【アレキサンドライト-Alexandrite】

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【アレキサンドライト-Alexandrite】

アレキサンドライトはクリソベリル(金緑石)の変種で、光源の種類により変色効果を示す宝石のことを指します。ロシアでは「皇帝の石」とも呼ばれるアレキサンドライトは希少性も高く、上質な宝石は高値で取引されています。ここでは、アレキサンドライトの特徴や産出国、お手入れ方法、価格相場などを解説していきます。

アレキサンドライトの特徴と宝石言葉

アレキサンドライトの特徴

アレキサンドライトの最大の特徴は、光源の種類により色が変化する「変色効果」を示すことです。太陽光などの下では緑色に、白熱光などの下では赤紫色に発色し、2つの異なる顔を持つことから「昼のエメラルド」「夜のルビー」とも呼ばれています。

このような変色効果を示すアレキサンドライトは、鉱物的にはベリリウムとアルミウムとの酸化鉱物であるクリソベリルの変種に位置付けられる宝石です。通常のクリソベリルは、黄色から緑色をしているのですが、黄色は鉄に、緑色はクロムに由来します。鉄の含有量が多くなるとオレンジ色や褐色を示すようになり、クロムの含有量が増えると緑色の濃さが増していきますが、クロムの含有量が更に増えると変色効果を示すようになります。この変色効果を示すクリソベリルの変種がアレキサンドライトとなりますが、変色効果を示すクリソベリルは非常に稀なので、アレキサンドライトは希少宝石として扱われています。

アレキサンドライトの宝石言葉

アレキサンドライトの宝石言葉は、「秘めた思い・情熱・安らぎ・高貴・誕生・出発」です。「秘めた思い」は昼と夜で色が変わるという特性から、情熱はルビー、安らぎはエメラルドに由来すると言われています。

また、アレキサンドライトは、もともと1830年にロシアのウラル地方で発見された宝石で、ロシア皇帝に献上された日である4月29日が、皇太子「アレキサンドル2世」の誕生日だったことから「アレキサンドライト」と命名されました。このような背景から、アレキサンドライトはロシアでは皇帝の石とも呼ばれており、非常に高貴な宝石として扱われています。

アレキサンドライトの色と魅力

アレキサンドライトの変色効果

上記の通り、アレキサンドライトの最大の特徴は変色効果を示すことです。太陽光などの下では緑色に、白熱光などの下では赤紫色に発色しますが、この光源の種類による変色はアレキサンドライトに含有されているクロムによるものです。クロムは、ルビーを赤色に、エメラルドを緑色にしている物質で、黄色の波長を吸収するという性質があります。

このクロムが絶妙なバランスで含有されている上質なアレキサンドライトは、緑と赤の光を同程度反射するため、青や緑の波長を多く含む太陽光や蛍光灯の下では緑色に、赤の波長を多く含む白熱光やロウソクの下では赤紫色に発色するのです。

アレキサンドライトの魅力

アレキサンドライトは、変色効果がはっきりとしており、それぞれの色が美しいものほど質が高いとされています。ガーネット・トルマリン・サファイア・アメジストといった宝石も変色効果を示しますが、上質なアレキサンドライトほど綺麗に変色する宝石は存在しません。エメラルドのような緑色とルビーのような赤紫色を一つの宝石で楽しめるのがアレキサンドライトの最大の魅力となりますが、緑色や赤紫色以外にも光源を変えることで様々な表情を見せてくれるという魅力もあります。

一方で、変色効果をはっきり示すアレキサンドライトは希少性が非常に高く、一般人では手が届かないような高値で取引されています。しかし、ある程度の変色が楽しめるアレキサンドライトであれば、比較的低価格で入手することが可能です。

アレキサンドライトの産出国

アレキサンドライトの産出国|ロシア

アレキサンドライトが初めて発見されたロシアのウラル地方からは、透明度が高く発色効果の強い最上級品が多数産出されてきました。一方で、傷がついたものも多いため、発色効果が強く傷が少ないものは非常に高値で取引されています。また、現在はほとんど採掘され尽くしたと言われているため、現在ではロシア・ウラル産のアレキサンドライトは入手困難となっています。

アレキサンドライトの産出国|ブラジル

1987年に発見されたブラジル・エマチータの採掘場からは、ロシア・ウラル産の最上級品にも劣らないアレキサンドライトが大量に産出されてきました。他のどの産地よりも透明度が高く、青みがかった緑色から赤紫色への色変化もはっきりとしているのがブラジル・エマチータ産の特徴です。しかし、ロシアのウラル地方同様に現在は産出量が激減しており、上質のアレキサンドライトはほとんど産出されていません。

アレキサンドライトの産出国|スリランカ

スリランカ産のアレキサンドライトは、他の産地よりもサイズが大きいものが多いという特徴があります。しかし、太陽光や蛍光灯下では緑色が黄色みがかっており、赤色への変色も弱いものが多いという特徴もあるため、他の産地のものと比べると価値は低めです。また、現在ではほぼ枯渇しており、限られた量しか産出されていません。

アレキサンドライトの産出国|タンザニア

宝石として扱えるサイズのアレキサンドライトは、アフリカではタンザニアでのみ産出されています。良質品が産出されることもありますが、変色効果が弱く青緑色から紫桃色に変色するという特徴があります。

