エルメスのピコタンは、カジュアルなデザインと普段使いに適したアイテムとして、バーキンやケリーと並ぶほどの人気を誇ります。
その中でも、高級感あふれるワニ革を使用したピコタンのクロコは、SNSやメディアで注目を集めています。
しかし、ピコタンのクロコには、3種類のワニ革のバリエーションがあり、それぞれの特徴や魅力について、詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、ピコタンのクロコの定価やワニ革の種類別の特徴について、詳しくご紹介いたします。
Contents
エルメスのピコタンとは
ここでは、ピコタンについて詳しくご紹介いたします。
ピコタンという名前と歴史
「ピコタン(Picotin)」という名前は、メートル法が普及する以前のフランスで使用されていた、穀物の量を表す単位に由来すると言われています。
この名称は、馬に与える餌を入れる容器からインスピレーションを受けており、シンプルで実用的な構造をもとにデザインされました。
その後、2008年頃には、新たに「ピコタンロック」モデルが登場します。
このモデルは、オリジナルのピコタンに南京錠(カデナ)が付属し、ベルトの先端に南京錠を取り付けるためのホールが設けられるといった改良が施されています。
ピコタンロックの登場以降、オリジナルのピコタンの製造は終了しましたが、現在でも「ピコタン」という愛称で親しまれています。
素材の種類
現在製造されていないオリジナルのピコタンを含め、ピコタンロックは、柔らかい質感が特徴の「トリヨン・クレマンス」という素材で作られています。
一方で、小ぶりなPMサイズのピコタンには、希少動物の皮である「エキゾチックレザー」が使用されることもあります。
例えば、エキゾチックレザーには、魅力的な模様と高い耐久性が特徴のワニ革や、野性味の中にエレガンスさを秘めた風合いが魅力のダチョウ革(オーストリッチ)などが使用されています。
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・【2024年最新】エルメスピコタン定価は?人気カラーやサイズも
ピコタン クロコの定価とトリヨン・クレマンスとの価格差
ここでは、ワニ革を使用したピコタンのクロコと、定番素材であるトリヨン・クレマンスを使用したピコタンの定価について、詳しくご紹介いたします。
ピコタン クロコの定価
商品名 | 定価(税込) |
---|---|
ピコタンロック PM アリゲーターマット | 3,421,000円 |
※2024年12月現在
この後に詳しくご紹介しておりますが、ピコタンに使用されるワニ革には、「アリゲーター」「クロコダイル・ニロティカス」「クロコダイル・ポロサス」の3種類があります。
近年では、「クロコダイル・ニロティカス」や「クロコダイル・ポロサス」を使用したピコタンの製造は、フランスでごく稀に製造されるケースを除き、ほとんど行われていないとされています。
そのため、現在は「アリゲーター」を使用したピコタンのみが取り扱われています。
トリヨン・クレマンスの定価
商品名 | 定価(税込) |
---|---|
ピコタンロック PM トリヨン・クレマンス | 490,600円 |
※2024年12月現在
トリヨン・クレマンスを使用したピコタンの定価は490,600円となっており、アリゲーターを使用したモデルとは約7倍もの価格差があります。
このことからも、ワニ革の希少価値の高さが際立っています。
- おたからや査定員のコメント
ワニ革を使用したピコタンロックは、その希少価値の高さから製造数が限られており、新品・中古品を問わず、流通数が非常に少ないのが特徴です。
中古市場では、新品の場合は国内定価とほぼ同じ価格で購入できるケースが一般的です。
一方、中古品の場合は、色や製造年によって異なりますが、国内定価を下回る価格で手に入れることができる場合もあります。
ワニ革の種類別の特徴と魅力
ここでは、ピコタンに使用されているワニ革の種類別の特徴と魅力について、詳しくご紹介いたします。
アリゲーターとクロコダイルの違い
