ロイヤルコペンハーゲンの1995年版イヤープレートは、他の年と比べて高値で取引されることがあります。なぜ1995年だけが特別なのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、1995年版が高いとされる理由や買取相場の傾向、似たデザインのプレートとの違いなどを丁寧に解説します。高価買取を目指すためのコツなど、売却を検討している方にも役立つ情報をまとめました。お持ちのプレートの価値を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

ロイヤルコペンハーゲンの1995年版イヤープレートとは

1995年版イヤープレートは、ロイヤルコペンハーゲンの長いイヤープレートシリーズの中でも比較的高額で取引されることで知られています。他の年のプレートと比べてどのような特徴があるのか、デザインやシリーズ背景、他年との違いを見てみましょう。

1995年版イヤープレートのデザインの特徴

1995年版イヤープレートのタイトルは「マナーハウスでのクリスマス」で、14世紀に建てられたホルスタイン宮殿がモチーフになっています。雪景色の中、城を背景に家族がソリに載せたクリスマスツリーを運ぶ様子が描かれており、その情景から温かみのあるクリスマスの物語を感じさせる美しいデザインです。

歴史的な古城と家族の団欒という組み合わせが印象的で、多くのコレクターにとって魅力的な絵柄と位置付けられています。

1995年版イヤープレートと他年版の違い

1995年版イヤープレートが注目される点の一つに、その市場価格の高さがあります。同年代に発売された他のイヤープレートと比べても取引価格が高く、コレクター間でも特別視されています。

またデザイン面でも、前後の年である1994年・1996年のプレートがいずれも家族のクリスマス風景を描いている中で、1995年版は歴史あるお城を背景に取り入れている点で異彩を放っています。こうしたユニークなモチーフや物語性も相まって、1995年版はシリーズの中で特別な存在感を持っています。

イヤープレートシリーズの背景

ロイヤルコペンハーゲンのイヤープレートは、1908年から毎年制作されている伝統あるシリーズです。各年に異なる図柄と年号が施され、記念プレートとして世界中のコレクターに親しまれています。生産終了後は型が破棄され、同じデザインが再販されることはないため、年代が古いほど流通数が少なく希少価値が高まります。

題材にも時代ごとの変化があり、初期は教会や聖人といった宗教的モチーフが多く見られましたが、1990年代からは家庭でのクリスマス準備といった身近な風景が中心になりました。

1995年版もその流れを受け、家族でツリーを運ぶ温かみのある情景が描かれています。これはクリスマスがより生活に根付いた行事となった時代背景を反映したものといえます。

イヤープレート1995年版はなぜ高い？

1995年版イヤープレートに高値がつく理由については、いくつかの説が語られています。供給数の少なさや特別なエピソード、さらにはデザインそのものの人気など、諸説ある中から代表的なものを見ていきましょう。

制作当時のストライキの影響で生産数が少ない

まず指摘されるのが、生産数の少なさです。1995年にはデンマークで大規模な労働ストライキが発生し、その影響でロイヤルコペンハーゲン工場の稼働も落ち込みました。その結果、同年のイヤープレートは需要に対して供給が追いつかず、市場流通数が他の年よりも少なかったとされています。

生産枚数が絞られたことで希少価値が生まれ、後年になってプレミア価格で取引されるようになりました。「1995年版の価値が高騰した理由は、その生産量の少なさにある」という指摘も多く、需給バランスの偏りが価格高騰の一因となっているのでしょう。

騎手の武豊さんが大量購入した

もう一つ有名なエピソードとして、著名人による大量購入が挙げられます。日本のトップジョッキーである武豊さんが、自身の結婚式の引き出物として1995年版イヤープレートを大量に購入・配布したという話です。

このため日本国内では1995年版の流通在庫が極端に少なくなり、欲しくても手に入らないコレクターが増えたと言われています。武豊さんは1995年に結婚されており、引出物として同プレートを贈呈したことがファンや関係者の間で話題となりました。

結果として国内市場で1995年版プレートの希少性がさらに高まり、中古市場で高価取引される一因となったようです。

1995年版ならではのデザインの美しさ

供給面の要因だけでなく、デザイン自体の人気も見逃せません。1995年版イヤープレート「マナーハウスでのクリスマス」は、その美しい古城と家族の温かな情景が高く評価されています。

コレクターの中には絵柄の魅力ゆえにこの年のプレートを特に好む人も多く、結果的に需要が高まって価格上昇につながっている面もあるでしょう。ロイヤルコペンハーゲン公式の情報メディアでも「プレートのデザインにも人気の秘密がある」と言及されたことがあるようです。希少性に加えて図柄の完成度や物語性が購入意欲を刺激していると考えられます。