アレキサンドライトのお手入れと保管方法

アレキサンドライトのお手入れ方法

アレキサンドライトは、モース硬度(引っかき硬度)が8.5と高いため傷つきにくく、靭性(衝撃に対する強さ)も優れています。さらに、劈開性(特定方向の衝撃で割れる性質)も有していないため、アレキサンドライトは非常に扱いやすい宝石として知られています。

お手入れ方法も比較的簡単で、普段は乾いた柔らかい布などで汚れや汗などを丁寧に拭き取る程度で十分です。汚れが目立つ場合は、まず毛先が柔らかい歯ブラシと、宝石専用のクリーナーや中性洗剤を溶かしたぬるま湯を使って汚れを落とします。汚れを落としたら、ぬるま湯で丁寧にすすぎ洗いし、最後に乾いた柔らかい布などで水分を拭き取ってください。また、汚れが落ちにくい場合は、宝石店などにクリーニングを依頼することをおすすめします。

アレキサンドライトの保管方法

アレキサンドライトは、他の宝石と同じく、直射日光が当たる場所・湿度が高い場所・乾燥剤や防虫剤が入っている場所を避けて保管するのが基本です。また、アレキサンドライトはモース硬度が高いため傷つきにくいものの、ダイヤモンド・ルビー・サファイアほどモース硬度が高くないため、これらの宝石と接触すると傷つく恐れがあります。そのため、保管の際は宝石同士が接触しないように、ジュエリーボックスの仕切りや小袋を上手く活用するか、購入時の箱で保管するようにしましょう。加えて、保管する際は付着した汗や皮脂汚れなどを拭き取っておくのも大切です。

アレキサンドライトの市場価値

アレキサンドライトの価値を左右する要素

アレキサンドライトには、ダイヤモンドのような国際的な品質評価基準があるわけではありませんが、一般的にアレキサンドライトの価値は、変色効果・カット・クラリティ(透明度)・カラット(重量)・傷の有無といった要素で決められています。これら4つの要素の中で最も重要度が高いのが変色効果の強さで、太陽光下と白熱光下で色の変化がはっきりしているほど価値が高まります。そして、アレキサンドライトは、ブリリアントカットのクラウンとステップカットのパビリオンのミックスカットが施されるのが一般的ですが、変色効果を損なわないようにカットされているか否かもアレキサンドライトの価値を左右します。

また、アレキサンドライトは、インクルージョン(内包物)が入りやすい宝石であるため、インクルージョンが少なく透明度が高いものほど価値が高いです。さらに、カラットが大きく、傷が少ないものほど市場価値は高まります。

アレキサンドライトの市場価値を高めるキャッツアイ効果

アレキサンドライトの価値は、通常インクルージョンが多いほど低下していきますが、それが平行に並んだ細長いインクルージョンであった場合は逆に価値は高まります。平行に並んだ細長いインクルージョンを含有するアレキサンドライトは、カボションカット(半球形に磨きあげるカット方法)を施されると、光の屈折により猫の目のような一筋の光が現れます。この現象はキャッツアイ効果(シャトヤンシー)と呼ばれており、このキャッツアイ効果が見られるものはアレキサンドライトキャッツアイとして高値で取引されています。

アレキサンドライトの値段と価格相場

アレキサンドライトの買取金額を左右する要素

アレキサンドライトはルース(裸石)として市場に出回ることは稀で、基本的にはジュエリーを装飾する宝石として使われています。そのため、アレキサンドライトの買取額は宝石自体の品質だけでなく、台座(地金部分)やアレキサンドライト以外に使われている宝石、ジュエリーのブランド、デザイン性、附属品(鑑別書・保証書・箱など)の有無といった要素にも左右されます。

アレキサンドライトの価格相場

アレキサンドライトの買取相場は、変色効果が非常に強くインクルージョンもほとんどない最高品質のSランクの場合、0.5カラットで100,000円、0.8カラットで240,000円、1.0カラットで400,000円ほどとなっています。発色効果が強くインクルージョンも少ないAランクの買取相場は、0.5カラットで50,000円、0.8カラットで100,000円、1.0カラットで200,000円ほどが目安です。発色効果が弱くインクルージョンも見られるBランクの買取相場は、0.5カラットで10,000円、0.8カラットで20,000円、1.0カラットで50,000円ほどです。また、CランクやDランクのアレキサンドライトは、1.0カラットでも5,000円から10,000円ほどとなります。

なお、アレキサンドライトの買取額は時期や買取店によって大きく変動することもあるので、上記の買取相場はあくまで目安として捉えるようにしましょう。

まとめ

太陽光や蛍光灯などの下では緑色に、白熱光やロウソクなどの下では赤紫色に変色するアレキサンドライトは、変色効果を示す宝石の中で最も希少性が高いとされています。特に、最高品質のアレキサンドライトは高値で取引されていますが、アレキサンドライトはモース硬度が高く、靭性にも優れ、劈開性を有さないので扱いやすいという特性もあります。ただし、アレキサンドライトのモース硬度はダイヤモンド・ルビー・サファイアほど高くないので、保管の際はこれらの宝石と接触しないように注意しましょう。

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