金はすばらしい特性を持つ金属

金はアクセサリーの素材に使われていることをよく聞きませんか。金はインゴットやメダルにもなり、価値も高いことから資産としても運用されています。なかなか日常にはありふれていないイメージです。ですが、最近はスマートフォンやカメラなどの半導体に含まれるようにもなりました。さまざまな場所で使用される金はどうのような特性があるのでしょうか。
Contents
カラット別における金の特性とは
金にはさまざまな特徴があることはご存じでしょうか。金はそのさまざまな特徴を活かして私たちの身の回りのものに使用されています。
カラットは金の純度を表す単位。カラットが変わることで金の性質も変わってきます。それぞれのカラットにおける金の性質について解説。
K24金の特徴
K24は純金といわれるものです。純度が99.9%であるため、ほとんど酸化や変色はしません。金の特徴である、金色の輝きはいつまでも光続けてくれます。純金はとても柔らかくい性質をもっており、アクセサリーの素材として最適です。純金は金の中でも価格が高いことから、資産や投資目的で使われ、コインやインゴットとして加工されます。
K22金の特徴
K22は91%の金と9%の混合物で配合されています。K22はK24よりも硬く、K18よりも金としての見た目が綺麗なことから人気です。K18とK24のデメリットを両方備えているため、最近はK22のアクセサリーが増えています。
K18の特徴
K18は75%の金と25%の混合物で作られています。アクセサリーのような複雑な形にも加工しやすく、昔からアクセサリーなどの装飾品として使用。ピンクゴールドやホワイトゴールドといったカラーも楽しめるのがK18の特徴です。
K14の特徴
K14は金が58.5%と混合物が41.5%でできています。金の割合が少ないことから価格が安く、文房具のような日用品の装飾に用いられるのです。ただし、金の割合がすくないことから金の特性である変色しにくい効果が薄れることに注意です。
金の科学的特徴
とても希少価値の高い金。私たちの身の回りにはなさそうな金ですが、実は隠れて金は至る所に使用されているのです。
金にはどのような特徴があるのでしょうか。金にはなんと、7つのも特徴があります。金に詳しくなるために特徴を1つずつ解説。また、その使い道について簡単に説明していきます。
特徴1:酸に溶けない性質
酸は何でも溶かすイメージがありますが、金は溶けません。ただし、王水にだけ溶けます。
特徴2:融点が低い
融点とはそのものが固体から液体に状態変化する温度です。水であれば100度です。融点が低いことからアクセサリーのような複雑な形に加工できます。
特徴3:酸化しにくい
金は特別な状況下でのみ酸化します。家の中や外に置いているだけでは酸化しません。とても安定している物質なので酸化しにくいのです。人の肌に触れるアクセサリーは酸化しやすい状況ですが、金は酸化しにくいために素材として適しています。
特徴4:展性、延性に優れている
金はほんの少量から1000倍の長さに伸ばせるのです。。この性質を利用して金粉や金箔が作られます。
特徴5:熱が伝わりやすい
金は熱伝導率が高い値です。熱伝導率は熱をその金属がどのくらい通しやすいかを表した値。金の熱伝導率が0.70なのに対して銀の熱伝導率は018で、金は熱が伝わりやすいとわかります。
特性6:電気を通しやすい
金は電気を通しやすいことから、工業製品に使用されています。
特性7:比重が重い
他の金属に比べて、金は比重が大きい値です。砂金を集める原理は比重を利用しています。
都市鉱山から復活する金
金は天然鉱山から採取するだけではなく、工業製品からもとれることをご存じでしょうか。スマートフォンやカメラの半導体に使用されている金をリサイクルするのです。工業製品から金の特性を利用して容易にとれるようになれば、資源の少ない日本にはうれしい採取方法。
まとめ
金の特性は理解できたでしょうか。金は純度でも性質が変わり、もちろん金の価値も違ってます。そして金には科学的な特徴が7つのあり、金はそれらの特徴を上手く利用してさまざまなものへ使われているのです。
今後は都市鉱山からとれる金にも期待できます。金の需要が高まっている今、金について正しく理解しましょう。