エルメスが使用するワニ革には、「アリゲーター」「クロコダイル・ニロティカス」「クロコダイル・ポロサス」の3種類があります。
一般的には、「ワニ革=クロコダイル」と認識されることが多いですが、エルメスやワニ革に詳しい方々の間では、これらは全く異なる素材として厳密に区別されています。
これは、アリゲーターとクロコダイルは、どちらも「ワニ」として分類されますが、生物学上の学名が異なるためです。
ワニは、「ワニ目」という大きな分類に属し、その中で「アリゲーター科」と「クロコダイル科」に分かれます。
そのため、クロコダイル科に属するナイルワニとイリエワニの革を用いた「ニロティカス」と「ポロサス」はクロコダイル革として扱われますが、アリゲーター科に属するアメリカアリゲーターの革を用いた「アリゲーター」はアリゲーター革として区別されています。
例えば、エルメスの店舗スタッフに「クロコダイルはありますか?」と質問した場合、スタッフからは「クロコダイルではなく、アリゲーターであればご用意があります」といった回答が返ってくることがあります。
ワニ革の種類別の特徴
ここでは、エルメスが使用するワニ革のそれぞれの特徴について、ご紹介いたします。
1.アリゲーター
「アリゲーター」は、主にアメリカ・ミシシッピなどに生息するアメリカアリゲーターの革が使用されています。
この革を使用したエルメス製品には、「HERMES PARIS MADE IN FRANCE」のロゴ周辺に、アリゲーターを示す記号として「⬜︎」が彫られています。
アリゲーター革の一般的な特徴としては、全体的に斑(ふ)が大きく、斑の中に穿孔(せんこう)と呼ばれる点が見られないものが多い、という点が挙げられます。
また、ワニのお腹の中心部にあたる部分は斑が特に大きく、外側(横腹)に向かうほど斑が小さくなる特徴があります。
「アリゲーター」はバッグだけでなく、近年では、財布やカードケースなどの革小物にも幅広く使用されています。
2.クロコダイル・ニロティカス
「クロコダイル・ニロティカス」は、主にナイル川周辺に生息するナイルワニの革が使用されています。
「ニロティカス」という言葉は、「ナイル川の」という意味を持ち、生物学上の学名でも使用されています。
この革を使用したエルメス製品には、「HERMES PARIS〜」のロゴ周辺に、ニロティカスを示す記号として「・・」が彫られています。
ナイルワニ革の一般的な特徴としては、斑がアリゲーター革よりも小さく、お腹の中心部から外側にかけて、全体的に均一な大きさの穿孔が見られる点が挙げられます。
近年では、「クロコダイル・ニロティカス」は主にバッグに使用されることが多く、特に「バーキンヒマラヤ」に使用されていることで有名です。
3.クロコダイル・ポロサス
「クロコダイル・ポロサス」は、主に東南アジア地域に広く生息するイリエワニの革が使用されています。
「ポロサス」という名称は、ニロティカス同様、生物学上の学名でも使用されています。
この革を使用したエルメス製品には、「HERMES PARIS〜」のロゴ周辺に、ポロサスを示す記号として「 ∧ 」が彫られています。
ポロサス革の一般的な特徴は、斑がニロティカス革よりも小さく、非常に細かい点です。
この特徴から、革の専門家や愛好家の間では、「スモールクロコダイル」とも呼ばれています。
また、その美しい質感と希少性から、ワニ革の中で最も高い価値を持つ最高級品とされています。
ワニ革の魅力
アリゲーターやクロコダイルに代表されるワニ革の最大の魅力は、圧倒的な存在感と、高級感あふれる見た目にあります。
さらに、ワニ革は天然素材であり、斑の並びや大きさ、染色による個体差が必ず現れるため、同じものは二つとない特別感を味わえる点も魅力の1つです。
マット加工を施して艶を抑えた「アリゲーターマット」で作られたピコタンロックは、そのラグジュアリーなデザインから、パーティーやフォーマルなドレスシーンはもとより、カジュアルなシーンでも活躍します。
また、ワニ革は非常に丈夫で耐久性が高く、長く使用することができるため、時を経ても色褪せない魅力を持ち、使用するほどに味わいが深まります。
ワニ革とトリヨン・クレマンスとの違い
