本物のロレックスの知識を得る
ロレックスの本物と偽物を見分けるためにはまず、ロレックスに関する基礎的な知識を身につけておかなければなりません。ただ高級そうな時計で、ロレックスの文字が入っているだけで本物だと思い込んでしまうのは非常に危険です。ロレックスにはいくつものモデルがあり、それぞれ異なる特徴を持っています。その多くが金属製で無機質な見た目をしていますが、中には革ベルトを採用しているものもあります。そういったモデルごとの特徴をひと通り把握しておくことが大切です。
またモデルによって製造された年代や、使用されている素材が異なります。作り込みの浅い偽物だと、そういった表面的な部分だけでも見抜ける場合があります。本物のロレックスに関する基本的な知識が、偽物を見抜く際の基準となります。もし知識が不十分だと、何が偽物かを判別することはできません。
そしてロレックスの中でも製造された数が少ないなどで、希少価値が高いものがあります。希少性が高ければもちろん相場も高くなるため、目の前にあるモデルがその相場に合っているかどうかで、本物と偽物を見分けることが可能です。こういったロレックスに関する知識は、頭の中に叩きこんでおくことが望ましいです。それが不可能であればデータベース化して、本物と偽物を見分けたいときに必要な情報をすぐ引き出せるようにしておくと良いでしょう。
時計の造形をよく見て知る
高級時計であるロレックスは、高い技術力を持った職人によって丁寧に作られています。しかし偽物の場合は作る人も二流以下なので、造形面でいろいろと違いが出てきます。本物とほぼ同様に作られる偽物の数は少なく、ちょっと確認しただけで違いがわかることも珍しくはありません。また偽物の精度が高くても、ルーペなどで拡大すれば、誤差を見抜くのは不可能ではありません。したがって、本物と偽物の両方の造形を知っておくことが大切です。
基本的に偽物のロレックスは、いろいろな造形部分に歪みがあります。インデックスの文字や型番に異なるフォントが採用されていたり、刻印や印刷の方法が異なることで本物とは違う質感になっていたりします。場合によっては型番やインデックスなど、必要な部分が抜けていることもあります。特にベルトの裏の刻印など、表からでは確認できない部分は手を抜かれがちで、偽物だと判別しやすいです。そのため見分ける際にはまず目を向けてみると良いでしょう。
またロレックスのロゴの造形は、本物と偽物を見分けるための重要なポイントです。ロレックスのロゴは王冠マークとアルファベットの組み合わせで、インデックスにプリントされている他、ベルト裏に刻印もされています。王冠マークは先端が細くなっていき、その先に丸い形が付いています。その細くなっていく部分の細さが不十分だったり、プリントがはみ出ていたりするのは、偽物によくあることです。
たくさんの時計を観察して
知識を持つ
ロレックスの本物と偽物を見分ける知識は、いろいろなところから得ることができます。ただ知識を得ただけでは、見分けるのはなかなか難しいでしょう。実際に偽物を見抜くためには、実物をたくさん観察して経験を積んでおかなければなりません。例えば本物と偽物を見分けるポイントであるロゴひとつをとっても、インターネット上の写真よりも、実物の方が細かい部分がわかりやすいです。また新しいモデルのロレックスには偽造防止のための透かしが入っていますが、それは角度によって見え方が変わります。その見え方の確認も実物でなければできません。
さらに本物と偽物の実物同士を見比べることも、機会があればやっておいた方が良いです。いくら本物と偽物に明確な違いがあるといっても、どちらも小さな腕時計であることには変わりありません。そのためシルエットだけでは、同じように見えてしまうことも多いです。そしていざ本物と偽物を見分ける必要性が出てきたときに、どこを比較すれば良いのかわからないこともあり得ます。そのようなことにならないよう、確認する流れは実物を使ってひと通り身につけておきましょう。
また確認する際に時間がかかると、脳や目が疲れて判断がしにくくなります。したがって、素早く判断できるようにしておくことも大切です。その判断の速さも、実物をたくさん見ておくと身につけられるようになります。
時計に触れて
観察することが大事
ロレックスの本物と偽物を見分けるポイントは、見た目だけではありません。実際に触ってみることでわかる部分も数多くあります。本物のロレックスは無骨なデザインが多いですが、それが着け心地に悪影響を及ぼさないように作られています。角の部分は小さなレベルでカーブ状にしてあり、肌に食い込みにくいです。しかし偽物には、肌に刺さるような触感になるものがたくさんあります。型から取り出したりドリルで穴を開けたりした際にできるバリは、本来入念な研磨によって滑らかに仕上げられます。偽物はその研磨にまで予算を割けないので、そのままにしてあります。そのため質の悪い偽物は、装着しているだけでも痛みを感じることがあります。またある程度の研磨を施されていたとしても、肌に刺さる感覚が消えない偽物も多いです。
さらに偽物は、ベルトやリューズなど動きのあるパーツの精度があまり良くない可能性が高いです。その精度も、実際に触ってみるとよくわかります。ベルトの留め具がきつめに作られている場合は動かしたときに途中で止まり、逆に緩すぎると必要のないガタつきが発生します。リューズも同様で、精度が悪ければ回したときの針の反応が良くありません。
このような違いを見た目だけで見抜くのは非常に難しいですが、触ってみるとすぐに違いがわかるのはよくあることです。そのため写真などで見た目が本物と変わらないと思っても、そこで信じ込んでしまうのではなく、実際に触ってみるまで疑った方が良いです。
まとめ
ロレックスは、偽物が作られる高級品の定番です。そして雑な作りのものから精度が非常に高いものまで、多種多様な偽物があります。そんな偽物を本物だと勘違いして使い続けることがないよう、本物と偽物を見分ける方法を身につけておいた方が良いでしょう。その見分け方には知識が必要ですが、本物のロレックスに触れておくという経験も欠かせません。したがって、いずれロレックスの真贋を見極めるときがやってきそうな人は、早い段階で見分け方を習得しておきましょう。
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