世界を代表する高級腕時計ブランド、ロレックスは日本でもファンが多いことで知られています。ロレックスの中にも多数のモデルが存在していますが、コスモグラフデイトナは唯一のクロノグラフモデルであるため、新品だけではなく中古品の人気も高いです。
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コスモグラフデイトナの歴史
コスモグラフデイトナの正式名称は「オイスターパーペチュアル・コスモグラフ・デイトナ」です。非常に長く、多くの場合通称のデイトナを使用している人が多いといいます。そもそもロレックス社は1905年にドイツ人ハンス・ウィルスドルフがロンドンで創業した時計商社です。まだ懐中時計が主流だった時代に受け時計の価値に気づき、腕時計をメインとした会社を作ったといわれています。1926年に開発したオイスターを皮切りに、多数のモデルを世に送り出してきました。
ロレックス社の特徴は自社でほぼすべての部品を製造していること、どんなに古い物であっても直すことが可能であることなどです。緻密で正確さはほかのメーカーの追随を許さず、非常に高い評価を得ているといいます。
コスモグラフデイトナが誕生したのは1963年ですが、そこに至るまでには多数の紆余曲折が存在していました。1959年に米国フロリダ州マイアミで、「デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ」と呼ばれるサーキットコースが誕生しています。2年後の1961年にロレックス社の時計が公式として採用されました。このことを期にロレックス社では、プロのカーレーサーたちのニーズにこたえられる、新たな時計を開発するようになったといいます。
クロノグラフモデルであるコスモグラフデイトナが誕生する以前、ロレックスではいくつかクロノグラフモデルを開発していました。しかし、いまひとつ売り上げが伸びず、現在わずかな本数があるのみとなっています。プレデイトナと呼ばれており、ネットオークションなどで非常に高い評価を得ているモデルです。
デイトナの特徴はクロノグラフモデルであることですが、モータースポーツ界では1秒をどれだけ削れるかがカギとなってくるため、タキメーターやクロノグラフがあることは重要なポイントとなっています。コスモグラフデイトナというのは、宇宙であるコスモ、グラフは図形などを意味する言葉で、これらとレース場のデイトナを組み合わせたものです。一説によると、レース場だけではなく、宇宙でも使用できるモデルであることを願って名付けられたと伝えられています。
コスモグラフデイトナの特徴
ロレックスのコスモグラフデイトナは自動巻きムーブメントに72時間のパワーリザーブがついており、普段使用しているけれど2日ほど使用できないという時でも、止まることはありません。秒針が止まる機能も搭載しているため、時刻合わせをスムーズにすることができます。
クロノグラフとはストップウォッチ機能のことで、3つついているリューズのうち、本物は3時の位置にあるものだけです。リューズの上、2時の位置についているのがスタートとストップボタン、リューズの下、4時の位置についているのがリセットボタンとなります。クロノグラフの針は矢印の形状をしており時針や分針よりも細長い物です。デイトナでは3ツインダイヤルが存在していますが、クロノグラフで使用するのは30と書かれている物です。文字盤を60秒で1周すると、30と書かれた文字盤のメモリが1つ移動します。30分を2回計測したら12までのインダイヤルが1つ移動する形となっています。利用方法を理解しておくことで適切に活用できるようになっているのがポイントです。
タキメーターはモータースポーツをしている人にとって必須アイテムで、デイトナにももちろん搭載されています。クロノグラフと併用することで1キロメートル当たりの時速を計測することができる仕様です。じつは1963年に発売された当初から徐々に変更が繰り返されており、モータースポーツ業界の歴史と重なるようにデイトナは進化を続けてきたといわれています。