ホルスタイン城の歴史的背景や、デンマークで初めて室内にクリスマスツリーを飾ったエピソードが込められた一枚です。そうしたロマンチックな要素がコレクターの心を掴んでいると考えられます。

イヤープレート1995年版の買取相場の傾向

希少価値の高い1995年版イヤープレートは、他の年と比べてやや高めの買取相場となる傾向があります。1990年代の他年版プレートが中古市場で数百円〜数千円ほどで取引されることも多い中、1995年版は状態やタイミングによっては数万円台での取引が見られます。

特に保存状態が良く、外箱などの付属品が揃っている場合はさらに評価が上がる傾向にあります。ただし、相場は市場の需給や在庫状況によって変動するため、売却を検討する際は複数の査定を比較するのがおすすめです。

1995年版デザインと似た前後の年のイヤープレート

1995年版の前後の年である1994年版と1996年版も、家族のクリスマス風景を描いたシリーズとしてデザインに共通点があります。それぞれのプレートがどんな図柄なのかを知っておくと、1995年版の位置づけや魅力が一層理解しやすくなるでしょう。

イヤープレート1994年版「お父さんとお買い物」

1994年版イヤープレートのタイトルは「お父さんとお買い物」です。買い物から帰ってきた父親と二人の子供を母親が出迎えるという、温かな家族のひとコマが描かれています。ソリには包みが載せられ、プレゼントを手に帰宅する様子が丁寧に表現されています。

普段あまり買い物に行かないお父さんが、子供たちと一緒に母親への贈り物を選んだのかもしれません。素朴な日常にクリスマスの心温まる空気が漂う、やさしい雰囲気の一枚です。

イヤープレート1996年版「街灯をともす頃」

1996年版イヤープレートのタイトルは「街灯をともす頃」です。プレゼントを買いに出かけた親子が、夕暮れ時に家へ戻る様子が描かれており、薄暗くなった街角に灯る街灯が印象的です。

父親と二人の子供が夢中でプレゼント選びをしているうちにすっかり日が暮れてしまった、という背景が想像されます。1994年版と同様に父子の姿を通して、家族の温もりやクリスマス前のあわただしい雰囲気が感じられる、物語性豊かなデザインです。

1995年版以外で公式価格の高いイヤープレートランキング

ロイヤルコペンハーゲンのイヤープレートには、1995年版以外にも高い公式バックナンバー価格が設定されている年代があります。特に発売初期や戦時中のプレートは希少価値が極めて高く、コレクター間でプレミアが付いています。

ここでは公式サイトでの販売価格を基準に、高額イヤープレートの上位3点を紹介します。

第1位 イヤープレート 1908年版「聖母マリアと幼子イエス」

ロイヤルコペンハーゲンがイヤープレートシリーズを初めて発表した記念すべき1908年版が、価格・歴史ともに不動の第1位です。デザインは「聖母マリアと幼子イエス」で、青はマリアの象徴、白は純粋さを意味し、このシリーズの精神的な出発点となる一枚です。

当時はシリーズ化を前提としていなかったため生産数は非常に限られており、現存数もごくわずか。こうした背景から希少価値が極めて高く、ロイヤルコペンハーゲン公式のバックナンバー価格では約154万円（税込）という最高額が設定されています。

美術品としてもコレクションとしても価値が高く、まさに伝説的存在のプレートです。

第2位 イヤープレート 1940年版 「よき羊飼い」

第2位は、戦時下に制作された1940年版「よき羊飼い」です。この時期は日中戦争から第二次世界大戦へと突入しており、欧州全体が不安定な状況下にありました。そのためイヤープレートの生産や流通も制限を受け、発行枚数が非常に少なかったとされています。

デザインは、幼子イエスと羊飼いを描いた伝統的な宗教モチーフで、静かで優しい印象を与える作品です。公式のバックナンバー価格は約23万4,300円（税込）で、希少性とモチーフの人気が相まって高額取引されるプレートの代表格です。

第3位 イヤープレート 1945年版「平和のモティーフ」

第3位にランクインする1945年版「平和のモティーフ」は、第二次世界大戦終結の年に発行された特別な作品です。ドイツの占領から解放されたデンマーク国民にとって、平和の訪れは強く心に刻まれる出来事でした。そんな時代背景の中、雪の中に咲くクリスマスローズと、それに寄り添って祈る天使の姿が静かに描かれています。

戦争の終わりと新たな希望を象徴する図柄として、芸術的・感情的な価値が高く評価されています。ロイヤルコペンハーゲン公式のバックナンバー価格では約20万9,000円（税込）が付けられており、年代とテーマの重みが価格に表れています。

出典：ロイヤルコペンハーゲン 公式オンラインストア（2025年7月時点）

保管する？売却する？迷ったときの判断ポイント

イヤープレートを保管するか売却するか迷ったときは、「思い入れ」「市場価値」「状態」の3つを軸に考えるのがおすすめです。記念や贈り物として大切にしている場合は、無理に手放さず持ち続ける満足感を重視するのも一つの判断です。

