金はいつから人々に愛されているの?黄金文明は紀元前まで遡る!

人類と金は約8000年の繋がりがあるといわれています。長い歳月をかけてルーツを研究されていますが、全ての謎は未だ解き明かされていません。
華美な見た目だけでなく歴史的ロマンもある金はいつから人々に愛され、価値を見出されたのでしょうか。現在分かっている黄金文明は紀元前まで遡ります。
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金製品が多数発掘されている古代エジプト文明
紀元前3000年から始まったとされる古代エジプト文明は、ほかの文明と比にならないほど金製品が発掘されています。古代エジプトの生活は金と強く根付いていました。
金の装飾品は太陽神ラーへの信仰を象徴するもの
古代エジプトでは太陽神ラーを崇める宗教が主流でした。金はラーの一部だと考えられており、非常に重要視されていたのです。主に王族が関係する祭事や魔除けのまじない道具として使われていたとされ、当時を生きた人々と金の関係を語る上で欠かせません。
貴重な金は民から王への献上品だった
古代エジプトにおいて金を身に付けることは、王のファラオだけが許されていました。第18王朝のファラオである「ツタンカーメン」が自身のために作られた黄金のマスクは有名です。死後は黄金の棺で眠っており、中からは宝石がふんだんにあしらわれた黄金の副葬品が2000点以上発見されました。当時のエジプトは宗教改革で混乱していた時代だったにも関わらず、貴重な金は最期まで民から王への献上品として扱われていたのです。
黄金伝説という金にまつわる逸話
世界には数々の黄金伝説があります。金にまつわる逸話がいくつもうまれるほど、人々は金にとりつかれていました。
大航海時代に広まった「エル・ドラード」の噂
大量の金によって大帝国となったインカ帝国は、奇しくも同じ金によって滅びました。インカ帝国滅亡後、逃げ延びた王族が新たに築いたとされる伝説の国を「エル・ドラード」といいます。
「黄金の人」の意味を持つ国名は世界地図に刻まれ、多くの人々が夢を馳せ探し求めました。300年間信じられていた黄金郷でしたが、アレクサンダー・フォン・フンボルトという探検家によって噂だったと明かされることになります。
「黄金の国ジパング」と呼ばれた日本
冒険家マルコ・ポーロによる文献「東方見聞録」で日本は「黄金の国ジパング」と記されています。実はマルコ・ポーロが日本へ来たことはありません。日本の金産出量は黄金郷といえるほど多くなかったのですが、中国の商人から聞いた話が歪曲され、金が豊かな国として知れ渡っていきました。
しかし金が現代の日本に至る経済成長に一役買ったことも事実です。さらなる発掘技術の発展で、将来は海底に眠る鉱脈で金産出ができるかもしれません。
まとめ
金が人々に愛され続けている背景には豪華絢爛な輝きや希少性、宗教などあらゆる理由がありました。時には逸話が作られ、黄金文明において財産・力の象徴として扱われてきた金の基本価値は今でも変わりません。これからも徐々に変遷を重ねながら、金と人々の歴史は続いていくでしょう。