まるで美術品!機能と美しさを融合させたデンマークのジョージ・ジェンセン(GeorgJensen)

NEW
まるで美術品!機能と美しさを融合させたデンマークのジョージ・ジェンセン(GeorgJensen)

ジョージ・ジェンセンは、デンマークのコペンハーゲンに拠点を持つブランドです。機能性の高さと見た目の美しさを併せ持つ、宝飾品や生活雑貨を取り扱っています。ここではそのようなジョージ・ジェンセンについてご紹介します。

世界的ブームを起こしたスカンジナビアンデザイン(北欧デザイン)の魅力

北欧デンマークに本社を構えるジョージ・ジェンセンは、北欧デザインとも呼ばれるスカンジナビアンデザインを代表するブランドの1つです。スウェーデンやノルウェーなど北欧のスカンジナビア半島の国々で作られる製品といえば、シンプルで機能的なデザインが特徴です。デンマークのジョージ・ジェンセンも同様で、シンプルでありながらこだわって作られている美しいデザインが特徴となっています。なぜ北欧諸国で、こういった簡素な美しさを持つデザインが好まれていたのかに関しては様々な説がありますが、広く知られているものの1つは厳しい寒さに見舞われる冬季に室内で長く過ごす必要があり、飽きられにくいデザインのものが好まれるようになったのではないかというものです。そのようなシンプルで機能に優れた北欧のデザインはスカンジナビア諸国のみならず、次第に世界の人々からも評価されるようになっていきました。

1950年代以降は北欧家具やキッチン雑貨、食器などが人気を博すようになり、スカンジナビアンデザインの世界的ブームへと繋がっていったのです。優れた機能と美しさを融合させたジョージ・ジェンセンのアイテムも人気を集めるようになり、世界の様々な地域に店舗が展開されるようになりました。日本国内でも、全国の各都市を中心にジョージ・ジェンセンのアイテムを取り扱っている店があります。

 

時代に左右されないデザイン!ジョージ・ジェンセンのクラフトマンシップ

シンプルで機能的なジョージ・ジェンセンのアイテムは、時代に左右されないデザインのものが多くあるのが特徴です。シンプルだからこそ飽きられにくく、流行にかかわらず魅力を感じることが出来るようなアイテムが揃っています。この北欧ブランドは、現代では主にジュエリーの製造・販売を行っています。しかし装飾品のみならず、日常的に使用される食器やキッチン雑貨、時計なども手掛けているブランドです。

ジョージ・ジェンセンの工房がデンマークに誕生したのは、1904年のことでした。創業者でデザイナーのジョージ・ジェンセンは10代の頃から銀細工を学び、その後も彫刻や工芸などの技術・知識を身に付けた後に陶器制作にも携わっています。そこにはデンマーク王立芸術アカデミーで芸術を学んだものの、芸術家としての活動を続けるのが厳しかったことから、陶器の製作をはじめたという背景がありました。1904年に立ち上げたブランドでは銀細工による作品を取り扱うようになっています。クラフトマンシップに重きを置いた魅力的な製品が評価され、多くの人気を集めるようになり、1920年代になるとフランスやイギリス、ドイツさらにはアメリカにも出店、さらにはデンマーク王室御用達にもなりました。現代でも北欧らしい時代に左右されにくいデザインやクラフトマンシップを大切にしています。

 

小規模なシルバーデザイナーから世界的なブランドへ

デンマークで創業された銀細工ブランドであるジョージ・ジェンセンは、今では世界的なジュエリーブランドに成長しました。しかし最初から順風満帆だったというわけではありません。創業者であるジョージ・ジェンセンは、1866年にナイフ研ぎ師の家に生まれています。10代の頃に銀細工を学び始め、その後デンマーク王立芸術アカデミーに進学し彫刻を学びました。しかし芸術家として生活をしていくことは難しく、陶器の制作をおこなっている工房で働きはじめたことをきっかけに、自分の陶器店を持つまでになっています。しかしその後、陶器制作は止めて銀細工師に転身しています。さらにその後、自分のブランドを持つようになりました。自らのブランドでは、当時の流行であったアールヌーボー風のアイテムを制作しています。これらのアイテムが人気となり、デンマークのコペンハーゲンだけでなく海外へも進出することになります。さらにデンマーク王室やスウェーデン王室でも、ジョージ・ジェンセンのアイテムが使われるようになったのです。

創業者であったジョージ・ジェンセンがこの世を去ったあとも、このブランドのクラフトマンシップやデザインは引き継がれています。日本初の店舗は帝国ホテルのインペリアルプラザに作られたものでした。その後も各地に店舗が展開されています。

 

デンマーク王室御用達!ジョージ・ジェンセン(Georg Jensen)を代表するアイテム

コペンハーゲンに拠点を持つブランドであるジョージ・ジェンセンは、デンマーク王室御用達の老舗です。銀細工をメインに立ち上げたブランドであり今でも様々な宝飾品を作り出していますが、食器や時計の取り扱いもあります。ジョージ・ジェンセンの代表的なアイテムとしては、ジュエリーのシリーズである「デイジー」が挙げられるでしょう。これは可憐なヒナギクの花をモチーフにして作られている、宝飾品のシリーズです。もともとはデンマークの女王であったマルグレーテ2世の誕生を祝うために作られたものです。キク科の多年草であるデイジーは、デンマーク国民にとって特別な意味を持っている花でもあります。ヒナギクのシンプルな上品さと可憐な愛らしさを兼ね備えたデザインで、今でも様々な人々に愛されているデザインです。

またジョージ・ジェンセンといえば、「ムーンライトブロッサム」というジュエリーのシリーズも人気があります。これは創業者ジョージ・ジェンセンがシルバー925を月明りに例えたことから名付けられたコレクションです。初期に作られていた作品にインスパイアされて誕生したとも言われています。アールヌーボー調の装飾や曲線が取り入れられているデザインで、古風な美しさがありながらも現代的な雰囲気となっています。シルバー925と月を思わせる色石が魅力です。

 

まとめ

ジョージ・ジェンセンは、デンマークに拠点を持つブランドです。北欧デザインらしい機能性の高さとデザインの美しさが魅力で、ジュエリーや生活雑貨を取り扱っています。時代に左右されにくいデザインで、クラフトマンシップを大切にしているブランドです。小規模な銀細工デザイナーから出発しデンマーク王室御用達となり、今では世界的なブランドとなっています。代表的なアイテムには「デイジー」や「ムーンライトブロッサム」などがあります。

上へ戻る