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エメラルドの価値は「カット」「カラー」「クラリティ」「カラット」の4つの要素で決まる
5月の誕生石として知られるエメラルドは、ダイヤモンドやルビー、サファイアと並び世界の四大宝石の1つに数えられる宝石で、クレオパトラが愛した宝石としても非常に有名です。エメラルドは、ベリルと呼ばれる鉱物の1
種であり、結晶が形成される過程でクロムやバナジウムが加わることで、本来は無色のベリルが緑色へと変化してエメラルドとなります。緑色の宝石の代表格であるエメラルドは、古来よりヒーリング効果があると信じられてきた宝石です。そのため、心身のバランスや感情を安定させてくれると言われています。
また、エメラルドは希少性と需要が高い宝石なので、品質が良いものは数百万円で取引されているケースもあるのです。エメラルドの価値は「カット」・「カラー」・「クラリティ」・「カラット」の4つの要素で決まります。これら4つの要素について詳しく知っておけば、エメラルドを購入する際にも売却する際にも役に立ちます。エメラルドの購入や売却を検討しているなら、「カット」・「カラー」・「クラリティ」・「カラット」の4つの要素については、最低限の知識を身に着けておきましょう。
なお、これら4つの要素は、世界中で用いられているダイヤモンドの品質評価基準である4Cと同じなので、「カット」・「カラー」・「クラリティ」・「カラット」の知識を備えていれば、ダイヤモンドの購入や売却の際にも役に立つはずです。
エメラルドの価値を決定する要素「カット」
「カット」は他の3つの要素とは異なり、職人の腕に左右される要素です。エメラルドは他の宝石に比べ、インクルージョン(内包物)やフラクチャー(宝石内部のひび割れやキズ)の多さが特徴の1つでしょう。そのため、エメラルドはモース硬度(引っ掻き硬度)が7.5~8と比較的硬い宝石であるものの、反対に衝撃には弱い欠点も持ち合わせています。少しの衝撃でも欠けてしまうことがあるため、エメラルドはフラクチャーの入り具合を見ながらカットが行われるのです。一般的には、横から見ると階段状に見えるステップカットの1種であるエメラルドカットや、原石を半球状に磨き上げるカボションカットなど、欠けやすい角を落とすカットが施されるケースが多いでしょう。
また、エメラルドはカットの仕方のよって、色合いが大きく変わる宝石でもあります。例えば、厚みを持たせてカットすると濃い色に、テーブル面を大きくすると明るい色に見せることが可能です。カラーはエメラルドの価値を大きく左右する要素の1つなので、研磨を行う職人はエメラルドが持つカラーを最大限引き立たせるとともに、インクルージョンが少しでも目立たないようにカットを行っています。
エメラルドが持つ魅力を引き出せているカットは高く評価されますが、逆に色合いにムラが見られるような粗いカットは低く評価されます。
エメラルドの価値を決定する要素「カラー」
エメラルドの価値を決定する4つの要素の中で、最も重視されるのが「カラー」です。一口にエメラルドと言っても、その色合いはさまざまで、含有されたクロムとバナジウムの量によって、エメラルドのカラーは大きく変わります。
最も高く評価されるカラーは、色鮮やかな緑色から青緑色で、色ムラがなく石全体の色合いが均一なものほど価値は高くなるでしょう。緑色から青緑色であっても、色味が薄かったり濃かったりした場合は、逆に価値が低くなり、色ムラや目立った色帯も価値を下げる要因となるのです。さらに、黄色や青色が強すぎると、エメラルドではなく他の石として評価される可能性があり、その場合も価値が大きく低下してしまう可能性もあります。
なお、エメラルドは産地によって色あいが異なる宝石としても有名でしょう。エメラルドは世界各地で産出されていますが、特に有名な産地であるコロンビアからは、暖かみがある純粋な緑色のエメラルドが産出される傾向が高いです。アフリカ大陸南部に位置するザンビアからは、クールな印象を受ける青みが強い緑色のエメラルドが産出されやすいでしょう。
また、エメラルドは加熱処理を施すことで、色鮮やかな緑色に変化するという性質があります。そのため、加熱処理が施されていないエメラルドは、市場にはほとんど流通していません。
エメラルドの価値を決定する要素「クラリティ」
