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    「黄金の国ジパング」は
    日本ではない?

東方見聞録にある
「黄金の国ジパング」は
日本ではない?

ジパングが
日本ではないとされる理由

黄金郷ジパングについては現在も研究が進められていますが、専門家によると明らかに日本の特徴と合わない部分が多いといわれています。東方見聞録のジパングが日本ではないと考えられる理由をいくつかまとめました。

ジパングの内容は
全て想像と伝聞によるもの

マルコ・ポーロは日本を訪れたことがないため、東方見聞録に書かれたジパングは全て想像と伝聞によって作られています。彼に日本の話を伝えた人物は中国の商人でした。

かつて日本は中国との交易で、支払いに砂金を使っていた説があります。想像も相まって「黄金の国」は誇張された表現でしたが、当時中国では「日本は大量の金を保有する豊かな国」だと信じられていました。

伝言ゲームのように中国からヨーロッパへ伝わった結果、日本の黄金郷伝説が完成したのです。

日本にない
文化や特徴が記されていた

東方見聞録のジパングが日本の特徴と合わない点として「食人文化」が挙げられます。捕虜を殺して食べる風習は、日本の歴史的文献にも残されていません。人肉を食べる者たちとして恐れられていたためか、黄金郷とされる日本を攻め入る国はなかったと伝えられています。

また「ジパングは黒コショウや白コショウが豊かで、香木に恵まれている」との記述もありました。香辛料や商品価値が高い樹林は、温帯の日本より熱帯である南国で盛んに生産されています。マルコ・ポーロが記した場所も明らかに熱帯地域を示していました。

彼が実際訪れた東南アジアの国を、ジパングに照らし合わせたのでしょうか。

日本に実在した
ジパングの黄金と風習

東方見聞録によるジパングはいくつか矛盾がある一方、部分的に日本を感じさせる描写もありました。マルコ・ポーロが書き示したジパングの黄金と風習は、日本に実在したとされています。

ジパングの全てが史実通りとはいきませんが、虚像だけでもなかったのです。真実と逸話はどこまで入り混じったのでしょうか。

「黄金の建物」は
中尊寺金色堂がモデル?

マルコ・ポーロは東方見聞録のなかで「ジパングには黄金の建物がある」と伝えています。黄金の建物のモデルとされた中尊寺金色堂は、天井や壁に金箔がふんだんに使われている煌びやかな宮殿です。戦乱の時代が続いたことを憂い、平和な世の中を願った藤原清衡が岩手県に建設しました。

交易を通じて、宮殿の存在は中国に広く伝わっていきました。東方見聞録の執筆にあたり、マルコ・ポーロの耳に届く過程で事実を捻じ曲げられ大げさな表現に変えられていったといわれています。

仏教の
偶像崇拝や埋葬にまつわる風習

「仏教による偶像崇拝を信仰している」「死体は土葬や火葬で埋葬する」など、ジパングの宗教的背景は日本を彷彿とさせます。

ただし「火葬においては死者の口に真珠を含ませて弔う」の記述は史実と異なります。現在の日本同様、当時もそのままの姿で火葬を行い骨臓器に入れて埋葬されていました。実際にいくつかの骨臓器が神奈川県で発掘されています。

一見不思議な方法に感じますが、当時の日本は黄金だけでなく真珠も潤沢だと考えられていました。まるでこの世の全てがある、楽園のようなイメージです。

まとめ

日本で豊かだと記された金やコショウは、当時のヨーロッパでは大変価値がありました。東方見聞録に書かれた「黄金の国ジパング」は、欧州の憧れや幻想が込められていたとも捉えられます。

現時点ではジパングが日本である確証も、日本ではない確証もありません。世界中の人々が熱狂した黄金郷の答えが明確になる日はくるのでしょうか。

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