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ダイヤモンドの鑑定で
チェックする項目
鑑定する機関によって差はありますが、主にチェックする項目にはカットなどの形状、寸法や重量、見た目などです。それぞれは細かな項目に分かれて鑑定されます。それぞれのチェック項目はおおよその方向性が決まっています。
カットなどの形状は、研磨された外形とファセットの配列に関するチェックです。ファセットは平らに磨かれた面のことで、その並び方を見ます。寸法はガードルと呼ばれる最も大きな部分の最大と最小、最上面であるテーブルから最下部のキューレットまでの深さを計測します。長波紫外線の下で発光する蛍光性の程度も見ます。
見た目については、4Cと呼ばれる四つのチェック項目に分けることが可能です。一つ目はカラーグレードで、GIAマスターストーンと呼ばれる基準と比較し濃さを確認します。無色に近い方が高価と評価されます。クラリティグレードは内包物の大きさや数をチェックする項目で、天然ものであれば必ず内包物が存在します。品質に影響するかどうかを確認してグレードで示します。研磨の状態を自動測定器や目視によって確認するカットグレードと重量は200mgを1カラットとして、数値化したものです。これについては、大きければそれだけ価値が上がると言えます。これらの四つチェック項目が鑑定書を作るときには最低限必要になるのです。
ダイヤモンドの価値は
鑑定機関によって大きく
変わるケースもある
ダイヤモンドの鑑定をするときに信頼できる機関としては、CGLの中央宝石研究所やAGTジェムラボラトリー、GIAの米国宝石学会があります。鑑定機関の最高峰といえば米国宝石学会です。それ以外の二つの機関についてもある程度同じ評価基準を使うことで一定の結果が得られるようにされています。その共通の評価基準が4Cと呼ばれるものです。
このような鑑定機関とは別に鑑定を行う機関は複数あります。正式な機関は鑑定料が高いことや時間がかかることがありますが、容易にダイヤモンドの品質をチェックするためにいくつかの鑑定機関があるのです。いずれも同じように4Cを基準として確認されることがほとんどです。同じ基準を使っていれば同じ結果になるように思えますがそうとは限りません。場合によっては価値が大きく変わることもあります。
4Cの基準は数値で比較できるような定量的なものではなく、基準との比較や見た目を確認するなどの、鑑定士の力量が影響することがほとんどです。つまり担当する鑑定士によって結果が大きく変わってくることがあります。このような鑑定士の差を明確にするために鑑定機関をランキングで区別しています。最高峰の三つの機関はAランクであり、それ以外はB、Cとランクが下がっていきます。鑑定を依頼するときにはこの点にも注意した方が良いでしょう。
自宅で簡単にできる
セルフでの鑑定方法
ダイヤモンドを持っているけれど、本物かどうか疑わしいと思っている人は多くいると思います。このようなときに安心できるのが鑑定書になりますが、信頼できる機関が発行したものでない場合、その鑑定書も疑わしく感じるようになってしまいます。そんな時には自分で簡単にチェックしてから買取業者に持っていくと良いでしょう。自宅で簡単にできるセルフチェックの方法はそれほどありませんが、全くしないよりは安心できるはずです。
まずは屈折力によって評価します。尖っていない下の方、テーブルと呼ばれる上面を下にして新聞紙の上に置きます。光を取り込んで多く屈折させることで輝きを強くするのがダイヤモンドのカットの目的です。つまり新聞紙の文字がくっきり見えるようなら大したカットを施していないので偽物を疑いましょう。本物であれば複雑な屈折によって全く下の文字が見えなくなるはずなのです。
次の評価ポイントは息を吹き付けることです。もしなかなか曇りが消えないようならば偽物の恐れがあります。天然のダイヤモンドは熱の伝わり方が早いため、息で曇る時間が短くすぐに消えてしまいます。そのため、いつまでも曇ったままであった場合は本物ではなく、何か違う素材で作られている恐れがあります。これらの二つの確認をするだけでも無駄に買取を考えることがなくなって安心できるでしょう。
ダイヤモンド買取を利用する
際は鑑定に関する最低限の
知識を
身に着けておく
ダイヤモンドを売りたいと思った時には買取業者を利用することになりますが、その際に注意しなければならないのが、鑑定書があるから高価に買い取ってもらえると思ってしまうことです。鑑定機関はいろいろと存在していて、その結果も一緒ではありません。そのため鑑定機関自体にもランキングがあります。あまり評価の高くない鑑定機関で評価された結果が最高であっても、それがそのまま受け入れられるわけではありません。
ダイヤモンド買取を利用する時には、しっかりと価値が判断できるところに依頼することが重要です。鑑定機関でも、その評価のレベルに違いがあります。買取の時にその価値をしっかりと評価できるところはあまり多くないため、本来の価値をまったく確認せずに買取価格を提示するとこも存在します。しかし知識がないと、それが不当なものかどうかを判断することができません。
鑑定書に書かれている4Cについては、どのような結果なのかを把握しておいた方が良いでしょう。研磨の状態や内包物の有無、カラーのグレードと重さについてが記載されているので、どれがそれを示すのかぐらいは読めるようにしておきましょう。鑑定書には英語で書かれていることが多いので、COLOR、CLARITY、CUT、CARATの表記を見てみるとよいでしょう。これら4つのCが重要なのです。
まとめ
ダイヤモンドは鑑定書と一緒でないとその価値を証明することは難しいと言えます。ただし鑑定機関によっても結果は変わってしまう恐れもあります。買取の時には鑑定書を見つけて価値を証明できるようにしましょう。もし鑑定書がなく本物かどうか疑わしい時には、セルフチェックを行って無駄に期待しないようにすることも重要です。鑑定書で見るべき項目は4Cと呼ばれるグレードです。これらの結果によって買取価格は変わってきます。
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