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    価値が高いのはどっち?
    特徴の違いや今後の見通し

金とプラチナで
価値が高いのはどっち?
特徴の違いや今後の見通し

金やプラチナは、世代や性別を問わず人気を集めている金属です。ジュエリーとして身に着けたり、将来に備えて自宅に保管したりするケースも多く見られます。

2024年10月には金の買取価格が史上初めて15,025円を記録したなど、金やプラチナに関する話題を耳にする機会も少なくないでしょう。

需要の高い2つの金属について、「価値が高いのはどちらなのだろうか?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。金とプラチナの価値を比較するうえでは、両者の特徴を知っておく必要があります。

この記事では、金とプラチナの価値の特徴や違いを解説するとともに、今後の価値に影響を与える要因についても紹介します。金とプラチナへの理解を深めたい方や、購入・売却を検討している方はぜひご一読ください。

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金とプラチナどちらが希少?
価値の違いとは

金は、ジュエリーなどの宝飾品として活用されているほか、金塊のまま保持するケースも多くあります。一方のプラチナも、ジュエリーとして人気を集めていますが、工業用品や自動車部品など、幅広い分野でも活用されているのが特徴です。

ここでは、金とプラチナのそれぞれの価値の高さ・違いについて紹介します。

金は「資産価値」が高い

先ほど説明したとおり、金はジュエリーなどの宝飾品として需要があります。また、「価値あるもの」として古くから認められてきた金は、世界共通の資産であるため、投資需要も高いのが特徴です。

一方で、プラチナと比べると工業用に活用されるケースは少なく、工業需要の影響は受けにくい性質があります。

プラチナは「希少価値」が高い

資産価値の高い金に対し、プラチナは希少価値が高い金属です。

プラチナは金よりも生産量・採掘量が少なく、年間生産量は200tほどです。一方、金の年間生産量は3,000tほどであり、プラチナの約15倍となっています。

近年の研究によって、プラチナは金よりも地球に埋まっている量がはるかに少ないことが計測されています。すでに採掘されているものを含めても、地球上に存在するプラチナの総重量は1万6,000t程度です。

金の総重量は約20万t以上とされているため、その差は歴然です。

<金とプラチナの生産量・総重量の比較>

年間生産量 これまで採掘された総重量
約3,000t 約19万t
プラチナ 約200t 約7,200t

さらにプラチナは、生産地域も一部のみに限定されています。年間生産量のうち70%が南アフリカ共和国、12%がロシア、15%が北米・ジンバブエ、残りの3%がその他といった内訳です。

一方の金は、世界規模で生産が行なわれています。生産量・総重量だけでなく、生産地域の観点から見ても、プラチナの希少価値は高いことがわかります。

金とプラチナの希少性の高さについては、以下の記事でも解説しているので、併せて参考にしてください。

<関連記事>希少性の高い金属は金とプラチナ

金とプラチナ買うならどっち?

資産価値の高い金と希少価値の高いプラチナの場合、買うならどちらが良いか迷う方もいるでしょう。

それぞれ価値の基準が異なるため、どちらが良いと一概にはいえません。何を重視するかによって、購入に適した金属は変わります。

金とプラチナをより深く理解するため、ここでは両者の特徴を詳しく見ていきましょう。

投資需要があるため安定しやすいのが金

金の資産価値は世界中の人々が認めており、ほかの資産と比べて、金は価値の安定性が高いのが特徴です。金は「安全資産」とも呼ばれ、特に不景気時には、もしものときに備えて金を保有しようとする動きが広がりやすいでしょう。

もちろん、金相場自体は日々動いていますが、長期的に見ると価値が変動しにくいといえます。

工業需要により景気に左右されやすいのがプラチナ

プラチナの宝飾品としての需要は、需要全体の35%ほどです。需要の大部分は、工業用品や自動車部品などの工業需要が占めています。そのため、各産業のプラチナ需要、ひいては世界の経済状況によって、プラチナの相場は変動しやすいのが特徴です。

例えば、2008年頃に起きたリーマンショックでは、自動車産業がプラチナを多く使用しているために大きな影響を受けました。車の売れ行きが低下した影響で、プラチナの価値も低下する事態となったのです。

とはいえ見方を変えると、価格の安いときにプラチナを購入しておけば、いずれ大きく化ける可能性もあるといえます。プラチナは投機色が強いため、一部の投資家には人気が高い金属です。

今後の金の価値に
影響を与える要因

上記グラフからもわかるとおり、金の価値は長期にわたり上昇を続けています。では、今後も金の価値は上昇を続けるのでしょうか?

金が上昇するか否かは一概にいえませんが、予測するうえでは金の価値に大きく影響を与える以下の5つの要因を知る必要があります。

経済・金融

世界の経済状況に大きな変化があると、金の価値にも影響をおよぼします。具体的には、経済不安や金融不安が世界的に広がった場合に、安定した資産である金を保有しようとする動きが広がり、金の価値を押し上げます。

近年では、新型コロナウイルス感染症が世界的に流行した際に、金の価値が大幅に上昇しました。

一方で、経済不安や金融不安が解消された場合は、金の価値の上昇は落ち着き、下落傾向となりやすいでしょう。

需要・供給

金に限らず、物の価値は以下のように変動するのが一般的です。

 

