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【ベニトアイト-Benitoite】

ベニトアイトの特徴と宝石言葉

ベニトアイトはチタンとバリウムを含んでいる含むケイ酸塩鉱物です。ほとんどが小粒なものしか産出されません。見る角度によって色が変化する多色性が強い石で、平たい三角形の結晶は平たい面に垂直な方向で見ると、色が濃く見えます。しかし別角度からは淡いブルーからカラーレスになります。ダイヤモンドより高い分散率(内部に入った光が様々な色に分割される現象)を持っているので、一層キラキラと強い輝きを放ち楽しめます。また、紫外線に当てると強い青色に発光するものがあります。採掘されるものは小粒のものが多いので、大きいサイズは希少価値が高くなります。

石言葉は「成功・希望・気品・明朗」など、とてもポジティブな意味を持っています。持ち主の気品や精神を高めてくれる効果があります。自分に自信を持って自分の存在感をアピールし、人を惹きつけて生きたいという気持ちをサポートしてくれます。

ベニトアイトの色と魅力

ベニトアイトは透明感があってサファイアやタンザナイトのような強いブルーの印象がありますが、ロイヤルブルーから無色透明まで幅広く、青色が希少な石になります。オレンジピンク系のカラーのものは加熱処理によって着いた色です。

また、見る角度で色が変化する性質があります。多色性がある鉱物は幾つか存在し、ベニトアイトはその中でも二色性を強く示す石です。濃い青色から淡い青色やカラーレスに見え、石の特徴を生かしたカットで、ベニトアイトはより複雑な色に変わります。

ダイヤモンドに近い分散率を持つため、キラキラと煌めいて大変魅力があります。ファセットカットに研磨することで、美しい虹色の光の分散が生まれます。石の中の内包物が少ないほど非常に強く輝きます。

採掘量も少ない上に、多色性を持ちながらもファイアが出るというとても珍しい石です。

ベニトアイトの産出国

1906年から1907年頃に、アメリカのカリフォルニア州サンベニト郡のディアプロ鉱山で採れることから、サンベニト郡の名前をもらって「ベニトアイト」という名前がつきました。ここの鉱山だけでしか採掘されない希少な石なので、カリフォルニア州のステイツストーン(州の宝石)となっています。2005年にこの鉱山は閉山となり、商業的な採掘が終わってしまいました。そのため現在取引されているベニトアイトは、以前に採掘したものだけが流通されています。ちなみに「サンベニト」という名前は、中世キリスト教の修道院長・聖ベネディクト(サンベネディクト)が由来です。

日本の新潟県糸魚川市でも、ごく少量のベネトアイト(日本名はベネト石)が見つかっています。しかし粒が小さ過ぎるために鉱物標本としては市場に出ていますが、ジュエリーとして商品化するには難しいようです。

ベニトアイトの
お手入れと保管方法

お手入れについてはセーム革や柔らかい布などで、ゴシゴシせずに優しく拭き取ると綺麗になります。水を付けても大丈夫な石なので、肌に触れたことで付着した油脂やホコリが気になる時は洗面器の中にぬるま湯をはって中性洗剤を数滴垂らして溶かし、お湯の中で優しく洗った後に水分を拭き取ると輝きを取り戻します。多少のアルコールも問題はないのですが、アルコールティッシュで汚れを拭き取ったあとは残った繊維は取り除くことを忘れないようにしましょう。超音波洗浄機は使えないので注意してください。

ベニトアイトは強化ガラスほどの硬さがあります。鉱石の硬度を示す「モース硬度」は6から6.5で(ダイヤモンドは10)、極端に硬くないとは言えないのですが、硬度が高い宝石と同じところに保管したり強く衝撃を与えたりすると表面に傷がつきますので個別に保管してください。

ベニトアイトの市場価値

ベニトアイトは、サンベネトの鉱山でしか採掘されていなかったのにも関わらず現在閉山してしまったことから、今後の価格はさらに上昇するだろうと予想されています。アメリカの3大希少石の1つという貴重さや、ダイヤモンドのような輝きと強い多色性の美しさ、紫外線を当てることで発光するものもある珍しさで希少価値は他の鉱石と比べても抜群にあります。採掘されてきたものは小粒のものが多いので、大きなカラットでなくてもジュエリーとしての品質が保たれている石は、年々価格が上がっています。もちろん、1カラット以上のものは滅多に無いので非常に高額になります。

日本国内ではあまり知られていなかったのですが、テレビの人気番組で紹介されたり、人気アニメのキャラクターの名前に使われたりしたことから、知名度が上がって注目され始めています。今後値上がりする可能性が高いことから、投資目的での購入も考えられるでしょう。

ベニトアイトの値段と価格相場

ベニトアイトに限りませんが宝石は透明度が高く、色が濃く、カットが美しい(石の美しさを生かして輝きが良くなる)と価値は上がります。特にベニトアイトは産出量が少ない上に殆どが小粒でしか採れないので、カラットが大きいと更に値段が高くなります。0.1カラット以上、0.5カラット以上、1カラット以上という区切りで価格が上がっていきますが、色の濃さも重要です。0.05カラット以下で品質が低い石は1万円以下でも見つかる可能性がありますが、透明度が高くて深く濃いブルーの色の石だと、0.05カラットでも数万円はしますし、0.1カラットだと5万円以上にもなります。そのため、1カラット以上の石になると、100万円以上することもあります。

ベニトアイトは多色性が強いので、美しい色の変化が見えるかどうかや正面から見て色のムラがないかも選ぶ大事なポイントです。

まとめ

アメリカの3大希少石の1つであるベニトアイトは、ダイヤモンドのようなキラキラした強い輝きと、サファイアのような透明感あるブルーを合わせ持ち、淡いブルーから濃いブルーまで楽しめる珍しい宝石です。大きいカラットのものに出会えたらラッキーですが、小さくても煌めく存在感があります。幻の石と呼ばれて市場から滅多なことでは出てこなくなる前に、「これは」と惹きつけられる石に出会えたら、そのご縁を大事に手元に置いてみてはいかがでしょうか。

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