「クラリティ」とは、宝石の透明度のことを指します。クラリティは、石の内包物であるインクルージョンの有無や量、位置に大きく左右される重要な要素なのです。ほとんどのエラルドには、インクルージョンが含まれています。インクルージョンがあることで、エメラルドの価値が極端に下がってしまうことはありません。ただし、インクルージョンの量や位置によっては、価値が下がる可能性があるので注意が必要です。逆に、インクルージョンがほとんど見られないエメラルドは、希少性が高いため価値も大きく上昇します。
なお、市場に出回っているエメラルドのほとんどは、含浸処理と呼ばれる、インクルージョンやフラクチャーを目立たなくするための処理が施されています。透明のオイルや樹脂をエメラルドに浸透させる処理のことですが、処理が施されているために、宝石の価値が下がるようなことはありません。
また、インクルージョンの入り方によっては、特別なエメラルドであると評価されて、価値が大きく上昇するケースもあるでしょう。具体的には、猫の目のようなラインが見られるキャッツアイエメラルドや、6本の黒いラインが放射状に現れるトラピッチェエメラルドが挙げられます。どちらも希少性が高いエメラルドですが、中でもカラーが優れているものほど、さらに高値で取引されるのです。
エメラルドの価値を決定する要素「カラット」
エメラルドの価値を決定する最後の要素は「カラット」です。カラットは、宝石の大きさを表す単位であると認識を持っている人も多いでしょう。しかし、カラットは大きさではなく重量を表す単位のことで、1カラットは0.2グラムに相当し、エメラルドはカラット数が大きくなるほど、価値が上昇する傾向が高いです。エメラルドの価値は、「カット」・「カラー」・「クラリティ」によっても大きく左右されるので、カラット数が大きいものよりも小さいものの方が高い価値を持っているケースも珍しくありません。
また、エメラルドは幅広いカラット数の石が採掘されている宝石で、数百カラットのエメラルドも存在しています。ここまでのカラット数を誇るエメラルドは市場には流通しておらず、美術館などでしか見かけることはありません。しかし、高級ジュエリーには20カラットを超えるようなエメラルドが使われているケースもあります。
また、ジュエリーのセンターストーンとして人気が高いのは1~5カラット前後のエメラルドですが、一方で0.1カラットにも満たない極小のエメラルドも存在しています。ジンバブエのサンダワナで採掘されるエメラルドは、カット後に0.05から0.25カラットほどにしかならない小さなものばかりですが、非常に綺麗な緑色をしているため人気が高いです。
エメラルドの買取査定で評価されるポイント
ここまで解説してきたように、エメラルドの価値は「カット」・「カラー」・「クラリティ」・「カラット」の4つの要素で決まりますが、エメラルドの買取査定ではこれらの要素以外にもさまざまなポイントがチェックされます。
ジュエリーとして買取を依頼する場合、エメラルド以外に使われている宝石や貴金属も査定の対象となるでしょう。場合によってはブランドとしての価値が評価されるケースもあります。加えて、流行のデザインであればプラスの評価につながるでしょう。さらに、購入時の箱や鑑別書、ギャランティカードといった附属品の有無もチェックの対象となるので、購入時に付いてきた附属品は可能な限り保管しておくことが大切です。
なお、エメラルドを含むカラーストーンの評価は、プロの鑑定士でも難しいと言われています。場合によっては、鑑別書がないと正しい評価が得られない可能性もあるので、附属品の中でも鑑別書だけは用意しておくようにしましょう。また、エメラルドの買取査定では産地が評価対象になるケースがあります。例えば、コロンビアのムゾー鉱山やチボール鉱山で採掘されたエメラルドは、高い人気が高いです。高額査定につながる可能性があるので、産地が記載されている鑑別書などもあれば、ぜひ持参しましょう。
さらに、エメラルドの買取査定は、状態の良し悪しもチェックされるので、高額買取を希望するのであれば、お手入れをしてから査定を依頼することが大切です。
まとめ
世界の四大宝石の1つに数えられるエメラルドは、希少性も需要も非常に高い宝石です。そのため、基本的には高額買取が期待できるでしょう。しかし、エメラルドの価値は、「カット」・「カラー」・「クラリティ」・「カラット」の4つの要素で決まります。また、エメラルドの買取査定では、これら4つの要素以外にも、さまざまなポイントがチェックされるでしょう。場合によっては、想定よりも低い金額が提示されることもあります。一方で、エメラルドの買取査定の基準は買取店によっても異なるため、エメラルドの売却を検討する際は、複数の買取店に査定を依頼することが大切です。
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