江戸時代に入ると、庶民の間にも節句を祝う風習が広まり、雛人形は豪華な段飾りへと発展していきました。特に、京都で作られる「京雛」は、高貴な顔立ちと精巧な衣装が特徴で、雛人形の飾り方も、様々な形式が生まれました。江戸時代後期には、江戸で「江戸雛」が誕生し、おしゃれで洗練されたデザインが人気を集めました。

明治時代になると、近代化の流れとともに雛人形の製造方法も変化しました。セルロイドなどの新しい素材が使われるようになり、より安価で手に入りやすい雛人形が普及しました。大正時代から昭和初期にかけては、顔立ちや衣装に西洋的な要素を取り入れた雛人形も登場しました。おたからやでは、当時のアンティーク雛人形も、その歴史的価値をしっかりと査定します。

第二次世界大戦後、住宅事情の変化や核家族化が進み、豪華な段飾りは徐々に減少していきました。それに伴い、コンパクトな親王飾りや、ガラスケース入りの雛人形が人気を集めるようになりました。最近では、インテリアに馴染むモダンなデザインや、木目込み人形など、様々な種類の雛人形が誕生し、伝統を守りながらも進化を続けています。 雛人形は、女の子の成長を見守り続けてきた、日本の美しい伝統文化です。ご自宅に眠っている雛人形があれば、ぜひこの機会におたからやへご相談ください。