  • 需要が増加して供給が減少する→物の価値は上昇する
  • 需要が減少して供給が増加する→物の価値は下落する

金の需要量と供給量も金の価値を左右します。

地球上に存在する金の総重量は、プラチナと比べれば多いものの、埋蔵量には上限があります。したがって、今後金の供給量は減少していくと考えられるでしょう。

一方で、金の資産価値は失われず、需要が急に減る可能性は低いと予想されます。このままの状態が続くと仮定すると、需要が変わらずに供給量だけが減っていくため、将来的に金の価値は上がっていくと予想できます。

米ドルの価値

経済大国アメリカの通貨「米ドル」の値動きは、世界経済に大きな影響を与えています。国際的な金の取引も米ドルが基準となっているため、米ドルの価値の変動も金が影響を受けます。

一般的に、米ドルと金の相場は逆相関関係にあるとされ、米ドルの価値が上昇すると、金の価値は下落する傾向にあります。

地政学的リスク

地政学的リスクとは、紛争やテロの発生、大企業の倒産、国の財政破綻などの影響により、特定地域や世界の状況が不安定・不透明になることを指します。

地政学的リスクが高まると、もしものときに備えようと金を購入する人が増え、金の需要が高まって価値が上昇しやすくなります。近年では、2022年のウクライナ情勢の悪化が金相場の上昇要因となっています。

逆に世界情勢が安定すれば、金の価値は下がりやすくなるでしょう。

政策金利

景気や物価を安定させるなどの目的で、各国の中央銀行は政策金利を設定しています。

政策金利が低く設定された場合、民間銀行は中央銀行から低金利でお金を調達できるようになり、企業や個人に対する貸出金利も低くなります。その結果、市場のお金の流通量が増加しやすくなるでしょう。

資金流通量が増加すると、通貨の価値が下落するため、相対的に金の価値が上昇します。

今後のプラチナの価値に
影響を与える要因

金のグラフと比べると、プラチナは価値の変動が大きいことがわかります。ここでは、今後のプラチナの価値に影響を与えると考えられる、おもな4つの要因を解説します。

世界の経済状況

「金とプラチナどちらが希少?価値の違いとは」の章でお伝えしたように、プラチナの生産量の70%は南アフリカ共和国、ロシアが12%を占めています。したがって、両国の経済状況によって、プラチナの価値は変動しやすいでしょう。

例えば、1998年にロシアで起こった金融危機では、プラチナの輸出が停止したことにより価値が上昇しました。また、2008年にリーマンショックが発生する前も、南アフリカの財政や採掘状況の影響を受け、プラチナの価値は上がっています。

さらに、プラチナの消費国である日本や中国、ヨーロッパなどの経済状況も、プラチナの価値に影響を与えると考えられます。

各産業のプラチナ需要

プラチナは工業需要が大きく、特に自動車産業からの影響を受けやすいのが特徴です。

2020年の事例では、第2四半期に低下したプラチナの取引需要が、第4四半期になると2019年の水準よりも高くなるほど回復しました。これは、プラチナを触媒に用いるディーゼル車の需要の高まりなどが背景にあったと考えられます。

近年では、新型コロナウイルス感染症の流行で停滞した経済活動が徐々に回復してきたことで、各産業のプラチナ需要が高まり、プラチナの価値の上昇要因となっていると考えられます。

脱炭素の動向

現在、炭素社会から水素社会へと移行する動きが世界的に広がっています。プラチナは、燃料電池車や水素生成装置などに使用されるため、これらの需要が高まれば、プラチナの価値も上昇すると考えられます。

今後、水素社会への転換がどこまで実現できるかが、プラチナの価値の変化においてポイントとなるでしょう。

パラジウムの代替としての需要

「各産業のプラチナ需要」の項目とも関連しますが、自動車産業において、貴金属の一つ「パラジウム」の代替としてプラチナが用いられるようになっています。

これまで、ガソリン車の排気ガス浄化触媒には、安価なパラジウムが活用されてきました。しかし、パラジウムの価格が高騰したことで、コストカットのためにプラチナを代替とする動きがあるのです。

その結果、プラチナの需要が高まり、価値が上昇しやすくなっているといえるでしょう。

金・プラチナの高価買取なら「おたからや」

特に金は現在高騰傾向で、2024年10月には買取価格が史上初めて15,025円を記録していることから、売却を検討する方もいるかもしれません。そのような方におすすめなのが、金もプラチナも高価買取を行なっている「おたからや」です。

「おたからや」では、専門的な査定具を各店舗に配置しているため、本物のお品物の価値を見抜き、ギリギリまでお客様に買取金額として還元可能です。実際に、金やプラチナの高価買取実績は多数あります。

査定料は無料なので、初めてご利用の方もお気軽にお問い合わせください。

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まとめ

金は資産価値が高く価値の安定性も高い特徴があります。一方、プラチナは希少価値が高いですが、工業需要の影響を大きく受けるため景気に左右されやすい面があります。

金とプラチナの今後の価値に影響を与えるおもな要因は、以下が挙げられます。

  • 世界の経済状況
  • 需要と供給のバランス
  • 米ドルの価値
  • 地政学的リスク
  • 政策金利
プラチナ
  • 世界の経済状況
  • 各産業のプラチナ需要
  • 脱炭素の動向
  • パラジウムの代替としての需要

価値の変動を予想する際は、これらの要因にアンテナを張っておくとよいでしょう。

なお、近年の金やプラチナの価値は上昇傾向です。特に金の価値は高騰中で、売却に適したタイミングともいえます。査定・買取のプロである「おたからや」なら、金やプラチナの価値を正確に判定可能です。

この機会に、「おたからや」での金・プラチナの売却を検討してみてはいかがでしょうか。

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