一方で、飾る場所がない、コレクションを整理したいといった理由があるなら、売却を前向きに検討してもよいでしょう。現在人気のある年式や希少なデザインのプレートは高値がつく傾向があり、相場が安定しているうちに売るのも一つの手です。

また、保管中の経年劣化や破損リスクも考慮し、状態が良いうちに売却する方が高く評価されやすい点もポイントです。迷ったときは、気持ちと現実のバランスを見て、納得できる形を選ぶことが大切です。

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イヤープレートを高価買取してもらうためのコツ

大切なイヤープレートを手放すのであれば、できるだけ高く買い取ってもらいたいものです。以下では、ロイヤルコペンハーゲンのイヤープレートをより高価に買取してもらうためのポイントを3つ紹介します。

手入れをして状態を整える

イヤープレートの買取では、保存状態の良さが査定額に大きく影響します。長期間飾っていた場合は、表面のホコリや汚れを柔らかい布で丁寧に拭き取り、見た目を整えておきましょう。無理に補修する必要はありませんが、軽い汚れを落とすだけでも減額を防げることがあります。

特に未使用に近い状態や、外箱や冊子などの付属品がそろっている場合は、さらに高評価につながります。売却前のひと手間が、査定結果を大きく左右するポイントになることもあるため、できる限り状態を整えておくと安心です。

高価買取が期待できるタイミングを見極める

イヤープレートの相場は時期によって変動します。供給が増える時期は相場が下がりやすいため、売却タイミングの見極めが重要です。

また、ロイヤルコペンハーゲンの新作が出る冬の前後は、旧作への注目が再燃することもあるため、そのタイミングを狙うのも一つの戦略です。相場の動きを意識して、需要と供給のバランスを見ながら売却時期を調整すると、高価買取につながりやすくなります。

知識のある査定員がいる買取店を選ぶ

ロイヤルコペンハーゲンやイヤープレートの買取では、専門知識を持つ査定員がいるかどうかが重要なポイントです。ロイヤルコペンハーゲンの取扱実績がある業者であれば、プレートのデザインや年代、希少性を正しく評価してもらえる可能性が高まります。

一方で、知識の浅い業者では本来の価値が見落とされ、相場より低い査定額が提示されてしまうケースもあります。事前に公式サイトなどで専門性や実績を確認し、安心して任せられるお店を選ぶことが大切です。信頼できる査定員のもとであれば、納得のいく価格での売却が期待できます。

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まとめ

ロイヤルコペンハーゲンの1995年版イヤープレートが高いのは、生産数の少なさや著名人による大量購入、さらにデザインの美しさなど複数の要因が重なっているためです。とくに希少性と人気が高く、製造年が近い他のプレートよりもプレミア価格で取引されやすい傾向があります。

買取相場は比較的高水準で安定していますが、保管状況や売却タイミングによって査定額に差が出る場合もあります。お手元にある場合は、状態を確認したうえで買取も選択肢のひとつにしてみてはいかがでしょうか。

「おたからや」での「ロイヤルコペンハーゲン」の参考買取価格

ここでは、「おたからや」での「ロイヤルコペンハーゲン」の参考買取価格の一部を紹介します。

画像	モデル	参考買取価格
	ロイヤルコペンハーゲン フローラダニカ カップ＆ソーサー6客セット	424,000円
	ロイヤルコペンハーゲン フローラダニカ	180,000円
	ロイヤルコペンハーゲン ブルーフルーテッドフルーレス	100,000円

※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。

ロイヤルコペンハーゲンの買取では、デザインだけでなく、付属品の有無や裏面の刻印も査定額に影響します。特にイヤープレートは一度の生産で型が破棄されるため、希少性の評価が重要です。

箱付き・傷なしの完品は高評価となりやすく、保管状態が価格差を大きく左右します。またシリーズごとの人気動向も反映されやすいため、価値のわかる専門店に依頼することが大切です。

•  おたからや査定員のコメント

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「おたからや」では、ロイヤルコペンハーゲンのような陶磁器ブランドの査定も、豊富な経験をもつ査定員が一点ずつ丁寧に対応しています。「おたからや」では市場相場の変化に伴い、高騰している年の価格も反映いたします。

また、箱や冊子がなくてもお持ち込みいただけるうえ、多少のキズや汚れがあるお品物でも問題ありません。全国に店舗があるほか、ご自宅からのオンライン査定や出張買取にも対応しており、売却を迷っている方にも安心してご相談いただけます。ロイヤルコペンハーゲンの価値を正しく見極め、できる限りご満足いただける価格をご提案いたします。