンが成長する場所には気体が存在しないため、気泡が内包されることはありません。
そのため、気泡が見つかった場合は、ガラスや張り合わせ石などの偽物の可能性が高まります。
モース硬度
モース硬度は、アクアマリンとガラスを見分ける重要な指標です。
アクアマリンのモース硬度は7.5~8で、ガラスは一般的に5~6とされています。
この硬度の差は、宝石のファセット(切子面)の稜線に表れます。
硬度が低いガラスは稜線が摩耗して丸みを帯びやすい一方、アクアマリンはシャープな稜線を保つ特徴があります。
- おたからや査定員のコメント
アクアマリンの真贋判定には、専門的な機器を使用する方法が最も有効です。
しかし、これらの機器は高額なため、一般的には実用性に欠ける場合があります。
一方で、外観や価格を基にした見分け方は道具を必要としないため手軽に実践できますが、確実性には欠けます。
おたからやには、最新の査定機材が揃っており、宝石に精通した査定員が丁寧に鑑別いたします。
そのため、アクアマリンが本物なのか偽物なのかを確認したい場合は、お気軽におたからやへご相談ください。
アクアマリンの特徴と主要な産地
ここでは、アクアマリンの特徴と、主な産地についてご紹介いたします。
アクアマリンの特徴
アクアマリンは、「ベリル」という鉱物の水色の変種です。
ベリルには、緑色のエメラルドやピンク色のモルガナイトなど、他にも様々な変種があります。
水色のアクアマリンも原石の状態では緑がかっていることが一般的です。
そのため、多くの場合、緑色を取り除くための加熱処理が施されます。
市場に流通しているほとんどのアクアマリンは、この加熱処理を経ているため、非加熱のものは価値が高まります。
アクアマリンの主要な産地
アクアマリンの原石は、主に六角柱の形で産出されることが多いのが特徴です。
特に美しい柱状で産出された場合には、ファセットカットを施さず、原石の形をそのまま生かして利用されることもあります。
このようなアクアマリンの原石は、どの地域から産出されるのでしょうか?
ここからは、アクアマリンの主要な産地を詳しくご紹介いたします。
1.ブラジル産
ブラジルは、最も重要なアクアマリン産地です。
ミナス・ジェライス州のサンタマリア・デ・イタビラは、最高品質のアクアマリン「サンタマリア」が産出する地域としても有名でした。
残念ながら、ブラジル産の「サンタマリア」は、ほとんど枯渇してしまいましたが、ブラジルが今でもアクアマリンの主要な産地であることは変わりません。
また、ブラジルは世界最大のアクアマリン「Dom Pedro(ドン・ペドロ)」の産地としても有名です。
2.ナイジェリア産
ナイジェリアでは、様々な色や大きさのアクアマリンが産出されています。
ナイジェリア産のアクアマリンは、結晶内部にインクルージョン(内包物)が多く見られ、全体に傷が多いという特徴を持っています。
アクアマリンは一般的に加熱処理を施して色を整えますが、傷が多いと高温に耐えられないため、ナイジェリア産は加熱ができずに、非加熱のままで流通することも多いです。
3.モザンビーク産
1991年には、アフリカのモザンビークでもアクアマリンの採掘が始まりました。
この地域では、ブラジルの「サンタマリア」に近い上質な色のアクアマリンが産出されています。
上質なモザンビーク産のアクアマリンは「サンタマリア・アフリカーナ」と名付けられ、モザンビークは枯渇したブラジルに変わる新しい「サンタマリア」の産地になりました。
しかし、モザンビーク産は色が濃くなりすぎて、グレーがかって見えるものもあります。
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・3月の誕生石アクアマリンの意味とは?宝石としての特徴と価値
高品質なアクアマリンの特徴
アクアマリンの品質はどのように評価されるのでしょうか?
明確な基準はないものの、重要な判断基準が存在します。
ここでは、アクアマリンの品質を評価する際に重視されるポイントについて詳しくご紹介いたします。
色
アクアマリンの品質を測る上で、最も重要な要素は色です。
特に、濃い青色をしたアクアマリンは最高品質であり、「サンタマリア」や「サンタマリア・アフリカ―ナ」として売買されています。
サンタマリアカラーは、水色ではなく濃紺と言えるほど、深みのある青色です。
このように、アクアマリンは濃い色は価値が上がり、薄くなるほど価値が下がる傾向があります。
透明度
アクアマリンは、肉眼で内包物がほとんど見えない「アイ・クリーン」な宝石とされています。
そのため、評価基準においても「アイ・クリーン」であることが前提となり、肉眼で確認できる内包物がある場合は、評価が下がります。
例えば、ナイジェリア産のように内包物が多いアクアマリンは、未加工を証明する「非加熱」という付加価値があっても、全体的な評価は低くなる傾向があります。
カット
カットはアクアマリンの評価にほとんど影響を与えません。
アクアマリンは、原石の形状を活かした形にカットされることが一般的です。
また、カットの際は色が美しく見えることが最も重視されます。
そのため、ほとんどの場合はファンシーシェイプ(ラウンドブリリアントカット以外の形状)にカットされます。
カラット
アクアマリンは、大きなサイズの石が多く流通している宝石です。
10カラット(ct)を超えるものも珍しくなく、世界最大の研磨済みアクアマリンは10,363カラットに達します。
そのため、10カラット以上のアクアマリンでも希少性が高いとは言えず、他の宝石に比べてサイズが価値に与える影響は比較的小さいのが特徴です。
- おたからや査定員のコメント
アクアマリンの価値を査定する場合、最も重要な要素は色です。
「サンタマリアカラー」と呼ばれる濃色のアクアマリンは、一般的なアクアマリンをはるかに凌ぐ価格で取引されます。
しかし、「サンタマリア」という名称は流通名であり、明確な色の定義はありません。
そのため、アクアマリンの正しい価値を知るためには、専門家による査定が必須となります。
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「おたからや」では、GIA(米国宝石学会)認定のGG(Graduate Gemologist)資格を持つ鑑定士が在籍しており、国際的に通用する専門知識をもとにした正確な査定が可能です。
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