一般的にケースはステンレススチールを採用していることが多いですが、ゴールドのモデルも存在しているため、すべてがステンレスではありません。販売されているモデルにより、ホワイトゴールド・イエローゴールドとローズゴールドなどが存在しています。ブレスレットはメタルの物が多いですが、ラバーアイテムも存在しているのも特徴の一つです。基本的に使用されているのは3連のオイスターブレスで、5連のジュビリーブレスは使用されていません。ただし、個人的に交換してジュビリーブレスにしている人はいます。購入するときには特徴を理解しておくことで、偽物を買わなくて済むため参考にしてください。
コスモグラフデイトナの
平均的な中古相場
デイトナがなぜ高いのかは、生産数がもともと少ないのにニーズが非常に高いからです。機能性が高いだけではなく、見た目の機能美も評価されています。余分なものは一切ついていないのにドレッシーさが魅力の一つといえるでしょう。正規店で販売したとしても即完売してしまうほどの人気で、どうしても新品が欲しい場合には並行輸入品しかないのが実情です。並行輸入品であっても元々の値段を大きく上回っているといいます。
比較的手に入りやすいことで知られるステンレススチールのモデルも、定価の2倍近い金額でしか手に入らないといわれているほどです。ゴールドのようにシーンを選ぶものよりも、ビジネスシーンでも使用することが可能なステンレススチールを利用する人が多いといわれています。ホワイトゴールドよりも耐久性の高さに配慮しているというのも理由の一つです。
平均的な中古の相場は、安くて230万円、高い場合は1000万円を超えるものもあります。もちろんモデルごとに金額は異なりますが、ステンレススチール製であっても平均的に400万円前後で推移しております。
低価格な査定をされているものの場合には、傷がついている・使用感があるなどの理由だといわれています。未使用品であればそれよりも倍以上の金額となることが多いため、買取金額は使用感や傷の有無などにより大きく異なるのは事実です。
ブラック・ホワイトどちらの文字盤が人気化という疑問を抱いている人もいますが、結論から言えばどちらも同じ程度の人気となっています。同じモデルでもブラックのほうがわずかに査定金額が低いため、ブラックのほうが手に入りやすいと判断されている可能性は高いです。例えば2019年に販売された116500の場合、中古品の場合はブラックの文字盤が350万円前後、ホワイトの文字盤は450万円前後で販売されています。しかし、未使用品の場合はどちらも100万円前後上乗せされているため、使用感の有無が100万円以上の金額の差を生んでいるといっても過言ではありません。
貴金属を使用しているモデルはさらに高額となります。
今からでもデイトナを
手に入れるなら中古品がいい
デイトナ購入を検討する場合は、新品はほぼすぐに売り切れてしまうため、ユーズド品、つまり中古品に的を絞って手に入れたほうが手に入る確率は高いです。相場は高値安定しているため、手に入れるときに中古車でいうところの新古品に近いものがあります。実は中古品で販売されているものの中には、ディーラー側が正規店から仕入れたけれど何らかの事情で中古市場に流している新古品と、利用者が売却した完全なるユーズド品が存在しているからです。運が良ければ未使用品で、割安な金額でデイトナを手に入れるチャンスがあります。購入する際には中古品を買う時のポイントを把握しておくと、偽物をつかまずに済むため参考にしてください。
注目するべきポイントとなるのは、製造年代です。同じ世代のモデルであっても、マイナーチェンジを繰り返していることが多いといいます。値段だけではなく製造年代をよく見て買うことで、自分の理想としているデイトナを手に入れることができるでしょう。アンティークである60年代から70年代を狙うよりも、比較的後年のモデルのほうが機能性は高く、普段使いの時計で考えるなら購入して損はありません。また、購入してから大切に使用することで査定にも響きます。2004年以降の物であれば、ビジネス・プライベート両面で気軽に使用できます。
2004年以降のモデルの特徴となるのは、1時分針のデザインといえます。針の先端に蛍光塗料が使われているのはどのモデルでも変わりませんが、溝が設けられて見やすくなっているからです。針全体も溝の分多少太くなっており、より見やすくなっています。ちょっと見ただけではわからない部分もマイナーチェンジで変更しているため、購入するときの参考にすると便利です。