ピコタンロックの定番素材として使用される「トリヨン・クレマンス」と比較すると、ワニ革はしっかりとした硬さがあるため、型崩れしにくく、美しい見た目を保ちやすいのが特徴です。
しかし、傷や汚れに対する注意が必要で、特に、雨や水分によるシミへの配慮が欠かせません。
さらに、ワニ革は、製造数が非常に少ない希少素材であるため、展開されるカラーも限られています。
エルメスの定番色として知られるエトゥープのラインナップはなく、ワニ革のみで製造される特別なカラー展開がある点も、トリヨン・クレマンスとの大きな違いと言えます。
ハンドル部分にワニ革を組み合わせたピコタンロックタッチ
「ピコタンロック タッチ」というコレクションでは、バッグ本体とハンドルに異なる素材を組み合わせるデザインが特徴的です。
この中でも、本体部分にトリヨン・クレマンス、ハンドル部分にアリゲーターマットを使用したモデルは、カジュアルな使いやすさと高級感を兼ね備えたアイテムとして、非常に人気があります。
- おたからや査定員のコメント
ワニ革は、ラグジュアリーなエキゾチックレザーとして非常に人気がありますが、アリゲーターとクロコダイルの違いやそれぞれの特徴について、詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。
また、価格が非常に高価であるため、素材を選ぶ際は、後悔のないよう十分に検討し、慎重に選ぶことが重要です。
ピコタン クロコのメンテナンス方法
エルメスのピコタンに使用されるアリゲーターやクロコダイルなどのワニ革は、非常に繊細でデリケートな素材です。
そのため、一般的なレザーアイテムのケアで行うような、クリームの塗布や防水スプレーの使用は、厳禁とされています。
「リセ」や「シャイニー」と呼ばれる艶のある仕上げの革や、「マット」と呼ばれる艶のない仕上げの革を問わず、使用後は柔らかい布で優しく埃や汚れを払い落とすだけで、十分なお手入れが可能です。
万が一、雨や水で濡れてしまった場合は、拭き取らずに、すぐに乾いた布を押し当てて、水分を吸い取るようにしてください。
拭いてしまうと、水分が広範囲に広がり、シミが悪化する可能性があります。
以上のようなメンテナンスを普段から心がけていても、傷や汚れが生じてしまうことがあります。
その傷や汚れが気になる場合は、エルメスに定期的なメンテナンを依頼することをおすすめします。
エルメスでメンテナンスを受けることで、お持ちのピコタンのクロコを長く、美しい状態で保つことができます。
ピコタン クロコの入手方法
ここでは、ワニ革が使用されたピコタンロックの入手方法をご紹介いたします。
正規店で購入する
ピコタンロックは、エルメスの定番商品として非常に高い人気を誇ります。
その人気ゆえに、偽物も多く出回っているため、正規店で購入すれば本物であるという安心感が得られます。
しかし、その人気の高さから、正規店舗では在庫がない場合が多く、入荷のタイミングも不定期です。
エルメス公式オンラインショップでも販売されることがありますが、ほとんどの商品が即完売するほどの高い需要があります。
特に、アリゲーターやクロコダイルといったワニ革を使用したピコタンロックは、更に希少性が増すため、出会うには時間と運が必要です。
中古品販売店で購入する
ピコタンロックは、需要が非常に高く、供給が追いついていないことから、中古市場でも価格が上昇傾向にあります。
一方で、中古市場では、現在製造されていないカラーや希少なモデルのピコタンロックを見つけることができるのが魅力です。
また、比較的リーズナブルな価格で購入できる場合もありますが、偽物が混在しているリスクがあるため、商品の詳細や状態をよく確認することが重要です。
- おたからや査定員のコメント
ワニ革を使用したピコタンロックは、製造年や状態、カラーによって、買取価格が異なります。
特に、状態の良いお品物や付属品が揃っている場合は、より高く評価される可能性があります。
お手持ちのピコタンロックの正確な価値を把握したい方は、専門の査定員が在籍している「おたからや」にお気軽にご相談ください。
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