これ以外にも偽物防止対策で使われているルーレット刻印も、特徴の一つといえます。2004年以前のモデルには存在しておらず、偽造されることも少なくありませんでした。しかし、2004年以降は刻印が使用されているため、本物であると信頼できます。116500より前の116520なら売っている量も多いため、中古市場で見かけることは少なくないです。
中古市場で人気を集める
デイトナモデル
現行品といわれている126500LNの場合、2023年時の定価は約198万円弱でした。しかし、2024年6月のロレックス全体で定価を値上げした経緯もあって、2024年6月には217万円前後まで値上がりしています。ステンレス製のモデルで文字盤はブラックとホワイトが存在し、ベゼルに搭載されているセラクロムタキメーターベゼルが大きな特徴です。傷や耐蝕性に優れ、紫外線の影響も薄いといったメリットがあります。それ以外の部分では前のモデルである116500LNとほぼ変わらないといわれていますが、それでも人気が高いのは事実です。
現行品の定価が上がったことを期に、中古市場でも大きな価格高騰がありました。2024年に入ってすぐ、1月時点でもロレックスは値上げをしており、その後中古市場が急激に変化をしています。ロレックスの値上げだけではなく、ロシアのウクライナ振興なども大きく影響しているといいます。2024年9月時点では420万円から500万円前後で推移しているため、現行品を手に入れられることで価値が非常に高くなるのは事実です。
なぜ高いのか気になる人も多いですが、スイスで原材料を手に入れられない可能性が出てきたからだといいます。新型肺炎などの影響で、生産量が急激に落ち込んでしまうのではないかと危惧するユーザーたちによって価格が高騰しているため、急騰することが多いです。
現行モデルでも販売価格が定価の倍であるため、手に入れることが難しいと感じる人も少なくありません。できるだけ安く手に入れたいと考えている人の中には、フリマアプリやネットオークションを利用する人もいますが、トラブルや偽物の可能性が高いことから推奨されていないといいます。特に写真だけ本物を使用し、代金をとって雲隠れするなどの被害もあるのは事実です。現行のモデルがいつ生産中止になるかわかりませんが、完成度の高いモデルであるため売却を検討して購入するだけではなく、現在使用するアイテムとして手に入れておいても損はないです。
アンティークモデルは
安定した人気を誇る
初期型を含めてトータルでアンティークのデイトナに手を出す人も多いといいます。投資目的ではなく、純粋にコレクションアイテムとして入手している人が多いのも、特徴の一つです。高級腕時計の世界ではアンティークといえば60年代以前の時計を指す言葉とされていますが、デイトナが販売された1963年だけではなく、それ以前のプレデイトナと呼ばれるアイテムの場合は十分に該当しています。
デイトナシリーズのルーツと呼ばれるプレデイトナが、6238です。1950年代後半から60年代前半まで製造・販売されたモデルで、文字盤にはクロノグラフとアルファベットで記されており、タキメーターが文字盤の中に含まれているところが特徴といえます。基本的に現在にも伝わる機能がこの当時から搭載されていたこともあって、手に入れたいと考えている人が少なくありません。
もっとも初期型の6241はタキメーターをベゼルに配して、インダイヤルと文字盤のカラーを別にするなどの工夫が施されているのが特徴です。
ファーストモデルからわずか2年で誕生した第二世代は内部のムーブメントが刷新され、その後のモデルにも影響を与えました。ファーストモデルとほぼ同じ金額で取引されることが多いです。
第三世代は世界初の防水機能を備えており、密閉性の高いオイスターケースを採用しました。
なお、アンティークモデルの中には亡き俳優ポール・ニューマンが愛用したといわれている幻の6239が存在していますが、最高で約20億3千万円以上にもなったといわれています。もちろん市場で見かけることはほとんどないレアな仕様のモデルで、見かけることができただけでもラッキーといわれているほどです。現在、使用している人はほとんどいないといわれています。
持っているデイトナを
高値で売りたいと考えるなら
市場を見ること
できるだけ高値でデイトナを売りたいと考えている場合には、タイミングを見計らって売ったほうがいいです。特にロレックス公式の動きを確認してから売却することは重要といえます。中古市場の値動きと、公式委は一見何の関係もないように見えますが、実は大きく関係しているからです。
例えば2022年1月に新型肺炎の影響で生産量が落ち、値上げをしたことを期に中古市場では大きく急騰しました。そのため、ロレックス公式が値上げをしたことを期に中古市場の価値が高くなり、結果として現行品であっても高値で取引される可能性は高いといいます。できるだけ定期的に公式の動きをチェックするなら、SNSで公式のアカウントをフォローすることや、世界情勢などを含めて市場の流れにつながりそうなニュースに目を通しておくことも重要です。公式がなぜ値上げに踏み切らなければならないのか、その伏線となる部分が政治や経済の流れには存在しているからです。政治や経済の流れを理解しておくことで、市場の流れを理解してよいタイミングで売却をすることができます。
市場の流れにより急落する恐れがあるニュースなどを目にすることもあるため、定期的に情報を整理し、いつ売却したらいいのか、給湯する可能性があるニュースなどをチェックしておくことも重要です。中にはエンタメの影響で、人気の高い作品で俳優が身に着けていたモデルだから高値で売れるなど、日本限定の値動きを見せる可能性があることも少なくありません。よく確認しておくことが重要といえます。
適切に手入れをすることで
高値が付く可能性はある
デイトナを高値で売りたいと考える人の中には、年代やモデルのみを気にする人もいます。しかし、それだけではありません。モデルを気にするだけではなく、さらに重要とされているのは本体の状態や、付属品の有無です。どんなにレアなモデルであっても、本体の状態が悪いと思っているよりも買取価格が高くはなりません。そのため、できる限りきれいにしておくこと、普段のお手入れから定期的なオーバーホールなどを行うことで、売却するときに大きな影響を与えることができるといいます。
普段は使用したらすぐ外して眼鏡拭きのような柔らかい布で拭いて、専用の場所にしまっておくことが重要です。丁寧に扱えば扱うほど、きれいに使用し続けることが可能となります。また、数年に1回はオーバーホールに出すことも重要です。外見は定期的に拭いておくことで汗などを取り除き、長い期間きれいに使うことはできます。しかし、内部の部品などは磨滅する恐れがあるため、できるだけ定期的にオーバーホールを利用することが重要です。
オーバーホールを利用するうえで大切なのは、正規店へ依頼することといえます。正規店では部品交換が必要となったときにも正規碑文を使用して交換を可能としていますが、非正規店の場合は純正部品出ないものに交換されてしまう恐れがあるからです。将来的に売却を検討して使用している場合には、純正部品の存在は必須といえます。純正部品の存在により、買取価格に数十万円以上の差が出ることも珍しくないからです。できる限り純正部品の交換をしてくれる非正規店であれば問題ありませんが、純正部品を手に入れることができない場合には純正ではないものに交換される恐れがあります。そのため、オーバーホールを依頼するときには必ず正規店に依頼して、売却に備えてください。
なお、箱やタグなどの部品一つ一つも保管しておくことが重要です。保管しておくことで売却時に値段が探すことがなくなるため、できる限り購入した当時のまますべて残しておいてください。その後、査定に出すときにすべて一緒に着けて依頼することで、買い取り額に大きな影響が出ます。普段から準備をしておくことで高値が付く可能性は高いといわれているため、参考にしてください。
まとめ
ロレックス唯一のクロノグラフモデルであるデイトナは、非常に高い値段がつけられています。今から手に入れたい人、これから売却をしたい人などは、市場の流れをよく見て売買することで高価買取が可能になります。
高級ブランド時計の多くは価格改定がされており、新品・中古問わず需要が高まり買取価格も上昇傾向にありますので、売却にはベストなタイミングといえます。
ブランド時計の高価買取はおたからやにお任せください。
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